JPH1066911A - 液体塗布方法及びその装置 - Google Patents

液体塗布方法及びその装置

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JPH1066911A
JPH1066911A JP22568796A JP22568796A JPH1066911A JP H1066911 A JPH1066911 A JP H1066911A JP 22568796 A JP22568796 A JP 22568796A JP 22568796 A JP22568796 A JP 22568796A JP H1066911 A JPH1066911 A JP H1066911A
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liquid
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article
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tank
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JP22568796A
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English (en)
Inventor
Yuzuru Sakamoto
譲 坂本
Yukiteru Yoshii
幸輝 吉居
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微量の液体を安定して塗布することを可能とす
る。 【解決手段】液槽1に蓄えられた液体L中に半球状の転
写台12が浸漬される。転写台12は駆動装置14によ
って上下移動されるアーム13の先端部部に取り付けて
ある。駆動装置14によってアーム13が下側に移動さ
れると液槽1内の液体Lに転写台12が浸漬され、アー
ム13が上方へ移動されると転写台12の頂点の周囲が
液槽1の液面の上に引き上げられる。液面の上に引き上
げられた転写台12の表面には表面張力によって0.3
〜0.7mm程度の極めて薄い液体Lの膜Xが形成され
る。転写台12の表面に転写ピン2の突起2aを当接す
ると、突起2aの表面張力によって膜Xを形成する液体
Lが所定量だけ転写ピン2に転写付着される。よって、
ワークWに転写ピン2を当接すれば所定の微量の液体L
を安定して塗布することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリレーやプ
リント基板のような物品に、潤滑材やクリーム半田のよ
うな粘性を有する液体を塗布するための液体塗布方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物品に粘度の低い液体を極めて微
量(0.2μl〜0.8μl程度)だけ塗布するには、
以下のような転写式やポンプ式の液体塗布方法(装置)
が用いられていた。図21は従来の転写式の液体塗布方
法を説明するための図であって、塗布される液体Lが蓄
えられた液槽40に先細の転写ピン41を浸漬して転写
ピン41の先端部分に液体を付着させ、その転写ピン4
1を液体を塗布するワーク(物品)Wの位置まで移動さ
せ、転写ピン41の先端部分をワークWに当接させて液
体LをワークWに塗布している。
【0003】また、図22に示すようにディスペンサ4
2を用いてノズル42aの先端から所定量の液体Lを吐
出させてワークに液体を塗布したり、図23に示すよう
なコントローラ43によって吐出量が制御される所謂ピ
エゾポンプ44、あるいは図24に示すような定量吐出
ポンプ45を用いて液体を塗布している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記転写式
の液体塗布方法においては、液槽の容量が少ないと塗布
回数に伴って液面の高さが下がって塗布量がばらつき、
また、外からの振動の影響で液槽40の液面が揺れるか
ら転写ピン41への付着量が安定しないという問題があ
った。なお、図25に示すように液槽40内に上下動可
能な受け皿46を設けて受け皿46内の液体を転写ピン
41に転写付着する場合にも、受け皿46の上下動によ
って液面が揺れてしまう。
【0005】また、ディスペンサ42を用いる上記方法
では、粘度の低い液体の場合にノズル42aの先端から
液だれが発生するという問題や、図22(b)に示すよ
うにノズル42a先端に付着する残液イのために塗布量
がばらついたり、あるいは液体の粘度が経時変化するた
めに塗布量がばらつくという問題があった。さらに、ピ
エゾポンプ44は非常に高価であり、しかも1μl以下
の液量を安定し吐出できない。また、定量吐出ポンプ4
5では粘度の低い液体の場合にはばらつきが大きくなっ
て、1μl以下の極めて微量の液体を定量吐出すること
ができず、しかも液だれが生じる。
【0006】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、微量の液体を安定して
塗布することができる液体塗布方法及び液体塗布装置を
提供すことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、液体が蓄えられた液槽内に転写
台を浸漬させた後、液槽から転写台の少なくとも一部を
引き上げて転写台の表面に略均一な液体の膜を形成し、
物品に液体を塗布するための転写ピンを転写台の表面に
