JPS6123930B2 - - Google Patents

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JPS6123930B2
JPS6123930B2 JP55135117A JP13511780A JPS6123930B2 JP S6123930 B2 JPS6123930 B2 JP S6123930B2 JP 55135117 A JP55135117 A JP 55135117A JP 13511780 A JP13511780 A JP 13511780A JP S6123930 B2 JPS6123930 B2 JP S6123930B2
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JP
Japan
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polyurethane
group
filler
fillers
compound
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Application number
JP55135117A
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English (en)
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JPS5759927A (en
Inventor
Masahiko Funaki
Masaji Atsuta
Kazuhiko Kuga
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP55135117A priority Critical patent/JPS5759927A/ja
Publication of JPS5759927A publication Critical patent/JPS5759927A/ja
Publication of JPS6123930B2 publication Critical patent/JPS6123930B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はケイ酸質充填剤を含有するポリウレタ
ンの製造方法に関するものであり、特に破断時の
伸びの改善されたケイ酸質充填剤含有ポリウレタ
ンの製造方法に関するものである。 ポリウレタンはウレタン結合を有する重合体で
あり、主としてイソシアネート基と活性水素基と
の縮合によつて得られる重合体である。以下でポ
リウレタン形成原料とは少くとも2個のイソシア
ネート基を有するイソシアネート化合物と少くと
も2個のの活性水素を有する活性水素化合物を主
に示すものであり、その詳細は後述する。ポリウ
レタン形成原料から得られるポリウレタンは種々
の用途に用いられるが、特にフオームとエラスト
マーに用いられる。その他、塗料、接着剤、繊
維、人工皮革、コーキング材、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂などにも使用される。これらの内、特
にフオーム、エラストマー、熱可塑性樹脂などの
成形品とされて使用されるポリウレタンに、ケイ
酸質充填剤を充填する場合がある。ケイ酸質充填
剤が充填されるポリウレタンとしては、成形品と
されるポリウレタンに限られるものではないが、
以下では主にケイ酸質充填剤が充填されるフオー
ムやエラストマーについて説明する。 ケイ酸質充填剤とはケイ酸質を含む充填剤であ
り、たとえば、ガラス繊維、アスベスト、ケイ酸
カルシウム(ウオラストナイト)などの繊維状充
填剤、ガラスフレーク、天然マイカ、合成マイカ
などの平板状充填剤、ガラスパウダー、シリカ、
タルク、クレー、ガラスビーズ、シリカバルーン
などの粉末〜粒状充填剤などがある。これらの
内、特に繊維状充填剤や平板状充填剤は、合成樹
脂の物理的性質の改善、特に強度や弾性率の改善
に有効であり、合成樹脂の補強充填剤として用い
