JPS6039698B2 - ポリウレタン用ケイ酸質充填剤 - Google Patents

ポリウレタン用ケイ酸質充填剤

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JPS6039698B2
JPS6039698B2 JP58079423A JP7942383A JPS6039698B2 JP S6039698 B2 JPS6039698 B2 JP S6039698B2 JP 58079423 A JP58079423 A JP 58079423A JP 7942383 A JP7942383 A JP 7942383A JP S6039698 B2 JPS6039698 B2 JP S6039698B2
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polyurethane
filler
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fillers
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和彦 久我
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリウレタンに充填されるケイ酸質充填剤に関
するものである。
本発明はポリウレタンに充填されるケイ酸質充填剤に関
するものである。
ポリウレタンはウレタン結合を有する重合体であり、主
にィソシアネート基と活性水素基とを縮合して得られる
重合体である。
以下で、ポリウレタン形成原料とは少くとも2個のィソ
シアネート基を有する化合物と少くとも2個の活性水素
を有する化合物を主として示すものであり、その詳細は
後述する。ポリウレタン形成原料から得られらるポリウ
レタンは種々の用途に用いられるが、特にフオームおよ
びエラストマーとして用いられる。その他、塗料、接着
剤、繊維、人工皮革、コーキング材、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂などにも使用される。これらの内、特に、フ
オーム、ェラストマー、熱可塑性樹脂などの成形品とさ
れて使用されるポリウレタンに、ケイ酸質の充填剤を充
填して用いることが少くなく、他の用途のポリウレタン
にもこの充填剤が添加される場合もある。ケイ酸費充填
剤としては、たとえばガラス繊維アスベスト、ケイ酸カ
ルシウム繊維(ゥオラストナィト)などの繊維状充填剤
、ガラスフレーク、マィカなどの平板状充填剤、ガラス
パウダー、シリカ、タルク、、クレー、ガラスビーズ、
シラスバルーンなどの粉末粒状充填剤がある。
これらの内、特に、繊維状充填剤や平板状充填剤は、合
成樹脂の物理的性質の改善、特に強度の改善に有効効で
あり、合成樹脂の補強充填剤として用いられる。粉末〜
粒状充填剤は主に増量剤として用いられるが、合成樹脂
の補強充填剤としての効果もある。これら充填剤の内、
特に補強充填剤は、その補強効果を発揮するためには、
合成樹脂と密着することが必要である。しかし、充填剤
単独では合成樹脂と強固に付着せず、通常その表面を処
理して付着性を向上させることが必要である。しかしな
がら、その処理剤として万能なものはなく、特に合成樹
脂の種類に応じて最適の処理剤で処理する必要がある。
ポリウレタン用のケイ酸質充填剤の処理剤についてはあ
まり知られていない。
しかし、ポリウレタン補強用にガラス繊維を用いる例は
知られている。たとえば、ポリウレタン形成原料を混合
した発泡性原液とガラス繊維とを混合してガラス繊維強
化ポリウレタンフオームを得る方法や、発泡性原液をガ
ラス繊維ロービングに含浸し引抜成形などにより合成木
材を得る方法などである。しかし、これらガラス繊維強
化ポリウレタンフオームでは、ポリウレタンフオーム自
体の強度があまり高くないので、ガラス繊維の処理剤を
変えたことによる強度向上の効果が相対的に低いと考え
られ、処理剤についての検討は行なわれていなかった。