当接させて所要量の液体を転写ピンに転写付着させ、液
体が付着した転写ピンを物品に当接させて所要量の液体
を物品に塗布することを特徴とし、転写台の表面には表
面張力のはたらきで極めて薄い液体の膜が略均一に形成
されることになり、所定量の液体を安定して転写ピンに
転写付着させることができる。その結果、物品に極微量
の液体を安定して塗布できる液体塗布方法の提供が可能
となる。
【0008】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、物品に塗布される粘性を有した液体が蓄えられる
液槽と、液槽内に進退自在に浸漬され且つ液槽から少な
くとも一部が引き上げられた際に表面に略均一な液体の
膜が形成される転写台と、転写台の表面に当接されて転
写台表面から所要量の液体が転写付着される転写ピンと
を備え、この転写ピンを物品に当接させることで転写ピ
ンに付着した所要量の液体を物品に塗布して成ることを
特徴とし、転写台の表面には表面張力のはたらきで極め
て薄い液体の膜が略均一に形成されることになり、所定
量の液体を安定して転写ピンに転写付着させることがで
きる。その結果、物品に極微量の液体を安定して塗布で
きる液体塗布装置の提供が可能となる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、転写台の表面形状が略半球面あるいは略半円筒面で
あることを特徴とし、転写台を引き上げた際に余分な液
体が転写台の表面をつたって液槽に落ちるから、転写台
の表面には略均一な液体の膜を形成することができる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、転写台を
略半球状あるいは略半円柱状に形成したことを特徴と
し、転写台を引き上げた際に余分な液体が転写台の表面
をつたって液槽に落ちるから、転写台の表面には略均一
な液体の膜を形成することができる。
【0010】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、略円柱状に形成した転写台を少なくとも一部が液
面より露出するように液槽内に浸漬するとともに液槽内
で回転させ、液面より露出した転写台の表面に略均一な
液体の膜を形成し、物品に液体を塗布するための転写ピ
ンを転写台の表面に当接させて所要量の液体を転写ピン
に転写付着させ、液体が付着した転写ピンを物品に当接
させて所要量の液体を物品に塗布することを特徴とし、
転写台の表面には表面張力のはたらきで極めて薄い液体
の膜が略均一に形成されることになり、所定量の液体を
安定して転写ピンに転写付着させることができる。その
結果、物品に極微量の液体を安定して塗布できる液体塗
布方法の提供が可能となる。しかも、転写台を回転させ
ることで表面には常に略均一な膜が形成され、転写台を
液体内に浸漬したり引き上げたりするのに比べて作業の
効率を上げることができる。
【0011】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
めに、物品に塗布される粘性を有した液体が蓄えられる
液槽と、略円柱状に形成されるとともに少なくとも一部
が液面より露出するようにして液槽内に回転自在に配設
されて液面より露出した表面に略均一な液体の膜が形成
される転写台と、転写台の表面に当接されて転写台表面
から所要量の液体が転写付着される転写ピンとを備え、
この転写ピンを物品に当接させることで転写ピンに付着
した所要量の液体を物品に塗布して成ることを特徴と
し、転写台の表面には表面張力のはたらきで極めて薄い
液体の膜が略均一に形成されることになり、所定量の液
体を安定して転写ピンに転写付着させることができる。
その結果、物品に極微量の液体を安定して塗布できる液
体塗布装置の提供が可能となる。しかも、転写台を回転
させることで表面には常に略均一な膜が形成され、転写
台を液体内に浸漬したり引き上げたりするのに比べて作
業の効率を上げることができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項1又は3又は5
の何れかの発明において、転写ピンに複数個設けた先細
の突起に液体を転写付着させることを特徴とし、液体が
付着する転写ピンの表面積を大きくでき、転写台から物
品まで転写ピンを移動する際にも液だれが生じにくい。
請求項8の発明は、請求項2又は4又は6の何れかの発
明において、転写ピンに液体が転写付着される先細の突
起を複数個設けたことを特徴とし、液体が付着する転写
ピンの表面積を大きくでき、転写台から物品まで転写ピ
ンを移動する際にも液だれが生じにくい。
【0013】請求項9の発明は、請求項1又は3又は5
又は7の何れかの発明において、液槽内の液体が所定量
を越えた場合に超過した分の液体を液槽からオーバーフ
ロータンクに流出させることを特徴とし、液槽の液面の
高さを常時一定にすることができる。請求項10の発明
は、請求項2又は4又は6又は8の何れかの発明におい
て、液槽内の液体が所定量を越えた場合に超過した分の
液体を液槽から流出させる流出手段を備えたことを特徴
とし、液槽の液面の高さを常時一定にすることができ
る。
【0014】請求項11の発明は、請求項1又は3又は
5又は7又は9の何れかの発明において、レーザ光によ
って物体の変位を検知するレーザ変位センサを用いて液
槽から引き上げられた転写台の表面に形成される液体の
膜の厚みを測定することを特徴とし、転写台の表面に形
成される液体の膜厚を管理することができ、液体の塗布
量が安定化できる。
【0015】請求項12の発明は、請求項2又は4又は
