JPS6040176B2 - 積層型金属化フィルム蓄電器 - Google Patents
積層型金属化フィルム蓄電器Info
- Publication number
- JPS6040176B2 JPS6040176B2 JP488080A JP488080A JPS6040176B2 JP S6040176 B2 JPS6040176 B2 JP S6040176B2 JP 488080 A JP488080 A JP 488080A JP 488080 A JP488080 A JP 488080A JP S6040176 B2 JPS6040176 B2 JP S6040176B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- laminated
- polyurethane resin
- metallized film
- film capacitor
- Prior art date
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリウレタン樹脂注入によるケース型樹脂狂
型外装の積層型金属化フィルム蓄電器に関する。
型外装の積層型金属化フィルム蓄電器に関する。
ポリウレタン樹脂は、最近価格性から極めて注目され、
注型用樹脂として使用され始めている。
注型用樹脂として使用され始めている。
またポリウレタン樹脂は、注型硬化反応時、微少の水分
の存在下において、C02ガスを発生することが考えら
れ、法型硬化後の蓄電器素子の部分放電発生となる微小
空隙部の気体圧力を増加し、注型外装後の部分放電開始
電圧がェポキシ樹脂や他の洋型樹脂に比し高電圧となる
特徴を有している。ところが、このポリウレタン樹脂で
注型外装された金属化フィルム使用の蓄電器では、長期
連続通電において特性劣化が顕著である欠点を有してい
る。特に、各々の蒸着電極が分離独立して導出用金属溶
射部に接続している積層型蓄電器においては、このポリ
ウレタン樹脂注型外装により製品とすると、長期連続通
電試験で蒸着電極と導出用金属熔射部のコンタクト力が
低下し、リード線の方に導出されない積層誘電体部分が
でき、結果的に静電容量の減少が顕著に現われる欠点を
有していた。
の存在下において、C02ガスを発生することが考えら
れ、法型硬化後の蓄電器素子の部分放電発生となる微小
空隙部の気体圧力を増加し、注型外装後の部分放電開始
電圧がェポキシ樹脂や他の洋型樹脂に比し高電圧となる
特徴を有している。ところが、このポリウレタン樹脂で
注型外装された金属化フィルム使用の蓄電器では、長期
連続通電において特性劣化が顕著である欠点を有してい
る。特に、各々の蒸着電極が分離独立して導出用金属溶
射部に接続している積層型蓄電器においては、このポリ
ウレタン樹脂注型外装により製品とすると、長期連続通
電試験で蒸着電極と導出用金属熔射部のコンタクト力が
低下し、リード線の方に導出されない積層誘電体部分が
でき、結果的に静電容量の減少が顕著に現われる欠点を
有していた。
本発明は、これらの欠点に鑑み、ポリウレタン樹脂の硬
度に着目し、硬化後のポリウレタン樹脂硬度が5印(シ
ョァ‐)以上であることを特徴とすることによりポリウ
レタン樹脂の特徴を損うことなく、上記欠点のない樹脂
外装型の積層型蓄電器を提供するものである。
度に着目し、硬化後のポリウレタン樹脂硬度が5印(シ
ョァ‐)以上であることを特徴とすることによりポリウ
レタン樹脂の特徴を損うことなく、上記欠点のない樹脂
外装型の積層型蓄電器を提供するものである。
以下実施例でもつて本発明を詳細に説明する。
両面金属化ポIJエチレンテレフタレートフィルム(厚
さ6仏)とポリプロピレンフィルム(厚さ6ム)よりな
る積層型蓄電器(容量C=5仏F)について注型ポリウ
レタン樹脂の種類を変えて、硬化後の硬度と、蓄電器の
連続通電テスト(70℃、300V、1000時間印加
)後の静電容量変化比較を行った。第1図は外装を施す
前の積層型蓄電器素子の外観図を示す。
さ6仏)とポリプロピレンフィルム(厚さ6ム)よりな
る積層型蓄電器(容量C=5仏F)について注型ポリウ
レタン樹脂の種類を変えて、硬化後の硬度と、蓄電器の
連続通電テスト(70℃、300V、1000時間印加
)後の静電容量変化比較を行った。第1図は外装を施す
前の積層型蓄電器素子の外観図を示す。
積層型蓄電器素子はあらかじめ両面金属化ポリエチレン
テレフタレートフィルムとポリプロピレンフィルムを重
ねて大きな環状母体に巻回し巻回した環状母体の端面部
に金属溶射を施した環状母体蓄電器を所定の幅に切断分
割し単位蓄電器としこの分割された単位蓄電器にリード
線を取り付けて形成した。図において1は切断分割して
得た積層型蓄電器素子、2は金属溶射部、3はIJード
線で、4は分割切断面である。従って積層型蓄電器にお
いては従来の巻回型蓄電器のように対向する金属化電極
が巻初めから巻終りまで運続してつながっておらず、細
かな小片電極が積み重なって構造となっていて、各々の
小片電極が金属熔射部と接合して静電容量を形成してい
る。ゆえに電極蒸着層と導出用金属溶射部のコンタクト
力が低下すると従釆の巻回型とは異なり、静電容量が大
きく減少する欠点を有していたのである。第2図はポリ
ウレタン樹脂注型後の積層型蓄電器の断面図の一例を示
す。5は積層型蓄電器素子、6は金属溶射部、7はリー
ド線、8はケース、9は注型されたポリウレタン樹脂で
ある。
テレフタレートフィルムとポリプロピレンフィルムを重
ねて大きな環状母体に巻回し巻回した環状母体の端面部
に金属溶射を施した環状母体蓄電器を所定の幅に切断分
割し単位蓄電器としこの分割された単位蓄電器にリード
線を取り付けて形成した。図において1は切断分割して
得た積層型蓄電器素子、2は金属溶射部、3はIJード
線で、4は分割切断面である。従って積層型蓄電器にお
いては従来の巻回型蓄電器のように対向する金属化電極
が巻初めから巻終りまで運続してつながっておらず、細
かな小片電極が積み重なって構造となっていて、各々の
小片電極が金属熔射部と接合して静電容量を形成してい
る。ゆえに電極蒸着層と導出用金属溶射部のコンタクト
力が低下すると従釆の巻回型とは異なり、静電容量が大
きく減少する欠点を有していたのである。第2図はポリ
ウレタン樹脂注型後の積層型蓄電器の断面図の一例を示
