JPS6040732Y2 - コンクリ−ト類製品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は道路の路肩り型側溝等に吊上げ穴を設けたコ
ンクリート類製品に関するものである。

〈従来技術〉 近年、コンクリート類二次製品は施工の能率化、施工機
械の発達により大型化する傾向にある。

そしてクレーン等によって移送、圧電するため、アンカ
ー金具を製品躯体に取付けておき、このアンカー金具に
吊具を引掛けるようにしたものが提案されているが、外
部に突出し、使用に際して支障となったり、仕上体裁を
悪くする等の問題が生じている。

〈考案の目的〉 かくして本考案は前記従来の問題点に対処すべく案出さ
れたものであって、コンクリート製品の外観体裁がよく
、しかも強度の面で安全な吊上げ穴を設けたコンクリー
ト製品を提供することを目的とするものである。

く考案の構成〉 この考案に係るコンクリート類製品は、長方形の板体に
穿設された孔内にパイプを挿通固定して貫通孔を形成し
た補強板を、前記貫通孔がコンクリート類本体の対向す
る両壁面に面一となって開口し吊上げ孔を形成するよう
に前記コンクリート類本体内に、該コンクリート類本体
の表裏側車寄りに向い合って２組埋設し、このようにし
て形成された吊上げ孔をコンクリート本体内の対向する
壁表面の対向する位置に設けであるものである。

〈実施例〉 以下、この考案を図示する実施例により説明する。

第１図より第５図に示す実施例は路肩ブロックにおいて
実施されたものであり、コンクリート製躯体の表裏両側
壁１，１′にこの考案の吊上げ穴２が表裏間で対をなし
それぞれ２個形成されている。

この吊上げ穴２は、２本の比較的短かいパイプ３を補強
板４に直角に貫通して取付け、この補強板４，４の２組
をそれぞれコンクリート製躯体の表裏側車寄りに向い合
って埋設し、パイプ３の孔の一端をコンクリート本体側
壁１，１′に開口してなるものである。

この補強板４は第２図に示すごとく２〜６ＴＩｇｎ厚の
長方形の鉄板に２個の円形孔を設け、この孔にパイプ３
を略直角に嵌込みパイプ３の略中央部で固着している。

このパイプ３を取付けた補強板４はそのままコンクリー
ト中に埋設するか、あるいはコンクリート中の補強筋に
固着して埋設するものである。

尚このパイプ３内には雌ねじを形成しておいても構わな
い。

第６図、第７図は路肩り梨形側溝の実施例であって、前
記路肩ブロックと同様の方法で、表裏両側壁１，１′に
開口した対をなす吊上げ穴２がそれぞれ２個形成されて
いる。

また、これ以外に図示しないが、例えばコンクリート製
の円筒形マンホール、箱形集水桝、鉄道枕木等にも、同
様にして対向する２側壁面に対をなす吊上げ穴を設ける
ことができる。

〈考案の効果〉 かくして、この考案は以上の構成からなり、このコンク
リート製品を移送、圧型する場合、表裏両側壁１，１′
の対をなした穴２に鋼棒Ａを挿入し、その鋼棒Ａに吊索
下端を引掛けて吊上げられる。

尚、パイプ３の孔内に雌ねじを形成し、鋼棒Ａに雄ねじ
を形成しておけば両者の螺合により、確実な吊上げがで
きる。

さらに穴２はパイプ３孔により形成されているので、穴
２が欠けたりして破損することがなく、さらにパイプ３
は補強板４に固着して補強されているので、穴２に吊上
げ力が作用してもコンクリート製品が破損することはな
い。

なお補強板４をコンクリート中の補強筋に固着するなら
ばより安全性が犬となる。

また、施工抜穴２にはセメントモルタル等を充填したり
、ゴム、プラスチック等の栓を嵌着するので、外観、体
裁を損うこともない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は路肩ブ
ロックの斜視図、第２図はパイプを固着した補強板斜視
図、第３図、第４図、第５図は正面図、平面図および側
面図、第６図、第７図は路肩り型側溝の斜視図および側
面図である。 １．１′・・・・・・側壁、２・・・・・・吊上げ穴、
３・・・・・・パイプ、４・・・・・・補強板、Ａ・・
・・・・鋼棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長方形の板体に穿設された孔内にパイプを挿通固定して
   貫通孔を形成した補強板を、前記貫通孔がコンクリート
   類本体の対向する両壁面に面一となって開口し、吊上げ
   孔を形成するように前記コンクリート類本体内に、該コ
   ンクリート類本体の表裏側車寄りに向い合って２組埋設
   しであることを特徴とするコンクリート類製品。