JPS6042109Y2 - 係船装置 - Google Patents
係船装置Info
- Publication number
- JPS6042109Y2 JPS6042109Y2 JP14017582U JP14017582U JPS6042109Y2 JP S6042109 Y2 JPS6042109 Y2 JP S6042109Y2 JP 14017582 U JP14017582 U JP 14017582U JP 14017582 U JP14017582 U JP 14017582U JP S6042109 Y2 JPS6042109 Y2 JP S6042109Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- body part
- stepped
- hole
- fixed part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、船を係留する係船装置に関する。
従来一般の係船装置は、その一例を第1図A。
Bに示すとおり、岸壁1のベース2に設けた固定部3と
、側板4,4を軸5で前記固定部3に連結した平行板状
の胴体部6,6と、胴体部6,6の図中右端側に軸10
て回動自在に設けた回転フック部9と、及び詳細な図示
を省略したが前記回転フック部9を解放しまたはロック
するロック機構部とより戊る。
、側板4,4を軸5で前記固定部3に連結した平行板状
の胴体部6,6と、胴体部6,6の図中右端側に軸10
て回動自在に設けた回転フック部9と、及び詳細な図示
を省略したが前記回転フック部9を解放しまたはロック
するロック機構部とより戊る。
回転フック部9に係船索11が連結される。
側板4,4は、スペーサ7および軸ボルト8により、胴
体部6,6の一部をなすように胴体部6,6と一体的に
締結されている。
体部6,6の一部をなすように胴体部6,6と一体的に
締結されている。
このような係船装置において、大形船の係留を安全かつ
能率的に行うためとして、係船索11の張力を監視腰も
って係船索切断により係留船が不意に離れ去るなどの危
険を回避することが行なわれている。
能率的に行うためとして、係船索11の張力を監視腰も
って係船索切断により係留船が不意に離れ去るなどの危
険を回避することが行なわれている。
従来、係船索11の張力を監視する方法として公知の、
例えば特公昭54−15507号公報記載の係船装置に
おいては、固定部と胴体部側板とを連結する軸の外径面
に小径段部(溝部)を設け、この小径段部内に歪計を設
置した構成としている。
例えば特公昭54−15507号公報記載の係船装置に
おいては、固定部と胴体部側板とを連結する軸の外径面
に小径段部(溝部)を設け、この小径段部内に歪計を設
置した構成としている。
しかし、巨大荷重が衝撃的かつ断続的にくり返し負荷さ
れる軸に小径段部を設けると、その小径段部のところに
いわゆる切欠効果(応力集中)を生じ、強度上非常に不
利なものとなって折損のおそれが多分にあり、信頼性が
著るしく低下する。
れる軸に小径段部を設けると、その小径段部のところに
いわゆる切欠効果(応力集中)を生じ、強度上非常に不
利なものとなって折損のおそれが多分にあり、信頼性が
著るしく低下する。
その他、従来の係船装置には、錆びつきによる不具合の
問題も大きかった。
問題も大きかった。
即ち、係船装置が海水を浴びることは普通であり、一方
、使用度数は月に2〜3回と少ないこと、および軸には
防錆塗装をしてもさして意味がなく、機械加工したまま
で使用するのが常識的であり、錆びつきを免かれ得なか
った。
、使用度数は月に2〜3回と少ないこと、および軸には
防錆塗装をしてもさして意味がなく、機械加工したまま
で使用するのが常識的であり、錆びつきを免かれ得なか
った。
この考案の目的は、従来技術の上記したような欠点、問
題点を解決すること、さらに詳しくは歪計を設置する軸
の切欠き効果による強度上の不利を解決し、錆びつきに
よる不具合を生じない構成に改良した係船装置を提供す
ることにある。
題点を解決すること、さらに詳しくは歪計を設置する軸
の切欠き効果による強度上の不利を解決し、錆びつきに
よる不具合を生じない構成に改良した係船装置を提供す
ることにある。
次に、この考案を第2図以下に示す実施例により説明す
る。
る。
第2図は、この考案の第1実施例であり、第1図Aの■
−■矢視断面図を示す。
−■矢視断面図を示す。
即ち、軸5は、その両端部に小径のねじ軸部5a、5b
を有し、いわゆる径違い段部を有するところの段付軸と
して形成し、その段部端面に尖った食い込み歯5C*5
cを設けている。
を有し、いわゆる径違い段部を有するところの段付軸と
して形成し、その段部端面に尖った食い込み歯5C*5
cを設けている。
この段付軸5は、固定部3の軸孔3a中にゆるく通した
上で、その両端部のねじ軸部5a、5bを胴体部側板4
,4の軸孔4a、4a中に通して外方に突出させ、胴体
部側板4,4の周外側よりナツト17a、17bをねじ
