JPS6041946B2 - 輸液・輸血用袋 - Google Patents

輸液・輸血用袋

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JPS6041946B2
JPS6041946B2 JP53110534A JP11053478A JPS6041946B2 JP S6041946 B2 JPS6041946 B2 JP S6041946B2 JP 53110534 A JP53110534 A JP 53110534A JP 11053478 A JP11053478 A JP 11053478A JP S6041946 B2 JPS6041946 B2 JP S6041946B2
Authority
JP
Japan
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bag
infusion
heat
inner layer
film
Prior art date
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Expired
Application number
JP53110534A
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English (en)
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JPS5538126A (en
Inventor
猛雄 大平
義恭 野口
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPS6041946B2 publication Critical patent/JPS6041946B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチックフィルム製の包装袋の関するもの
で、さらに詳しくは、リンゲル液、ブドウ糖液等医療液
あるいは赤血球、血漿、血小板等の血液及びその一成分
を包装する、軽量で強度が高く、取扱い中に破損、損傷
がなく、かつ透明性、耐水蒸気透過性が優れ、さらには
耐熱・耐寒性を有した衛生的な輸液・輸血用バックある
いは血液採血・保存用バックに関するものである。
従来から輸血・血液の保存・輸送用容器として、ガラス
、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン製のものが多く使用
されているが、ガラス製のものは重量が大きく、破損し
やすい問題があり、ポリプロピレン製のものは、透明性
・耐水蒸気透過性の点で実用性が低くポリ塩化ビニル製
のものは樹脂中に含まれる可塑剤の内容物への溶出ある
いは、残存塩化ビニルモノマーの毒性への懸念等の問題
からより安全性の高い材料への転換が求められている。
又、血液保存用バッグに関しては、近年血液の成分輸血
の考え方が進み、現在の4〜60C2田間保存のシステ
ムに替つて、赤血球、血漿、血小板、クリオ等をそれぞ
れ分離して−80〜−85℃の低温さらには−196℃
の極低温で凍結・保存する技術の開発が進められ、現用
の塩化ビニル製バックがこのような低温下での耐性を有
しないことから、より低温特性の良好な材料への要望が
強くなつてきている。これらに対応して塩化ビニル樹脂
の代替として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂の採用が検討されているが、耐熱性が
低い事、塩化ビニルにくらべて、シール性等の加工性が
劣ることなどの欠点を有している。
又可塑剤を使用せず塩化ビニルヘの他の成分のグラフト
化あるいは共重合による分子内部可塑化や塩化ビニル樹
脂の製造段階での精製等による残存モノマーの減少等塩
化ビニル樹脂自体の改良も試みられているが本質的な解
決とはなつていない。さらフに医療用包装袋では高温で
の滅菌処理を行う為に耐熱性が必要とされるが、例えば
輸液バッグの場合、内溶液を充填した後121℃〜20
分の高圧蒸気滅菌を行うが、塩化ビニル製バックの場合
、容器が変形するあるいは内圧をささえきれず破裂して
5しまうという欠点があり、滅菌時には塩化ビニル製輸
