JPS5951958B2 - ハイドロキノンの製造法 - Google Patents

ハイドロキノンの製造法

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JPS5951958B2
JPS5951958B2 JP13843476A JP13843476A JPS5951958B2 JP S5951958 B2 JPS5951958 B2 JP S5951958B2 JP 13843476 A JP13843476 A JP 13843476A JP 13843476 A JP13843476 A JP 13843476A JP S5951958 B2 JPS5951958 B2 JP S5951958B2
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JP
Japan
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hydroquinone
phenylhydroxylamine
reaction
molar ratio
carried out
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JP13843476A
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JPS5363330A (en
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藤夫 松田
高蔵 加藤
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフェニルヒドロキシルアミンとハロゲン化水素
酸とを反応させてハイドロキノンを製造する方法に関す
るものである。
従来、フェニルヒドロキシルアミンを硫酸を用いて転位
反応させて、パラアミノフェノールを製造することは知
られている。
また、パラアミノフェノールを酸性硫酸アンモニウムを
用いて加水分解してハイドロキノンを製造することも知
られている。しカルながら、従来公知の方法は、酸性物
質を多量に共存させる必要があるために反応器材質の腐
蝕が著しく、ハイドロキノンの収率も充分ではなかつた
本発明者等はフェニルヒドロキシルアミンからのハイド
ロキノンの製造方法について種々検討を試みた結果、フ
ェニルヒドロキシルアミンとハロゲン化水素酸との反応
は、フェニルヒドロキシルアミンに対するハロゲン化水
素のモル比がlというような低い領域においても容易に
進行し、好収率でハイドロキノンを製造し得ることを見
出し本発明の方法に到達した。
即ち、本発明の方法は、ハロゲン化水素酸とフェニルヒ
ドロキシルアミンとを150〜300℃の温度範囲で且
つフェニルヒドロキシルアミンに対するハロゲン化水素
のモル比を0.7〜2.0の範囲にすることにより使用
したフェニルヒドロキシルアミンに対するハイドロキノ
ンの収率を容易に60%以上とすることが出来る。
反応に使用されるハロゲン化水素酸の具体例としては、
塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等があげられる。
ハロゲン化水素酸とフェニルヒドロキシルアミンとのモ
ル比は、通常0.7〜2.0の範囲、更に好ましくは0
.8〜1.5の範囲で実施される。
而してフェニルヒドロキシルアミンに対するハロゲン化
水素酸のモル比が0.7に満たない場合にはアニリンや
パラアミノフェノールが多く副生する。一方、モル比が
2.0を越える場合には反応器材質の腐蝕が増大し、結
果としてタール状物の生成を増大し、目的とするハイド
ロキノンの収率を低下せしめる。フェニルヒドロキシル
アミンに対するハロゲン化水素酸のモル比を0.8〜1
.5とする場合は、上述した反応器材質の腐蝕の面でよ
り有利であり、工業的ハイドロキノンの製造においては
、例えば1.1のようなモル比が用いられる。反応液中
のフェニルヒドロキシルアミンの濃度に関しては特に制
限はないが、通常1〜80重量%、好ましくは1〜50
重量%の範囲が用いられる。
而して反応液中のフェニルヒドロキシルアミンの濃度が
80重量%を越える場合は、反応管もしくは反応器が生
成したハロゲン化アンモニウムの晶出のため閉塞しやす
く、またl重量%に満たない場合は反応器効率が不良と
なり、経済的でない。本発明の方法を実施する際の温度
は、150〜300℃の範囲であり、温度が150℃よ
りも低い場合には反応速度が遅く実用的でなく、また3
00℃を越える場合は副反応が著るしくタール状物質が
生成する。
しかしながら、反応温度を70〜150℃に数分なιル
数時間保ち、しかる後昇温して150〜300℃にて、
数分なιル数時間反応させることもできる。本発明の方
法において使用される水の量は、フエニルヒドロキシル
アミンlモルに対して通常、lモル以上好ましくは4モ
ル以上である。
反応圧力は反応系を液相に保つに必要な圧力範囲でよい
が、反応に不活性なガス例えば窒素、ヘリウム、アルゴ
ン、水素、一酸化炭素等で加圧してもよい。
本発明の方法における反応は、バツチ式および連続式の
いずれをも採用し得る。本発明の方法においては反応器
の材質によりハイドロキノンの収率が著しく影響を受け
る。
反応液により腐蝕を受ける材質を用いた場合には、ター
ルの形成が著しく多くなり、ハイドロキノンの収率は低
い。本反応に用いる材質としては実質的に腐蝕のない材
質を用いると都合が良い。そのような材質の例としては
モリブデン、タングステン、金、白金、チタン、ジルコ
ニウム、タンタル又は、それ等を含む合金、ハステロイ
(商品名、以下省略)A.ハステロイB.ハステロイC
.ハステロイD.ハステロイF等のハステロイ合金又は
テフロン、不浸透性黒鉛、ガラス、ホーカー、セラミツ
ク、耐酸石器、耐酸レンガ等がある。反応後のハイドロ
キノンを含有する水溶液よりハイドロキノンを分離する
方法としては、特に制限はないが、通常採用される溶媒
抽出法がそのまま適用できる。
例えば、エチルエーテル、イソプ.ロピルエーテル等の
エーテル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン類、ブチルアルコール、アミルアルコー
ル等のアルコール類で水溶液中のハイドロキノンを抽出
し、次に有機層と水層とを分離した後、有機層を蒸溜す
る −ことによりハイドロキノンを得ることができる。
一方、水層は溶存している抽出溶媒を溜去した後に、加
水分解反応系へ循環させることもできる。実施例 1〜
5内容積200ゴのチタン合金製オートクレーブにフエ
ニルヒドロキシルアミン0.02モル、水809および
下表のモル比の塩化水素を仕込み、窒素雰囲気下、25
0℃で3時間反応させた。
その後、オートクレーブを常温まで冷却し、内容物を取
り出し、エーテルでハイドロキノンを抽出し、エーテル
の一部を溜去させた後、ガスクロマトグラフで分析し、
下表の結果を得た。なお、上表の実施例においては副生
物として、少量のアニリンおよびパラアミノフエノール
が得られたが、タールの生成は観察されなかつた。
実施例 6塩化水素にかえて臭化水素0.02モルを使
用し、5時間反応させた以外は実施例1〜5と同様にし
て実験を行つた結果、ハイドロキノンの収率は65.8
%であり、副生物として少量のアニリンおよびパラアミ
ノフエノールが得られた。
比較例 実施例1〜5で実施した方法において、塩化水素の代り
に重硫酸アンモニウムを用いた以外は同様にして実験を
行い下表の結果が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化水素酸とフェニルヒドロキシルアミンと
    を150〜300℃の温度範囲で且つフェニルヒドロキ
    シルアミンに対するハロゲン化水素酸のモル比を0.7
    〜2.0の範囲として反応させることを特徴とするハイ
    ドロキノンの製造法。
JP13843476A 1976-11-19 1976-11-19 ハイドロキノンの製造法 Expired JPS5951958B2 (ja)

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JPS5363330A JPS5363330A (en) 1978-06-06
JPS5951958B2 true JPS5951958B2 (ja) 1984-12-17

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