6又は8又は10の何れかの発明において、液槽から引
き上げられた転写台の表面に形成される液体の膜の厚み
を測定するレーザ変位センサを備えたことを特徴とし、
転写台の表面に形成される液体の膜厚を管理することが
でき、液体の塗布量が安定化できる。請求項13の発明
は、上記目的を達成するために、水平面に対して所定の
角度だけ傾斜させて配置された板状の傾斜台の表面に高
所側から液体を流し落として傾斜台の表面に略均一な液
体の膜を形成し、物品に液体を塗布するための1乃至複
数の転写ピンを傾斜台の表面に当接させて所要量の液体
を各転写ピンに転写付着させ、液体が付着した各転写ピ
ンを1乃至複数の物品に略同時に当接させて所要量の液
体を各物品に塗布することを特徴とし、転写台の表面に
は表面張力のはたらきで極めて薄い液体の膜が略均一に
形成されることになり、所定量の液体を安定して転写ピ
ンに転写付着させることができ、その結果、物品に極微
量の液体を安定して塗布できる液体塗布方法の提供が可
能となる。しかも、液体の膜が形成される転写台表面の
面積を大きく採ることができ、複数の転写ピンを使って
多点の同時塗布が可能となる。
【0016】請求項14の発明は、上記目的を達成する
ために、水平面に対して所定の角度だけ傾斜させて配置
され、高所側から液体を流し落として表面に略均一な液
体の膜が形成される板状の傾斜台と、傾斜台の表面に当
接されて傾斜台表面から所要量の液体が転写付着される
1乃至複数の転写ピンとを備え、各転写ピンを1乃至複
数の物品に当接させることで各々転写ピンに付着した所
要量の液体を各物品に塗布して成ることを特徴とし、転
写台の表面には表面張力のはたらきで極めて薄い液体の
膜が略均一に形成されることになり、所定量の液体を安
定して転写ピンに転写付着させることができ、その結
果、物品に極微量の液体を安定して塗布できる液体塗布
装置の提供が可能となる。しかも、液体の膜が形成され
る転写台表面の面積を大きく採ることができ、複数の転
写ピンを使って多点の同時塗布が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1において、Aは全体として本実施形
態の液体塗布装置を示し、液体の粘度をほぼ一定に保つ
ためにエアーコンディショナACで一定温度(例えば、
25℃±3℃)に調整された空間S内に設置される。塗
布用の粘度の低い液体Lは、図2に示すような金属又は
合成樹脂により矩形函状に形成された液槽1に蓄えられ
る。この液槽1の開口は転写ピン2が挿通される挿通孔
3aを有する平板状の蓋3で閉塞される。また、蓋3の
上には上記挿通孔3aを開閉するための開閉体3bがス
ライド自在に設けられる。すなわち、転写ピン2に液体
Lを転写付着させるとき以外は開閉体3bによって挿通
孔3aが閉じられるから、挿通孔3aから液槽1内への
異物の侵入などが防止される。なお、開閉体3bをスラ
イドさせる機構は従来周知の技術を用いて実現可能であ
るから詳しい説明は省略する。
【0018】液槽1の側面には液体Lを補給するための
補給口1aと、液面を所定位置に保持するために液槽1
内の液体Lが所定量を越えた場合に超過した分の液体L
を液槽1から流出させる流出口1bとが設けてある。補
給口1aに接続される補給管5並びに流出口1bに接続
される流出管6は共にメインタンク(オーバーフロータ
ンク)4に接続される。補給管5の途中には流量制御弁
7及び循環ポンプ8が挿入されており、メインタンク4
に溜めてある補給用の液体Lが補給管5を通して常時液
槽1に補給される。そして、メインタンク4からの補給
が過多になって液槽1内の液量が所定量を越えて液面の
高さが流出口1bまで達すると、超過した分の液体Lが
流出口1bから流出管6を通してメインタンク4に回収
されるため、液槽1内の液量、すなわち液面の高さをほ
ぼ一定にすることができる。なお、メインタンク4には
補給用の液体Lの残量を検知する残量検知センサ9が付
設されており、この残量検知センサ9が作動したらその
都度メインタンク4に新しい液体Lを補充する。さら
に、圧力管10よりフィルタレギュレータ11を介して
流入される圧縮空気によって、メインタンク4の内部に
は常時一定の圧力(例えば、2kg/cm2〜3kg/cm2)が印
加してある。
【0019】図1及び図3に示すように液槽1内の液体
Lには転写台12が浸漬される。この転写台12は半径
が約10〜15mm程度の半球状に形成され、表面は鏡
面みがき処理が施される。ここで、液槽1の外側には油
圧等を利用してアーム13を上下に移動させる駆動装置
14が設けてあって、アーム13の先端部分に転写台1
2が取り付けてあるから、図4に示すようにアーム13
の上下動に伴って転写台12が液槽1内の液体Lから進
退することになる。すなわち、図3に示すように駆動装
置14によってアーム13が下側に移動された場合に
は、液槽1内の液体Lに転写台12が浸漬され、図4に
示すように駆動装置14によってアーム13が上方へ移
動された場合には、転写台12の頂点の周囲が液槽1の
液面の上に引き上げられる。なお、転写台12は頂点が
液面よりも2〜3mm程度下がった位置で待機され、引
き上げられるときには頂点が液面から1〜2mm程度上
方の位置まで引き上げられる。
【0020】駆動装置14によって転写台12(正確に
はその一部)が液面の上に引き上げられたときには、図
5に示すように液体Lの表面張力によって引き上げられ
た転写台12の表面に0.3〜0.7mm程度の極めて
薄い液体Lの膜Xが形成される。而して、転写台12の
表面が球面であり且つ鏡面みがき処理によって滑らかな