液バッグ全体を、さらにポリエステルあるいは6、6−
ナイロンフィルム等の耐熱性フィルムで密着タイトラッ
プすることが行なわれている等、塩化ビニル樹脂自体の
耐熱性も十分とは言えないのが現状である。本発明は以
上の様な事情を鑑みてなされたもので、軽量て破損しに
くく、透明性、外観、耐水蒸気透過性、重金属・強熱残
分・溶出物試験、急性毒性試験等に十分満足し、かつそ
のままで滅菌操作に耐える耐熱性を有し、さらには−8
0゜Cといつた低温下ても十分な実用強度・柔軟性を保
持する輸液用、輸血用袋を、特定の合成樹脂フィルムを
積層複合化して得たものである。
本発明は、第1図に示す様に、周囲を熱封緘部3とした
袋に注入口1と注出口2を設けた輸液用・輸血用袋であ
る。
この袋の材質は第2図AおよびBに示す様に外層牡中間
層6および内層5からなるものである。内層5は、イソ
フタル酸とテレフタル酸とシクロヘキサンジメタノール
から誘導される共重合ポリエステルまたは、テレフタル
酸と1,4ーシクロヘキサンジメタノールとシクロヘキ
サンジメチルカルボキシルアミドから誘導される共重合
ポリエステルのいずれからなる未延伸フィルムで、熱封
緘性と共に+150℃から−85゜Cまでの耐熱・耐寒
性を有し、内容物適合性、衛生性を有しているフィルム
である。
外層4は、ポリエチレンテレフタレートまたはポリヘキ
サメチレンアジパミドのいずれかからなり、内層5より
も融点が高く耐熱性および強度の優れたフィルムである
中間層6はポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコ
ール共重合体、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリメ
タキシリデンアジパミド又はポリブタジエンの1種のフ
ィルムからなり、水蒸気あるいはガスの透過遮断性を有
しているフィルムを必要に応じて用いれば良く、内層5
と外層4の接着に寄与するものである。
本発明の対象とする輸液バッグ等では一定のフ.レキシ
ビリテイを必要とする事から積層シートの厚さは通常0
.5wn以下であるが、本発明では内・外層及び中間層
の複合化によつてきわめて強度及び耐水蒸気透過性がす
ぐれていることから、内層、外層及び中間層の厚さは全
体で0.2WrIn以下に・しても充分てあり、内層に
厚いフィルム、外薄・中間層に薄いフィルムを用いるの
が望ましい。
これらの層は、それぞれポリエステル系、ポリウレタン
系、エポポキシ系等の耐熱性、耐寒性を有する接着剤で
貼り合せるかあるいは熱融着によつて複合一体化させて
積層シートとなす。前記貼り合わせた積層材料を、内層
面が相接するように重ね合せて、周囲を熱封緘し、必要
な注入口、注出口を付備して輸液・輸血用袋を得る。本
発明品では外層フィルムの融点が内層フィルムよりも高
い構成となる為、熱封緘加工はきわめて容易に行え、得
られた袋はシール部の外観もよく、シール強度も強固な
ものが得られる。ノ 本発明のものはガラス瓶製のもの
にくらべて軽く、落下等に際しても破損のおそれがなく
、強度及び耐水蒸気透過性がすぐれている為現状のポリ
塩化ビニル製のもの(厚さ0.4W0!t程度)にくら
べて半分以下の厚さで十分であり、容器の軽量化がはか
れ、使用後の廃棄用処理も塩化ビニル製のものの様に有
毒ガスの発生もなく容易で、かつ薄いことから熱伝導が
良く、殺菌及び冷凍の効率が良いといつた長所を持つて
いる。
又本発明品は内層に厚い、耐熱性、耐低温性の”良好な
ポリエステル系フィルムを採用している為滅菌時の耐熱
性にすぐれ、他の耐熱性包材による外装が不必要であり
、さらに例えば血液から分離した血漿を−40℃あるい
は−80℃に保存する操作及び−40℃以下で輸送する
場合でも袋は十分な柔軟性と強度を有していた、塩化ビ
ニル製バッグでは避ける事のできない容器の破損、内容
物の流出といつた事故を抑えることができる。
以上述べた様に本発明によれば、熱封緘等の加工適性が
良好で、かつ耐熱性、耐寒性に優れ、かつ衛生的にも十
分満足できる輸液・輸血用バッグが得られる。
以下本発明の実施例を述べる。
〈実施例1〉 片面にポリエステルイソシアネート系接着剤を2.8g
