JPH0725961Y2 - 降下用バスケットと降下用ロープの連結具 - Google Patents

降下用バスケットと降下用ロープの連結具

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JPH0725961Y2
JPH0725961Y2 JP1988064674U JP6467488U JPH0725961Y2 JP H0725961 Y2 JPH0725961 Y2 JP H0725961Y2 JP 1988064674 U JP1988064674 U JP 1988064674U JP 6467488 U JP6467488 U JP 6467488U JP H0725961 Y2 JPH0725961 Y2 JP H0725961Y2
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JP
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rope
descent
drum
descending
cover
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JP1988064674U
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JPH01167262U (ja
Inventor
芳雄 神宮司
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日本レック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はロープウェイの搬器等に設置される避難降下
装置における降下用バスケットと降下用ロープの連結具
に関する。
(従来の技術) 従来、避難降下装置として、応急降下装置と称する器具
に降下用ロープを装着して、該降下用ロープの降下スピ
ードを定速に制御し、降下用ロープの両端部に夫々連結
した降下用バスケットが交互に降下できるようにした装
置が知られている。
このような避難降下装置をロープウェイの搬器等に設置
する場合、降下用ロープは搬器の最大地上高さの長さと
する一方、実際の使用時には、搬器から地上までの距離
が不定であるので、降下用ロープの片側と降下用バスケ
ットは連結しない状態で格納され、使用時に、前記距離
に応じて降下用ロープの長さを調節して、降下用バスケ
ットと連結するようにしている。この連結作業は、避難
救助の際に、搬器に同乗しているガイド嬢や搬器に急行
した救助員が行うようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 前記降下用バスケットには1乃至3人位の人間を収容し
て降下させることから、降下時の荷重は約200kg前後に
達する。従って降下用バスケットと降下用ロープは、安
全上確実に連結する必要があり、この為、連結部分にお
いて降下用ロープを傷める問題点があった。例えば、降
下用ロープをボルト状の部材で挟持するような構造とす
ると、挟持した部分の降下用ロープの外周繊維が疲労す
る問題点があった。
実際の救助の場合、搬器の地上高さは救助地点により決
まる。その為、降下用ロープの所要長さは不確定であ
る。然し乍ら定期的な救助訓練や点検では、略決った地
点で行なわれるので降下用ロープの連結箇所も一定の部
分となり、該部が繰返しの連結で弱くなっていた。
また、前記の通り、降下用ロープと降下用バスケットの
連結が実際の使用時に行なわれるので、連結の作業が簡
単で迅速にでき、しかも確実である連結具が必要とされ
ていた。
(課題を解決するための手段) そこでこの考案は、降下用ロープを複数回巻装できるド
ラムを設け、巻装により荷重減衰させると共に、荷重減
衰した部分で降下用ロープを固定するようにして、降下
用ロープの保護を図ったのである。また降下用ロープの
固定は、ドラムに嵌装するカバーを介して簡単にできる
ようにしたのである。
即ちこの考案の降下用バスケットと降下用ロープの連結
具は、降下用バスケット側に取付けられる連結用基板の
一側面に、降下用ロープを複数回巻装可能としたドラム
が、軸を連結用基板と直角にして固定され、該ドラム
に、一端に蓋板を備えた筒状のカバーが嵌装してあり、
蓋板の中央に回転自在に設けた回転輪の中央螺孔を前記
ドラムの端面中央に突設した螺杆に螺合してあると共
に、前記連結用基板に、ドラムに巻装した降下用ロープ
の自由端側を前記カバーの蓋板内面と共同して固定する
為のストッパー部材が設けてあることを特徴としてい
る。
前記ストッパー部材は降下用ロープをカバーと共同して
挟持し、固定できる構造であれば、どのような構造でも
良く、例えばボルトとカバーの蓋板を対向させて構成す
る。
(作用) この考案の降下用バスケットと降下用ロープの連結具
は、前記連結用基板を予め降下用バスケットに取付けて
使用される。降下用ロープは所要の長さが決定した後、
連結されるが、この連結は、ロープ端を連結用基板に固
定したドラムに複数回巻装すると共に、このロープの自
由端をストッパー部材で固定することによって行われ
る。
一般に、ロープを固定されたドラムに巻装した場合、ド
ラム周面とロープ外周面の摩擦抵抗の為、ロープの一端
側に加わる引張荷重と対向するべくロープの他端側へ加
える力は小さくできる。
この考案の連結具においても同様であって、ストッパー
部材で固定した部分では、降下用ロープに加わる引張荷
重に対抗するのに必要がな力を減衰することができる。
この結果、降下用ロープの固定が荷重減衰した部分で行
われる為、比較的小さな力でも確実な固定が可能で、降
下用ロープの損傷も防ぐことができる。
前記降下用ロープをドラムに2回巻装した場合には約1/
4〜1/5に引張荷重を減衰でき、3回巻装した場合には約
1/8〜1/10に減衰できることが確かめられた。従って巻
装を3回として、引張荷重が100kgとすれば、ロープス
トッパーの部分では約10kg前後に引張荷重を減衰させる
ことができ、降下用ロープの固定も僅かの力を加えるこ
とで確実に行うことができる。
また降下用ロープの固定は、ドラムへ降下用ロープを巻
装した後、カバーを嵌装すると終了するので、固定作業
のみならず連結作業を簡単、迅速に行うことができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図が実施例の降下用バスケットと降下
用ロープの連結具を表わしたもので、降下用バスケット
側に取付けられる正面方形の板体でなる連結用基板1の
一側面に円柱状としたドラム2が軸を連結用基板1と直
角にして固定ボルト3、3により固定されている。前記
ドラム2の厚さは、降下用ロープ4の径の約3倍として
あり、該ドラム2に降下用ロープ4を3回巻装できるよ
