JPS6042095B2 - 接着剤の供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は接着剤の供給装置に関するものである。

ラベルやシールの裏面に連続的に接着剤を塗布する装置
として第６図のような装置が使用されている。

すなわち接着剤塗布ドラムａをラベベルｃを送るドラム
をと接して設ける。

そしてこの塗布ドラムａに、熱融解性接着剤の融解器兼
加圧供送器であるアキュムレータｄに接続したガンｅに
よつて接着剤を噴射する構造てある。接着剤の噴射量は
一定であるから特に低速運転時には過剰分は下に滴下し
、塗布ドラムａの下に設けたホッパーｆに回収して受皿
ｇに集め、受皿ｇ内の接着剤液をポンプなどで吸い上げ
て、再びアキュムレータｄに戻す。

そのため常時多量の接着剤液が循環し続けるので、接着
剤はくり返し加熱によつて劣化しやすく、更に循環中に
液中に異物が混合しやすい。

また回収した接着剤液は多数の空気泡を含みやすく、そ
れだけでも劣化の原因となつている。本発明はこのよう
な点を改善するためになされたもので、塗布ドラムの表
面に常に必要最少限の接着剤たけを塗布しておき、下方
への滴下をほとんどなくすことのできる接着剤供給装置
を提供することを目的とする。また本発明は循環する接
着剤に含まれた空気泡を、回収時に減少させて劣化を防
ぐことのできる接着剤供給装置を提供することを目的と
する。

次に実施例について説明する。＜１＞全体の構成 第１図において１はラベル吸引ドラムでありラベル１１
を裏返しの状態で吸引して運搬し、ラベル１１の裏面を
接着剤塗布ドラム３に接触させることにより接着剤を塗
布する作動を行う。

ラベル吸引ドラム１の回転中心軸１２も、塗布ドラム３
の中心軸３１も共に垂直である。

そして塗布ドラム３は長時間塗布作業を行わない場合に
吸引ドラム１から多少離しておくために、台板２上に塔
載してあり、台板２は垂直軸２１を中心に多少首ふりが
可能である。塗布ドラム３の側面には接着剤供給容器４
がバネ２２により押し付けてある。

そしてこの容器４にはアキュムレータ４３から加熱ホー
ス４４を通つて送られる接着剤液の供給がなされる。

く２〉接着剤供給容器の構造 塗布ドラム３に接して位置する容器４をドラム３側から
みると第２図のようになる。

すなわちドラム３と接する曲面４１には２個所の凹設部
を設ける。

この凹設部はドラム３回転方向Ａの下流側が第１槽５上
流側が第２槽６であり各槽５，６の高さは塗布ドラム３
の高さよりも低く構成する。

両槽５，６とも曲面４１とほぼ平行に形成した奥壁５１
，６１を有し、奥壁５１，６１の両側は曲面４１側に向
かつて拡げた斜壁５２，６２を有する。

更に容器４上部には上槽７を設け、上槽７の底と第１槽
５との間に接着剤供給路７１を開設する。

また特に第２槽６の上流側は、第２図に示すようにその
容器の曲面を切り欠いて、接着剤が上流側から第２槽６
内に移動して来ることを阻止しない形状に構成する。

これは負圧でラベル１１を吸引して運んで来る吸引ドラ
ム１の吸引力よりも塗布ドラム３の接着力の方が強いと
ラベル１１が塗布ドラム３側に貼り付いてしまう場合が
あり、これを避けるために溝３２内にピアノ線などの阻
止材３３を位置させるためである。

この溝３２に応じる容器４の曲面には棚板４２を突設し
て各槽５，６とドラム３の面とによつて閉空間が形成さ
れるよう構成する。

く３〉その他の構造 １検知機構 上槽７内に例えは反射板を設け、接着剤液により反射
板が埋まると光電管７２への反射光が消えて液の上昇を
検知する方式、あるいはフロートを浮かべてその上下動
を利用す方式など広く検知機構が採用できる。