曲面に形成されていることから、転写台12が引き上げ
られる際に余分な液体Lは表面をつたって液槽1内に落
ちて膜Xの厚みはほぼ一定に保たれる。
【0021】一方、本実施形態における転写ピン2には
所謂コンタクトプローブが用いられており、図6に示す
ように先端部分に山型の突起2aが複数個設けてある。
同一の転写ピン2を複数個用いるような場合には、先端
部の外径、突起2aの高さ並びに突起2aの数は一定に
する。なお、転写ピン2の先端部分に設けられる突起2
aの形状は上記山型に限らず、図7(a)〜(d)に示
すような種々の形状が採用可能であって、転写ピン2の
形状並びに大きさを変えることで後述する液体Lの付着
量ひいてはワークWへの塗布量を調整することができ
る。
【0022】図8に示すように、液槽1から引き上げら
れた転写台12の表面に転写ピン2の突起2aが当接さ
れることにより、図9に示すように転写台12の表面に
形成された液体Lの膜Xと突起2aとが接触し、突起2
aの表面張力によって膜Xを形成する液体Lが所定量だ
け転写ピン2に転写付着される。そして、先端の突起2
aの部分に液体Lが付着した転写ピン2を被塗布物であ
るワークWの位置まで移動させ、転写ピン2の先端部分
をワークWに当接させることで転写ピン2に付着してい
る液体LをワークWに塗布するものである。
【0023】ところで、転写ピン2は図1に示すような
ロボット装置RBによって上下及び水平方向に移動され
る。このロボット装置RBは、安定な場所に設置される
本体15と、本体15に対して2本の軸16で上下動自
在に支持されているアクチェータ部17と、アクチェー
タ部17にスライド自在に貫通されている一対の可動軸
18と、可動軸18の先端に取着される転写ピン保持具
19とを備え、図示しない制御装置によって動作制御が
行われて、転写ピン2が保持される転写ピン保持具19
を鉛直方向並びに水平方向に移動させるものである。
【0024】図10は本実施形態の液体塗布装置Aを用
い、コンベアBによって搬送されるワークW(例えば、
リレーが内蔵されるケース)に液体を塗布するシステム
の構成を示している。防振プレート20によって四隅が
支持されたフロア板21の上に液体塗布装置A、コンベ
アB1 ,B2 並びに上記ロボット装置RBが設置され、
図示しないカバーによってコンベアB1 ,B2 の一部を
除く全体が覆われ、内部の温度がエアーコンディショナ
(図示せず)によって所定の温度に調整される。
【0025】投入用のコンベアB1 によって搬送されて
くるワークWは複数個が一体につながっており、コンベ
アB1 の終端側に設けられる切出装置22によって1個
ずつ切り分けられて取り出し用のコンベアB2 の始端側
へ送り出され、送り出されたコンベアB2 の上のその場
所で液体塗布装置Aによって液体が塗布される。すなわ
ち、ワークWが所定位置にセットされると液体塗布装置
Aが作業を開始し、図11に示すように駆動装置14に
よってアーム13を上方向へ移動させ、転写台12の表
面を液槽1内の液面の上に露出させる。
【0026】ロボット装置RBはアクチェータ部17に
おいて可動軸18を前方へ進出させるとともに、本体1
5にてアクチェータ部17を下方へ移動させ、転写ピン
保持具19に保持されている転写ピン2を、液槽1の開
口を塞いでいる蓋3に設けられた挿通孔3aを通して内
部へ進入させ、上方へ移動されてから一定時間が経過し
た後の転写台12の表面に当接させる。これにより、上
述の如く転写ピン2の先端部分には転写台12から所定
量の液体Lが転写付着される。
【0027】次に、ロボット装置RBは本体15にてア
クチェータ部17を上方へ移動させるとともに、転写ピ
ン保持具19に保持されている転写ピン2がコンベアB
2 上に載置されているワークWの位置にくるように、ア
クチェータ部17において可動軸18をさらに前方へ進
出させる。それから、本体15にてアクチェータ部17
を下方へ移動させることで転写ピン2をワークWに当接
させ、転写ピン2に付着していた液体LをワークWに塗
布する。液体Lが塗布されたワークWはコンベアB2
よって外へ搬送される。以上の作業が終了すればロボッ
ト装置RBは最初の位置まで転写ピン2を戻すように動
作する。なお、液体塗布装置A、コンベアB1 ,B2
並びにロボット装置RBの全体制御は、外部に設けられ
る制御装置Cによって行われる。
【0028】本実施形態では転写ピン2を1個しか使用
していないが、図12に示すように転写ピン2及び転写
台12を複数(例えば、2個)設けるようにすれば、複
数のワークWに同時に液体Lを塗布することができる。
さらに、図13に示すように転写台12’を半円柱状に
形成すれば、多数の転写ピン2…に対して同時に所定量
の液体Lを転写付着することができ、液状のクリーム半
田をプリント基板23に同時に塗布することも可能とな
る。
【0029】ところで、転写ピン2に転写付着される液
体Lの量、すなわちワークWに塗布される液体Lの塗布
量を安定させるための方法として、転写台12,12’
を引き上げたときに表面に形成される液体Lの膜Xの厚
みを管理する方法がある。例えば、図14に示すように
複数本のレーザ光を略等間隔で照射する投光部24a
と、投光部24aから照射されたレーザ光を受光する受
光部24bとを備えたレーザ変位センサ24を使用し、
液槽1の両端に投光部24a並びに受光部24bをそれ
ぞれ所定の位置関係で配設することにより、引き上げら
れた転写台12’で遮られるレーザ光に応じて、転写台
12’の表面に形成される膜Xの厚みを測定することが
可能である(一般のレーザ変位センサによれば、±0.