られる。粉末〜粒状充填剤は主に増量剤として用
いられるが、合成樹脂を補強する効果もある。 ポリウレタンに上記の充填剤を充填した場合、
強度や弾性率が改善されるが、特に繊維状充填剤
や平板状充填剤が充填した場合にその効果が顕著
である。ところが一方、ケイ酸質充填剤を充填す
るとポリウレタンの破断時の伸びが低下する問題
がある。たとえば、ポリウレタンエラストマー単
独であれば、引張強度試験において破断に至るま
での伸びの割合が大きいのに対し、ケイ酸質充填
剤が充填されたポリウレタンエラストマーでは破
断に至るまでの伸びの割合が小さい。これは、エ
ラストマーとしての物性が低下したことに等し
い。従つて、ポリウレタンエラストマーの場合、
ケイ酸質充填剤が充填されて強度や弾性率が向上
すると同時に破断時の伸びの低下が少いことが望
まれる場合が少くない。同様に軟質ポリウレタン
フオームなどの伸びが大きいフオームにおいて
も、ケイ酸質充填剤の充填による破断時の伸びの
低下が少いことが好ましいと考えられる。 ポリウレタンの製造と成形を同時に行う方法と
して反応射出成形(Reaction Injection
Molding)が注目されている。これはイソシアネ
ート化合物を含む液状成分と活性水素化合物を含
む液状成分との少くとも2成分の型直前で混合し
直ちに型に射出し、型内で混合物を反応硬化させ
てポリウレタン成形品を得る成形方法である。こ
の方法は、液状成分の射出であるので射出圧が低
くてすむこと、樹脂を加熱溶融させる必要がない
ので熱エネルギーが少くてすむこと、ポリウレタ
ン形成原料から直接成形品が得られることなど多
くの特徴を有する成形方法であり、今後この方法
が広く使用されるようになると期待されている。 この反応射出成形(以下RIMと呼ぶ)方法によ
つて、充填剤含有ポリウレタンを成形する方法が
検討されている。特に充填剤としてガラス繊維の
ミルドフアイバーやチヨツプドストランドあるい
はウオラストナイトなどのケイ酸質充填剤を使用
して、繊維強化ポリウレタン成形品を得ることが
最大の課題となつている。この繊維強化ポリウレ
タンのRIM方法についてはその装置や方法につい
て既にある程度の提案がなされており、このため
に使用されるガラス繊維の長さや径、あるいはそ
の充填量等についても検討が行なわれている。し
かしながら、RIM方法によるケイ酸質充填剤含有
ポリウレタンにおいて、前記破断時の伸びの低下
の問題は未だ充分に検討されておらず、ましてそ
の解決策も示されていない。 本発明者はRIM方法あるいはそれに相当する方
法によつて、ガラス繊維ミルドフアイバー等のケ
イ酸質充填剤を含有するポリウレタンを成形し、
その引張強度や弾性率を測定するとともに破断時
の伸びの割合を測定して、この方法によつて破断
時の伸びの低減が少いケイ酸質充填剤含有ポリウ
レタンを見い出すべく種々の研究検討を行つた。
一般の充填剤を含有する合成樹脂の物性向上には
充填剤を表面処理する方法とともに合成樹脂に添
加剤を加える方法がある。本発明者は、今回、添
加剤を加える方法によつて目的の物性を得る方法
を検討した。この方法は表面処理を使用する方法
に比較して単なる添加という容易な方法であるの
で適用範囲が広いと考えられるからである。勿
論、この添加剤を用いる方法はポリウレタンの
RIM方法による成形の場合に限られるものではな
く、ケイ酸質充填剤の存在下にポリウレタン形成
原料を反応させてケイ酸質充填剤含有ポリウレタ
ンを製造する場合にも有効であると考えられる。 本発明者は、以前ポリウレタンに充填したと
き、その伸びの低下が少いようなケイ酸質充填剤
として、特定の化合物で表面処理したケイ酸質充
填剤を提案した(特願昭54−40992号参照)。そこ
で、さらに本発明者は今回この特定の化合物を予
めケイ酸質充填剤表面に担持することなく、この
特定の化合物を添加剤として使用すると効果があ
るかどうかを検討した。その結果、この特定の化
合物はケイ酸質充填剤含有ポリウレタンの破断時
の伸びを改善しうる添加剤としても有効であるこ
とを見い出した。本発明はこの添加剤を用いたケ
イ酸質充填剤含有ポリウレタンの製造方法を要旨
