JPS6041057B2 - レゾルシンの製造方法 - Google Patents

レゾルシンの製造方法

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JPS6041057B2
JPS6041057B2 JP6868676A JP6868676A JPS6041057B2 JP S6041057 B2 JPS6041057 B2 JP S6041057B2 JP 6868676 A JP6868676 A JP 6868676A JP 6868676 A JP6868676 A JP 6868676A JP S6041057 B2 JPS6041057 B2 JP S6041057B2
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JP
Japan
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metaphenylenediamine
acid
resorcinol
reaction
hastelloy
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JP6868676A
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和廣 寺田
忠志 小味山
藤夫 松田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメタフェニレンジアミンのハロゲン化水素酸塩
を加水分解してレゾルシンを製造する方法に関するもの
である。
従来、メタフェニレンジアミンを塩酸、硫酸または燐酸
のような酸で加水分解してレゾルシンを製造しようとい
う試みはいくつか知られている。
しかしながら従来公知の塩酸を用いる方法ではタール状
の物質が大量に生成し、レゾルシンの収率はたかだか3
0%にすぎず、この方法によるレゾルシンの工業的製造
は困難であると考えられていた。また米国特許3,46
2,497号もこの考えを支持している。
もともとこの方法は燐酸を使用する方法に関する発明で
あるが、メタフェニレンジアミンに対する塩酸のモル比
を3.25として反応させた実験については、タール状
の物質が主に生成し、レゾルシンの収率は18%にすぎ
なかったことが示されている。本発明者等はメタフェニ
レンジアミンの加水分解によるレゾルシンの製造方法を
種々探索した結果、メタフェニレンジアミンとハロゲン
化水素酸との反応は、従来公知の硫酸および燐酸を用い
る反応と異なり、メタフェニレンジアミンに対する酸の
モル比が低い領域においても容易に進行し、反応器材質
を適宜選択すればタール状物質の生成もなく殆んど10
0%に近い好収率でレゾルシンを製造し得ることを見出
し本発明の方法に到達した。
即ち、本発明の方法は、実質的に腐蝕のない反応器材質
中でハロゲン化水素酸とメタフェニレンジアミンとを反
応させる方法であり、例えばメタフェニレンジアミンに
対するハロゲン化水素酸のモル比を1.0〜5.0の範
囲とし、150〜350qoの温度範囲、反応液中のメ
タフェニレンジアミンの濃度を1〜35重量%の範囲と
して反応せしめことにより、使用したメタフェニレンジ
アミンに対するレゾルシンの収率として容易に99%以
上の収率をあげるこことが出釆る。
本発明の方法において用いる反応器材質は、モリブデン
、タングステン、チタン、ジルコニウム、タンタル、ハ
ステロイB、ハステロイC、ハステロィF、ハステロィ
D、テフロン、不浸透性黒鉛、ガラス、ホーロ−、セラ
ミックおよび耐酸レンガからなる群から選ばれるもので
ある。
これらの反応器材質は、150二0における0.1重量
%濃度のメタフェニレンジアミンー2一塩酸塩水溶液に
より年間1綱以下の腐蝕度を示すものである。このよう
な反応器材費と異なりモネル合金のような材質は本方法
に用いる装置材質としては不適であり、かかる材料を用
いた場合には、溶出した金属イオンとメタフェニレンジ
アミンとが金属・アミン鍔体を形成し、そのためタール
の形成が著しく多くなりレゾルシンの収率は低い。
反応に使用されるハロゲン化水素酸の具体例としては、
塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等があげられるが、なか
でも塩酸の使用が反応器材質の腐蝕および経剤性の面で
好ましい。
ハロゲン化水素酸とメタフェニレンジアミンとのモル比
は特に制限はないが、通常1.0〜5.0の範囲で行な
われる。
而して本発明のハロゲン化水素酸を用いる方法では、メ
タフェニレンジアミンに対するハ。ゲン化水素酸のモル
比を、例えば特公昭48−42864の硫酸を用いる方
法において示されているようにメタフヱニレンジアミン
1モルに対して3.6当量の硫酸を用いるような、高い
モル比とする必要はなく、例えば1.0〜2.1のよう
な低モル比においても容易に反応が進行する。即ち、本
発明の方法におけるメタフェニレンジアミンに対するハ
ロゲン化水素酸のモル比は、好ましくは1.5〜3.0
の範囲、更に好ましくは1.75〜2.1の範囲で実施
される。而してメタフェニレンジアミンに対するハロゲ
ン化水素酸のモル比が1.0に満たない場合には反応生
成液中の禾反応メタフェニレンジアミンの量が多くなり
通常行なわれる未反応物の反応系への再循環の操作が繁
雑となる。一方、モル比が5.0を越える場合は、特定
の反応器材費を採用するとは言え、反応器材質の腐蝕が
増大し、結果としてタール状物の生成を増大し目的とす