1mm程度まで測定可能である)。このように膜Xの厚
みを測定することで転写ピン2への液体Lの付着量を管
理することができる。
【0030】上述のように本実施形態の液体塗布装置A
及び液体塗布方法によれば、液体Lに浸漬した転写台1
2を引き上げて転写台12の表面に液体Lの薄い膜Xを
形成し、液体Lを塗布するための転写ピン2を転写台1
2の表面に当接することで所定の極微量の液体Lを転写
ピン2に転写付着させ、この転写ピン2をワークWに当
接させることで所定の極微量の液体をワークWに塗布す
るから、極微量(例えば、0.1〜1μl程度)の液体
Lを安定して塗布することができる。
【0031】(実施形態2)図15は本発明の第2の実
施形態の要部を示し、基本的な構成は実施形態1と共通
する。よって、共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ
説明する。本実施形態における転写台25は円柱状に形
成され、液槽28の外側に配設されるモータ26の軸2
6a及び液槽28に固定される回動軸27によって液槽
1の上部に回動自在に取着されている。図15(b)に
示すように液槽28の内部は仕切壁28aによって2室
に区切られており、一方の液室28bに塗布用の液体L
が蓄えられる。他方の側室28cには仕切壁28aを越
えて液室28bから溢れだす液体Lが流入し、この側室
28cに溜まった液体Lが図示しない流出口を通してメ
インタンク4に排出される。
【0032】ここで、液槽1に取着された転写台25の
下部は、液室28bに蓄えられる液体Lに浸漬されてい
る。而して、モータ26によって転写台25を回動すれ
ば、表面張力によって転写台25の周方向に沿った表面
には液体Lの薄い膜Xが形成される。なお、モータ26
にはブレーキ付きの可変速モータを用いる。一方、図1
6は本実施形態の動作を説明するためのフロー図であ
り、以下同図を参照しながら本実施形態の動作説明を行
う。
【0033】まず、同図(a)に示すスタンバイ状態で
は転写台25はモータ26によって回転しており、転写
台25の表面には液体Lの膜Xが形成されている。ここ
で、本実施形態では2本の転写ピン2を転写ピン保持具
29の左右両側に保持させており、液槽28の両側に位
置する2個のワークWに交互に液体Lを塗布できるよう
になっている。
【0034】次にモータ26にブレーキをかけて転写台
25を停止させ(同図(b)参照)、転写ピン保持具2
9を下方へ移動させることで図における左側の転写ピン
1を転写台25の表面に当接させ、液体Lを転写ピン
1 に転写付着させる(同図(c)参照)。再び転写ピ
ン保持具29を上方へ移動させてスタンバイ位置(上限
位置)に戻ると、モータ26のブレーキが解かれて転写
台25が回動を再開する(同図(d)参照)。
【0035】それから、左側の転写ピン21 がワークW
に対峙するとともに右側の転写ピン22 が転写台25に
対峙する位置まで転写ピン保持具29を図中の左方向へ
移動し、その後、モータ26にブレーキをかけて転写台
25を停止させる(同図(e)参照)。次に転写ピン保
持具29を下方へ移動させることで液体Lが付着してい
る左側の転写ピン21 を左側のワークWに当接させて液
体Lを塗布するとともに、右側の転写ピン22 を転写台
25の表面に当接させて液体Lを転写付着させる(同図
(f)参照)。再び転写ピン保持具29を上方へ移動さ
せてスタンバイ位置(上限位置)に戻ると、モータ26
のブレーキが解かれて転写台25が回動を再開する(同
図(g)参照)。なお、このときに液体Lが塗布された
左側のワークWは新しいワーク(液体Lが塗布されてい
ないワーク)Wに置き換えられる。
【0036】そして、右側の転写ピン22 が右側のワー
クWに対峙するとともに左側の転写ピン21 が転写台2
5に対峙する位置まで転写ピン保持具29を図中の右方
向へ移動し、その後、モータ26にブレーキをかけて転
写台25を停止させる(同図(h)参照)。以降は、同
図(c)からの動作を繰り返す。本実施形態によれば、
円柱状の転写台25を回転させることで表面に常に略均
一な膜が形成され、実施形態1のように転写台12を液
体L内に浸漬したり引き上げたりするのに比べて作業の
効率を上げることができる。
【0037】(実施形態3)ところで、図20に示すよ
うに上記実施形態1又は2では転写台12,25の表面
が曲面であるために転写ピン2を当接することのできる
範囲が非常に狭いため、多数の転写ピン2…に同時に液
体Lを転写付着することが困難である。そこで、本実施
形態は、図17及び図18に示すように、水平面に対し
て所定の角度(5°〜10°)だけ傾斜させて配置され
た板状の傾斜台30と、傾斜台30の表面に当接されて
傾斜台30の表面から所要量の液体Lが転写付着される
複数の転写ピン2…(図では1本のみ示す)と、傾斜台
30の高所側に設けられ傾斜台30の表面に沿って液体
Lを流し落とす液槽31と、傾斜台30の表面をつたっ
て流れ落ちてくる液体Lを回収する回収槽32と、流量
制御弁7及び循環ポンプ8を介して液槽31に補給され
る液体Lを蓄えるメインタンク4と、回収槽32に回収
された液体Lをメインタンク4に流出させる流出管6
と、フィルタレギュレータ11を介して圧縮空気をメイ
