JPH08203447A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents
陰極線管用電子銃Info
- Publication number
- JPH08203447A JPH08203447A JP790395A JP790395A JPH08203447A JP H08203447 A JPH08203447 A JP H08203447A JP 790395 A JP790395 A JP 790395A JP 790395 A JP790395 A JP 790395A JP H08203447 A JPH08203447 A JP H08203447A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- electrode
- electron gun
- ray tube
- length
- Prior art date
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- Pending
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 立ち上がり時のホワイトバランスのよい電子
銃を得ること。 【構成】 それぞれカソード８が取りつけられる中央部
と両側部のカソードサポート５のＧ１電極４側の自由長
の長さＬａ，Ｌｂ，ＬｃをＧ１電極４の熱変位量にあわ
せた長さに形成し、各カソード８とＧ１電極４との間隔
が、ヒータ電流の通電開始時から安定時まで同じ比率を
保つように構成した。
銃を得ること。 【構成】 それぞれカソード８が取りつけられる中央部
と両側部のカソードサポート５のＧ１電極４側の自由長
の長さＬａ，Ｌｂ，ＬｃをＧ１電極４の熱変位量にあわ
せた長さに形成し、各カソード８とＧ１電極４との間隔
が、ヒータ電流の通電開始時から安定時まで同じ比率を
保つように構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のカソードで構
成された陰極線管用電子銃に関する。
成された陰極線管用電子銃に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のインライン型陰極線管用電
子銃の断面図、図４はそのカソードサポートの斜視図で
ある。図において、１はＧ４電極、２はＧ３電極、３は
Ｇ２電極、４はＧ１電極、５ａ，５ｂ，５ｃは一線上に
配列されたカソードサポートで、図４中に示した端部
Ａ，Ｂがそれぞれビードガラス６に埋め込まれて固定保
持されている。
子銃の断面図、図４はそのカソードサポートの斜視図で
ある。図において、１はＧ４電極、２はＧ３電極、３は
Ｇ２電極、４はＧ１電極、５ａ，５ｂ，５ｃは一線上に
配列されたカソードサポートで、図４中に示した端部
Ａ，Ｂがそれぞれビードガラス６に埋め込まれて固定保
持されている。
【０００３】また、カソードサポート５ａ，５ｂ，５ｃ
（以下、総称するときは単に「５」という）にはアイレ
ット７ａ，７ｂ，７ｃ（以下、総称するときは単に
「７」という）が溶接されており、各アイレット７に
は、Ｇ１電極４との間隔が規定値どおりになるように、
カソード８ａ，８ｂ，８ｃ（以下、総称するときは単に
「８」という）が溶接されており、各カソード８には、
ヒータ９ａ，９ｂ，９ｃ（以下、総称するときは単に
「９」という）が挿入されている。
（以下、総称するときは単に「５」という）にはアイレ
ット７ａ，７ｂ，７ｃ（以下、総称するときは単に
「７」という）が溶接されており、各アイレット７に
は、Ｇ１電極４との間隔が規定値どおりになるように、
カソード８ａ，８ｂ，８ｃ（以下、総称するときは単に
「８」という）が溶接されており、各カソード８には、
ヒータ９ａ，９ｂ，９ｃ（以下、総称するときは単に
「９」という）が挿入されている。
【０００４】通常、カソードサポート５はＦｅ−Ｎｉ合
金材、アイレット７およびＧ１電極４はＳＵＳ材または
Ｆｅ−Ｎｉ合金材、カソード８の円筒部はＮｉ−Ｃｒ合
金材で構成される。図５は、これらの金属材料の線膨張
係数を示す図である。
金材、アイレット７およびＧ１電極４はＳＵＳ材または
Ｆｅ−Ｎｉ合金材、カソード８の円筒部はＮｉ−Ｃｒ合
金材で構成される。図５は、これらの金属材料の線膨張
係数を示す図である。
【０００５】次に、従来例の動作について説明する。各
ヒータ９に電流が通電されると、各ヒータ９は１０００
゜Ｃ程度の温度になり、熱伝導、熱輻射によって各カソ
