JP2963753B2 - 医療用プラスチックバッグの製造方法 - Google Patents

医療用プラスチックバッグの製造方法

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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利上分野〕 本発明は、医療用プラスチックバッグの製造方法に関
するものであり、詳しくは、ガスバリア性に優れて保存
中の医療製品の劣化が抑制できる透明で且つ安価な医療
用プラスチックバッグの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
医療用プラスチックバッグは、数多くの優れた特徴を
有するが故に、ガラスビンやプラスチックボトルより成
る医療用容器の代替品として、糖類剤、血液代用剤、人
工透析剤、高カロリー液、タンパクアミノ酸製剤などの
各種輸液や血液の保存用または流通用に数多く使用され
て来ている。
医療用プラスチックバッグの材質は、使用前に内容物
の異常が確認できるように透明であること、人体に対し
て安全であること等が要求され、従来より、いわゆる医
療用プラスチック、すなわち、塩化ビニール、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などに限られている。
そして、医療用プラスチックバッグは、一般的には、
上記の医療用プラスチックより成る2枚のフィルム間に
一端がキャップに嵌合し得る構造になされた上記プラス
チックより成る管路形成体を挿入し、該管路形成体の管
路形成部を除く四方の周囲をヒートシールして製袋化す
ることにより、比較的安価に製造することができる。そ
して、斯かる低製造コストが医療用プラスチックバッグ
の普及理由の一つになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記の医療用プラスチックバッグは、透明
で柔軟性があり安全性も高いが、ガスバリヤ性は優れて
いるとは言えず、内容物の空気中の酸素による劣化ある
いは外部への揮散による品質低下という点で問題を有し
ている。
従って、従来の医療用プラスチックバッグにおいて
は、高カロリー液、タンパク、アミノ酸製剤、血液など
の特に酸素により劣化し易い医療製品を収容した場合
は、斯かる1次包装後にガスバリヤ性を有する別の透明
フィルムによる2次包装を施す必要があり、これがため
に、ガスバリヤ性の優れた医療用プラスチックバッグ
は、コストの高いものとならざる得ない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記実情に鑑み、ガスバリヤ性に優れ
て保存中の医療製品の劣化が抑制できる透明な医療用プ
ラスチックバッグの安価な製造方法について鋭意検討を
重ねた結果、従来の2次包装に相当する透明なガスバリ
ヤ性フィルムの積層と医療用プラスチックフィルムの製
袋化とを同時に行うことに成功し、本発明を完成するに
到った。
すなわち、本発明の要旨は、医療用プラスチックより
成る2枚のフィルム間に一端がキャップに嵌合し得る構
造になされた上記プラスチックより成る管路形成体を挿
入し、ヒートシールブロックにより上記管路形成体の管
路形成部を除く四方の周囲をヒートシールして医療用プ
ラスチックバッグを製造するに当り、前記フィルムの各
表面側に該フィルムとヒートシール可能なシーラント層
を有する透明なガスバリヤ性フィルムを積層してヒート
シールすることにより、ガスバリヤ性フィルムの積層と
前記フィルムの製袋化を同時に行うことを特徴とする医
療用プラスチックバッグの製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明方法により得られる医療用プラスチックバッグ
の構造は、基本的には、従来の医療用プラスチックバッ
グと同様に、医療用プラスチックより成るフィルムにて
形成された袋体と一端がキャップに嵌合し得る構造にな
され上記プラスチックにて形成された管路形成体とより
構成される。
そして、本発明の製造方法によるバッグの特徴は、袋
体の表面にその製袋化と同時に積層した透明なガスバリ
ヤ性フィルムを有している点にある。
なお、上記の管路形成体は、袋体に連通して設けられ
ており、該管路形成体を通して医療製品の出し入れが行
われる。
先ず、本発明の製造方法に用いられる上記の医療用プ
ラスチック及びガスバリヤ性フィルムについて説明す
る。
(1)医療用プラスチック 本発明の製造方法においては、袋体を形成するフィル
ムは、医療用プラスチックより成るフィルムである。具
