JPS6041323Y2 - 連続鋳造機における鋳型振動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は連続鋳造機における鋳型振動装置にかんする
。

連続鋳造機において鋳片が鋳型に溶着するのを防止する
ためと、鋳片の表面性状を良好にし、且つブレークアウ
トを防ぐために、鋳片の引出し方向の彎曲軌跡に沿って
鋳型に振動が与えられる。

そして、その装置は例えば第１図に示したように振動発
生装置１て発生させた上下振動を連結棒２を介して駆動
ビーム３に伝達する。

駆動ビーム３は、その中間部をスタンド４に軸支されて
おり駆動ビーム３と並行して設けられた従動ビーム５と
共に、鋳型６を塔載した架台７を支持している。

従って駆動ビーム３に伝えられた振動は、駆動ビーム３
の軸支点を支点として架台７に上下振動として伝達され
る。

そして架台７にセットされた鋳型６に鋳片の引出方向に
沿って振動が与えられる。

次に前記装置で、架台７を支承する駆動ビーム３と、従
動ビーム５の軸支部Ａ、 Ｂは第２図に示したように従
動ビーム５，３に嵌入された軸８は、その両側に嵌装し
たベヤリング９を介して、架台７を支持するよう構成さ
れている。

そして、上記装置で低サイクルの振動による鋳込が行わ
れる場合には、軸支部Ａ、 Ｂでは第３図に示す通り、
架台７の自重は軸８の上部に掛り、該軸８と軸支部との
間に０．０５關〜０．２朋程度の若干の間隙（ベヤリン
グのアウターレース、インナーレースとポールとの嵌入
間隙）があるにしても鋳込時の振動運動に対し、架台７
はその振動に追随し水平に維持され乍ら所定の軌跡に沿
って安定した振動運動を行うことができる。

しかし、高サイクルの振動で鋳込みを行う場合架台７は
駆動ビーム３の動きに追随できなくなり、軸支部Ａ、
Ｂでの軸８の位置は、第４図ａ。

ｂに示したように、架台７の自重は軸８の上部に掛らす
、該軸８の圧力面は振動中左右に変り、架台７は首を振
るような揺れを生ずることとなる。

このため鋳型６に正確な振動運動を与えることができず
鋳込まれる鋳片に悪影響を与え、製品品質を低下させる
。

本考案はかかる欠点を改善するため提案されたものであ
って、鋳型架台と、該架台を支承する駆動ビームを軸支
するスタンドとの間に、圧力装置を設けることによって
、高速鋳込においても正確な振動運動を確保しうる装置
を得たものである。

以下図面に示した実施例に基づいて説明する。

なお振動装置の基本構成については前述の通りであるの
で、その説明は省略する。

第５図において、１０は圧力装置であって、この場合油
圧シリンダーを使用しており、スタンド４と架台７との
間に、駆動ビーム３と従動ビーム５とに並行して設けら
れている。

油圧シリンダー１０の端部は夫々スタンド４及び架台７
に連結されており、両者を引放す方向に力がかかるよう
になっている。

従って軸支部Ａ、 Ｂにおける夫々の軸８の位置は、架
台７の自重と、油圧シリンダー１０の押付力とのバラン
スによって、常に一定方向に押付けられたままの状態で
位置決めされている。

このため高サイクルの振動運動に対しても、軸８は軸支
部Ａ、 Ｂで一定位置に保持され、架台７は首振り運動
を起すことなく安定した正確な振動運動を鋳型６に与え
ることができる。

なお、本実施例では、圧力装置として油圧シリンダーを
用いたが、バネを用いてもよく、又押付は作用に変えて
引張り作用を持たせても同効果が得られる。

本考案は上述の通り、鋳型架台とスタンドの間に圧力装
置を設けることにより、高サイクルの鋳片鋳込に対して
も、鋳型に鋳片引出し方向に沿った軌跡で正確な振動を
与えることができ、鋳込鋳片の品質低下を防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は連続鋳造機における従来型の鋳片振動装置側面
図、第２図は第１図軸支部Ａの側断面図、第３図は低サ
イクル鋳込みにおけるテーブルの支持状態、第４図は高
サイクル鋳込におけるテーブルの支持状態を示す。 第５図は本考案の構造を示す側面図。 ３・・・・・・駆動ビーム、４・・・・・・スタンド、
５・・・・・・従動ビーム、７・・・・・・テーブル、
訃・・・・・軸、１０・・・・・・油圧シリンダー、Ａ
、 Ｂ・・・・・・軸支部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋳型架台と、該架台を支承する駆動ビームを軸支するス
   タンドの間に圧力装置を設け、該圧力装置の支持端を、
   夫々前記鋳型架台とスタンドに連結したことを特徴とす
   る連続鋳造機における鋳型振動装置。