また、ポリウレタンェラストマーとガラス繊維を混合し
、射出成形などでガラス繊維強化ポリウレタンを得る方
法も知られているが、この方法はあまり使用されておら
ず、これ用のガラス繊維処理剤についてもあまり検検討
されていなかった。ポリウレタンの製造・成形方法とし
て、近年反応射出成形(Reactionlntcti
onMolding)が注目されている。
これは、ィソシアネート化合物を主成分とする液状成分
と、活性水素化合物を主成分とする液状成分との少くと
も2成分を型直前で混合し直ちに型に射出し、型内で反
応硬化させてポリウレタン成形品を得る成形方法である
。この方法は、液状成分の射出であるので射出圧が低く
てすむこと、樹脂を加熱熔融させる必要がないので熱エ
ネルギーが少くてすむこと、ポリウレタン形成原料から
直接成形品が得られることなど多くの特徴を有する方法
であり、今後この成形方法が広く使用されるようになる
と期待されている。この反応射出成形(以下RIMと呼
ぶ)方法によって、充填剤含有ポIJウレタン成形する
ことが検討されている。特に、充填剤としてガラス繊維
のミルドフアイバーやチョップドストランドを使用し、
ガラス繊維強化ポリウレタン成形品を得ることが技大の
課題となっている。このガラス繊維強化ポリウレタンの
RIM方法については、その装置や方法について既にあ
る程度の提案がなされている。しかし、このためのガラ
ス繊維については、その長さや径などの形状やポリウレ
タンに対する充填量以外は現在のところ検討されていな
い。そこで、本発明者は、RIMこよるガラス繊維強化
ポリウレタンの成形において、特にガラス繊維の処理剤
について検討した。その結果、種々の処理剤で処理され
たガラス繊維によるポリウレタンの補強効果やその他の
性質は、処理剤の種々により大中に変化することを見し
、出した。合成樹脂充填用のケイ酸質充填剤の処理剤と
しては極めて多くの化合物やその組み合せが知られてい
る。
そこで、本発明者は、ケイ酸質充填剤と親和性が高いと
予想される多くの加水分解性シラン基を有する有機ケイ
素化合物について、その処理効果を検討した。その結果
、多くの加水分解性シラン基を有する有機ケイ素化合物
の内で、特に下記一般式【1ーで表わされる脂環型ェポ
キシ基を有する加水分解性シラン化合物が有効であるこ
とがわかった。本発明はこれら化合物から選ばれた少く
とも1つの有機ケイ素化合物から選ばれた少くとも1つ
の有機ケイ素化合物を含む処理剤で処理されたポリウレ
タンに充填されるケイ酸質充填剤であり、RIM方法に
おけるポリウレタン形成原料に添加して使用されるもの
である。即ち、本発明は、下記一般式(1)で表わされ
る脂環型ェポキシ基を有する加水分解性シラン化合物を
含む処理剤で処理されたケイ酸質充填剤であることを特
徴とする反応射出成形によるポリウレタンの成形におけ
るポリウレタン形成原料に添加されるケイ酸質充填剤、
である。
(1) A−R′−SIXmY3−mA:脂環型ェポ
キシ基 X:加水分解性基 Y:非加水分解性基 m:1〜3の整数 R:アルキレン基 である。
本発明の有機ケイ素化合物はケイ酸質充填剤のポリウレ
タンへの付着性を向上させる。
通常の有機ケイ素化合物がすべてこの付付着性を向上さ
せるとは限らず、逆に付着性を低下させる場合もある。
付着性を低下させる原因はケイ酸質充填剤が元来その表
面に有する水酸基などの活性点を消滅せることにあると
考えられる。付着性の改良は、たとえばモジュラス(弾
性率)引張り強度等でその程度が測定できる。即ち、種
々の処理剤で処理された充填剤を充填されたポリウレタ
ンのモジュラス引張り強度等を測定し、その値を比較す
ることにより付着性が測定される。本発明者は充填剤と
してガラス繊維を用いて、これが充填されたポリウレタ
ンェラストマーをRIM方法あるいはそれに相当する方
法で成形し、その曲げモジュラス、引張り強度を測定し
た。無処理のガラス繊維を含有したポリウレタンェラス
トマ−の曲げモジュラスはガラス繊維の充填量が増加す
る程増大する。
処理剤で処理されたガラス繊維の場合もその充填量によ
