JPS6040445B2 - ポリ酢酸ビニル系エマルジヨンの製造方法 - Google Patents

ポリ酢酸ビニル系エマルジヨンの製造方法

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JPS6040445B2
JPS6040445B2 JP53035134A JP3513478A JPS6040445B2 JP S6040445 B2 JPS6040445 B2 JP S6040445B2 JP 53035134 A JP53035134 A JP 53035134A JP 3513478 A JP3513478 A JP 3513478A JP S6040445 B2 JPS6040445 B2 JP S6040445B2
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JP
Japan
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emulsion
polymerization
degree
mol
polyvinyl alcohol
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JP53035134A
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JPS54127491A (en
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直行 坂戸
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低温安定性の改良されたポリ酢酸ビニル系ェ
マルジョンの製造方法に関するものである。
ポリ酢酸ピニル系ェマルジョンは、そのすぐれた接着性
、結着性、安定性を有するため、接着剤、塗料ベース、
繊維加工等に広く用いられているが、耐水性あるいは低
温安定性に劣るという難点を有している。
すなわち、ポリ酢酸ピニルェマルジョンまたは酢酸ビニ
ルを主体とし、これとアクリル酸ェステル、メタクリル
酸ェステル、プロビオン酸ビニル等との共重合体ェマル
ジョンの製造に際しては、一般に保護コロイドとしてポ
リビニルアルコールを使用するのが普通である。
このポリビニルアルコールとしては、完全レナ.ん化物
および部分けん化物がそれぞれ利用されているが、前者
(けん化度斑〜99.5モル%)を使用した場合には、
生成ェマルジョン皮膜の耐水性がすぐれている反面、低
温における粘度安定性に欠け、冬季にはゲル化を起こし
やすい欠点があり、他方、後者(けん化度86〜90モ
ル%)を使用した場合には低温におけるゲル化は抑制さ
れるが、耐水性が不良となり、また初期タツクが劣るな
どの欠点がある。これらの欠点を改良するため、完全け
ん化物の特徴を保持しながら低温安定性の改善されるけ
ん化度が95.5〜聡モル%のポリビニルアルコールが
、最近、利用されるようになったが、低温安定性は十分
でなく、他方、耐水性が初期タックが完全レナん化物に
比して劣るなどの不利があり、満足し得る結果は得られ
ていない。本発明は、これらの欠点を改良したポリ酢酸
ビニル系ェマルジョンの製造方法を提供するもので、こ
れは酢酸ビニル単独、または酢酸ビニルと式(式中のR
Iは水素原子またはメチル基、R2は式一〇CORまた
は一COORで示される基、ここにRは水素原子または
アルキル基を示す。
ただし、RIが水素原子で同時にR2が−OCOCH3
である場合を除く。)で示される単量体との混合物を、
重合度700以上、けん化度92〜95モル%のポリビ
ニルアルコールおよび過酸化水素の存在下に乳化重合さ
せることを特徴とする方法に関するものである。これを
説明すると、従釆、完全けん化ポリピニルアルコールを
使用して製造したェマルジョンの特徴を保持するために
は、けん化度が96モル%程度以上のポリビニルアルコ
ールを用いる必要があると一般に考えられていたが、こ
れはけん化度を99.5%から96モル%程度まで後々
相違したポリビニルアルコールを用いてェマルジョン重
合を行った結果、一応96モル%程度が性能上その限界
であることが認められた事実から、これ以下は不適当と
推定されたことによるものである。
しかしながら、本発明者はこの範囲を超えてさらに低い
けん化度の範囲である92〜95モル%のポリビニルア
ルコールを使用して乳化重合を行ったところ、意外にも
完全けん化ボリビニルアルコ−ルを使用した場合に比べ
て耐水性の低下はあまり大きくなく、しかも低温におけ
る粘度安定性は部分けん化物と同等であるなど、すぐれ
たヱマルジョン組成物が得られることを見出し、本発明
を完成した。
本発明の方法において、乳化重合に用いられる単量体は
、酢酸ビニル単独が好適であるが、これは酢酸ビニルを
主体とする単量体混合物であってもよく、この場合のコ
モノマーとしては前記(1)式で示される単量体たとえ
ばプロピオン酸ビニル、第三級カルボン酸ビニル、アク
リル酸、アクリル酸エチル、アクリル酸プチル、アクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸メチルがあげられる。
これらのコモノマーの使用は1種類に限定されず、2種
以上であっても差支えないが、共重合比はこれらコモノ
マーの合計量が全単量体の5の重量%以下となるように
すべきである。本発明の方法に使用されるポリビニルア
ルコールは、けん化度92〜95モル%のものであるこ
とが必要とされる。
これは92モル%未満では得られるェマルジョンが耐水
性に欠け、95モル%を超えると低温における粘度安定
性が不良となり、ゲル化しやすくなるからである。なお
、けん化度分布はできるだけせまし、ものがよく、高け
ん化度物や低けん化度物の浸入は好ましくない。これは
けん化度分布の広いポリビニルアルコール、特に2種以
上の異なるけん化度ポリビニルアルコールの混合物にお
