JPS6042455Y2 - 電池収納部における端子取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電源等に電池を使用するようにした各種の電気
（電子）機器に適用される電池収納部における端子取付
装置に関するものである。

従来からこの種端子取付装置には各種の考案がなされて
いるが、何れのものも端子を複雑な形状に曲げ加工しな
ければならない為に加工コストが高くついたり、端子の
取付けが面倒であったり、端子を安定良く、しっかりと
固定することが出来ない等と言った種々の欠陥を有する
ものが多かった。

本考案は上述の如き実状に鑑み考案されたものであって
、形状が非常に簡単な端子を用い、この端子を極めて簡
単に、かつ安定良く、しっかりと固定することが出来る
ようにしたものを提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基き説明する。

先ずこの実施例は電源等に電池を使用するようにした各
種の電気（電子）機器の合成樹脂からなるキャビネット
やシャーシ等の合成樹脂基体１に設けられた電池収納部
２に、金属線からなる端子３を取付けるようにしたもの
であり、かつその端子３の取付けには止ネジ等の特別な
部品が一切必要でなく、端子３自体（のみ）で取付けを
完了出来るように構成されたものである。

そして端子３は、中間部５と、中間部５に対して互に反
対方向にはＳ゛直角屈曲された両端部６．７とからなり
、一端部６の先端６ａは他端部７から遠さかる方向には
Ｓ゛直角屈曲され、また他端部７の先端７ａはは＞’Ｖ
字状に折り返されている。

また電池収納部２は、収納される電池９の軸心方向の端
面９ａに対向する第１の壁部１０と、その電池９の外周
面９ｂを覆うはＳ゛半円弧状をなす第２の壁部１１とを
有している。

そしてその電池収納部２の開放端１２側において第１の
壁部１０に第１のスリット１４が設けられている。

また第２の壁部１１て第１の壁部１０に近接する位置に
第２のスリット１５が設けられている。

なおこの第２のスリット１５は第１の壁部１０に対して
はＳ゛直角第１スリット部１５ａと第１の壁部１０とは
Ｓ゛平行第２スリット部１５ｂとによりはｆＬ字状に形
成されている。

また電池収納部２の外側において第１のスリット１４に
対向させて第１の壁部１０に接続される壁部１６に第１
の係止用リブ１７が設けられている。

また電池収納部２の外側において第２のスリット１５の
第１スリット部１５ａの一側部で第２の壁部１１に断面
かはＳ゛凹形なす第２の係止用リブ１８が設けられてい
る。

次に端子３の取付は要領を説明する。

先ず第２図に仮想線で示すように、端子３を電池収納部
２の内側から一端部６によって第１のスリット１４に挿
通して、その一端部６の先端６ａを第１の係止用リブ１
７に係止させる。

次にこの状態で端子３を一端部６側を支点にして第２図
で矢印す方向に回動させて、中間部５を第２図に実線で
示すように第１の壁部１０の内面１０ａに平行に当接さ
れる。

そしてこの時端子３の他端部７を第２のスリット１５の
第１スリット部１５ａに挿通させる。

そしてこの後端子３の他端部７を第１図及び第３図で矢
印す方向に押して、端子３の中間部５を第２のスリット
１５の第２スリット部１５ｂ内へ入り込ませると共に、
他端部７をその端子３のバネ作用力に抗して第２の係止
用リブ１８内に係止させる。

以上の結果端子３は第１図及び第２図に実線で示される
状態で電池収納部２に安定良く、しっかりと固定される
。

即ち上記取付は状態では、端子３の両端部６゜７に作用
する第２図で矢印Ｃ及びｄ方向のバネ作用力により、こ
れらの両端部６，７で第１の壁部１０と第２の壁部１１
との間をその両側から弾性的に強く挾み付けて固定され
ている。

そしてこの状態では、端子３の一端部６の第２図の矢印
Ｃ方向への撓みを第１のスリット１４の内側面１４ａに
て規制し、その一端部６の先端６ａが第１の係止用リブ
１７から不測に外れることを阻止している。

また端子３の他端部７に作用する第２図の矢印ｄ方向の
バネ作用力の方向は、その他端部７を第２の係止用リブ
１８により深く係合させる方向であるから、このバネ作
用力によりその他端部７が第２の係止用リブ１８から不
測に外れることを阻止している。