って曲げモジュラスが向上するが、同一の充填量で比較
すると処理剤の種類によりその曲げモジュラスは変化す
る。処理剤によっては無処理のガラス繊維を用いたもの
より曲げモジュラスが低下することもあり、このような
処理剤は無効である。ただし、処理剤の目的がモジュラ
ス改善以外の点にある場合は必ずしもそのような処理剤
が無効であるといえるものではない。本発明は、このモ
ジュラス改善を目的としているので、この値が高い処理
剤を研究検討したたた結果、前記の特定の加水分解性シ
ラン基を有する有機ケイ素化合物を見し、出すに至った
ものである。ただし、モジュラスの改善効果は処理され
た充填剤の充填量と必ずしも平行関係にはないこともわ
かった。たとえば同一の処理剤で処理された充填剤をあ
る重充填されたポリウレタンェラストマーの曲げモジュ
ラスとそれよりも多く充填されたポリウレタンェラスト
マーの曲げモジュラスとを無処理の充填剤をそれぞれ同
一軍充填されたものと比較すると、充填量が少し、もの
の曲げモジュラス向上割合が低くても、充填量の多いも
のの曲げモジュラス向上割合が顕著である場合がある。
この理由は明らかではないが、本発明ではある充填量に
おけるモジュラス向上効果が高ければ、処理剤の効果が
あるとした。なぜなら、この充填量が通常使用される充
填量から大きく離れない限り、処理された充填剤を効果
のある充填量で使用しうるからである。加水分解性シラ
ン基は、加水分解によりシラノール基(→SiOH)基
を生成しうる官能基である。
このシラノール基はケイ酸質充填剤表面と親和性が高い
といわれており、従って、加水分解によりシラノール基
を形成しうる官能基が本発明の有機アンモニウム塩に必
要とされる。加水分解性シラン基としては、アルコキシ
シラン基などの〔→Si−○−C←〕結合を有するシラ
ン基、アシルオキシシラン基などの結 合を有するシラン基、クロルシラン基などの〔→Sj−
Z〕(Z:ハロゲン)結合を有するシラン基などがある
これらケイ素原子に結合する加水分解しうる官能基はケ
イ素原子に1〜3個、特に3個結合し、これら2あるい
は3個のケイ素原子に結合する官能基は異異るものであ
ってもよい。ケイ素原子に結合するアルコキシ基やァシ
ルオキシル基はまた種々の譲導体であってもよい。たと
えば、トリス(メトキシェトキシ)シラン基〔一Si(
OC2日40C公)3〕などである。このケイ素原子に
結合する加水分解性の官能基をX、ケイ素に結合する非
加水分解性の官能基をYとすると、加水分解性シラン基
は−SixmY3‐mで表わされ、mは1〜3の整数で
ある。ただし、mが異る化合物の混合物である場合はm
は整数とならす、mが○の化合物との混合物の場合はm
は1以下となる場合がある。好ましくはm:3である。
また、XやYが2個以上ある場合、それらは異っててし
・てもよい。即ち、アルキレンオキサィド変性アルコキ
シシラン基のように、Xがアルコキシ基とアルキレンオ
キサィド変性アルコキシ基とが共存する場合もある。特
に、加水分解性シラン基としてはアルコキシ基が最も好
ましい。このアルコキシ基における炭素数は特に限定さ
れないが、通常は4以下が適当である。本発明における
加水分解性シラン基を有する有機ケイ素化合物を具体例
をあげてさらに詳しく説明する。
Aは脂環族炭化水素の環を形成する隣り合った一つの炭
素原子に酸素が結合したものであり、たとえは(K:0
〜3の整数)で表 わされるェポキシシクoヘキシル基がある。
Aとしてはこのェポキシシクロヘキシル基が好ましく、
特にい表わされる3,4ーェ ポキシシクロヘキシル基が適当である。
Rはアルキレン基であり、特に炭素数6以下のアルキレ
ン基が適当である。
Rはアルキル基であり、特に炭素数4以下のアルキル基
が適当である。3つのアルコキシ基は互いに異っていて
も良く、また同一であってもよい。
具体的な化合物としては次の様なものがある。なお、化
合物の頭に付した記号aは実施例に使用した化合物であ
る。一般式(1)で表わされる化合物はそれ1種は勿論
、2種以上を併用することもでき、さらに他の有機ケイ