体的には、現在、輸液バッグ等に使用れている医療用プ
ラスチック、すなわち、塩化ビニール、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの
透明フィルム(シート)が用いられる。塩化ビニール
は、通常、可塑剤を配合した柔軟性を有する軟質塩化ビ
ニールが用いられる。
上記のフィルムの厚さは、通常、50〜400μ程度とさ
れる。
また、本発明の製造方法においては、管路形成体も、
塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの上
記の医療プラスチックで形成される。
上記の管路形成体は、一端がキャップに嵌合し得る構
造、例えば、雄ネジ構造になされており、そして、通常
は、剛性を有する肉厚のパイプより成るが、長手方向の
肉厚を漸次変えて他端部を薄くし、該他端部を偏平化し
得るようにしたパイプにすることもできる。
なお、管路形成体に嵌合される上記のキャップも、管
路形成体と同様に、通常は、医療用プラスチックで形成
される。
(2)透明なガスバリヤ性フィルム ガスバリヤ性フィルムは、次の2種類のフィルム又は
それらの積層フィルムが適宜用いられる。
(a)ガスバリヤ性フィルムの1つの種類としては、ポ
リ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、PVDCを表面にコー
トしたフィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィル
ム、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物(EVOH)フ
ィルム、ポリアミド(PA)フィルムなどの一般的に使用
されている透明なガスバリヤス性フィルムが用いられ
る。
(b)ガスバリヤ性フィルムの他の種類としては、透明
プラスチックフィルムの少なくとも片面にケイ素酸化物
の透明な薄膜(SO薄膜)を有する透明な積層フィルムを
含むプラスチックフィルムが用いられる。
上記の透明プラスチックフィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、P
A、PVA、EVOHなどの一般的なフィルムが使用可能である
が、強度、厚さ、価格などの観点から、二軸延伸PETフ
ィルムが好適に使用され、特に、高度な酸素バリヤ性が
必要な場合には、PVAやEVOHなどの本質的に優れた酸素
バリヤ性を有する二軸延伸フィルムが使用される。
上記の透明プラスチックフィルムの片面にSO薄膜を形
成するには、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレー
ティング等の従来公知の薄膜技術が使用可能であるが、
経済的な観点から、二酸化ケイ素、一酸化ケイ素、ある
いは、これらの混合物を真空中で蒸着する真空蒸着技術
が好適に使用される。
なお、SO薄膜中には、10wt%以下の範囲であれば、M
g、Zn、Sn、Ca等の酸化物等が混入されていても、目的
とするガスバリヤ性能の極端な低下は認められない。
SO薄膜の厚さは、100〜5000Åの範囲で選ぶのがよ
い。SO薄膜の厚さが100Å未満であると、ガスバリヤ性
能が不十分であり、また5000Åを越えると、フィルムに
カールが発生して問題となったり、透明な薄膜自体に亀
裂や剥離が生じ易いので好ましくない。
SO薄膜の形成に先立って、薄膜とプラスチックフィル
ムとの接着強度を高めるため、アンカーコート剤を使用
することも可能である。好適なアンカーコート剤として
は、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、有機チ
タン系などの接着促進剤およびポリウレタンポリエスレ
テル系などの接着剤を挙げることができる。また、アン
カーコート剤として、ポリエチレン系、ポリエステル
系、ポリアミド系の無溶剤タイプの接着剤を使用しても
よい。
上記2種類のガスバリヤ性フィルムは、単独に使用す
ることも、同一または異なる種類のものを積層して使用
することもできる。そして、SO薄膜を有する透明な積層
プラスチックフィルムは、これを単独層として使用する
場合には、SO薄膜が外表面に位置しないような層構成と
することが好ましい。そして、ガスバリヤ性フィルムを
如何なる層構成とするかは、医療用バッグに要求される
ガスバリヤ性能によって選択される。
ガスバリヤ性フィルムの厚さは、強度、柔軟性などの
観点から、全体として、20〜200μの範囲とされる。
上記のガスバリヤ性フィルムは、医療用プラスチック
フィルムとヒートシール可能なシーラント層との積層フ
ィルムとして用いられる。
