JPS62255839A - ワイヤ−ロ−プの張力設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、特に、大規模な工事現場などで、使用され
るワイヤーロープの張力設定方法に関するものである。

〔従・末技術とその問題点〕

建造物等に張り渡すワイヤーロープには、規定の張力が
設定されるが、このような張力の設定には、従来、次の
方法が採られている。

すなわち、荷重計（ロードセル）を利用する方法がある
が、その第１の方法は、第５図に示すように、前記張力
の設定後、ワイヤーロープｌとターンバックル２の間に
取υ付けた荷重計３をそのまま永久に組み込んだままに
して放置するものである。この方法で設定した張力の値
は正確であるが、前述したように、荷重計３をワイヤー
ロープ毎に組み込んだままにして、再使用不能にしてし
まうので、これは当然コスト高になるという大きな欠点
があった。

第２の方法は、上述のようにして張力を設定後、その荷
重計を取り除くものである。即ち、第６図に示すように
初め荷重計３とチェーンブロック４トヲ用い、チェーン
ブロック４によって所定荷重までワイヤーロープ１を張
った後、同等の張り具合までターンバックル２を締める
ものである。この方法は、荷重計３を張力の設定の後に
取り除くので、荷重計３を反復使用できて、コストは低
廉になるが、荷重計３の取り外し時に、所定の値に設定
した張力が変化するという欠点がある。

第３の方法は、第８図に示すように、ワイヤーロープ１
に上下方向から力を加えて、その張り具合又は緊張具合
からその張力を推定したり又はそのたわみｔ　Ｔより張
力を算出するものである。この方法は５個人差が大きく
、正確な張力の設定は相当に困難であった。

〔発明の目的〕

従って、この発明の目的は、上述した欠点に鑑み、ワイ
ヤーロープに規定の張力を正確に導入することが可能で
あると同時に、コストを低く押さえることのできるワイ
ヤーの張力設定方法を提供することにある。

〔発明の概要〕

この発明は、ワイヤーロープの一端に接続されたターン
バックルのねじ棒の軸方向中央部に設けられた貫通孔に
、測定棒を取り付け、前記測定棒の表面に歪み計のセン
サーを貼付し、そして、前記測定棒を前記ねじ碌の軸方
向と直交する方向に、前記歪み計の表示が所定の値にな
るまで回転させることに特徴を有するものである。

〔発明の構成〕

次に、この発明の張力設定方法の一実施態様を図面を参
照しながら説明する。第１図〜第３図は。

この発明の張力設定方法の一実施態様を示す斜視図であ
る。

第１図に示すように、空中作業台（ゴンドラ）５上の作
業員６がクレーン７等を用いて、ワイヤーロープ１とタ
ーンバックル２とを接続する。このようにしてワイヤー
ロープ１とターンバックル２とを接続した後、第２図に
示すように、ターンバックル２内に両端部が嵌め込まれ
るコ字形の回転ストッパー８をワイヤーロープ１と直角
の方向に引き起こし、回転ストッパー８をターンバック
ル２の中心軸を中心にして回転させて所定張力の近くま
で、張力を付与する。

上述のようにして、所定の張力付近まで張力を付与した
処で以下の次の段階に入る。まず、第３図において、タ
ーンバックル２は、その軸方向中央部を境にして互いに
逆方向にねじ山が設けられた１本のねじ棒９と、この両
側に螺合した１対のフォーク部材１０．１０’とからな
り、ねじ棒９の軸方向中央部にボルトによって取り付け
られた上記回転ストッパー８が取り付けられている。ね
じ棒９の軸方向中央部には１貫通孔１１が設けられてい
る。測定棒１２の先端は、ねじ棒９の中央部の貫通孔１
１にボルト１３によって結合される。

測定棒１２の側面には、歪み計１４のセンサー１５が貼
付されている。

ワイヤーロープｌに所定の張力を設定する際には、ねじ
棒９の中央部に測定棒１２をボルト１３によって固定し
、このようにして、ねじ棒９に固定された測定棒１２を
把持し、測定棒１２を回転させ、そして、この時の歪み
計１４の表示を読み取り、これらの操作を反復して所定
の張力を設定する。

この発明は、上述したように、ワイヤーロープ１の張力
°を、荷重に代えて、測定棒１２に加わるトルクに起因
する歪みを測定することによって設定するものであるが
、この荷重と歪み畦との関係の実験結果を第４図に示す
。

第４図から明らかなように、荷重と歪み景とは、はぼ完
全な相関を示す。従って、歪み量を測定すれば、この値
からワイヤーロープにかかる張力を容易に所定の値に設
定することができる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、荷重計に代えて、これと実用上充分
な相関を有している歪み計と、そのセンサーが貼付゛さ
れた。ターンバックルに対して着脱自在な測定棒とを用
いることによって、ワイヤーロープに所定の張力を正確
に且つ低コストで設定することができるという産業上顕
著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は、この発明のワイヤＩｉ力設定方法の
一実施態様の斜視図、第４図は、歪み量と荷重との関係
を示すグラフ、第５図〜第７図は、従来法を示す説明図
である。図面において、ｌ・・・ワイヤーロープ、　　
２・・・ターンバックル、３・・・荷重計、　　　　　
　４・・・チェーンブロック、５・・・空中作業台、　
　　６・・・作業員、７・・・クレーン、　　　　　８
・・・回転ストッパー、９・・・ねじ棒、　　　　１０
．１０’・・・フォーク部材、１１・・・貫通孔、　　
　　　１２・・・測定棒、１３・・・ボルト、　　　　
　１４・・・歪み計、１５・・・センサー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ワイヤーロープの一端に接続されたターンバツクルのね
   じ棒の軸方向中央部に設けられた貫通孔に、測定棒を取
   り付け、前記測定棒の表面に歪み計のセンサーを貼付し
   、そして、前記測定棒を前記ねじ棒の軸方向と直交する
   方向に、前記歪み計の表示が所定の値になるまで回転さ
   せることを特徴とするワイヤーロープの張力設定方法。