素化合物と併用されてもよい。また、上記それぞれの化
合物の具体例はそれらのみに限定されるものではなく、
一般式(1)で表わされる他の化合物であってもよい。
上記本発明の有機ケイ素化合物を含む処理剤で処理され
たケイ酸質充填剤は、ポリウレタン形成原料と混合した
後、そのケイ酸質充填剤含有ポリウレタン形成原料の粘
度を著るしく増大させない。
これは特に、この充填剤含有ポリウレタン形成原料がR
IM方法に使用される場合に必要な性質である。RIM
方法では、ポリウレタン形成原料がポンプで加圧されて
射出されるので、特に通常は射出されていない時でも射
出機と原料タンクとの間で循環されるので、粘度が高い
と循環が困難となったり射出圧が低下したりするからで
ある。本発明の処理された充填剤は処理されないものに
比較して大中に粒度を上昇させることはなく、逆に粘度
を低下させるものもある。本発明におけるポリウレタン
用のケイ酸質充填剤としては前記のような種々のケイ酸
質充填剤を使用しうるが、好ましくはガラス繊維、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、ガラスマイクロバルーン、
ガラスパウダーなどのガラス質充填剤であり、特に補強
効果の高いガラス繊維が適当である。また、ガラス質以
外の繊維状充填剤、たとえばアスベスト、ケイ酸カルシ
ウム繊維(ウオラストナィト)やマィカなどの平板状充
填剤も補強効果があるので好ましい。ガラス繊維は種々
の形態があるがRIM方法に用いるには液状成分と伴に
流れ易いものが好ましいので、ガラス繊維のミルドフア
イバ一やチョップドストランドが適当である。同様に、
ポリウレタン形成原料に予め混合して用いられる場合や
ポリウレタン形成原料の混合と同時に混合される場合も
ミルドファィバーやチョップドストランドが適当である
。その他、型に予めガラス繊維を充填した後ポIJウレ
タン形成原料を導入するような場合は、その形態は特に
限定されず、たとえばロービング、チョップドストラン
ドマツト、コンテイニユアスストランドマット、ロービ
ングクロス、クロスなど種々ののものを使用することが
できる。また、本発明充填剤は2種以上を併用すること
もできる。前記有機ケイ素化合物を含む処理剤は、通常
溶液あるいは分散液の形態で用いられる。
溶媒や分散媒の種類は特に限定されず、たとえば水、低
級.アルコール、低級ハロゲン化炭化水素、ヱー7ル、
ケトン、その他有機ケイ素化合物を溶解あるいは分散し
うる液状物が適当である。この溶媒あるいは分散媒は1
種は勿論2種以上の混合物であってもよい。また、前記
本発明における有機ケイ素化合物の少くとも1種を含む
処理剤は、さらに他の添加剤を含んでいてもよい。たと
えば、pH調節剤、粘度調節剤、界面活性剤、分散安定
剤、潤滑剤、帯電防止剤、消泡剤、微粒子粉末などであ
る。さらに、前記有機ケイ素化合物以外の有機ケイ素化
合物やェポキシ樹脂等の合成樹脂などを添加してもよい
。処理剤中の前記本発明の有機ケィ化合物の濃度は特に
限定されない。濃度が低い場合は処理剤による処理をく
り返すことができるからである。しかしながら、濃度が
高過ぎると充填剤への付着量が多くなり過ぎ、それに見
合うだけの効果向上はないので、自づから制御される。
通常処理剤中の有機ケイ素化合物の濃度は、0.001
〜1の重量%程度、特に0.1〜〜5.0重量%が好ま
しい。処理剤による処理方法は特に限定されない。
たとえば、処理剤を充填剤に含浸させる方法、充填剤に
処理剤を吹き付ける方法、処理剤と充填剤を混合した後
分離する方法、など種々の方法で処理剤を充填剤に接触
させ、次いで処理剤中の溶剤や分散液を蒸発させて除く
方法が一般的である。また、充填剤がガラス繊維などの
場合は、これを製造する工程で直接処理剤を用いて処理
することができる。また、ガラス繊維のミルドフアィバ
ーやチョップドストランドなどの場合、処理剤で処理し
た後のロービングを切断して処理されたミルドフアイバ
ーやチョップドストランドとすることもできる。処理さ