ンタンク4内に送る圧力管10とを備え、図18に示す
ように高所側の液槽31の液体Lを傾斜台30にオーバ
ーフローさせて、傾斜台30の表面に沿って液体Lを流
し落し、図19に示すように傾斜台30の表面に略均一
な厚みtを持った液体Lの膜Xを形成するとともに、傾
斜台30の表面に複数の転写ピン2…を当接させて極微
量の液体Lを同時に複数の転写ピン2…に転写付着させ
るようにしている。なお、傾斜台30の幅寸法Hを大き
くすれば傾斜台30の表面の面積を大きくでき、同時に
液体Lを転写付着できる転写ピン2…の数を増やすこと
ができる。
【0038】本実施形態によれば、平板状の傾斜台30
の表面に液体Lの薄い膜を形成することにより、多数の
転写ピン2…に同時に液体Lを転写付着させるようにし
たから、複数の転写ピン2…を使って多点の同時塗布が
可能となる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、液体が蓄えられた液
槽内に転写台を浸漬させた後、液槽から転写台の少なく
とも一部を引き上げて転写台の表面に略均一な液体の膜
を形成し、物品に液体を塗布するための転写ピンを転写
台の表面に当接させて所要量の液体を転写ピンに転写付
着させ、液体が付着した転写ピンを物品に当接させて所
要量の液体を物品に塗布するから、転写台の表面には表
面張力のはたらきで極めて薄い液体の膜が略均一に形成
されることになり、所定量の液体を安定して転写ピンに
転写付着させることができ、その結果、物品に極微量の
液体を安定して塗布できる液体塗布方法の提供が可能と
なるという効果がある。
【0040】請求項2の発明は、物品に塗布される粘性
を有した液体が蓄えられる液槽と、液槽内に進退自在に
浸漬され且つ液槽から少なくとも一部が引き上げられた
際に表面に略均一な液体の膜が形成される転写台と、転
写台の表面に当接されて転写台表面から所要量の液体が
転写付着される転写ピンとを備え、この転写ピンを物品
に当接させることで転写ピンに付着した所要量の液体を
物品に塗布して成るから、転写台の表面には表面張力の
はたらきで極めて薄い液体の膜が略均一に形成されるこ
とになり、所定量の液体を安定して転写ピンに転写付着
させることができ、その結果、物品に極微量の液体を安
定して塗布できる液体塗布装置の提供が可能となるとい
う効果がある。
【0041】請求項3の発明は、転写台の表面形状が略
半球面あるいは略半円筒面であるから、転写台を引き上
げた際に余分な液体が転写台の表面をつたって液槽に落
ちるため、転写台の表面には略均一な液体の膜を形成す
ることができるという効果がある。請求項4の発明は、
転写台を略半球状あるいは略半円柱状に形成したから、
転写台を引き上げた際に余分な液体が転写台の表面をつ
たって液槽に落ちるため、転写台の表面には略均一な液
体の膜を形成することができるという効果がある。
【0042】請求項5の発明は、略円柱状に形成した転
写台を少なくとも一部が液面より露出するように液槽内
に浸漬するとともに液槽内で回転させ、液面より露出し
た転写台の表面に略均一な液体の膜を形成し、物品に液
体を塗布するための転写ピンを転写台の表面に当接させ
て所要量の液体を転写ピンに転写付着させ、液体が付着
した転写ピンを物品に当接させて所要量の液体を物品に
塗布するから、転写台の表面には表面張力のはたらきで
極めて薄い液体の膜が略均一に形成されることになり、
所定量の液体を安定して転写ピンに転写付着させること
ができ、その結果、物品に極微量の液体を安定して塗布
できる液体塗布方法の提供が可能となり、しかも、転写
台を回転させることで表面には常に略均一な膜が形成さ
れ、転写台を液体内に浸漬したり引き上げたりするのに
比べて作業の効率を上げることができるという効果があ
る。
【0043】請求項6の発明は、物品に塗布される粘性
を有した液体が蓄えられる液槽と、略円柱状に形成され
るとともに少なくとも一部が液面より露出するようにし
て液槽内に回転自在に配設されて液面より露出した表面
に略均一な液体の膜が形成される転写台と、転写台の表
面に当接されて転写台表面から所要量の液体が転写付着
される転写ピンとを備え、この転写ピンを物品に当接さ
せることで転写ピンに付着した所要量の液体を物品に塗
布して成るから、転写台の表面には表面張力のはたらき
で極めて薄い液体の膜が略均一に形成されることにな
り、所定量の液体を安定して転写ピンに転写付着させる
ことができ、その結果、物品に極微量の液体を安定して
塗布できる液体塗布装置の提供が可能となり、しかも、
転写台を回転させることで表面には常に略均一な膜が形
成され、転写台を液体内に浸漬したり引き上げたりする
のに比べて作業の効率を上げることができるという効果
がある。
【0044】請求項7の発明は、転写ピンに複数個設け
た先細の突起に液体を転写付着させるから、液体が付着
する転写ピンの表面積を大きくでき、転写台から物品ま
で転写ピンを移動する際にも液だれが生じにくいという
効果がある。請求項8の発明は、転写ピンに液体が転写
付着される先細の突起を複数個設けたから、液体が付着
する転写ピンの表面積を大きくでき、転写台から物品ま
で転写ピンを移動する際にも液だれが生じにくいという
効果がある。
【0045】請求項9の発明は、液槽内の液体が所定量