そして、斯かるシーラント層は、医療用プラスチック
フィルムと同一材質の透明フィルムが好適に使用される
が、ホットメルトのような接着剤層であってもかまわな
い。
ガスバリヤ性フィルムとシーラント層との積層方法
は、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステ
ル系接着剤などを用いるドライラミネート法、または、
押出ラミネート法など公知の方法を採用することができ
る。そして、上記ガス、バリヤ性フィルムの上面には、
延伸ポリプロピレン(OPP)やPET等の保護フィルムの積
層も可能である。
医療用プラスチックバッグに収容する医療製品によっ
ては、バッグの性能として、バスバリヤ性能以外に紫外
線遮断能が必要とされる。
本発明においては、上記の目的を達成するために、例
べば、上記の各層の積層の際、使用する接着剤層に紫外
線吸収能を有する物質を添加することにより、紫外線遮
断能を兼備した医療用プラスチックバッグを得ることが
できる。
紫外線吸収剤は、ヘンゾフェノン、ヘンゾトリアゾー
ル系など市販のものが1種あるいは何種類か組合せて用
いられ、必要とされる紫外線吸収能によって紫外線吸収
剤の使用量が決められる。
なお、紫外線遮断能は、フィルムとして紫外線吸収能
を有する物質を配合したフィルムを使用することによっ
ても付与することができることは勿論のことである。
次に、本発明の製造方法について添付図面に基ずき説
明する。
第1図は、本発明の製造方法に用いられるプロセスの
概念図である。
本発明の製造方法は、基本的には、医療用原反ロール
から送出される2枚のフィルム間に一般がキャップに嵌
合し得る構造になされた上記プラスチックより成る管路
形成体を挿入してヒートシールブロックにより、上記管
路形成体の管路形成部を除く四方の周囲をヒートシール
して製袋化する、従来の医療用プラスチックバッグの製
造における製袋化と同一である。
本発明の特徴は、前述のヒートシール可能なシーラン
ト層を有する透明なガスバリヤ性フィルム(以下、「原
反積層フィルム」と言う)を使用し、そして、原反積層
フィルムの積層と上記の医療用プラスチックフィルムの
製袋化を同時に行う点にある。
すなわち、第1図に示すように、2つの医療用原反ロ
ール(A)と2つの積層用原反ロール(B)とから各フ
ィルム2枚を引出し、原反積層フィルム(10)、(10)
をそれぞれ医療用プラスチックフィルム(1)、(1)
の各表面側に積層してヒートシールブロック(C)の間
に送給し、上記各フィルムの送給方向に対して直交する
方向から医療用プラスチックフィルム(1)、(1)間
に管路形成体(図示せず)を挿入し、ヒートシールブロ
ック(C)の上部金型を下降させて原反積層フィルムの
積層と医療用プラスチックフィルムの製袋化を同時に行
う。
第2図〜第4図は、ヒートシールブロックを通過前の
状態における原反積層フィルム(10)と医療用プラスチ
ックフィルム(1)の積層状態の説明図である。
第2図は、前述の種類(a)に記載のガスバリヤ性フ
ィルムを用いた例であって、ガスバリヤ性フィルム
(2)の表面にシーラント層(20)を積層して原反積層
フィルム(10)を構成した例であり、第3図は、前述の
種類(b)に記載のガスバリヤ性フィルムを用いた例で
あって、透明プラスチックフィルム(3)の片面にSO薄
膜(4)を有する透明積層フィルムを用い、そのSO薄膜
(4)側に接着剤(30)を介してシーラント層(20)を
積層して原反積層フィルム(10)を構成した例であり、
第4図は、同じく前述の種類(b)に記載のガスバリヤ
性フィルムを用いた例であって、透明プラスチックフィ
ルム(3)の片面にSO薄膜(4)を有する透明積層フィ
ルムを用い、そのSO薄膜(4)側に接着剤(30)を介し
て保護層(5)を積層し、その反対側に接着剤(30)を
介してシーラント層(20)を積層し、原反積層フィルム
(10)を構成した例である。
そして、上記の各図に示す状態において、ヒートシー
ルブロックで処理する前は、原反積層フィルム(10)
は、いずれも、医療用プラスチックフィルム(1)に対
しては一体的に接着されておらず、単に重ね合わされて
いるだけである。
第5図は、ヒートシールブロックで処理後の状態にお
ける原反積層フィルム(10)と医療用プラスチックフィ
ルム(1)の積層状態の説明図であり、第2図に対応す
るものである。
ヒートシールブロックで処理することにより、原反積
層フィルム(10)は、そのシーラント層(20)により医
療用プラスチックフィルム(1)と強固にヒートシール
され、また、医療用プラスチックフィルム(1)同士も
同様にヒートシールされ、各フィルムは一体化される。