れた充填剤に付着した加水分解性シラン基含有化合物の
量も、処理した効果が発揮されうる程度に付着していれ
ばよいので特に制限されない。
しかし、たとえば充填剤がガラス繊維の場合では0.0
1〜0.5重量%が適当であるので、一般には0.00
1〜5.の重量%程度で効果が発揮されると考えられる
。本発明の処理されたケイ酸質充填剤はポリウレタン形
成成前にポリウレタン形成原料と充填剤とが一体化され
る。
即ち、ポリウレタン形成原料に予め処理されたケイ酸質
充填剤を混入しておくか、ポリウレタン形成原料の混合
の際同時に処理されたケイ酸質充填剤を混入するなどの
方法で使用される。これらの方法に本発明ケイ酸質充填
剤の使用が好ましい理由は、ケイ酸質充填剤を含ませる
対象が比較的粘度の低い液状物であるので混入が容易で
あり、混合に要するエネルギーが少〈てすむことや、充
填剤表面の処理剤がポリウレタン形成原料の反応の際同
時にそれらと反応してポリウレタンと処理剤とが強固に
接着する可能性が高く、これはポリウレタンと充填剤と
の結合力を向上せしめる、と考えられるからである。ポ
リウレタン形成原料あるいはその混合物に処理されたケ
イ酸費充填剤を含ませる方法は特に限定されない。たと
えば、ポリウレタン形成原料の少くとも一方に予め充填
剤を含ませるには、両者を混合する方法が一般的であり
、この充填剤含有ポリウレタン形成原料を混合すること
により目的が達成される。ポリウレタン形成原料混合の
際同時にあるいはその混合物に充填剤を含ませるには、
種々の方法を使用しうる。通常はポリウレタン形成原料
混合時に同時に蝿洋等により混入する方法が用いられら
る。ポリウレタンがェラストマーや熱可塑性樹脂などの
非フオーム製品とされる場合には、これらの方法を用い
る際に泡が混入されないようにすることが好ましい。た
とえば、ポリウレタン形成原料と充填剤を混合する際減
圧下で混合を行ったり、それらの混合物を減圧で脱泡処
理するなどの方法を用いることが好ましい。本発明の処
理されたケイ酸質充填剤はRIM方法によってて成形さ
れるポリウレタン用の充填剤として使用される。この際
、本発明の処理されたケイ酸質充填剤をポリウレタン形
成原料あるいはその混合物に予めあるいは同時的に含ま
せる方法としては、種々の方法を用いることができる。
通常は、充填剤を少くとも2種のポリウレタン形成原料
の一方あるいは両方に予め混入して用いる。即ち、活性
水素化合物を主成分とする液状成分および/またはイソ
シアネート化合物を主成分とする液状成分に予め充填剤
を混入して用いる。処理剤によっては、ィソシアネート
化合物と反応するなどの悪影響を与えるあるいは受ける
処理剤があるので、好ましくは活性水素化合物を主成分
とする液状成分中に予め混入して用いる悪影響の恐れが
少し、場合や、さらに充填量を多くする場合には、ィソ
シアネート化合物を主成分とする液状成分の方に混入す
るか両方の液状成分に混入して用いることができる。ま
た、比較的多量の充填剤と比較的少量のポリウレタン形
成原料を予め混合した混合物をマスターバッチとし、こ
れをRIM方法に適用することもできる。即ち、ポリウ
レタン形成原料を主成分とする少くとも2種の液状成分
の混合時あるいは混合後型に射出されるまでの間にこの
マスターバッチを混入することができる。ポリウレタン
中に充填される本発明の充填剤の量は特に限定されない
しかしRIM方法ではその充填量を極端に大きくすると
ポリウレタン形成原料の粘度が上昇し混合射出が困難と
なる。従つて、この場合、最終的なポリウレタン成形品
中の本発明充填剤の量は7の重量%以下が好ましく、特
に5〜5の重量%が適当である。本発明におけるポリウ
レタンとはウレタン結合を有する重合体であり、ウレタ
ン結合以外に尿素結合、ビュレツト結合、アロフアネー
ト結合などを含む場合が多い。
さらに、ポリィソシアヌレートなどのウレタン結合以外
の結合を多く含む重合体も含まれる。このポリウレタン
結合は、ィソシァネート基と活性水素基との反応で形成
される。ポリウレタンは少くとも2種のポリウレタン形
