JPS6023651B2 - パラフエニレンジアミンの加水分解方法 - Google Patents

パラフエニレンジアミンの加水分解方法

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JPS6023651B2
JPS6023651B2 JP7606976A JP7606976A JPS6023651B2 JP S6023651 B2 JPS6023651 B2 JP S6023651B2 JP 7606976 A JP7606976 A JP 7606976A JP 7606976 A JP7606976 A JP 7606976A JP S6023651 B2 JPS6023651 B2 JP S6023651B2
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JP
Japan
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para
hydroquinone
aminophenol
reaction
hydrolyzing
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Expired
Application number
JP7606976A
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English (en)
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JPS532433A (en
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忠志 小味山
和廣 寺田
藤夫 松田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバラフェニレンジアミンを加水分解してパラア
ミノフェノール及びハイドロキノンを製造する方法に関
するものである。
バラフェニレンジアミンを塩化亜鉛水溶液で加水分解し
てハイドロキノンを製造する試みは知られている。
しかしながら、従来公知の方法では、タール状の物質が
大量に生成し、ハイドロキノンの収率はたかだか20%
にすぎず、またパラアミノフェノールの生成量も痕跡量
にすぎなかった。
また、反応生成物の分離取得の面においてもアンモニア
が生成しているために酸を加えて中和した後に抽出する
というような複雑な操作を必要とし、その上、アンモニ
ウムイオンが存在するために加水分解剤として使用した
塩化亜鉛の回収も非常に煩雑となる難点があった。
本発明者等はバラフェニレンジアミンの加水分解による
パラアミノフェノール及びハイドロキノンの製造方法を
種々探索した結果、ハロゲン化水素酸とバラフェニレン
ジアミンとを反応させることにより、これらの問題を一
挙に解決し得ることを見出し、本発明の方法に到達した
即ち、本発明の方法は、パラフェニレンジアミンに対す
るハロゲン化水素のモル比を1.5〜3.0の範囲とし
てハロゲン化水素酸とバラフェニレンジアミンとを15
0〜350qoの温度で反応させてパラアミノフェノー
ルおよびハイドロキノンを製造する方法であり、例えば
、バラフェニレンジアミンに対するハロゲン化水素のモ
ル比を1.75〜2.5の範囲とし、反応液中のバラフ
ェニレンジアミンの濃度を1〜5の重量%の範囲として
反応せしめることにより使用したバラフェニレンジアミ
ンに対するバラアミノフェノール及びハイドロキノンの
収率として70%以上とすることも出来る。
反応に使用されるハロゲン化水素酸の具体例としては、
塩酸、臭化水素および沃化水素酸等がある。
ハロゲン化水素酸とバラフヱニレンジアミンとのモル比
は1.5〜3.0の範囲、更に好ましくは1.75〜2
.5の範囲である。
而してバラフヱニレンジアミンに対するハロゲン化水素
酸のモル比が小さいと反応生成液中の未反応バラフェニ
レンジアミンの量が多くなり通常行なわれる未反応物の
反応系への再循環が繁雑となる。一方、モル比が大きす
ぎると、反応器材質の腐蝕が増大し、結果としてタール
状物の生成を増大し、目的とするパラアミノフェノール
及びハイドロキノンの収率を低下せしめる。バラフェニ
レンジアミンに対するハロゲン化水素のモル比を1.5
〜3.0とする場合は、上述した禾反応物の循環及び反
応器材質の腐蝕の面でより有利あり、工業的パラアミノ
フェノール及びハイドロキノンの製造においては例えば
2.05のようなモル比が用いられる。反応液中のバラ
フェニレンジアミンの濃度に関しては特に制限はないが
通常1〜5の重量%、好ましくは1〜35重量%の範囲
が用いられる。
而して、反応液中のバラフェニレンジアミンの濃度が5
の重量%を越える場合は反応管もしくは反応器が生成し