ード８の円筒部は６００〜８００゜Ｃ、Ｇ１電極４は１
００〜２００゜Ｃ、各アイレット７は３００〜５００゜
Ｃ、各カソードサポート５は２００〜３００゜Ｃとな
る。
ヒータ９に電流が通電されると、各ヒータ９は１０００
゜Ｃ程度の温度になり、熱伝導、熱輻射によって各カソ
ード８の円筒部は６００〜８００゜Ｃ、Ｇ１電極４は１
００〜２００゜Ｃ、各アイレット７は３００〜５００゜
Ｃ、各カソードサポート５は２００〜３００゜Ｃとな
る。
【０００６】このため、各部材４〜８は、金属材料の線
膨張係数の差、形状、ビードガラス６への取付け状態の
相違等により熱変形量に差が生じるが、各カソードサポ
ート５へのアイレット７の取付け位置、アイレット７へ
のカソード８の取付け位置は同じであるので、Ｇ１電極
４と各カソードとの間隔は、カソードサポート５へのア
イレット７の取付け位置の熱変位位置と、Ｇ１電極４の
熱変位位置との差となる。
膨張係数の差、形状、ビードガラス６への取付け状態の
相違等により熱変形量に差が生じるが、各カソードサポ
ート５へのアイレット７の取付け位置、アイレット７へ
のカソード８の取付け位置は同じであるので、Ｇ１電極
４と各カソードとの間隔は、カソードサポート５へのア
イレット７の取付け位置の熱変位位置と、Ｇ１電極４の
熱変位位置との差となる。
【０００７】図６はヒータ電流通電前のＧ１電極４と各
カソードサポート５の位置を実線で、安定時の位置を破
線で示した図で、各カソードサポート５のＧ１電極４側
の自由端の軸方向の長さは、それぞれ同じ長さＬに構成
されている。
カソードサポート５の位置を実線で、安定時の位置を破
線で示した図で、各カソードサポート５のＧ１電極４側
の自由端の軸方向の長さは、それぞれ同じ長さＬに構成
されている。
【０００８】このように構成された電子銃は、Ｇ１電極
４および各カソードサポート５が破線で示した位置に変
位した安定時に、陰極線管の画面のホワイトバランスが
とれるようにヒータ電流通電前に、中央部のカソード８
ｂとＧ１電極４の間隔が両側部のカソード８ａ，８ｃと
Ｇ１電極４の間隔より狭くなるようにカソード８とアイ
レット７が溶接されており、ヒータ電流の通電初期では
カソード８ｂとＧ１電極４の間隔の方が、相対的に両側
部のカソード８ａ，８ｃとＧ１電極４の間隔より狭くな
り、図７に示すように中央のカソード８ｂの熱電子放出
量（Ｇビーム電流）の立ち上がり特性と、両側部のカソ
ード８ａ，８ｂの熱電子放出量（Ｒ，Ｂビーム電流）の
立ち上がり特性が異なるため、ビーム電流が安定して画
面のホワイトバランスがとれるまでの間、ホワイトバラ
ンスがくずれ、見苦しい画面になるという問題点があっ
た。
４および各カソードサポート５が破線で示した位置に変
位した安定時に、陰極線管の画面のホワイトバランスが
とれるようにヒータ電流通電前に、中央部のカソード８
ｂとＧ１電極４の間隔が両側部のカソード８ａ，８ｃと
Ｇ１電極４の間隔より狭くなるようにカソード８とアイ
レット７が溶接されており、ヒータ電流の通電初期では
カソード８ｂとＧ１電極４の間隔の方が、相対的に両側
部のカソード８ａ，８ｃとＧ１電極４の間隔より狭くな
り、図７に示すように中央のカソード８ｂの熱電子放出
量（Ｇビーム電流）の立ち上がり特性と、両側部のカソ
ード８ａ，８ｂの熱電子放出量（Ｒ，Ｂビーム電流）の
立ち上がり特性が異なるため、ビーム電流が安定して画
面のホワイトバランスがとれるまでの間、ホワイトバラ
ンスがくずれ、見苦しい画面になるという問題点があっ
た。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点の解消を目的としてなされたもので、立ち上が
り時の画面のホワイトバランスのくずれのない電子銃を
得ることを目的とする。
な問題点の解消を目的としてなされたもので、立ち上が
り時の画面のホワイトバランスのくずれのない電子銃を
得ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明に係る陰極線管
用電子銃は、中央部と端部に設けられた電子通過孔を有
する電極、この電極の各電子通過孔に対向して配置され
たカソードを支持する自由端を有するカソードサポート
を備え、上記電極の熱による軸方向の変位量に対応し
て、上記各カソードサポートの自由端の軸方向の長さを
設定したものである。また、電極の電子通過孔は直線状
に３個配列されたものである。また、中央部のカソード
サポートの自由端の長さを両側部のカソードサポートの