成原料から形成される。その内の1種は少くとも2個の
ィソシアネート基を有するィソシアネート化合物であり
、他の1種は少くとも2個の活性水素を有する活性水素
化合物である。ィソシアネート化合物および活性水素化
合物はそれぞれ2種以上の化合物の混合物であってもよ
い。ィソシアネート化合物と活性水素化合物との反応に
は通常触媒を必要し、アミンなどの塩基性触媒や有機ス
ズ化合物などの有機金属化合物が使用されることが多い
。ィソシァネート化合物としては、少くともも2個のイ
ソシアネート基を有する芳香族、脂肪族、脂環族、複素
環族等の炭化水素を始めとし、ィソシァネート末端プレ
ポリマーや種々の化合物で変性した変性ィソシアネート
化合物などがある。特に、TD1,MD1,PAP1,
その他の芳香族ポリイソシアネートが多く用いられる。
活性水素化合物としては非常に多くの種類があるが、主
に水酸基を有する化合物則ちポリオールが最も多く用い
られる。たとえばポリエーテルポリオールである。また
、ポリマーポリオール、などのブロック重合体や重合体
含有ポリオール、水酸基含有ポリプタジヱン、アクリル
ポリオール、などの重合体もある。また水酸基以外の活
性水素基にはアミン、その他のものがあり、たとえばア
ミンやアンモニアで処理したポリオールなどがある。ま
た、比較的低分子のポリオールやアミン化合物は架橋剤
あるいは鎖延長剤などとも呼ばれ、ェラストマーやフオ
ームの原料の1種として用いられることが多い。ィソシ
アネート化合物、活性水素化合物、触媒以外の原料とし
てはさらに多くの添加剤が使用される。たとえば、フオ
ームの場合発泡剤や整泡剤が必要とされる。その他の添
加剤としては、たとえぱ、着色剤、隣型剤、安定剤、難
燃剤、軟化剤、ケイ酸質充填剤以外の充填剤である。ケ
イ酸質充填剤以外の充填剤としては、たとえば炭素繊維
、合成繊維、などの繊維状充填剤や炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウムなどの粉末充填剤があ
り、ケイ酸質充填剤と併用することができる以下に実施
例、参考例および実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。
なお、実施例と参考例は併記するが、処理されたガラス
繊維の製造までが実施例であり、それを用いてRIM方
法あるいはそれに相当する方法による成形および成形品
の評価は参考例である。実施例 1、比較鮫例 1〜8 ガラス繊維の処理方法 後記の有機ケイ素化合物を所定濃度で溶媒に溶解し、処
理剤液1200泌を調製する(溶媒の種類および有機ケ
イ素化合物濃度は後記)。
この液をホモミキサーで額拝しながら、200夕のミル
ドフアィバー(旭ファイバーグラス■製MF−B:平均
長さ140一、繊維径10山、Eガラス)を徐々に添加
する。ガラス繊維が充分分散したら蝿梓を止め、内容物
を吸引炉過し、炉過ケーキを取り出してその重量〔Wg
〕を測定する。次いで炉過ケーキをほぐして80qoの
オープンで乾燥する。処理剤付着量は次のように計算し
て求める。処理剤付着量=処理剤液濃度(%)X2空家
工この処理剤の種類、処理条件および処理剤付着童を後
記第1表に参考例とともに記載する。参考例 1、比較
例 1〜8ガラス繊維強化ポリウレタンェラストマーの
製法および評価方法。
上記処理したガラス繊維ミルドフアィバー35.4タま
たは50.2夕を耐圧容器中で、1仇舷日夕の減圧下で
脱気を行ない、次に同圧力下でポリェーテルポリール(
分子量約5000の3価のポIJエーテルポリオール、
旭オーリン■製)71夕を滴下し、混合燈拝を行う。
得られたポリエーテルポリオール/ミルドフアィバー混
合物に、更に以下の諸液を加え、同様の減圧蝿拝を行う
。エチレングリコール 19タ分子量約1
500の3価のポリェーテル ポリオール(旭オーリン■製) 7.5タ分子量約
700の4価のアミン系ポリエーテルポリオール(旭オ
ーリン■製) 2.5夕 以上のポリオールシステム液に変性Mml(化成アップ
ジョン■、商品名“アイソネートー14丸”)100.
