JPS6041636Y2 - 直熱型陰極構体 - Google Patents

直熱型陰極構体

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JPS6041636Y2
JPS6041636Y2 JP12179279U JP12179279U JPS6041636Y2 JP S6041636 Y2 JPS6041636 Y2 JP S6041636Y2 JP 12179279 U JP12179279 U JP 12179279U JP 12179279 U JP12179279 U JP 12179279U JP S6041636 Y2 JPS6041636 Y2 JP S6041636Y2
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JP
Japan
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filament
directly heated
filament body
cathode
heated cathode
Prior art date
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JP12179279U
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JPS5641445U (ja
Inventor
丈夫 角田
英敏 長沢
繁数 柴田
Original Assignee
株式会社東芝
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は直熱型陰極構体の構造に関するものである。
直熱型陰極構体は傍熱型陰極構体に比較し、構成部材が
少く、簡単に製造することが可能であり、また電源投入
後に極めて短時間で陰極面より熱電子を放出することが
出来るので即動形の陰極構体として最近カラー受像管な
どに使用されるようになってきた。
そして、前述の直熱型陰極構体を大別すると基体金属板
を帯状フィラメントのほぼ中央部に載置固定し、この帯
状フィラメントの両端部または片端部をスプリング支持
体で張架固定する所謂張架方式のものと、基体金属板と
フィラメントを一体成形し、フィラメント自体の剛性に
よって、この基体金属板を所定位置に固定する所謂無張
架方式があり、これら張架方式のものと、無張架方式の
ものとはそれぞれ長所、短所を有し、その使用目的に応
じて種々な構造のものが提案されている。
次に無張架方式の直熱型陰極構体の一例を第1図乃至第
4図によって説明する。
即ち、図において、中央に熱電子を放出する酸化部材か
らなる陰極1はフィラメント3のフィラメント本体3□
と一体成形された基体金属2上に載置固定され、前記フ
ィラメント本体3□は陰極1の中心を通り、この陰極1
に垂直なZ軸に直交するY軸に沿って基体金属2の両側
に所定長さ延在され、このフィラメント本体3、の両端
縁にはこのフィラメント本体31 と一体形成されZ軸
に沿ってほぼ直角に折曲された垂直部3□及びこの垂直
部3□の端部に幅方向がZ軸に沿い、互いに反対方向に
Y軸と直交するX軸に沿って延在する水平部33を有腰
この水平部33のそれぞれの端部近傍は図示しないセラ
ミックスなどからなる絶縁支持体に植設された2本の導
電支持棒4a。
4bに溶接れ、直熱型陰極構体を構成している。
然るに前述したような構造を有する直熱型陰極構体にお
いては、第4図に示す簡略説明図の様に常温では、実線
に示すような状態にあるが、導電支持棒4av4bを介
して、このフィラメント3を加熱し、陰極1から熱電子
を放出させる場合、比較的長い水平部33は破線33′
の位置まで熱膨張し、また垂直部3□も破線3゜′の位
置まで熱膨張し、更に、フィラメント本体31 も破線
31′の位置まで熱膨張するため、陰極1は間隔dだけ
移動することになり、図示しない対設する格子電極との
間隔が変化することになる。
従って、この様な直熱型陰極構体を3個、カラー受像管
に内装させた時には、各直熱型陰極構体に電源を投入し
た直後、各陰極構体のフィラメントの温度上昇が極めて
重要であるが、最近の電子銃の配列、即ち3個の電子銃
を1列に配列したものでは、この温度上昇のカーブを一
致させることは非常に困難であり、この温度上昇のカー
ブの不一致により、間隔dになるまでの時間が異なるし
、また間隔dも均一とはならない。
この結果、対設する格子電極との間隔が変動し、色むら
などの現象を起し易い欠点がある。
更に直熱型陰極構体の組立時においても導電支持棒4a
、4bが2本の時には、この導電支持棒4a、4bにフ
ィラメント3の水平部33端部近傍を溶接などの手段に
より固定する場合、位置ぎめなどがやりにくい欠点があ
った。
本考案は前述した従来の直熱型陰極構体の諸欠点に鑑み
なされたものであり、常温時と高温時(動作時)におい
て陰極の位置が変化しにくく、また組立時においても位
置ぎめなどがやり易い直熱型陰極構体を提供することを
目的としている。
次に第5図乃至第8図によって本考案の直熱型陰極構体
の実施例を説明する。
即ち、図において、中央に熱電子を放出する酸化物部材
からなる陰極11はフィラメント13のフィラメント本
体131と一体成形された基体金属板12上に載置固定
され、前記フィラメント本体131は陰極11の中心を
通り、この陰極11に垂直なZ軸に直交するY軸に沿っ
て基体金属板12の両側に所定長さ延在され、フィラメ
ント本体13□の両端縁にはこのフィラメント本体13
1と一体形成され、Z軸に沿ってほぼ直角に折曲された
垂直部13゜及びこの垂直部13゜の端部に幅方向がZ
軸に沿い、それぞれフィラメント本体131の両側にY
軸に直交するX軸方向にほぼ同じ長さ延在された水平部
133を有し、この水平部133のそれぞれの端部近傍
は図示しないセラミックスなどからなる絶縁支持板に植
設された4本の導電支持棒14a、14b、14c、1