第6図は、本発明で得られた医療用プラスチックバッ
グの平面説明図、第7図は、第6図のX−X線における
断面説明図である。
図中、(6)は医療用プラスチックバッグの表面に形
成されたヒートシール部、(7)は管路形成体(パイ
プ)、(8)はバッグ内の空間、(9)はキャップであ
る。
また、第1図に示したプロセスにおいては、ヒートシ
ールブロックとして、対向する1組のシール部が上下金
型ともに半円状になされたものを用い、管路形成体とし
て、剛性を有する肉厚のパイプを使用した。一方、管路
形成体として、一端部を偏平化し得るようにした前述の
他のパイプを使用する場合には、対向する1組のシール
部の上および/または下金型に所定深さの凹部を有する
ヒートシールブロックが用いられ、管路形成部を除く四
方の周囲をヒートシールする。具体的には、上記のパイ
プ内に適宜の板状体を挿入してヒートシールを行い、板
状体の挿入部のヒートシールを妨げて管路形成部とす
る。従って、金型の凹部は、板状体相当の深さとされ
る。
本発明方法により得られる医療用プラスチックバッグ
は、以上の説明から明らかなように、袋体の内部は、従
来から使用されている医療用プラスチックフィルムを使
用しているので安全あり、袋体の外側全表面は、透明な
ガスハリヤ性フィルムで覆われているのでガスバリヤ性
に優れている。しかも、本発明方法により得られる医療
用プラスチックバッグは、製袋化と同時にガスハリヤ性
フィルムの積層が行われるため、2次包装を行う必要の
ある従来のバックに比べて著しく安価であるという特徴
を有する。
そして、本発明により製造される医療用プラスチクバ
ッグは、特に、タンパク、アミノ酸製剤等の酸素による
劣化を極めて受けすい輸液の保存用として好適である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
なお、以下の例において、ガスバリヤ性フィルムの構
成例および各物性値等の測定法は、以下の通りである。
<ガスバリヤ性フィルム(A)> ケン化度99.9モル%の二軸延伸されたPVAフィルム
(延伸倍率3×3倍、厚さ12μ)。
<ガスバリヤ性フィルム(B)> 上記の二軸延伸PVAフィルムの片面に厚さ1000Åの透
明なSO薄膜を形成させたフィルム。
SO薄膜の形成は、5×10-5Torrの真空下、電子ビーム
加熱方式で純度99.9%の一酸化ケイ素(SiO)を加熱蒸
発させて行った。
<ガスバリヤ性フィルム(C)> 二軸延伸されたPETフィルム(延伸倍率3×3倍、厚
さ12μ)の片面に厚さ1000Åの透明なSO薄膜を形成させ
たフィルム。
SO薄の形成は、ガスバリヤ性フィルム(B)の場合と
同様の手法で行った。
<K−PETフィルム> 表面に厚さ3μのPVDCをコートした12μ厚さの二軸延
伸ポリエステルフィルム。
<K−OPPフィルム> 表面に厚さ3μのPVDCをコートした20μ厚さの二軸延
伸ポリプロピレンフィルム。
(1) 酸素透過度(cc/m2、24H、atm) 本発明の製造方法により、150mm×200mmのバッグを作
成し、その後、ヒートシール部を剥がして2片の積層フ
ィルムとなし、この内の1片をサンプルとし、モダンコ
ントロール社製のOX−TRAN100型酸素透過度測定装置を
使用し、温度30℃、相対湿度80%の条件において測定し
た。
(2)フィルムの透明性(%) 日立製作所製の分光光度計を用いて可視光におけるフ
ィルムの光線透過率を測定し、550mmにおける光線透過
率を原反積層フィルム(ヒートシール可能なシーラント
層を有する透明なガスバリヤ性フィルム)の透明性とし
た。
実施例1 次の医療用プラスチックフィルムと原反積層フィルム
を用いた。
医療用プラスチックフィルム; 厚さ350μの軟質塩化ビニールシート 原反積層フィルム; 前記ガスバリヤ性フィルム(A)の一方の面に保護層
として20μのOPPフィルムをウレタン系接着剤(武田薬
品製タケラックA606とタケネートA−10との9:1の割合
の2成分素接着剤)(厚さ2μ)を介して積層し、更
に、反対面にシーラント層として厚味50μの軟質塩化ビ
ニールフィルムを同上のウレタン系接着剤を介して積層
した透明ガスバリヤ性フィルム。
第1図に示すプロセスに従って、医療用原反ロール
(A)、(A)と積層用原反ロール(B)、(B)から
上記の各フィルム2枚を引出し、ヒートシールブロック
(C)によりヒートシールし、周辺が一体化された150
×200mmの医療用プラスチックバッグを作成した。
その後、ヒートシール部を剥がし、前記の方法で酸素
透過度、透明性を測定し、その結果を表−1に示す。
実施例2 実用例1において、ガスバリア性フィルム(A)に変