たハロゲン化アンモニウム結晶のために閉塞しやすくな
り、また1重量%に満たない場合は反応器効率が不良と
なり経済的でない。また反応液中の水の量に関しても特
に制限はないが、通常、メタフェニレンジアミン1モル
に対して10モル程度の水が使用される。この方法を実
施する温度は150〜350qo、好ましくは200〜
2802○の範囲であり温度が150ooよりも低い場
合には反応速度が遅く実用的でなく、また35000を
越える場合はタール状物の生成が増大して採用し難い。
反応時間は実施する温度によって変わるが、通常、数分
ないし8時間程度である。
反応時間を適宜選択することにより生成物であるパラア
ミノフェノールとハイドロキノンの生成割合を変えるこ
とができる。圧力は液相を保つのに必要な圧力でよいが
反応に不活性なガス、例えば窒素等で加圧してもよい。
この方法はバッチ式、連続式のいずれの方法も行い得る
。この方法は反応器の材質によりパラアミノフェノール
及びハイドロキノンの収率が著しく影響を受ける。
反応液により腐蝕を受ける材質を用いた場合には溶出し
た金属イオンとバラフェニレンジアミンとが金属ーアミ
ン錆体を形成し、そのためタールの形成が著しく多くな
りパラアミノフェノール及びハイドロキノンの収率は低
い。本反応に用いる材質としては実質的に腐蝕のない材
質を用いると都合が良い。そのような材質の例としては
、モリブデン、タングステン、金、白金、チタン、ジル
コニウム、タンタル又はそれ等を含む合金、ハステロイ
A、ハステロイB、ハステロイC、ハステロイD、ハス
テロイF等のハステロィ(商品名)合金等の耐酸合金、
又はテフロン(商品名)、不浸透性黒鉛、ガラス、ホー
ロー、セラミック、耐酸石器、耐酸レンガ等がある。反
応後のパラアミノフェノール及びハイドロキノンを含有
する水溶液より、これらを分離する方法としては、特に
制限はないが、通常採用される溶媒抽出法がそのまま適
用できる。例えばエチルェーナル、イソプロピルェーテ
ル等のエーテル類、メチルエチルケトン、メチルィソブ
チルケトン等のケトン類、プチルアルコール、アミルア
ルコール等のアルコール類の水溶液中のハイドロキノン
を抽出し、次に有機層と水層とを分離した後、有機層を
蒸溜することによりハイドロキノンを得ることができる
。一方、水層はアンモニア又は苛性ソーダ等の塩基を加
えてパラアミノフェノールを、そのハロゲン化水素酸塩
より遊離させ、溶媒抽出することにより水層より分離し
、有機層を蒸溜することによりパラアミ/フェノールを
得ることができる。次に実施例により本発明を更に説明
する。
実施例 1 内容積300の‘のハステロィB製のオートクレープに
バラフェニレンジアミン0.025モル、塩化水素0.
050モル及び水100夕を仕込み230qoで7時間
反応させた。
その後、オートクレープを常温まで冷却し、内容物を取
り出しエーテルでハイドロキノンを抽出し、しかる後、
水層に苛性ソーダ水溶液を加えてPHを13にして、メ
チルイソブチルケトンにより未反応バラフェニレンジア
ミンを抽出しその後、更に水層に塩酸を加えてPHを7
.5にしてメチルィソブチルケトンによりパラアミノフ
ェノールを抽出した。
これらの抽出液から抽出溶媒を除去した後、ガスクロマ
トグラフにより分析し、次の結果を得た。バラフェニレ
ンジアミンの転化率 75.0%ハイドロキノンへ
の選択率 45.3%パラアミノフェノール
への選択率 25.2%実施例 2前述のオートク
レープにパラフェニレンジアミン0.025モル、臭化
水素0.050モル及び水100夕を仕込み23000
で7時間反応させた。
それ以後は実施例1と同様の操作で行い次の結果を得た

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラフエニレンジアミンに対するハロゲン化水素の
    モル比を1.5〜3.0の範囲として、ハロゲン化水素
    酸とパラフエニレンジアミンとを150〜350℃の温
    度で反応させ、パラアミノフエノールおよびハイドロキ
    ノンとすることを特徴とするパラフエニレンジアミンの
    加水分解方法。
JP7606976A 1976-06-29 1976-06-29 パラフエニレンジアミンの加水分解方法 Expired JPS6023651B2 (ja)

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CN102276423B (zh) * 2011-06-28 2013-08-14 江苏科圣化工机械有限公司 对苯二胺直接水解法生产对苯二酚的方法
CN103848724B (zh) * 2014-03-18 2016-04-13 南京工业大学 一种间苯二胺水解生产间苯二酚的工艺

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