この検知機構を、アプリケータ４３の加熱ホース４４
に設けた電磁弁４５に接続する。

その結果上槽７内の接着剤液が一定量以下となつたと
きはじめてアプリケータ４３からの供給が行なわれるこ
とになる。２回収機構 塗布ドラム３の表面に塗布された接着剤液がドラム３下
に滴下する可能性もあるので、容器４の下方に受皿８を
設ける。

そして受皿８と上槽７との間にポンプとホースの組合
せや、スクリューを内蔵したバイブよりなるスクリュー
コンベアなどの押上げ回路８１を設けて滴下した接着剤
液の回収に供する。

３容器の位置調整 容器４はその下端にボルトを突設し、そのボルトを台板
２の長溝２３に挿入するなどの公知の手段によつて塗布
ドラム３から離れたり接近できるように構成する。

次に作動について説明する。

く１〉接着剤液の塗布 上槽７内に供給された液は第１槽５のみを充填する。

塗布ドラム３を回転することにより第１槽５内の液はド
ラム３側面の前面に塗布されラベル１１に接して消費さ
れる。

この場合に第１槽の下流側の斜壁５２と曲面４１との接
する稜線が第１かき取り線５４を形成し、このかき取り
線５４とドラム３面との間隔以上の液はかき取られ最適
量の液が塗布される。

ぞの間隔は容器４の位置調整装置によつて行う。

かき取られた余剰液は第５図のようにかき取り線５４に
沿つて円柱５５を形成して上方に向けて成長し、吐出バ
イブ５３から湧き上がつた上槽７内に回収される。

この現象は粘性の高い接着剤が、回転するドラム３の面
によつて移動させられ、しかも第１かき取り線５４によ
つてその移動を阻止されるために、開放している上方方
へのびてゆく以外ないからである。

吐出バイブ５３から湧き上がる時に含有されでいた空気
泡は上方へ逃げ、空気泡のなくなつた液が回収できる。

く２〉余剰液の回収ドラム３に塗布された量に対しラベ
ルに移る量が少なければそのまま回転して来て、第２槽
６の下流側の斜壁６２と曲面４１との接する稜線よりな
る第２かき取り線６４でかき取られる。

そして第１槽同様に円柱６５が成長し吐出バイブ６３か
ら湧出して上層７に回収される。

このときも湧出時に空気泡を逃がすことができる。本発
明は上記したようになるから次のような効果を期待でき
る。

く１〉まず第１槽のかき取り線５４によつてドラム３へ
の塗布量が制限される。

この書き取り線５４の考え方は従来のこの種の装置にお
いて「ドクター」の称するかき取り板の考え方とは大き
く相違する。

すなわち本発明のかき取り線５４は余剰液を円柱状にし
て押し上げるからである。

。押し上げた余剰液は吐出バイブを通つて空気泡を放出
した状態で上槽に回収されるる。従つて接着剤液の劣化
を防ぐことができる。

く２〉第２槽のかき取り線６４によつても同様の作用が
行なわれる。従つて余剰液は従来のようにアプリケータ
まで送り返されることなく短時間に循環するので空気泡
を逃がす作用と共に劣化を防いで新鮮なうちに消費でき
る

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の接着剤供給装置をラベル貼付装置に使
用した接合の平面図、第２図：本発明の装置の接着剤容
器の斜視図、第３図：本装置の斜視図、第４図：その平
面図、第５図：容器を縦断した状態の作動説明図、第６
図：従来の装置の説明図、３：塗布ドラム、４：接着剤
容器、５：第１槽、６：第２槽、７：上槽、５３，６３
：吐出バイブ、５４，６４：かき取り線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 垂直軸を中心に回転する接着剤塗布ドラムの周面に
   、塗布ドラムの曲面と平行な容器の曲面を接触させ、こ
   の容器の曲面にはドラムの回転方向の上流側に第２槽を
   、下流側に第１槽を凹設し、容器上部に設けた上槽内に
   立設した吐出パイプを各槽に連絡し、上槽に開口した供
   給路を第１槽に連絡し、第１、第２槽の下流側の縁と容
   器の曲面とが接して形成される垂直線をかき取り線とし
   て構成し、第２槽の上流側の容器の曲線を切り欠き、上
   記の吐出パイプはかき取り線の近くに位置させたことを
   特徴とする接着剤の供給装置。