また端子３の中間部５が第２のスリット１５の第２スリ
ット部１５ｂ内に入り込んでいることで、端子３が第２
図で仮想線の如く不測に傾くことが阻止され、中間部５
は第１の壁部１０の内面１０ａに密着されて安定良く固
定される。

しかしてこの端子取付装置では電池収納部２内に電池９
を図の如く収納させて、その電池９のプラス端子９ｃを
端子３の中間部５に第２図で矢印ｅ方向から圧着させる
ようになされたものであるが、その電池９の圧着力は中
間部５を介して第１の壁部１０にて完全に受は止められ
る。

そしてその電池９の圧着力が作用する矢印ｅ方向は、第
１及び第２の係止用リブ１７，１８に対する端子３の両
端部６，７の係止方向である矢印Ｃ及びｄ方向と平行な
方向に対しては）゛直角な方向であるから、その電池９
の圧着により、これらの両端部６．７の係止を不測に外
すような影響は全く発生しない。

従って端子３を常に安定良く、しっかりと固定すること
が出来、しかも端子３が有するハネ作用力のみを利用し
て取付けるものであるから、その取付は操作は非常に簡
単である。

また端子７の他端部７の先端７ａは特にＶ字状に屈曲さ
せる必要はなく、この端子７の形状ははＳ′ツクランク
形なしておれば良く、その形状が非常に簡単であるから
、この端子３の曲げ加工は非常に簡単である。

本考案は上述の如く、端子の取付けに止ネジ等の特別な
金具を一切用いなくても良く、端子自体の弾性（バネ作
用力）を利用して簡単に取付は得るようにしたものであ
り、特に端子の形状が非常に簡単であるから、その曲げ
加工が簡単で、加工コストが安くつく。

また端子の取付は工程が非常に少なく、その取付けが非
常に簡単である。

また端子を常に安定良く、しっかりと固定することが出
来ると言った利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものであって、第１図
は一部切欠斜視図、第２図は要部の断面図、第３図は第
２図ＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。 また図面に用いられた符号において、１・・・・・・合
成樹脂基体、２・・・・・・電池収納部、３・・・・・
・端子、５・・・・・・端子の中間部、６・・・・・・
端子の一端部、６ａ・・・・・・端子の一端部の先端、
７・・・・・・端子の他端部、９・・・・・・電池、９
ａ・・・・・・電池の端面、１０・・・・・・電池収納
部の第１の壁部、１１・・・・・・電池収納部の第２の
壁部、１２・・・・・・電池収納部の開放端、１４・・
・・・・第１のスリット、１５・・・・・・第２のスリ
ット、１５ａ・・・・・・第１スリット部、１５ ｂ−
−−−−−第２スリット部、１６・・・・・・壁部、１
７・・・・・・第１の係止用リブ、１８・・・・・・第
２の係止用リブ、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属線からなり、両端部を中間部に対して互に反対方向
   にはＳ゛直角屈曲させ、かつ少なくとも一端部の先端を
   他端部から遠ざかる方向に屈曲させて成る端子を設け、
   収納される電池の軸心方向の端面に対向する第１の壁部
   と、上記電池の外周面を覆うはＳ゛半円弧状をなす第２
   の壁部とを有する電池収納部の開放端側において上記第
   １の壁部に第１のスリットを設け、上記電池収納部の上
   記第２の壁部て上記第１の壁部に近接する位置には＞’
   Ｌ字状をなす第２のスリットを設け、上記電池収納部の
   外側において上記第１のスリットに対向させて上記第１
   の壁部又はこれに接続される壁部に第１の係止用リブを
   設け、上記電池収納部の外側において上記第２のスリッ
   トの一側部で上記第２の壁部に第２の係止用リブを設け
   、上記端子を上記電池収納部の内側から上記一端部によ
   って上記第１のスリットに挿通してその一端部の先端を
   上記第１の係止用リブに係止させ、この状態で上記端子
   を上記一端部側を支点にして回動させて上記中間部を上
   記第１の壁部の内面に当接させ、かつその際上記端子の
   上記他端部を上記第２のスリットに挿通させた後その第
   ２のスリットに沿って上記第１の壁部と平行な方向に移
   動させて、その他端部を弾性に抗して上記第２の係止用
   リブに係止させるように構成した電池収納部における端
   子取付装置。