えてガスバリア性フィルム(B)を使用した以外は、実
施例1と同様の方法により、医療用プラスチックバッグ
を作成して評価を行い、その結果を表−1に示す。
実施例3 実施例1において、ガスバリヤ性フィルム(A)に変
えてガスバリヤ性フィルム(C)を使用し、且つ、保護
層として20μのOPPフィルムに変えて12μのPETフィルム
を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、医療
用プラスチックバッグを作成して評価を行い、その結果
を表−1に示す。
実施例4 実施例1において、ガスバリヤ性フィルム(A)に変
えてガスバリヤ性フィルム(C)を使用し、且つ、保護
層のOPPフィルムを使用しない以外は、実施例1と同様
の方法により、医療用プラスチックバッグを作成して評
価を行い、その結果を表−1に示す。
実施例5 実施例1において、K−PETフィルムの片面に厚味50
μの軟質塩化ビニールフィルムを実施例1と同様のウレ
タン系接着剤を介して積層した透明ガスバリヤ性フィル
ムを使用した以外は、実施例1と同様の方法により、医
療用プラスチックバッグを作成して評価を行い、その結
果を表−1に示す。
実施例6 実施例1において、K−OPPフィルムの片面に厚味50
μの軟質塩化ビニールフィルムを実施例1と同様のウレ
タン系接着剤を介して積層した透明ガスバリヤ性フィル
ムを使用した以外は、実施例1と同様の方法により、医
療用プラスチックバッグを作成して評価を行い、その結
果を表−1に示す。
比較例1 実施例1において、透明ガスバリヤ性フィルムを全く
使用しない以外は、実施例1と同様の方法により、医療
用プラスチックバッグを作成して評価を行い、その結果
を表−1に示す。
比較例2 実施例1において、透明ガスバリヤ性フィルムに変え
てガスバリヤ性を有しない厚さ20μのOPPフィルムと厚
味50μの軟質塩化ビニールフィルムの積層フィルムを使
用した以外は、実施例1と同様の方法により、医療用プ
ラスチックバッグを作成して評価を行い、その結果を表
−1に示す。
〔発明の効果〕 以上説明した発明によれば、透明なガスバリヤ性フィ
ルムの積層と医療用プラスチックフィルムの製袋化を同
時に行うことにより、ガスバリヤ性に優れ保存中の医療
製品の劣化が抑制できる透明で且つ安価な医療用プラス
チックバッグの製造方法が提供され、本発明は医療分野
に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製袋化に用いられるプロセスの概念
図、第2図〜第4図は、ヒートシールブロックを通過前
の状態における原反積層フィルムと医療用プラスチック
フィルム(1)の積層状態の説明図、第5図は、ヒート
シールブロックを通過後の状態における積層フィルムA
(10)と医療用プラスチックフィルム(1)の積層状態
の説明図、第6図は、本発明で得られた医療用フラスチ
ックバッグの平面説明図、第7図は、第6図のX−X線
における断面説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−125149(JP,A) 特開 平2−1280(JP,A) 実開 昭52−80714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 65/02 - 65/82 A61J 1/00 - 1/10 B65D 33/00 - 33/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医療用プラスチックより成る2枚のフィル
    ム間に一端がキャップに嵌合し得る構造になされた上記
    プラスチックより成る管路形成体の他端を挿入し、ヒー
    トシールブロックにより上記管路形成体の管路形成部を
    除く四方の周囲をヒートシールして医療用プラスチック
    バッグを製造するに当り、前記フィルムの各表面側に該
    フィルムとヒートシール可能なシーラント層を有する透
    明なガスバリヤ性フィルムを積層してヒートシールする
    ことにより、ガスバリヤ性フィルムの積層と前記フィル
    ムの製袋化を同時に行うことを特徴とする医療用プラス
    チックバッグの製造方法。
  2. 【請求項2】透明なガスバリヤ性フィルムが、透明プラ
    スチックフィルムの少なくとも片面にケイ素酸化物の透
    明な薄膜を有する透明な積層プラスチックフィルムを少
    なくとも一層含むことを特徴とする請求項第1項項記載
    の医療用プラスチックバッグの製造方法。
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