JPS604001B2

JPS604001B2 - 車輪

Info

Publication number: JPS604001B2
Application number: JP52081203A
Authority: JP
Inventors: 彰一佐野
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1977-07-07
Filing date: 1977-07-07
Publication date: 1985-02-01
Also published as: JPS5415213A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、車輪軸方向に少なくとも二つに分割でき、か
つ外側に給気弁を備えた分割リムと、この分割リムに装
着されるチューブレスタイヤと、このチューブレスタィ
ヤ内に袋入され、前記分割リムのフランジ部と協働して
前記チューブレスタイャのピード部を挟持し、そのビー
ド部の鞄線方向の移動を抑止するビードストツパを少な
くとも備え、前記分割リムのリムベースには、前記給気
弁をチューブレスタィャ内に運速させるための給気孔が
形成された、所謂チューブレス形式の車輪に関する。

かかる形式の車輪においては、ビート部の定位直からの
移動はタイヤ内の空気漏洩の原因となり、またパンク等
の理由で空気圧が極度に低下すると車輪の旋回時などに
ピード部がリムから離脱し易くなり、万一離脱すれば、
リムの接地による横滑り、制動効果の低下等の不都合を
生じる。

したがって、特にかかる車輪には、タイヤ内の空気の有
無に拘らずタイヤビート部をリムの定位層に常に保持す
る必要があり、その目的を達成するものが前記ビードス
トツパである。ところでかかるビードストツパは、従来
では例・えば袴関階５０−１３藤０２号公報に示され
るように複数個のビードストッバ単位体より構成され、
それら単位体をリムベースの外周にその円周方向に間、
隔をおいて別に敬付けてし、たので、■その取付け作業
が面頚である、■各ビードストツパ単位体を、それらが
遠心力のためにリムベースより離脱しないようリムベー
スに強力に固着しなければならず、その固着構造が複雑
である、等の欠点がある。

そこでかかる欠点を解消すべくビートストッパを無端環
状に構成してリムベース外周面に欧合させるようにする
ことが考えられるが、その場合には、リムベース外周面
に閉口する前記給気孔が、該リムベース外周面に鉄合す
る環状ビードストッパによって閉鎖されてしまい、タイ
ヤ内への空気の充填をスムーズに行い得なくなる不具合
がある。

本発明は上記に鑑み、提案されたもので、ビードストッ
パを無端環状に構成するも前記不具合のない車輪を提供
することを目的とし、その特徴は前記形式の車輪におい
て、リムベースの外周面には、その円周方向にのび且つ
内面に前記給気孔を開○した凹溝が形成され、また前記
ビードストッパは、無機環状に構成されて前記リムベー
ス外周面に鉄合されると共に、前記凹溝とチューブレス
タィヤ内とを蓮通させる蓮通部を有していることにある
。

以下図面により本発明の一実施例について説明すると、
第１〜３図は本発明車輪の一部を示すもので、この車輪
は、チューブレスタィヤ（以下、単にタイヤと言う）Ｔ
、分割リムＲおよびビードストッパＢｓより構成されて
いる。

以下、これらの構成について順に説明する。先ず、前記
タイヤＴは従来公知の構造を有し、左右対称に形成され
ており、トレッド部１の左右にサイドウオール部２，２
を一体的に延設し、さらにそれらのサイドウオール部２
，２より漸次肉厚にしたビード部３，３を一体に延設し
て構成されており、前記ビード部３，３にはそれぞれビ
ードワィヤ４が埋設されている。

次に前記分割リムＲの構成を説明すると、これはアウト
ボードリム５とインポードリム６とを接合し、それらア
ウトおよびインポードリム５，６′ を複数本の連結ボ
ルト７により一体に連結して構成され、前記アウトボ−
ドリム５は中狭のＩＪムベース９を有するリム主体の外
端に前記タイヤＴのビード部３を保持するためのＩＪム
フランジ１０を一体に延設して構成され、また前記イン
ポードリム６は中広のリムベース１１を有するリム主体
の外端に同じく前記タイヤＴのビード部３を保持するた
めのＩＪムフランジ１２を一体に延設して構成され、前
言己アウトおよびインポードリム５，６のリムベース９
，１１は協働して分割リムＲの、、後述するビードスト
ッパＢｓの内周面を支承する平坦な円筒状支持面を形成
している。