とするものであり、即ち、ケイ酸質充填剤の存在
下に少くとも2個イソシアネート基を有するイソ
シアネート化合物と少くとも2個の活性水素を有
する活性水素化合物を反応させてケイ酸質充填剤
含有ポリウレタンを製造する方法において、ケイ
酸質充填剤とともに加水分解性シラン基と長鎖ア
ルキル基とを有する第四アンモニウム塩または加
水分解性シラン基と〔−(S)o−〕結合を有する
有機イオウ化合物を存在させることを特徴とする
破断時の伸びの改善されたケイ酸質充填剤含有ポ
リウレタンの製造方法である。 破断時の伸びが改善されるとはケイ酸質充填剤
の添加によつてポリウレタンの伸びが低下する割
合が少いことをいう。ケイ酸質充填剤を含まない
ポリウレタンの伸びは大きいがケイ酸質充填剤の
充填量が多くなる程伸びが減少する。この伸びの
割合は試験片を引張り試験にかけ試験片が破断し
た時点の長さの元の試験片の長さに対する割合で
測定される。この破断時の伸びは引張強度と比例
する関係はない。たとえば、引張強度が高くても
破断時の伸びは少ないものがある。一般にガラス
繊維などの繊維状充填剤を充填するポリウレタン
の引張強度は大巾に向上するが破断時の伸びは逆
に低下することが多く、この破断時の伸びを向上
させると一般に引張強度は低下し易い。本発明の
目的は、ケイ酸質充填剤を添加したことによる引
張強度等の物性の向上をあまり阻害することなく
破断時の伸びを向上させようとするものである。 本発明における添加剤の1つは加水分解性シラ
ン基と長鎖アルキル基とを有する第四アンモニウ
ム塩である。加水分解性シラン基は、加水分解に
よりシラノール基(→SiOH)基を生成しうる官
能基である。このシラノール基はケイ酸質充填剤
表面と親和性が高いといわれており、従つて加水
分解によりシラノール基を形成しうる官能基が本
発明の有機アンモニウム塩に必要とされる。加水
分解性シラン基としては、アルコキシシラン基な
どの〔→Si−O−C←〕結合を有するシラン基、
アシルオキシシラン基などの
【式】結合を有するシラン基、ク ロルシラン基などの〔→Si−Z〕(Z:ハロゲ
ン)結合を有するシラン基などがある。これらケ
イ素原子に結合する加水分解しうる官能基はケイ
素原子に1〜3個、特に3個結合し、これら2あ
るいは3個のケイ素原子に結合する官能基は異る
ものであつてもよい。ケイ素原子に結合するアル
コキシ基やアシルオキシル基はまた種々の誘導体
であつてもよい。たとえば、トリス(メトキシエ
トキシ)シラン基〔−Si(OC2H4OCH33〕などで
ある。加水分解性シラン基としてはアルコキシシ
ラン基およびその誘導体が最も好ましい。これら
加水分解性シラン基における加水分解性の有機基
の炭素数は特に限定されないが、通常は6以下、
特に4以下であることが好ましい。たとえば、ア
ルコキシシラン基の場合、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基が好ましい。 本発明における第四アンモニウム塩は下記の一
般式で表わされる。 R1,R2,R3,R4:それぞれ1価の有機基であ
り、それらの内少くとも1つの有機基が加水分解
性シラン基を有し、かつその有機基あるいは他の
有機基の少くとも1つが長鎖アルキル基を有す
る。 X-:無機あるいは有機の酸の残基 加水分解性シラン基を仮にアルコキシシランと
すると、上記R1,R2,R3,R4の内の少くとも1
つ、好ましくただ1つがアルコキシシラン基を有
している。mは1乃至3の整数であり、Rはアル
キル基、Yはケイ素原子に結合した有機基であ
る。ただし、mは1分子内において整数である意
味であり、mの異る分子の混合物においてはその
平均のmが1乃至3の間で整でないこともある。
また、mが1以下の場合、即ちアルコキシ基がな
いものとの混合物である場合もある。Yとしては
種々の有機基があり、その種類は限定されない
が、好ましくはアルキル基の如く直接ケイ素原子
と炭素原子が結合する有機基かあるいは酸素原子
を介してケイ素原子と炭素原が結合する有機基で
ある。このアルコキシシラン基を有する有機基は
特に限定されない、しかし、好ましくはアルコキ