4dに溶接などの手段により固定され、かつ、水平部1
33間の間隔はフィラメント本体131近傍に於いては
比較的大きく、導電支持棒14近傍では比較的小さくな
るようになされ、直熱型陰極構体を構成している。
次に材料および各部の寸法例を示すと、フィラメント本
体131およびこれと一体成形された垂直部13゜、水
平部133はW−Ni合金で板厚40μmの材料で形成
できる。
この材料は熱膨張係数がおよそ1.2×1O−5TIU
n/℃である。
そして各部の幅寸法は0.6耽で、フィラメント本体1
31中央部の基体金属は直経1.2rrrIrLに形成
する。
またフィラメント本体131中央部の基体金属12は直
経1.2wrLに形成する。
またフィラメント本体131の長さ及び垂直部13□て
の水平部133水平部133相互間隔は2.−とし、こ
れに対し、支持棒14aと14b、14cと14dに固
着された位置から中間部即ち13゜までの長さを2.6
mmとし、垂直部13゜の長さを0.6mmとする。
そして第9図に示すように加熱電流を流して動作させる
すなわち電流は矢印に従うように導電支持棒14aと1
4b、14cと14dを結線し、水平部133のみで分
流させ、垂直部13゜及びフィラメント本体13□に於
てはこの分流させた電流を合流化させて流すことにより
、水平部133と垂直線13゜及びこれに連接されるフ
ィラメント本体13□の温度差を高めることができる。
実測によれば各部の動作温度は、例えばフィラメント本
体中央部が780°Cのとき、その両端縁で720°C
1垂直部13゜に対応するところの水平部が620°C
1水平部133の端部すなわち支持棒に固着されたとこ
ろで約220℃、それらの中間部が450℃となった。
前述したような構造を有する直熱型陰極構体においては
第8図に示す簡略説明図の様に常温では実線に示すよう
な状態にあるが導電支持棒を介して、このフィラメント
13を加熱し、陰極11から熱電子を放出させる場合、
比較的長く両端部近傍を導電支持体に固着された水平部
133は破線133′の位置まで熱膨張し、また垂直部
13□も破線13□′の位置まで熱膨張し、更に、フィ
ラメント本体131も破線13□′の位置まで熱膨張す
るが、前述したように水平部133間の間隔はフイラメ
ント本体131近傍に於ては比較的大きく、導電支持棒
14a= 14by 14c、14d近傍では比較
的小さくなるように形成されているので、この水平部1
33の垂直部132近傍は外方に膨出し、この垂直部1
3゜の熱膨張による延びを図の如く傾斜させるごとによ
り吸収するため、フィラメント本体131は加熱後もほ
とんど移動することがなく、従ってこのフィラメント本
体13□上に載置固定されている陰極11の位置を変化
させることがなくなり、図示しない付設する格子電極と
の間隔を常に一定に保持することが可能となる。
すなわち、前述の寸法例による陰極構体ではフィラメン
ト131の水平的な熱膨張が約8μmとなり、また垂直
部13□の延びが約4μmとなる。
これに対して水平部133の熱膨張は支持棒の位置から
垂直部13□のところまで約16μmあり、このため垂
直部のところの各水平部133相互間隔が外方へ片側で
約85μm膨出する。
このため垂直部13□が斜めに応力を受けて傾く結果、
フィラメント本体中央部のZ軸方向の位置が常温時の位
置からほとんど変化しない。
従って、この様な直熱型陰極構体を3個カラー受像管に
内装させた時には各直熱型陰極構体に電源を投入した直
後に於ても色ずれなどの現像が皆無に近くなる利点があ
るし、また直熱型陰極構体の組立時においても導電支持
棒14at14bt14c、14dが4本であり、この
導電支持棒にフィラメント13の水平部133を溶接な
どの手段により固定する時も極めて安定する利点がある
前述したように本考案の直熱型陰極構体は常温時も稼動
時も陰極の位置が変動することがないためカラー受像管
などに使用しても色むらなどを発生することがなくなり
、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は従来の直熱型陰極構体を示す図であ
り、第1図は要部斜視図、第2図は平面図、第3図は正
面図、第4図はフィラメントの加熱による変化を示す簡
略説明図、第5図乃至第8図は本考案の直熱型陰極構体
の実施例を示す図であり、第5図は要部斜視図、第6図
は平面図、第7図は正面図、第8図はフィラメントの加
熱による変化を示す簡略説明図、第9図は実施例のフィ
ラメント電流印加方法の1例を示す簡略説明図である。 1.11・・・・・・陰極、3. 13−−−−−−フ
ィラメント、4a、4bt 14at 14bt
14c* 14d・・・・・・導電支持棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央部に電子放出陰極または該電子放出陰極が被着され
    た基体金属が載置固定されてなるフィラメント本体と、
    このフィラメント本体の両端縁に該フィラメント本体と
    一体的に垂直に折曲された一対の垂直部と、この垂直部
    からさらに両側に夫夫直角に折曲されほぼ同じ長さ延在
    された各々一対の水平部と、これら水平部の夫々の端部
    近傍が固着された4本の導電支持棒とを具備してなり、
    上記各水平部の相互間隔が、前記導電支持棒の近傍にお
    ける間隔よりも上記垂直部の位置における間隔が大きく
    底形されてなることを特徴とする直熱型陰極構体。
JP12179279U 1979-09-05 1979-09-05 直熱型陰極構体 Expired JPS6041636Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5641445U JPS5641445U (ja) 1981-04-16
JPS6041636Y2 true JPS6041636Y2 (ja) 1985-12-18

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