7夕(イソシアネートインデツクス102)を加え、同
様の減圧燈拝を行った後、触媒としてトリエチレンジア
ミン0.3夕およびジブチル錫ジラゥレート0.06夕
を投入し数秒蝿拝したのち、金型内にショットする。
得られた成形品はミルドフアィバー35.4夕のとき成
形品中に15重量%のミルドフアィバ−を含み、50.
2夕のとき2の重量%のミルドフアィバーを含む。
この方法はRIM方法によるポリウレタンェラストマー
の成形に相当することが知られており、この方法で得ら
れた成形品を評価することにより、RIM方法により製
造されたェラストマーの物性を評価しうる。
この方法で得られたガラス繊維強化ポリウレタンェラス
トマ−の密度、曲げモジュラス、引張り強度、伸び率に
ついて下記記の方法で測定した。曲げモジユラス:AS
TM D−790 引張り強度 :JISK−6301 結果 上記実施例1および参考例1の結果を下記第1表に示す
なお、処理剤aは前記明細書中具体的化合物として示し
た化学式の前に付した記号に相当し、その化合物を示す
ものである。同機に、処理されていないガラス繊維、お
よび下記加水分解性シラス基含有化合物を用い実施例と
同一の方法で処理したガラス繊維を用い、参考例の方法
でそのガラス繊維を含むポリウレタン成形品を成形しそ
の物性を測定した結果を比較例として下記第1表に示す
第1表 (注)b〜hの処理剤は以下の化合物である。
(b):CH3Si(OCH3)3(c):CH2 =
CHSi(0(CH2)20CH3〕3{d:Cころ二
ンCHCH20(CH2)3Si(CH3)(〇C2日
5)2(e):CeるアンCHCH20(CH2)3S
i(OCH3)3(f):日2N(CH2)Si(OC
2日5)3(g):日2NCONH(CH2)3Si(
OC2日5)3(N:日2N(CH2CH2NH)n(
CH2)2NH(CH2)3Si(OCH3)3n:1
以上の整数参考例 2 試験用のRIM成形機で下記のポリオールシステム液と
ィソシアネート液とを用いて、RIM成形を行つた。
ポリオールシステム液: 分子量約500い 3価のポリェーテル 71重量部ポ
リオール(旭オーリン■製)エチレングリコール
1塁重章部分子量約150以 3価のポリヱ
ーテル 7.5重;都ポリオール(旭オーリン■製)分
子量約700、4価のアミン系ポリ エーテルポリオール(旭オーリン■ 製) 2.5重量部トリェ
チレンジアミン 0.4重量%ジプチル錫ジラ
ウレート 0.0母重量%フロン−11
3重量%実施例1で製造したa化合物を含む
処剤で処理されたガラス繊維ミルドファイバー
22.箱重量%ィソシアネート液変性
MD1(化成アップジョン■製、 商品名“アイソネート14丸”) 上記のポリオールシステム液およびィソシアネート液を
それぞれRIM成形機のタンクに入れ、ィソシアネート
ィンデツクスが102となるように流量を調節した上で
下記条件で金型内に射出した。
成形条件:液 温 40qo型 溢 6ぴC 脱型時間 5分 縛られた成形品を12ぴ○で1時間ポストキュアーした
後成形品の物性を評価した。
その結果を下記第2表に示す。比較のため、ガラス繊維
ミルドファィバーを使用しなかった例と、処理されてい
ないガラス繊維ミルドフアィバーを用いた例の試験結果
を同様にに第2表に示す。
第2表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔1〕で表わされる脂環型エポキシ基を有す
    る加水分解性シラン化合物を含む処理剤で処理されたケ
    イ酸充填剤であることを特徴とする反応射出成形による
    ポリウレタンの成形におけるポリウレタン形成原料に添
    加されるケイ酸質充填剤。 〔1〕 A−R′−SiX_mY_3_−_mA:脂環
    型エポキシ基X:加水分解性基 Y:非加水分解性基 m:1〜3の整数 R′:アルキレン基 2 加水分解性基Xがアルコキシ基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項の充填剤。 3 脂環型エポキシ基がエポキシシクロアルキル基であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項の充填剤。 4 ケイ酸質充填剤がガラス質充填剤であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項の充填剤。 5 ガラス質充填剤がガラス繊維であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項の充填剤。
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