シシラン基のケイ素原子と第四アンモニウム塩に
おける窒素原子を連結するものとして、アルキレ
ン基あるいはアリーレン基が適当である。即ち、
−A−Si(OR)n(Y)3-nで表わされるアルコキ
シシラン基を有する有機基において、Aがアルキ
レン基あるいはアリーレン基であるものが好まし
い。アルコキシシラン基を含む有機基以外の窒素
原子に結合する有機基(即ちR1をアルコキシシ
ラン基とするR2,R3,R4)の内の1つ、好ましく
はただ1つが長鎖アルキル基を有する有機基、特
に長鎖アルキル基である。長鎖アルキル基の炭素
数は特に限定されないが、炭素数6以上、特に8
〜20が好ましく、また分枝のない直鎖状のアルキ
ル基が好ましい。たとえば、オクチル基、デシル
基、ドデンル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデ
シル基などである。上記加水分解性シラン基を有
する有機基と長鎖アルキル基を有する有機基以外
の有機基としては極めて多くの種類があり、これ
らは特に限定されない。たとえば脂肪族、脂環
族、芳香族、複素環族などの炭化水素基やそれら
の誘導体がある。誘導体としてはハロゲン、酸
素、窒素などを含む有機基、たとえばエステル
基、エーテル基、ケトン基、アミノ基などを含む
炭化水素である。好ましくは、脂肪族炭化水素基
あるいはその誘導体からなる有機基であり、特に
アルキル基である。 Xは酸の残基であるアニオンであり、たとえカ
ルボン酸イオン、ハロゲンイオン、硫酸イオン、
リン酸イオンその他の無機酸あるいは有機酸の残
基である。 具体的な第四アンモニウム塩としては、たとえ
ば次のような化合物があるが、勿論これらのみに
限定されるものではない。 加水分解性シラン基と〔−(S)o−〕結合とを
有する有機イオウ化合物は、一般式R5−(S)o
R6(R5,R6:少くとも1つが加水分解性シラン
基を有する有機基、n:1以上の整数)で表わさ
れる化合物である。このR5,R6は前記R1,R2
R3,R4の場合と同様の有機基であり、少くとも
1つは加水分解性シラン基含有基、特に−A−Si
(OR)n(Y)3-nで表わされるアルコキシシラン基
含有基が好ましい。前記とは異るところは、
R5,R6はいずれも加水分解性シラン基を有する
有機基である方がむしろ好ましく、またAはアル
キレン基であることよりもアリーレン基である方
がむしろ好ましいという点である。勿論、これに
限定されるものではなく、R5,R6は脂肪族、脂
環族、芳香族、複素環族などの炭化水素基やそれ
らの誘導体であり、少くとも一方が加水分解性シ
ラン基を含むものであればよい。また、この化合
物はR5とR6の誘導体とイオウやイオウ化合物と
の反応により製造されることが通例であるので、
R5とR6は同じ有機基である場合が多い。又、〔−
(S)o−〕結合におけるnは3〜5であることが
好ましい。1分子中ではnが整数であるが、この
化合物がnの異る化合物の混合物である場合、平
均のnは整数とならない場合がある。従つて、n
が平均の数として表わされる場合、整数でなくと
も本発明化合物とみなされる。具体的な有機イオ
ウ化合物としてはたとえば次のような化合物があ
るが、勿論これらのみに限定されるものではな
い。 これらの添加剤の添加量はその添加効果を発揮
しうる量であつて、ポリウレタンの成形を阻害し
ない量であれば特に制限されない、しかし通常の
使用量としては、ケイ酸質充填剤に対して10重量
%以下、特に0.005〜5重量%が適当である。即
ち、実施例で示すように、成形物中のケイ酸質充
填剤の量が20重量%である場合は、成形物中に含
まれる添加剤の量が2重量%以下、特に0.01〜1
重量%が適当である。その破断時の伸びの改善効
果は、限定されるものではないが、添加剤を含ま
ない時の伸びの%に対して1.5倍以上、特に2倍
以上の伸びを示すことが好ましい。 この添加剤のポリウレタンに対する添加時期
は、ポリウレタン形成原料混合物の反応が終了す
る時点以前、即ちポリウレタン形成原料混合物が
硬化してポリウレタンが生成する時点以前であ
る。好ましくは、少なくとも2種のポリウレタン