うにしてある。ドラム2の一側端面中央には螺杆5が突
出して設けてある。そしてドラム2の外側には一端に蓋
板6bを備えて有底筒状としたカバー6が遊嵌され、蓋板
6bの中央にカバー6の中心と合せて回転自在に設けた回
転輪7の中央螺孔7aを螺杆5へ螺合して、カバー6をド
ラム2の外側へ固定できるようにしてある。
又、前記連結用基板1には、ドラム2の一側で、ドラム
2に巻装した降下用ロープ4の自由端と対向する位置に
ストッパー部材としての螺杆8が螺着され、ナット9で
固定してある。前記螺杆8の先端8aはドラム2に遊嵌し
たカバー6の蓋板6bの内面6aとも対向しており、回転輪
7を回転してカバー6を第1図中矢示10の方向へ追いこ
んで行くと、先端8aと内面6aの間に降下用ロープ4の自
由端4aを挟持して固定できるようになっている。
図中11は連結用基板1の下端部に螺着固定したアイボル
トであって、該アイボルト11にはスラストベアリング12
を挟んで方形の連結用平板13が回転自在に支承されてい
る。この連結用平板13は第3図に示したように降下用バ
スケット14を吊下する為のものである。即ち、降下用バ
スケット14は有底筒状の布袋15で構成され、布袋15の底
部および側壁に沿って設けた帯16の端部が前記連結用平
板13の縁部に連結されて、吊下される。
上記の実施例において、降下用ロープ4と降下用バスケ
ット14の連結は、降下用ロープ4の端部を連結用基板1
に設けたドラム2に巻装することによって行われる。
巻装に当っては、先ず回転輪7を回して螺杆5との螺合
を解き、カバー6をドラム2の外側から取除く。次いで
降下用ロープ4の端部を第1図および第3図に示したよ
うに、ドラム2の外周に3回巻装し、巻装した降下用ロ
ープ4の外側に、再びカバー6を嵌装し、回転輪7の螺
孔7aを螺杆5に螺合、緊締すれば良い。回転輪7の螺
合、緊締によって、降下用ロープ4の端部自由端4aは、
前記の通り螺杆8の先端8aとカバー6の蓋板内面6aで構
成されるロープストッパー部分に自動的に挟着、保持さ
れ、固定される。図中17は降下用ロープ4の余りの部分
である。
螺杆8と先端8aとカバー6の蓋板内面6aで構成したロー
プストッパー部分では、降下用バスケット14側の荷重に
より引張荷重に対して、約1/10程度の力で固定が可能で
あることから、降下用ロープ4はドラム2を介して降下
用バスケットに確実に連結することができると共に、比
較的小さい力で降下用ロープ4を固定するので、降下用
ロープを傷めるおそれもなくすことができる。
また、連結の作業は、前記の通り、降下用ロープ4をド
ラム2に巻装する操作と、カバー6を嵌装して回転輪7
の螺孔7aを螺杆5へ螺合し、緊締する操作のみであり、
特別の工具も必要としないので、救助作業現場での作業
を簡易迅速に行うことが可能である。
(考案の効果) 以上に説明した通り、この考案によれば、降下用ロープ
を巻装できるドラムを設け、これにカバーを嵌装し、カ
バーを介してロープの自由端を固定するようにして連結
具を構成したので、降下用ロープの連結、固定を比較的
小さい力で確実に維持することができ、安全を確保し、
かつ降下用ロープを傷めない効果がある。この結果、降
下用ロープが定期的訓練で、同じ部分が繰返し連続使用
されても傷めることがなく、良く訓練していることから
起る、降下用ロープの特定箇所の劣化による切断の事故
も未然に防止することができ、この点でも安全確保上の
効果が大きいと言える。また、ドラムへ降下用ロープを
巻装した後、カバーを嵌装すると、自動的にロープの自
由端が固定されるので、連結作業が簡単で、かつ迅速に
できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の一部縦断側面図、第2図は
同じく実施例の正面図、第3図は同じく実施例の使用状
態における一部縦断側面図である。 1……連結用基板、2……ドラム、4……降下用ロープ 4a……自由端、5……螺杆、6……カバー 6a……内面、6b……蓋板、7……回転輪 7a……螺孔、8……螺杆、8a……先端 13……連結用平板、14……降下用バスケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】降下用バスケット側に取付けられる連結用
    基板の一側面に、降下用ロープを複数回巻装可能とした
    ドラムが、軸を連結用基板と直角にして固定され、該ド
    ラムに、一端に蓋板を備えた筒状のカバーが嵌装してあ
    り、蓋板の中央に回転自在に設けた回転輪の中央螺孔を
    前記ドラムの端面中央に突設した螺杆に螺合してあると
    共に、前記連結用基板に、ドラムを巻装した降下用ロー
    プの自由端側を前記カバーの蓋板内面と共同して固定す
    る為のストッパー部材が設けてあることを特徴とした降
    下用バスケットと降下用ロープの連結具。
JP1988064674U 1988-05-17 1988-05-17 降下用バスケットと降下用ロープの連結具 Expired - Lifetime JPH0725961Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988064674U JPH0725961Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 降下用バスケットと降下用ロープの連結具

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01167262U JPH01167262U (ja) 1989-11-24
JPH0725961Y2 true JPH0725961Y2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=31290137

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JP1988064674U Expired - Lifetime JPH0725961Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 降下用バスケットと降下用ロープの連結具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48100399U (ja) * 1972-02-26 1973-11-27
JPS5160197U (ja) * 1974-11-06 1976-05-12

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JPH01167262U (ja) 1989-11-24

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