またインポードリム６はアウトボードリム５を貫通して
その外側方へ突出する公知の給気弁Ｖを備えており、こ
の給気弁Ｖと、インポードリム６のりムべ−ス１１外周
面に形成した環状をなす凹簿１３との間を蓬通する給気
孔８がインポードリム６に穿設されている。

次に前記ビードストッパＢｓは、複数個のストツパ単位
体ｕを屈榛連結機構Ｊを介して順次連結することにより
無端状に構成される。

前記各ストツパ単位体ｕは、前記リムベース９，１１の
外周曲面に適合するように湾曲した方形状の坂部材２４
の周緑を縦縁片２５，２５および機縁片２６，２６とに
よって囲捺し、さらに板部材２４、縦縁片２５，２５お
よび藤縁片２６，２６を格子状のリブ片２７で補強して
十分の剛性、特に車輪麹線方向の横剛性を保有するよう
に構成される主体部２８を有し、その主体部２８の長手
方向一端に一対の耳片２９，２９が間隔を存して平行に
突設され、またその他端には一対の耳片３０，３０が前
記耳片２９，２９より若干中広の間隔を存して平行に突
設される。

そしてそのうち一方の一対の耳片２９，２９には連結ピ
ン３１がそれぞれ突設され、また他方の一対の耳片３０
，３０には前記連続ピン３１の鉄入し得るピン孔３２が
穿設されており、相対向する絹の耳片２９，２９；３０
，３川こより前記屈操連結機構Ｊが構成される。而して
連続すべき二つのストッパ単位体ｕ，ｕの一方の一対の
耳片２９，２９を互いに接近する方向に押圧し、それら
の間隔をせばめてこれらを他方の耳片３０，３０間に差
込み、連結ピン３１，３１をピン孔３２，３２に一致さ
せ、前記押圧力を解除すれば一方の耳片２９，２９は自
己の弾性力で元位置に戻り、連結ピン３１，３１がピン
孔３２，３２に鉄入し、この要領で複数個のストツパ単
位体ｕ，ｕ・・・を順次連結することにより無端環状の
ビードストッパＢｓが構成され、このビードストッパＢ
ｓの相隣るストツパ単位体ｕ，ｕ相互の間隙は、タイヤ
Ｔ内と前記凹溝１３とを蓬通させる、本発明の運通部Ｃ
を構成している。

前記ビードストッパＢｓは、各屈榛連結機構Ｊの作動、
すなわち連結ピン３１の耳片２９，２９；３０，３０の
回動により前記リムベース９，１１外周に競合し得る円
環形状および、前記タイヤＴの内周円内に平面上で収め
得る屈携形状に変形することができる。また、このビー
ドストツパＢｓには、タイヤＴのパンク時に、それから
受ける熱、圧縮力および曲げ力等に十分耐え得る耐熱性
、剛性を有すること、および車輪の回転抵抗を増加させ
ないために軽量であることが要求され、そこで各ストッ
パ単位体ｕをたとえばガラス繊維が５％から９０％入っ
たナイロン樹脂（特に１０〜５０％の範囲が前記特性お
よび成型性の面から実用的である）、アルミニウム合金
材、鋼材等により形成すれば、その要求を満足させるこ
とができる。

次にこの実施例の車輪の組立方法について説明Ｚすると
、先ず２個ないしそれ以上のストッパ単位体ｕを内側に
屈捺させることにより、ビードストッパＢｓ全体をタイ
ヤＴの内周円内に収まる屈榛形状に変形させ、これをタ
イヤＴの中心部に挿入してから、左右一対のビード部３
，３間で各ストＺッパ単位体ｕを外方に拡張させて、ビ
ードストッパＢｓを円環形状にする。

次いで前述のアウトボードリム５とインポードリム６よ
りなる分割リムＲをタイヤＴの両側面より組込み、それ
らを複数個の連結ボルト７により２連結すれば、前記ア
ウトおよびインポードリム５，６のリムベース９，１１
よりなる平坦な円筒状支承面は、前記ビードストッパＢ
ｓの内周面に適合し、タイヤＴの左右のビード部３，３
はビードストッパＢｓの両側面と分割リムＲのリムフラ
ンジ１０，１２とにより強力に挟持され、タイヤＴと分
割リムＲ間は気密に保持される。