形成原料の一方あるいは両方に予め添加しておく
か、ポリウレタン形成原料の混合の際に同時に混
入することが適当である。また、ケイ酸質充填剤
とこの添加剤との添加は、同時でなくともよい。
たとえば、少なくと2種のポリウレタン形成原料
の一方にこの添加剤を他方にケイ酸質充填剤を添
加しておく方法、ポリウレタン形成原料の少なく
とも一つにこの添加剤を添加しておきポリウレタ
ン形成原料の混合の際にケイ酸質充填剤を混入す
る方法、この添加剤を含むポリウレタン形成原料
混合物をケイ酸質充填剤に含浸あるいは混入する
方法、その他の方法を用いることができる。勿
論、両者を同時に添加する方法、たとえばポリウ
レタン形成原料の一つにこの添加剤とケイ酸質充
填剤を予め添加しておく方法、この添加剤とケイ
酸質充填剤の混合物をポリウレタン形成原料の少
なくとも一つに、あるいはその混合物に添加する
方法、その他の方法を用いることができる。要す
るに、「ケイ酸質充填剤とともに」この添加剤
「を存在させる」とは、添加の時期を示すもので
はなく、ポリウレタン形成原料混合物の反応が終
了する時点以前に、両者がポリウレタン形成原料
混合物中に存在していることを示すものである。
従つて、また、イソシアネート化合物と活性水素
化合物以外のポリウレタン形成原料、たとえば発
泡剤などにこの添加剤を添加しておくこともでき
る。 本発明におけるケイ酸質充填剤としては、前記
のような種々のケイ酸質充填剤を使用しうるが、
好ましくはガラス繊維、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、ガラスマイクロバルーン、ガラスパウダ
ーなどのガラス質充填剤であり、特に補強効果の
高いガラス繊維が適当である。またガラス質以外
の繊維状ケイ酸質充填剤、たとえばアスベストや
ケイ酸カルシウム繊維(ウオラストナイト)や天
然マイカや合成マイカなどの平板状充填剤も補強
効果が高いので好ましい。ガラス繊維を例にとれ
ば、その形態には種々のものがあるが、RIM方法
に使用する場合はポリウレタン形成原料とともに
流れ易いことが必要であるので、ガラス繊維のミ
ルドフアイバーやチヨツプドストランドが適当で
ある。同様にポリウレタン形成原料やその混合物
を含浸させる場合や予めガラス繊維を成形型に充
填した後RIM方法や他の方法でポリウレタン形成
原料混合物を導入する場合などでは、その形態は
特に限定されず、たとえばロービング、チヨツプ
ドストランドマツト、コンテイニユアスストラン
ドマツト、ロービングクロス、クロス等も使用す
ることができる。なお、本発明においてケイ酸質
充填剤はその1種や1形態を使用することは勿
論、2種以上あるいは2形態以上のケイ酸質充填
剤を使用することができる。 ケイ酸質充填剤は、前記本発明における添加剤
と同様ポリウレタン形成原料混合物の反応が終了
する時点以前にポリウレタン形成原料混合物中に
存在させられる。たとえばポリウレタン形成原料
の少なくとも一方に予め混入しておく方法、ポリ
ウレタン形成原料の混合の際同時に混入する方
法、ポリウレタン形成原料混合物に混合あるいは
浸漬する方法、ポリウレタン形成原料混合物を含
浸あるいは吹付する方法等である。特にRIM方法
の場合は少なくとも2種の液状のポリウレタン形
成原料の1つあるいはそれ以上に予め混合して
RIM成形を行う方法またはケイ酸質充填剤を含む
流動化しうる成分を第3成分として少なくとも2
種のポリウレタン形成原料の混合射出の際同時に
混合するか、あるいは混合射出直後のポリウレタ
ン形成原料混合物に混合してRIM成形を行う方法
を用いることが好ましい。 ポリウレタンに対するケイ酸質充填剤の充填量
は特に限定されない。RIM方法以外の方法の場
合、たとえば含浸や混合を用いる方法の場合、極
めて多量に充填することが可能である。しかし
RIM成の場合はケイ酸質充填剤やそれを含む成分
が成形型内に射出されるためにはある程度以上の
流動性を必要とするためその充填量は制限される
ことが多い。通常は成形品に対して50重量%以
下、通常は5〜30重量%程度充填される。勿論、
可能であればそれ以上充填されてもよい。 本発明のポリウレタンの製造は特に前記RIM方