/77(′塗布した厚さ0.012Tfrmの2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムに、イソフタル酸
とテレフタル酸とシクロヘキサンジメタノールにより誘
導された共重合ポリエステルを厚さ0.06顛に溶融押
出したフィルムを貼り合わせて2層の積層フィルムを得
た。
これをコポリエステル樹脂フィルムを内層として200
℃でヒートシールし500m1容量の包装袋を得た。こ
れに生理食塩水500m1を充填密閉した後、121℃
〜2紛間高圧蒸気滅菌を行なつてその耐熱性を評価した
。比較として厚さ0.4Tf$lの市販ポリ塩化ビニル
製輸液袋(500mL)も同様に評価した。その結果本
発明品は透明性、光沢の変化はなく、また容器の変形、
破袋及び滅菌後の強度劣化はなかつた。
比較品もほぼ良好であつたが、シール部が伸びて破袋寸
前のもの、及び容器が内圧によつて変形するものがあつ
た。く実施例2〉片面にポリ塩化ビニリデンを11g/
d塗布した厚さ0.02噸のポリヘキサメチレンアジパ
ミドの2軸延伸フィルムにさらにポリエステルイソシア
ネート系接着剤を2.8g/d塗布し、これにテレフタ
ル酸と1,4ーシクロヘキサンジメタノールとシクロヘ
キサンジメチルカルボキシルアミドから誘導された共重
合ポリエステルの溶融押出しフィルムを貼り合わせて3
層の積層フィルムを得た。
これを共重合ポリエステルを内層として210℃で熱封
緘し500m1容量の包装袋を得た。これを実施例1と
同様にして121℃−2紛間高圧蒸気滅菌を行つたが、
実施例1と同様良好であつた。
〈実施例3〉 実施例1及び2の方法て作成した袋(200mt)を開
封状態でオートクーブ中12rC〜30分滅菌処理し、
これに40%グリセリン液を充填してシールし、−80
℃の電気冷蔵庫で3時間凍結させた。
同様に市販の塩化ビニル製血液保存バック(200m1
)も同様の操作を行い、その後コンクリート面に30c
mの高さから袋体を垂直に落下させて袋の破損状態を評
価した。その結果各50点中市販の塩化ビニル製バッグ
では全点が袋に亀裂や損傷がみられたが、本発明品によ
るものはシール部に亀裂の生じたものが実施例2で3点
あつたが実施例1では全くなく良好な耐寒性衝撃性を示
した。さらに一40℃でも同様の操作を行つた所、市販
の塩化ビニル製バッグは約20%が損傷するのに対して
、本発明品は全点いずれでも良好であつた。実施例1及
び2で得た袋材質の物性を以下に示す。
1日本薬局法による過マンガン酸カリウムの消費量2市
販のポリ塩化ビニル製輸液袋 3市販のポリ塩化ビニル製血液保存袋 この様に本発明のものは耐熱・耐寒性を有し、衛生性も
満足し、かつ熱封緘性、水蒸気透過性も十分であつた。
図面の簡単な説明第1図は、本発明の輸液・輸血用袋の
一実施例を示す平面図、第2図はA,Bは、それぞれ本
発明の袋壁の層構成を示す断面図である。
1注入口、2注出口、3熱封緘部、4外層、51内層、
6中間層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 実質的に内層がイソフタル酸とテレフタル酸とシク
    ロヘキサンジメタノールから誘導される共重合ポリエス
    テルまたはテレフタル酸と1、4−シクロヘキサンジメ
    タノールとシクロヘキサンジメチルカルボキシルアミド
    から誘導される共重合ポリエステルのいずれからなる未
    延伸フィルムからなり、外層が、内層より融点の高いポ
    リエチレンテレフタレートまたはポリヘキサメチレンア
    ジパミドのいずれかのフィルムからなる輸液・輸血用袋
JP53110534A 1978-09-08 1978-09-08 輸液・輸血用袋 Expired JPS6041946B2 (ja)

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JPS5538126A JPS5538126A (en) 1980-03-17
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JPS5538126A (en) 1980-03-17

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