最後に、給気弁Ｖより圧力空気を注入するもので、その
圧力空気は第３図に矢印で示すように給気孔８、環状の
凹溝１３および、隣接するストッパ単位体ｕ，ｕの則ち
前記達通部Ｃ間隙を通ってタイヤＴ内の空気室に充填さ
れる。

これから明らかなように凹溝１３は、リムベース９，１
１を園縫するビードストッパＢｓに邪魔されることなく
給気孔８とタイヤＴ内の空気室間を蓮適する空気路とな
るもので、その点に関しては凹溝１３の円周方向長さは
少なくともストツバ単位体ｕ一個の長さより若干長けれ
ば充分である。しかし凹溝１３を図示例のように環状に
することの方がむしろ、その加工を容易にし、また車輪
の組立時、タイヤＴのビード部３，３がリムベース１１
の中間部を通過するときの無用な摩擦を避けることがで
きて、その組立をも容易にするので好都合である。

以上のように本発明によれば、車輪軸方向に少なくとも
二つに分割でき、且つ外側に給気弁を備えた分割リムと
；この分割リムに装着されるチューブレスタイヤと；こ
のチューブレスタイヤ内に装入され、前記分割リムのフ
ランジ部と協働して前記チューブレスタィャのビード部
を挟持し、そのビード部の軸線方向の移動を抑止するビ
ードストツパと；を少なくとも備え前記分割リムのリム
ベースには、前詩鎌舎気弁をチューブレスタィャ内０に
運速させるための給気孔が形成された車輪において、ビ
ードストッパを無端環状に構成してリムベース外周面に
鉄合させたので、ピードストッパのリムベースへの取付
けに当たってはビードストッパに対する固着手段を特別
に使用する必要はな夕〈、ビードストツパをリムベース
外周面に単に鉄合させるだけでよく、従ってその取付作
業を簡単迅速に行い得る上、車輪の構造を簡単化してコ
ストの低減に寄与することができ、さらにビードストツ
パのリムベースからの離脱を確実に阻止し０て、そのビ
ードストツパとりムフランジ間にタイヤピード部を常に
強固に保持することができる。

またリムベースの外周面には、その円周方向にのび且つ
内面に前記給気孔を関口した凹溝が形成され、その凹溝
とチューブレスタィャ内とを常時５蓮適させる蓮通部が
ビードストツパに設けられるので、ビードストツパが無
端環状に構成されてリムベース外周面に鉄合されるにも
拘らず、該リムベース外周面に閉口する前記給気孔とタ
イヤ内とは前記達通部及び凹溝を介して常に確実に蓮速
さ０れ、従って総気孔からタイヤ内への空気の充填をビ
ードストツパに何等妨げられることなく迅速確実に行う
ことができ、またビードストッパの装着に際し、その左
右の向きおよび円周方向の位置をどのようにしても給気
孔を遮断する必要がないか夕ら車輪の組立作業を、熟練
を要することなく容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明車輪を示すもので、第１および第２図は第
３図の１一１線および０−ロ線縦断面０図、第３図は第
２図のｍ−ｍ線断面図、第４図はビードストッパの全体
斜視図、第５図はピードストッパの一部分解斜視図であ
る。８・・・給気孔、１１・・・リムベース、１３・・・凹
溝、Ｔ…チューブレスタイャ（タイヤ）、Ｒ…分割りム
、Ｖ・・・給気弁、ＢＳ・・・ビードストツパ、ｕ．・
・ストッパ単位体、Ｃ・・・運通部。第３図弟ム図第５図第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１車輪軸方向に少なくとも二つに分割でき、且つ外側
に給気分を備えた分割リムと；この分割リムに装着され
るチユーブレスタイヤと；このチユーブレスタイヤ内に
装入され、前記分割リムのフランジ部と協働して前記チ
ユーブレスタイヤのビード部を挟持し、そのビード部の
軸線方向の移動を抑止するビードストツパと；を少なく
とも備え、前記分割リムのリムベースには、前記給気弁
をチユーブレスタイヤ内に連通させるための給気孔が形
成された車輪において、前記リムベースの外周面には、
その円周方向にのび且つ内面に前記給気孔を開口した凹
溝が形成され、また前記ビードストツパは、無端環状に
構成されて前記リムベース外周面に嵌合されると共に、
前記凹溝とチユーブレスタイヤ内とを連通させる連部を
有しているとを特徴とする、車輪。