す。5は積層型蓄電器素子、6は金属溶射部、7はリー
ド線、8はケース、9は注型されたポリウレタン樹脂で
ある。
第3図に連続通電テスト後の静電容量変化比較の結果を
示す。この第3図より樹脂硬度5弧(ショァ‐)以上に
おいては静電容量減少が少ないことが明らかである。以
上、実施例では両面金属化ポリエチレンテレフタレート
フイルムとポリプロピレンフイルムとからなる積層型蓄
電器について述べたが、両面金属化ポリエチレンテレフ
タレートフィルムとポリエチレンテレフタレートフィル
ムや片面金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム、
片面金属化ポリプロピレンフィルム等、金属化プラスチ
ックフィルム使用の積層型蓄電器については同様の結果
を得た。以上のような本発明の注型外装蓄電器とするこ
とで、蓄電器の特性、品質を向上させることができ、そ
の産業性は極めて大きなものである。
示す。この第3図より樹脂硬度5弧(ショァ‐)以上に
おいては静電容量減少が少ないことが明らかである。以
上、実施例では両面金属化ポリエチレンテレフタレート
フイルムとポリプロピレンフイルムとからなる積層型蓄
電器について述べたが、両面金属化ポリエチレンテレフ
タレートフィルムとポリエチレンテレフタレートフィル
ムや片面金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム、
片面金属化ポリプロピレンフィルム等、金属化プラスチ
ックフィルム使用の積層型蓄電器については同様の結果
を得た。以上のような本発明の注型外装蓄電器とするこ
とで、蓄電器の特性、品質を向上させることができ、そ
の産業性は極めて大きなものである。
第1図は積層型蓄電器素子の外観斜視図、第2図は本発
明による積層型金属化フィルム蓄電器の一実施例の断面
図、第3図は同蓄電器の静電容量変化特性図である。 8……ケース、9……ポリウレタン樹脂。 第1図 第2図 第3図
明による積層型金属化フィルム蓄電器の一実施例の断面
図、第3図は同蓄電器の静電容量変化特性図である。 8……ケース、9……ポリウレタン樹脂。 第1図 第2図 第3図
Claims (1)
- 1 ポリウレタン樹脂注入によるケース型樹脂注型外装
の積層型金属化フイルム蓄電器において、硬化後のポリ
ウレタン樹脂の硬度が55D(シヨアー)以上であるこ
とを特徴とする積層型金属化フイルム蓄電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP488080A JPS6040176B2 (ja) | 1980-01-18 | 1980-01-18 | 積層型金属化フィルム蓄電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP488080A JPS6040176B2 (ja) | 1980-01-18 | 1980-01-18 | 積層型金属化フィルム蓄電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56101734A JPS56101734A (en) | 1981-08-14 |
JPS6040176B2 true JPS6040176B2 (ja) | 1985-09-10 |
Family
ID=11595982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP488080A Expired JPS6040176B2 (ja) | 1980-01-18 | 1980-01-18 | 積層型金属化フィルム蓄電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6040176B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6361590A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-17 | Victor Co Of Japan Ltd | ビデオプロジエクタ−におけるコンバ−ゼンスの自動調整装置 |
JPH0258495A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Hitachi Ltd | テレビジョン受像機 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911615A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-21 | 岡谷電機産業株式会社 | ケ−ス外装形電子部品 |
JPS5921012A (ja) * | 1982-07-26 | 1984-02-02 | サンユレジン株式会社 | 防湿絶縁コンデンサの製造方法 |
JPS62186512A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-14 | 松下電器産業株式会社 | 金属化フイルムコンデンサ |
JPS62166613U (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-22 |
-
1980
- 1980-01-18 JP JP488080A patent/JPS6040176B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6361590A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-17 | Victor Co Of Japan Ltd | ビデオプロジエクタ−におけるコンバ−ゼンスの自動調整装置 |
JPH0258495A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Hitachi Ltd | テレビジョン受像機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56101734A (en) | 1981-08-14 |
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