自由端の長さより長く、あるいは短くしたもののであ
る。また、各カソードサポートの自由端の軸方向の長さ
の差は０．５〜１０ｍｍに構成されたものでである。
用電子銃は、中央部と端部に設けられた電子通過孔を有
する電極、この電極の各電子通過孔に対向して配置され
たカソードを支持する自由端を有するカソードサポート
を備え、上記電極の熱による軸方向の変位量に対応し
て、上記各カソードサポートの自由端の軸方向の長さを
設定したものである。また、電極の電子通過孔は直線状
に３個配列されたものである。また、中央部のカソード
サポートの自由端の長さを両側部のカソードサポートの
自由端の長さより長く、あるいは短くしたもののであ
る。また、各カソードサポートの自由端の軸方向の長さ
の差は０．５〜１０ｍｍに構成されたものでである。
【００１１】
【作用】この発明によれば、ヒータ電流の通電開始時か
ら安定時まで、各カソードとＧ１電極との間隔が同じ比
率を保ちながら変位するので、ヒータ電流の通電開始時
から安定時までホワイトバランスをとることができる。
ら安定時まで、各カソードとＧ１電極との間隔が同じ比
率を保ちながら変位するので、ヒータ電流の通電開始時
から安定時までホワイトバランスをとることができる。
【００１２】
実施例１．図１はこの発明の実施例１のインライン型陰
極線管用電子銃の断面図で、図３と同一符号はそれぞれ
同一部分を示しており、中央部のカソードサポート５ｂ
のＧ１電極側の自由端の長さＬｂを、両側部のカソード
サポート５ａ，５ｃのＧ１電極側の自由長の長さＬａ，
Ｌｃよりも長くしたものである。
極線管用電子銃の断面図で、図３と同一符号はそれぞれ
同一部分を示しており、中央部のカソードサポート５ｂ
のＧ１電極側の自由端の長さＬｂを、両側部のカソード
サポート５ａ，５ｃのＧ１電極側の自由長の長さＬａ，
Ｌｃよりも長くしたものである。
【００１３】この実施例１のカソードサポート５の長さ
ＬｂとＬａ，Ｌｃの長さは、例えば、Ｇ１電極４の温度
を１００〜２００゜Ｃとすると、図５の特性図からＧ１
電極４の線膨張係数（Δｌ／ｌ）は０．３〜１．６であ
り、Ｇ１電極４の中央の電子ビーム通過孔と両側部の電
子ビーム通過孔の間隔は、通常５〜６ｍｍであるので、
Ｇ１電極４の熱膨張による中央の電子ビーム通過孔と両
側部の電子ビーム通過孔の変位量の差は、１．５〜８μ
ｍ程度となる。したがって、カソードサポート５ｂとカ
ソードサポート５ａ，５ｃの自由端の長さＬｂとＬａ，
Ｌｃの差を、０．５〜１０．０ｍｍとすることで、各カ
ソード８とＧ１電極４との間隔が、ヒータ電流の通電開
始時から安定時まで同じ比率を保ちながら変位するよう
にすることができる。
ＬｂとＬａ，Ｌｃの長さは、例えば、Ｇ１電極４の温度
を１００〜２００゜Ｃとすると、図５の特性図からＧ１
電極４の線膨張係数（Δｌ／ｌ）は０．３〜１．６であ
り、Ｇ１電極４の中央の電子ビーム通過孔と両側部の電
子ビーム通過孔の間隔は、通常５〜６ｍｍであるので、
Ｇ１電極４の熱膨張による中央の電子ビーム通過孔と両
側部の電子ビーム通過孔の変位量の差は、１．５〜８μ
ｍ程度となる。したがって、カソードサポート５ｂとカ
ソードサポート５ａ，５ｃの自由端の長さＬｂとＬａ，
Ｌｃの差を、０．５〜１０．０ｍｍとすることで、各カ
ソード８とＧ１電極４との間隔が、ヒータ電流の通電開
始時から安定時まで同じ比率を保ちながら変位するよう
にすることができる。
【００１４】実施例２．図２はこの発明の実施例２のイ
ンライン型陰極線管用電子銃の断面図で、図１と同一符
号はそれぞれ同一部分を示しており、Ｇ１電極４が実施
例１と反対側に反るように変位する場合である。
ンライン型陰極線管用電子銃の断面図で、図１と同一符
号はそれぞれ同一部分を示しており、Ｇ１電極４が実施
例１と反対側に反るように変位する場合である。
【００１５】この実施例２は、中央部のカソードサポー
ト５ｂのＧ１電極側の自由端の長さＬｂを、両側部のカ
ソードサポート５ａ，５ｃのＧ１電極側の自由長の長さ
Ｌａ，Ｌｃよりも短くしたものである。
ト５ｂのＧ１電極側の自由端の長さＬｂを、両側部のカ
ソードサポート５ａ，５ｃのＧ１電極側の自由長の長さ
Ｌａ，Ｌｃよりも短くしたものである。
【００１６】この実施例２によれば、実施例１と同様
に、各カソード８とＧ１電極４との間隔が、ヒータ電流
の通電開始時から安定時まで同じ比率を保ちながら変位
するようにすることができる。
に、各カソード８とＧ１電極４との間隔が、ヒータ電流
の通電開始時から安定時まで同じ比率を保ちながら変位
するようにすることができる。