法で行なわれることが好ましい。充填剤含有ポリ
ウレタンのRIM方法による製造は種々のRIM方法
が考えられるが、好ましくは以下の2つの方法が
使用される。1つの方法は、少なくとも2種のポ
リウレタン形成原料の少なくとも一方に予め充填
剤を分散しておき、この充填剤を含むポリウレタ
ン形成原料をRIM方法で成形する方法である。た
とえば、ポリエーテルポルオールなどの活性水素
化合物を含む成分に充填剤を分散させ、この成分
とイソシアネート化合物を含む成分とを用いて
RIM方法で成形を行う方法である。勿論、予め充
填剤を加える成分はイソシアネート化合物を含む
成分であつてもよく、また両成分にともに加える
こともできる。他の方法は充填剤含有成分を第3
の成分としてRIM方法を行う方法である。RIM方
法は通常イソシアネート化合物を含む成分と活性
水素化合物を含む成分との2成分を混合射出する
場合が多いが、3成分やそれ以上の成分を混合射
出することもできる。従つて、この方法を用いて
充填剤を含有し、かつ流動化しうる成分を第3の
成分として2あるいはそれ以上の成分とともに混
合射出することができる。この方法はまた2つの
方法が考えられ、1つは第3の成分を他の成分の
混合時に同時に混合する方法であり、他の方法は
他の成分を混合した直後の混合物に第3の成分を
混入する方法である。この第3の成分は、充填剤
と液状成分あるいは流動化しうる固体成分との混
合物が適当であり、この液状成分としてはポリウ
レタン形成原料の一部、たとえば活性水素化合物
を用いることが好ましい。 本発明のポリウレタンの製造はRIM方法を用い
ることが好ましいが、それのみに限られるもので
はない。RIM方法では主にエラストマー、発泡エ
ラストマー、硬質フオーム、半硬質フオーム、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを成形することが
できるが、これらは他の方法でも製造することが
できる。特に、軟質、半硬質、硬質などのフオー
ムは主に従来方法で今後とも製造されることが多
いと考えられる。RIM以外の方法でケイ酸質充填
剤含有ポリウレタンを製造する場合、本発明を適
用しうる。たとえば予め本発明における添加剤と
充填剤を含むポリウレタン形成原料から従来方法
でフオームを製造することができ、また、この添
加剤を含むポリウレタン形成原料混合物をガラス
繊維ロービングなどの充填剤に含浸して成形する
ことができる。 本発明におけるポリウレタンとはウレタン結合
を有する重合体であり、ウレタン結合以外に尿素
結合、ビユレツト結合、アロフアネート結合など
を含む場合が多い。さらに、ポリイソシアヌレー
トなどのウレタン結合以外の結合を多く含む重合
体も含まれる。このポリウレタン結合は、イソシ
アネート基と活性水素基との反応で形成される。
ブロツク化されたあるいはマスクされたイソシア
ネート基は直接活性水素基と反応しないが一度イ
ソシアネート基を生成して反応するものであるか
ら本発明におけるイソシアネート基の1種とす
る。ポリウレタンは少なくとも2種のポリウレタ
ン形成原料から形成される。その内の1種は少な
くとも2個のイソシアネート基を有するイソシア
ネート化合物であり、他の1種は少なくとも2個
の活性水素を有する活性水素化合物である。イソ
シアネート化合物および活性水素化合物はそれぞ
れ2種以上の化合物の混合物であつてもよい。イ
ソシアネート化合物と活性水素化合物との反応に
は通常触媒を必要とし、アミンなどの塩基性触媒
や有機スズ化合物などの有機金属化合物が使用さ
れることが多い。 イソシアネート化合物としては、少なくとも2
個のイソシアネート基を有する芳香族、脂肪族、
脂環族、複素環族等の炭化水素を始めとし、イソ
シアネート末端プレポリマーや種々の化合物で変
性した変性イソシアネート化合物、それらでマス
クされたあるいはブロツク化された化合物などが
ある。特に、TDI,MDI,PAPIその他の芳香族
ポリイソシアネートが多く用いられる。活性水素
化合物としては非常に多くの種類があるが、主に
水酸基を有する化合物即ちポリオールが最も多く