を越えた場合に超過した分の液体を液槽からオーバーフ
ロータンクに流出させるから、液槽の液面の高さを常時
一定にすることができるという効果がある。請求項10
の発明は、液槽内の液体が所定量を越えた場合に超過し
た分の液体を液槽から流出させる流出手段を備えたか
ら、液槽の液面の高さを常時一定にすることができると
いう効果がある。
【0046】請求項11の発明は、レーザ光によって物
体の変位を検知するレーザ変位センサを用いて液槽から
引き上げられた転写台の表面に形成される液体の膜の厚
みを測定するから、転写台の表面に形成される液体の膜
厚を管理することができ、液体の塗布量の安定化できる
という効果がある。請求項12の発明は、液槽から引き
上げられた転写台の表面に形成される液体の膜の厚みを
測定するレーザ変位センサを備えたから、転写台の表面
に形成される液体の膜厚を管理することができ、液体の
塗布量が安定化できるという効果がある。
【0047】請求項13の発明は、水平面に対して所定
の角度だけ傾斜させて配置された板状の傾斜台の表面に
高所側から液体を流し落として傾斜台の表面に略均一な
液体の膜を形成し、物品に液体を塗布するための1乃至
複数の転写ピンを傾斜台の表面に当接させて所要量の液
体を各転写ピンに転写付着させ、液体が付着した各転写
ピンを1乃至複数の物品に略同時に当接させて所要量の
液体を各物品に塗布するから、転写台の表面には表面張
力のはたらきで極めて薄い液体の膜が略均一に形成され
ることになり、所定量の液体を安定して転写ピンに転写
付着させることができ、その結果、物品に極微量の液体
を安定して塗布できる液体塗布方法の提供が可能とな
り、しかも、液体の膜が形成される転写台表面の面積を
大きく採ることができ、複数の転写ピンを使って多点の
同時塗布が可能となるという効果がある。
【0048】請求項14の発明は、水平面に対して所定
の角度だけ傾斜させて配置され、高所側から液体を流し
落として表面に略均一な液体の膜が形成される板状の傾
斜台と、傾斜台の表面に当接されて傾斜台表面から所要
量の液体が転写付着される1乃至複数の転写ピンとを備
え、各転写ピンを1乃至複数の物品に当接させることで
各々転写ピンに付着した所要量の液体を各物品に塗布し
て成るから、転写台の表面には表面張力のはたらきで極
めて薄い液体の膜が略均一に形成されることになり、所
定量の液体を安定して転写ピンに転写付着させることが
でき、その結果、物品に極微量の液体を安定して塗布で
きる液体塗布装置の提供が可能となり、しかも、液体の
膜が形成される転写台表面の面積を大きく採ることがで
き、複数の転写ピンを使って多点の同時塗布が可能とな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】同上の要部を示す断面図である。
【図3】同上の要部を示す断面図である。
【図4】同上の動作を説明するための説明図である。
【図5】同上の動作を説明するための説明図である。
【図6】同上における転写ピンを示す一部省略した平面
図である。
【図7】(a)〜(d)は転写ピンの他の例を示す一部
省略した平面図である。
【図8】同上の動作を説明するための説明図である。
【図9】同上の動作を説明するための説明図である。
【図10】同上を用いたシステム構成を示す図である。
【図11】同上の動作を説明するための説明図である。
【図12】同上の動作を説明するための説明図である。
【図13】(a)及び(b)は同上の動作を説明するた
めの説明図である。
【図14】同上における他の動作を説明するための説明
図である。
【図15】実施形態2の要部を示し、(a)は平面図、
(b)は側面断面図、(c)は正面断面図である。
【図16】(a)〜(h)は同上の動作を説明するため
の説明図である。
【図17】実施形態3を示す概略構成図である。
【図18】同上の動作を説明するための説明図である。
【図19】同上の動作を説明するための説明図である。
【図20】同上の動作を説明するための説明図である。
【図21】従来例を示す側面断面図である。
【図22】他の従来例を示し、(a)は概略図、(b)
は要部の断面図である。
【図23】さらに他の従来例を示す概略構成図である。
【図24】別の従来例を示す概略構成図である。
【図25】さらにまた別の従来例を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
A 液体塗布装置 1 液槽 2 転写ピン 12 転写台 13 アーム 14 駆動装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品に粘性を有する液体を塗布する液体
    塗布方法であって、液体が蓄えられた液槽内に転写台を
    浸漬させた後、液槽から転写台の少なくとも一部を引き
    上げて転写台の表面に略均一な液体の膜を形成し、物品
    に液体を塗布するための転写ピンを転写台の表面に当接
    させて所要量の液体を転写ピンに転写付着させ、液体が
    付着した転写ピンを物品に当接させて所要量の液体を物
    品に塗布することを特徴とする液体塗布方法。
  2. 【請求項2】 物品に塗布される粘性を有した液体が蓄
    えられる液槽と、液槽内に進退自在に浸漬され且つ液槽