【００１７】
【発明の効果】この発明によれば、ヒータ電流の通電に
よって電子銃を構成する各電極が熱変形しても、各カソ
ードとＧ１電極の間隔は同じ比率を保つて変位するの
で、各カソードから放射されるビーム電流の経時変化特
性のバラツキを小さくすることができ、このため、ヒー
タ電流の通電開始時から安定時までの間のホワイトバラ
ンスがずれるのを防止することができる。
よって電子銃を構成する各電極が熱変形しても、各カソ
ードとＧ１電極の間隔は同じ比率を保つて変位するの
で、各カソードから放射されるビーム電流の経時変化特
性のバラツキを小さくすることができ、このため、ヒー
タ電流の通電開始時から安定時までの間のホワイトバラ
ンスがずれるのを防止することができる。
【図１】 この発明の実施例１のインライン型電子銃の
要部の構成を示す断面図である。
要部の構成を示す断面図である。
【図２】 この発明の実施例２の要部の構成を示す断面
図である。
図である。
【図３】 従来のインライン型電子銃の断面図である。
【図４】 従来例のカソードサポートを示す斜視図であ
る。
る。
【図５】 電子銃の各電極を構成する金属材料の線膨張
係数を示す特性図である。
係数を示す特性図である。
【図６】 従来のインライン型電子銃の要部の構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図７】 従来例の中央部と両端部のカソードのビーム
電流の経時特性を示す図である。
電流の経時特性を示す図である。
４ Ｇ１電極、５ カソードサポート、６ ビードガラ
ス、７ アイレット、８ カソード、９ ヒータ。
ス、７ アイレット、８ カソード、９ ヒータ。
Claims (5)
- 【請求項１】 中央部と端部に設けられた電子通過孔を
有する電極、この電極の各電子通過孔に対向して配置さ
れたカソードを支持する自由端を有するカソードサポー
トを備え、上記電極の熱による軸方向の変位量に対応し
て、上記各カソードサポートの自由端の軸方向の長さを
設定したことを特徴とする陰極線管用電子銃。 - 【請求項２】 電極の電子通過孔は直線状に３個配列さ
れていることを特徴とする請求項１記載の陰極線管用電
子銃。 - 【請求項３】 中央部のカソードサポートの自由端の長
さを両側部のカソードサポートの自由端の長さより長く
したことを特徴とする請求項２記載の陰極線管用電子
銃。 - 【請求項４】 中央部のカソードサポートの自由端の長
さを両側部のカソードサポートの自由端の長さより短く
したことを特徴とする請求項２記載の陰極線管用電子
銃。 - 【請求項５】 各カソードサポートの自由端の軸方向の
長さの差は０．５〜１０ｍｍであることを特徴とする請
求項１または請求項２記載の陰極線管用電子銃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP790395A JPH08203447A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 陰極線管用電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP790395A JPH08203447A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 陰極線管用電子銃 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08203447A true JPH08203447A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11678531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP790395A Pending JPH08203447A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 陰極線管用電子銃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08203447A (ja) |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP790395A patent/JPH08203447A/ja active Pending
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