用いられる。たとえばポリエーテルポリオールや
ポリエステルポリオールである。また、ポリマー
ポリオールなどのブロツク重合体や重合体含有ポ
リオール、水酸基含有ポリブタジエン、アクリル
ポリオールなどの重合体もある。また、水酸基以
外の活性水素基にはアミン、その他のものがあ
り、たとえばアミンやアンモニアで処理したポリ
オールなどがある。また、比較的低分子のポリオ
ールやアミン化合物は架橋剤あるいは鎖延長剤な
どとも呼ばれ、エラストマーやフオームの原料の
1種として用いられることが多い。イソシアネー
ト化合物、活性水素化合物、触媒以外の原料とし
てはさらに多くの添加剤が使用される。たとえ
ば、フオームの場合発泡剤や整泡剤が必要とされ
る。その他の添加剤としては、たとえば、着色
剤、離型剤、安定剤、難燃剤、軟化剤、ケイ酸質
充填剤以外の充填剤である。ケイ酸質充填剤以外
の充填剤としては、たとえば炭素繊維、合成繊維
などの繊維状充填剤や炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、水酸化アンモニウムなどの粉末充填剤があ
り、ケイ酸質充填剤と併用することができる。 以下に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。 実施例 1 ガラス繊維ミルドフアイバー(平均長さ140
μ、繊維径14μ、Eガラス:旭フアイバーグラス
(株)製・商品名「MF−B」)を最終成形品中のガ
ラス繊維含有率が20重量%となる量を容器に入
れ、これにポリエーテルポリオール(分子量約
6000、官能基数3、旭オーリン(株)製)70重量部、
1,4−ブタンジオール30重量部、および所定量
のトリエチレンジアミンとジブチル錫ジラウレー
ト(触媒)を混合し、さらに下記第1表記載の第
四アンモニウム塩 を混入してポリオールスラリーを製造した。この
ポリオールスラリーと変性MDI(化成アツプジヨ
ン(株)製、商品名「アイソネート−1430L」)とを
イソシアネートインデツクスが106となる量とを
使用し、RIM成形機で成形を行つた。 この成形品の密度、曲げ弾性率、引張り強度、
破断時の伸びを測定した。測定は次の方法で行つ
た。 曲げ弾性率:ASTM D−790 引張り強度:JIS K−6301 破断時の伸び:JIS K−6301 第四アンモニウム塩の添加量を変えた各測定値
を下記第1表に示す。
【表】 実施例 2 第四アンモニウム塩の代りに、有機イオウ化合
(nは2〜3)を使用した以外は実施例1と同じ
試験を行つた。結果を第2表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケイ酸質充填剤の存在下に少くとも2個のイ
    ソシアネート基を有するイソシアネート化合物と
    少くとも2個の活性水素を有する活性水素化合物
    を反応させてケイ酸質充填剤含有ポリウレタンを
    製造する方法において、ケイ酸質充填剤とともに
    加水分解性シラン基と長鎖アルキル基とを有する
    第四アンモニウム塩または加水分解性シラン基と
    〔−(S)o−〕結合を有する有機イオウ化合物を存
    在させることを特徴とするケイ酸質充填剤含有ポ
    リウレタンの製造方法。 2 加水分解性シラン基がアルコキシシラン基で
    あることを特徴とする特許請求の範囲1の方法。 3 長鎖アルキル基の炭素数が8〜20であること
    を特徴とする特許請求の範囲1の方法。 4 〔−(S)o−〕結合におけるnが3〜5であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲1の方法。 5 ケイ酸質充填剤がガラス質充填剤であること
    を特徴とする特許請求の範囲1の方法。 6 ガラス質充填剤がガラス繊維であることを特
    徴とする特許請求の範囲5の方法。 7 ポリウレタンを製造する方法が反応射出成形
    方法であることを特徴とする特許請求の範囲1の
    方法。
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