るレゾルシンの収率を低下せしめる。メタフェニレンジ
アミンに対するハロゲン化水素酸のモル比を1.5〜3
.0とする場合は、上述した未反応物の循環および反応
器材質の腐蝕の面でより有利であり且つハロゲン化水素
酸の損失量を減少せしめる点で有利であり、工業的レゾ
ルシンの製造においては例えば2.05のようなモル比
がいまいま用いられる。
反応液中のメタフェニレンジアミンの濃度に関しては特
に制限はないが、通常1〜5の重量%、好ましくは1〜
15重量%の範囲が用いられる。
而して、反応液中のメタフェニレンジアミンの濃度が5
の重量%を越える場合は反応生成液乃至はスラリーから
のレゾルシンの分離回収が困難となり、また1重量%に
満たない場合は、反応器効率が不良となり経済的でない
。この方法を実施する温度は150〜350oo、好ま
しくは170〜320ooの範囲であり、温度が150
00よも低い場合には反応速度が遅く実用的でな。
反応時間は実施する温度によって変わるが通常、数分な
いし8時間程度である。
圧力は液相を保つのに必要な圧力でよいが、反応に不活
性なガス、例えば窒素等で加圧してもよい。
この方法はバッチ式、連続式のいずれの方法も行い得る
。反応後のレゾルシンを含有する水溶液よりレゾルシン
を分離する方法としては、特に制限はないが通常採用さ
れる溶媒抽出法がそのま)適用できる。
例えば、エチルエーテル、イソプロピルェーテル等のエ
ーテル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン類、ブチルアルコール、アミルアルコール
等のアルコール類で水溶液中のレゾルシンを抽出し、次
に有機層と水層とを分離した後、有機層を蒸溜すること
によりレゾルシンを得ることができる。一方、水層は抽
出溶媒を溜去した後に加水分解反応器の方へ循環させる
こともできる。実施例 1〜7 内容積300の‘のハステロィB製のオートクレーブに
、下表の量のメタフヱニレンジアミン、塩酸及び水10
0夕を仕込み、下表の温度、時間で反応させた。
その後、オートクレープを常温まで冷却し、内容物を取
り出し、エーテルでレゾルシンを抽出し、エーテルの一
部を溜出除去した後、ガスクロマトグラフにより分析し
た結果を下表に示した。
なお、この材質の腐蝕試験を150℃で、0.1重量%
濃度のメタフェニレンジアミンー2−塩酸水溶液で行っ
た結果、腐蝕の度合いは年間3.0×10‐4ミリであ
った。〔講〕1‐MPDはメタフェニレンジアミンを表
わす。
比較例 1本比較例は反応器の材質を変えた場合につい
てのものである。
内容度300の‘のハステロイB製のオートクレープに
モネルのビーカーを填込んで反応させた以外は実施例6
と全く同じ条件で反応させた。その結果、モネルのビー
カーは著しく腐蝕され、生成物はタールが王であり且つ
レゾルシンの収率は15%にすぎなかった。
なお、この材質の腐蝕試験の結果は、腐蝕の度合いで年
間5ミリであった。
比較例 2 塩酸0.050モルの代りに硫酸0.025モルを使用
した以外は実施例3と全く同じ条件で反応を行った。
その結果、レゾルシンの収率は10%であった。
実施例 8実施例1で使用したオートクレープにメタフ
ェニレンジアミン−2一臭化水素酸塩6.75夕(0.
025モル)及び水100夕を仕込み230q○で5時
間反応させた。
その後オートクレープを常温まで冷却し内容物を取り出
しエーテルでレゾルシンを抽出した。タールは全く認め
られなかった。なお、レゾルシンの生成量は2.7夕で
あり、収率は98.0%であった。実施例 9〜21 内容積30物上のハステロィB製のオートクレープに、
モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、タ
ンタル、ハステロイC、ハステロイD、ハステロィF、
テフロン、不浸透性黒鉛またはガラス製のビーカー、あ
るいはホーロ一引きのビーカー、セラミックコーテイン
グのビーカーを填込んで反応させた以外は実施例3と全
く同じ条件で反応させ、分析した結果を下表に示した。
注) メタフェニレンジアミン0.025モル、塩化水
素0.050モル、反応温度230oo、反応時間QH
r。実施例 22〜23 内容積300の‘のハステロィB製のオートクレープに
、耐酸石器のテストピースまたは耐醸しンガのテストピ
ースを入れ、それ以外は実施例3と全く同じ条件で反応
させ分析した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化水素酸とメタフエニレンジアミンとを、
    モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、タ
    ンタル、ハステロイB、ハステロイC、ハステロイD、
    ハステロイF、テフロン、不浸透性黒鉛、ガラス、ホー
    ロー、セラミツクおよび耐酸レンガから成る群から選ば
    れる反応器材質中、ハロゲン化水素酸をメタフエニレン
    ジアミンに対して1.0〜5.0モル比の範囲で反応さ
    せることを特徴とするレゾルシンの製造方法。
JP6868676A 1976-06-14 1976-06-14 レゾルシンの製造方法 Expired JPS6041057B2 (ja)

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JPS52153919A JPS52153919A (en) 1977-12-21
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