込んで十分強力に締結し、もって食い込み歯5c、5c
を胴体部側板4,4の内側面に食い込ませ、胴体部側板
4と段付軸5とは常に一体の状態で、固定部3に対して
共に回転する構成としている。
上で、その両端部のねじ軸部5a、5bを胴体部側板4
,4の軸孔4a、4a中に通して外方に突出させ、胴体
部側板4,4の周外側よりナツト17a、17bをねじ
込んで十分強力に締結し、もって食い込み歯5c、5c
を胴体部側板4,4の内側面に食い込ませ、胴体部側板
4と段付軸5とは常に一体の状態で、固定部3に対して
共に回転する構成としている。
固定部3の軸孔3aにおける略中央部には環状に油溜り
溝12を設け、ここに潤滑油を保持せしめる構成として
いる。
溝12を設け、ここに潤滑油を保持せしめる構成として
いる。
また、段付軸5には、その右端から中心部軸方向に、軸
全長1/2より若干長く、小口径の孔13を設け、その
右端開口から歪計14を挿入し、胴体部側板4,4間の
略中央部位に、かつ、胴体部6に加えられる外力(係船
索11の張力)の作用線ひいては段付軸5に加えられる
せん断力の作用線と直交する配置に設置している。
全長1/2より若干長く、小口径の孔13を設け、その
右端開口から歪計14を挿入し、胴体部側板4,4間の
略中央部位に、かつ、胴体部6に加えられる外力(係船
索11の張力)の作用線ひいては段付軸5に加えられる
せん断力の作用線と直交する配置に設置している。
歪計14のリード線15は、孔13を通じてその右方に
引き出し、所定の電気回路と接続している。
引き出し、所定の電気回路と接続している。
なお、段付軸5において孔13が開口する右端ねじ部5
aには防水効果のよい袋ナツト17aをねじ込んでいる
。
aには防水効果のよい袋ナツト17aをねじ込んでいる
。
この袋ナツト17aは、歪計14のリード線15を引き
出す可及的小口径の小孔20を有する。
出す可及的小口径の小孔20を有する。
袋ナツト17aは、リード線15を通した小孔20の内
側部にシート状のバッキング18を、座面には環状のバ
ッキング19をそれぞれ装着して段付軸5に締め込んで
いる。
側部にシート状のバッキング18を、座面には環状のバ
ッキング19をそれぞれ装着して段付軸5に締め込んで
いる。
本実施例のこの構成によれば、歪計14を設置するため
として軸5の外径面に小径段部を形成することを要さず
、従って、軸5の強度を十分高く維持でき、係船装置の
安全性、信頼性の向上に寄与する。
として軸5の外径面に小径段部を形成することを要さず
、従って、軸5の強度を十分高く維持でき、係船装置の
安全性、信頼性の向上に寄与する。
また、歪計14を設置する孔13は、袋ナツト17およ
びバッキング18.19により防水、防錆の効果を十分
に確保することができる。
びバッキング18.19により防水、防錆の効果を十分
に確保することができる。
バッキング19は、袋ナツト17aと軸5のねじ部5a
の錆つきをほぼ完全に防止することに寄与する。
の錆つきをほぼ完全に防止することに寄与する。
その上、固定部3の軸孔3aにおける油溜り溝12中に
潤滑油ないし防錆油を注入保持させることにより、固定
部3と軸5の錆びつきを長く良好に防止することができ
、胴体部6および側板4と軸5との一体的な共回りを円
滑に行なわしめる。
潤滑油ないし防錆油を注入保持させることにより、固定
部3と軸5の錆びつきを長く良好に防止することができ
、胴体部6および側板4と軸5との一体的な共回りを円
滑に行なわしめる。
従って、歪計14は、常に胴体部6に加えられる係船索
11の張力(せん断力)を軸5の歪(撓み)として正確
に計測し、係船索11の張力監視の実効をあげることが
できるのである。
11の張力(せん断力)を軸5の歪(撓み)として正確
に計測し、係船索11の張力監視の実効をあげることが
できるのである。
次に、第3図は、この考案の第2実施例を示す。
その構成の大部分は、上記第1実施例と共通するが、本
実施例の場合、段付軸5において、孔13が開口する右
端ねじ部5aにいきなり袋ナツトを締結しないで、通常
のナツト21をねじ込み、食い付き歯5cが胴体部側板
4に食い付くに必要な締結力を付与するものとしている
。
実施例の場合、段付軸5において、孔13が開口する右
端ねじ部5aにいきなり袋ナツトを締結しないで、通常
のナツト21をねじ込み、食い付き歯5cが胴体部側板
4に食い付くに必要な締結力を付与するものとしている
。
即ち、袋ナツトの場合、その有効ねじ込み量に限りがあ
り、寸法誤差等の大きさによっては、段付軸5に所定の
締付力を付与できないおそれもあるからである。
り、寸法誤差等の大きさによっては、段付軸5に所定の
締付力を付与できないおそれもあるからである。
本実施例の特徴は、ナツト21で所定の締付力を確保し
た上で、ねじ部5aの端部には孔13と連通ずる中空部
22aを有する両ねじスリーブ22を締結し、その右端
にパツキン18.19を用いて袋ナツト23をねじ込ん
だ構成としている。
た上で、ねじ部5aの端部には孔13と連通ずる中空部
22aを有する両ねじスリーブ22を締結し、その右端