    から少なくとも一部が引き上げられた際に表面に略均一
    な液体の膜が形成される転写台と、転写台の表面に当接
    されて転写台表面から所要量の液体が転写付着される転
    写ピンとを備え、この転写ピンを物品に当接させること
    で転写ピンに付着した所要量の液体を物品に塗布して成
    ることを特徴とする液体塗布装置。
  3. 【請求項3】 転写台の表面形状が略半球面あるいは略
    半円筒面であることを特徴とする請求項1記載の液体塗
    布方法。
  4. 【請求項4】 転写台を略半球状あるいは略半円柱状に
    形成したことを特徴とする請求項2記載の液体塗布装
    置。
  5. 【請求項5】 物品に粘性を有する液体を塗布する液体
    塗布方法であって、略円柱状に形成した転写台を少なく
    とも一部が液面より露出するように液槽内に浸漬すると
    ともに液槽内で回転させ、液面より露出した転写台の表
    面に略均一な液体の膜を形成し、物品に液体を塗布する
    ための転写ピンを転写台の表面に当接させて所要量の液
    体を転写ピンに転写付着させ、液体が付着した転写ピン
    を物品に当接させて所要量の液体を物品に塗布すること
    を特徴とする液体塗布方法。
  6. 【請求項6】 物品に塗布される粘性を有した液体が蓄
    えられる液槽と、略円柱状に形成されるとともに少なく
    とも一部が液面より露出するようにして液槽内に回転自
    在に配設されて液面より露出した表面に略均一な液体の
    膜が形成される転写台と、転写台の表面に当接されて転
    写台表面から所要量の液体が転写付着される転写ピンと
    を備え、この転写ピンを物品に当接させることで転写ピ
    ンに付着した所要量の液体を物品に塗布して成ることを
    特徴とする液体塗布装置。
  7. 【請求項7】 転写ピンに複数個設けた先細の突起に液
    体を転写付着させることを特徴とする請求項1又は3又
    は5の何れか記載の液体塗布方法。
  8. 【請求項8】 転写ピンに液体が転写付着される先細の
    突起を複数個設けたことを特徴とする請求項2又は4又
    は6の何れか記載の液体塗布装置。
  9. 【請求項9】 液槽内の液体が所定量を越えた場合に超
    過した分の液体を液槽からオーバーフロータンクに流出
    させることを特徴とする請求項1又は3又は5又は7の
    何れか記載の液体塗布方法。
  10. 【請求項10】 液槽内の液体が所定量を越えた場合に
    超過した分の液体を液槽から流出させる流出手段を備え
    たことを特徴とする請求項2又は4又は6又は8の何れ
    か記載の液体塗布装置。
  11. 【請求項11】 レーザ光によって物体の変位を検知す
    るレーザ変位センサを用いて液槽から引き上げられた転
    写台の表面に形成される液体の膜の厚みを測定すること
    を特徴とする請求項1又は3又は5又は7又は9の何れ
    か記載の液体塗布方法。
  12. 【請求項12】 液槽から引き上げられた転写台の表面
    に形成される液体の膜の厚みを測定するレーザ変位セン
    サを備えたことを特徴とする請求項2又は4又は6又は
    8又は10の何れか記載の液体塗布装置。
  13. 【請求項13】 物品に粘性を有する液体を塗布する液
    体塗布方法であって、水平面に対して所定の角度だけ傾
    斜させて配置された板状の傾斜台の表面に高所側から液
    体を流し落として傾斜台の表面に略均一な液体の膜を形
    成し、物品に液体を塗布するための1乃至複数の転写ピ
    ンを傾斜台の表面に当接させて所要量の液体を各転写ピ
    ンに転写付着させ、液体が付着した各転写ピンを1乃至
    複数の物品に略同時に当接させて所要量の液体を各物品
    に塗布することを特徴とする液体塗布方法。
  14. 【請求項14】 水平面に対して所定の角度だけ傾斜さ
    せて配置され、高所側から液体を流し落として表面に略
    均一な液体の膜が形成される板状の傾斜台と、傾斜台の
    表面に当接されて傾斜台表面から所要量の液体が転写付
    着される1乃至複数の転写ピンとを備え、各転写ピンを
    1乃至複数の物品に当接させることで各々転写ピンに付
    着した所要量の液体を各物品に塗布して成ることを特徴
    とする液体塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010114309A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hioki Ee Corp フラックス転写ヘッドおよびフラックス転写装置
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WO2020174970A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 三菱重工業株式会社 流動性材料塗布装置
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