いては、低温における粘度安定性は主として怠けん化度
物に支配され、平均けん化度から予想されるより悪くな
り、他方耐水性は低けん化度物の存在で著しく低下する
からである。他方、ポリビニルアルコールの重合度は7
00以上(特に好ましくは1000以上)であることが
必要とされるが、これは70氏未満では保護コロイド効
果、増粘効果に乏しく、ェマルジョンが不安定となり分
離しやすくなるからである。
ポリビニルアルコールの使用量は仕込み単量体に対して
4重量%以上とすることが好ましく、4%未満では保護
コロイド効果、増粘効果に乏しく、またェマルジョンの
安定性が不良となるので好ましくない。
つぎに、本発明に使用される重合触媒は過酸化水素を必
須成分とするものであることが必要とされ、これには過
酸化水素単独または過酸化水素と還元剤との組合せから
なるものが使用される。
なお、この還元剤としては酒石酸、酸性亜硫酸塩、ホル
ムアルデヒドスルホキシル酸亜鉛、硫酸第一鉄などが例
示される。本発明の方法においては、重合触媒として過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩を使
用することが考えられるが、このような重合触媒を使用
した場合には、ェマルジョンが不安定になり放置安定性
が不良となることがあるので、この使用はさげるべきで
ある。
重合方法は、従釆酢酸ビニルあるいは酢酸ビニルを主体
とする単量体混合物を、重合触媒として過酸化水素を用
いて乳化重合する公知の方法に準じて行えばよく、重合
操作、重合温度等に特に制限はない。
なお、pH調節剤、乳化剤、可塑剤等の添加剤を重合系
に添加することは差支えない。本発明の方法により得ら
れるポリ酢酸ビニル系ェマルジョンは、前記したように
、耐水性および低温安定性に特にすぐれているという特
徴を有し、接着剤、塗料ベース、繊維加工等に好適に使
用されるものである。つぎに、本発明方法の実施例をあ
げる。
ただし、以下の記載においてPVAとあるにはポリビニ
ルアルコールを意味するものとする。実施例 1 かくはん機、還流冷却器、温度計、滴下ロートを装着し
た2そ4ツロフラスコに第1表に示すとおりのPVM4
0夕を水溶液として入れ、30%過酸化水素水0.9夕
、酒石酸0.6夕を加え、水を加えて全量を500の‘
とした。
外浴を85ooとし、内温が70℃に達したときから4
60夕の酢酸ビニルモノマーを3時間で滴下し(この間
、2時間目に過酸化水素水0.9夕と酒石酸0.6夕を
追加した)重合させ*た。滴下終了後、2時間熟成を行
ってェマルジョンを得た。このようにして得たェマルジ
ョンについて物性を測定したところ、結果は第1表に示
すとおりであった。
ただし、同表中実験M.1〜3は本発明をまたM.4〜
5は比較例をそれぞれ示す。第1表 (注)重合度はいずれも1710 実施例 2 単量体を酢酸ビニル300夕とプロピオン酸ビニル15
0に、PVAを50仇こそれぞれ代えたほかは実施例1
の実験舷.1と同様に操作して重合し、重合終了後DB
PIOO夕を添加した。
PVAにけん化度93.5モル%、重合度1710のも
のを使用したところ、1℃の温度下で10日間以上安定
なェマルジョンが生成したが、けん化度96.5モル%
、重合度1710のものを使用した場合のェマルジョン
は100で4日間でゲル化してしまった。なお、耐水性
はいずれも良好(60分以上)であった。実施例 3 単量体を酢酸ビニル310夕とアクリル酸エチル80夕
、PVAを40夕、水570のこそれぞれ代えたほかは
実施例1の実験船.1と同様に操作した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酢酸ビニル単独、また酢酸ビニルと式▲数式、化学
    式、表等があります▼ (式中のR_1は水素原子またはメチル基、R_2は式
    −COORまたは−COORで示される基、ここにRは
    水素原子またはアルキル基を示す。 ただし、R^1が水素原子で同時にR^2が−OCOH
    _3である場合を除く。)で示される単量体との混合物
    を、重合度700以上、けん化度92〜95モル%のポ
    リビニルアルコールおよび過酸化水素の存在下に乳化重
    合させることを特徴とするポリ酢酸ビニル系エマルジヨ
    ンの製造方法。
JP53035134A 1978-03-27 1978-03-27 ポリ酢酸ビニル系エマルジヨンの製造方法 Expired JPS6040445B2 (ja)

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JPS54127491A JPS54127491A (en) 1979-10-03
JPS6040445B2 true JPS6040445B2 (ja) 1985-09-11

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS60226509A (ja) * 1984-04-25 1985-11-11 Nippon Carbide Ind Co Ltd 酢ビ系エマルジヨンの製法
CN1056865C (zh) * 1994-11-16 2000-09-27 胡宝生 清洗壁纸或壁布上污垢的薄膜的组合物

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JPS4926504A (ja) * 1972-07-06 1974-03-09
JPS50128789A (ja) * 1974-04-01 1975-10-11
JPS5111888A (ja) * 1974-07-19 1976-01-30 Showa Highpolymer Biniruesuteruuechirenkeikyojugotaisuiseinyudakuekino seizohoho

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