にパツキン18.19を用いて袋ナツト23をねじ込ん
だ構成としている。
従って、本実施例が奏する作用効果は、上記第1実施例
のそれと変りない。
のそれと変りない。
この考案は、以上に説明したとおりの構成であり、固定
部の胴体部を連結する軸は、その両端に径違い段部を有
する段付軸として、その端面に設けた食い込み歯を胴体
部側板に食い込ませる構成としたので、比較的簡潔な構
成により、該軸のみだりな回転を確実に防止することが
でき、以て軸に形成した孔中に取付けた歪計の配置角度
がみだりに変ることなく、それ故、軸を介して歪計にか
かる応力に誤差がなく、係船索の張力の監視を高い精度
ででき、係船装置の安全性、信頼性が向上する。
部の胴体部を連結する軸は、その両端に径違い段部を有
する段付軸として、その端面に設けた食い込み歯を胴体
部側板に食い込ませる構成としたので、比較的簡潔な構
成により、該軸のみだりな回転を確実に防止することが
でき、以て軸に形成した孔中に取付けた歪計の配置角度
がみだりに変ることなく、それ故、軸を介して歪計にか
かる応力に誤差がなく、係船索の張力の監視を高い精度
ででき、係船装置の安全性、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図A、 Bは係船装置の一例を示す平面図と正面図
、第2図及び第3図はこの考案の実施例であって第1図
Aの■−■線矢視断面図である。 3・・・・・・固定部、4・・・・・・側板、6・・・
・・・胴体部、11・・・・・・係船索、5・・・・・
・軸、13・・・・・・孔、14・・・・・・歪計、1
5・・・・・・リード線、17a・・・・・・袋ナツト
、20・・・・・・小孔、18,19・・・・・・バッ
キング、12・・!・・・油溜り溝、5c・・・・・・
食い込み歯。
、第2図及び第3図はこの考案の実施例であって第1図
Aの■−■線矢視断面図である。 3・・・・・・固定部、4・・・・・・側板、6・・・
・・・胴体部、11・・・・・・係船索、5・・・・・
・軸、13・・・・・・孔、14・・・・・・歪計、1
5・・・・・・リード線、17a・・・・・・袋ナツト
、20・・・・・・小孔、18,19・・・・・・バッ
キング、12・・!・・・油溜り溝、5c・・・・・・
食い込み歯。
Claims (1)
- 固定部と、一端を前記固定部に回動自在に連結した胴体
部と、胴体部の他端側に設けたフック部及びロック機構
部を有腰前記固定部と胴体部とを連結する軸の端部から
中心部軸方向に孔を設け、該孔中に歪計を所定の向きに
取付けてなる係船装置において、前記固定部と胴体部と
を連結する軸はその両端部に径違い段部を有する段付軸
として形成すると共に、その段部端面に食い込み歯を設
け、胴体部側板の周外側より締結して食い込み歯を胴体
部側板に食い込ませた構成を特徴とする係船装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14017582U JPS6042109Y2 (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 係船装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14017582U JPS6042109Y2 (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 係船装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5943290U JPS5943290U (ja) | 1984-03-21 |
JPS6042109Y2 true JPS6042109Y2 (ja) | 1985-12-23 |
Family
ID=30313940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14017582U Expired JPS6042109Y2 (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 係船装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6042109Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62116402A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-28 | 清水建設株式会社 | ビルにおける書類裁断ゴミ搬送システム |
-
1982
- 1982-09-16 JP JP14017582U patent/JPS6042109Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5943290U (ja) | 1984-03-21 |
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