JPS604284Y2 - テ−プレコ−ダの録音表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダの録音表示装置に関し、その目
的とするところは録音表示用発光ダイオードを電位が大
きく変化する回路中に介在させて録音表示を行なわせて
も、電位の変化によって発光ダイオードの明るさが変化
しないようにしようとすることにある。

従来のテープレコーダの中には、バイアス発振回路の電
源供給線路の途中に発光ダイオードを介在させ、録音操
作により上記バイアス発振回路に電源が供給された時に
発光ダイオードを点灯させて録音表示を行なうものがあ
った。

この種のテープレコーダにおいて、使用するテープの種
類に応じてバイアス電流を切換えるために、上記バイア
ス発振回路への供給電源をテープの種類に応じて切換え
るようにすると、発光ダイオードの点灯時の明るさがテ
ープの種類によって変わることになり、不都合である。

そこで本考案はこのような従来の欠点を解消するもので
あり、以下にその一実施例について図面と共に説明する
。

図において１は電源回路であり、この電源回路１は出力
電圧が変えられる可変電圧出力端１ａと出力電圧が予め
定められた一定のものである固定電圧出力端１ｂとを有
している。

上記可変電圧出力端１ａの出力電圧はテープの種類に応
じて切換えるバイアス切換つまみ２の操作によって変え
られる。

すなわち上記つまみ２をｈｉｇｈ位置、ｍｅｄ位置、ｌ
ｏｗ位置に切換えることで高レベル、中レベル、低レベ
ルと出力電圧を変えることができる。

この電源回路１の可変電圧出力端１ａは録音再生切換ス
イッチ３の録音接点Ｒから共通接点Ｃを介してバイアス
発振回路４の電源印加端に接続されている。

上記録音再生切換スイッチ３は通常はアース側に接続さ
れた再生接点ｐと共通接点Ｃが接続されているが、録音
操作時だけは図に示すように共通接点Ｃと録音接点Ｒが
接続されてバイアス発振回路４に電源が供給されるよう
になっている。

また上記バイアス発振回路４の出力バイアス信号は録音
ヘッド５等に供給されるようになっている。

一方、上記電源回路１の固定電圧出力端１６は抵抗６か
ら発光ダイオード７のアノード、カソードを介して接地
されている。

上記抵抗６と発光ダイオード７相互の接続点は通常のダ
イオード８のアノード、カソードを介して録音再生切換
スイッチ３の共通接点Ｃに接続されている。

なおりはダイオード８の順方向電流、Ｖｐは同順方向電
圧である。

上記実施例において次にその動作を説明する。

まず再生操作時のように録音再生切換スイッチ３が再生
接点ｐ側に切換えられている状態、換言すれば録音状態
以外の状態では電源回路１からバイアス発振回路４への
電源供給が行なわれず、バイアス発振回路４は動作しな
い。

この場合、ダイオード８のカソード側は録音再生切換ス
イッチ３の共通接点Ｃ１再生接点ｐを通してアースされ
ており、このダイオード８．には電源回路１の固定電圧
出力端１ｂから抵抗６を通じて順方向電流■１が流れ、
ダイオード８のアノード、カソード間には順方向電圧Ｖ
Ｆが生じている。

ここでこのダイオード８を仮にシリコンダイオードとす
ると■２は約０．６Ｖ位である。

したがって録音表示用発光ダイオード７のアノード、カ
ソード間には上記ダイオード８のｖＰ（′＝ＦＯ，６Ｖ
） Ｌか加わらず上記発光ダイオード７は点灯しない。

尚、通常、発光ダイオード１を点灯するに必要な順方向
電圧Ｖｐは約２Ｖである。

次に録音操作を行なって上記録音再生切換スイッチ３を
録音接点Ｒ側に切換えると、電源回路１から切換スイッ
チ３を介してバイアス発振回路４に電源が供給されバイ
アス発振回路４が作動する。

これと同時に電源回路１の固定電圧出力端１ｂからの出
力電圧が抵抗６、発光ダイオード７の直列回路に印加さ
れるため、上記発光ダイオード７は連続点灯して録音状
態であることを表示する。

この場合、電源回路１の設定条件として、電源回路１の
端子１ａからの出力電圧すなわちバイアス発振回路４へ
の印加電圧は、ダイオード８及び発光ダイオード７のア
ノード電位よりも常に高い値となるように可変される必
要がある。

しかしながらこの条件は、先述した通り、発光ダイオー
ド７を点灯させるに必要な発光ダイオード７のアノード
、カソード間電圧は約２Ｖ位であるから、電源回路１か
らの可変出力電圧の下限は充分低い値にまでとれること
になり実用上は全く問題はない。

このように本実施例によれば、録音再生切換スイッチ３
の切換えによりバイアス発振回路４の動作状態を切換え
ると同時に録音表示用発光ダイオードの点滅も合わせて
行なうことができると共に、電源回路１の出力電圧を変
えても発光ダイオード６の明るさには変化を生じさせな
いようにすることができる。

以上のように本考案のテープレコーダの録音表示装置に
よれば大きく変化する回路中に録音表示用発光ダイオー
ドを介在させて録音表示を行なっても、発光ダイオード
の点灯時の明るさをほぼ一定にすることができ、しかも
簡単な構成であるので安価に実施でき信頼性も高いもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す回路図である。 １・・・・・・電源回路、３・・・・・・録音再生切換
スイッチ、４・・・・・・バイアス発振回路、６・・・
・・・抵抗、７・・・・・・発光ダイオード、８・・・
・・・通常のダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 出力電圧可変型の電源回路から録音再生切換スイッチの
   録音接点、共通接点を介してバイアス発振回路に電源を
   供給するようになし、上記電源回路の固定電圧出力端と
   アースとの間に抵抗と発光ダイオードの直列回路を接続
   し、上記抵抗と発光ダイオード相互の接続点を通常のダ
   イオードのアノード、カソードを介して上記録音再生切
   換スイツルの共通接点に接続すると共に該録音再生切換
   スイッチの再生接点をアース側に接続してなるテープレ
   コーダの録音表示装置。