JPS603968B2 - セメントモルタル成型品のプレス成型方法と装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セメントモルタル成型品のプレス成型方法お
よび装置に関する。

従来この技術分野においては、成型時の搾水および成型
後の雛型および搬送受渡しの問題がある。

搾水をする面と反対側の面で成型品の離型を確保するた
め金型に雛型剤を塗布していたが、離型剤を塗布した面
では雛型剤が成型品に残り成型後成型品のこの面に仕上
げ剤を塗布することは不可能あるいは不可能ではないま
でも粗悪品を作るに過ぎなかった。そこで本発明は雛型
剤を使用しないで、セメントモルタル成型品を製造でき
るプレス成型方法および装置を提供せんとするにある。

上記目的を達するため、本発明は第１に通気性がないか
極めて少ない可孫性シート材からなり、不便用時に材料
の可嬢性によって金型成形面より離れている離型シート
を圧縮成型時あるいは成型後の成型品搬送時にその背面
に負圧を作用させて搾水を行う金型とは反対の金型に密
着させ、搬送された成型品を受板に引渡す際に離型板の
背面に及ぼす負圧を解除することを特徴とするセメント
モルタル成型品のプレス成型方法を提供せんとするもの
である。

また第２に、本発明は搾水を行う金型とは反対の金型に
通気性がないか極めて少ない可擬性シート材からなる離
型シートを不使用時に材料の可榛性によって金型成型面
より離れるように取付け、金型の該鱗型シートの背面に
通ずる場所に複数の開口を設け、該開口を真空吸引装置
と運通したことを特徴とするセメントモルタル成型品の
プレス成型装置を提供せんとするものである。

上記の如き構成となっているため、搬送時成型品は金型
に密着し不時の型離れを生ずる恐れはないと共に、受板
に受渡す時点で、離型シートを吸引している負圧を解除
すると、可榛・性の離形シートが固有の弾性あるいは自
重により金型面より離れて轡曲し成型品受板に軟着陸す
ることができる。

以下において本発明の実施例を示す添付図面を参照して
本発明の諸特徴を更に詳述する。

第１図及び第２図に示す実施例において説明すると、下
型亀の外周には型枠２が上下動自在に取付けられており
「下型１の上面には複数の吸水口３を設け、これを真空
吸引口４を介して真空源に運速させている。

その下型上面には、本件出願人の発明に係る特公昭５４
−２０２０叫号公報に上型に設けた搾水装置について記
憶されたごとく金網、脱水布を取付ける。上型５は上下
動する高圧ピストンの下端に取付けられ、上記文献に示
すごとく圧縮と搾水によりセメントモルタル製品を成型
することができる。一般に水平断面方形の上型５の側壁
を取巻いて閉塞体６を設けてある。

この閉塞体の構成は本発明の直接の要件ではないが、本
発明をかかる構成の装置に組合せて利用することができ
る。図に示した閉塞体６は下辺部７の内側緑にパッキン
８を取付けてある。該パッキン肌ま閉塞時成型品翼３の
側周全周と接触する。該閉塞体６は立上り部９を有し、
上型５の内部に設けたシリンダ翼８内を擢動するピスト
ン１１に１端を取付けられ水平に延び、上型５より突出
するピストンロッド１２の池端をこの立上り部に固定し
てある。上型５の下面は下型軍の上面よりも広くなって
いて、上型の下面の成型品１３と接する面の周辺に当る
部分には複数の開口角４を設けこれを真空吸引口１５を
介して真空源と蓮通せしめる。

また上型下面の周辺部を除く中央の大部分には表面に分
散配置された複数の開□２８を設けこれをやはり別の真
空吸引口１９を介して真空源に蓮適する。閉塞体６がシ
リンダ１０の作動により上型５の側壁に接するとパツキ
ン１６，８によりシールされた密閉室１７が形成され（
第２図）、吸引口１５を真空源に蓮通して負圧を作用せ
しめ、また関口２０を吸引口亀９を介して真空源と蓮通
せしめると、上型５を下型１より離しても成型品１３は
上型５に吸着されている。

密閉室１７に対する負圧を解除し上型５の移動により成
型品１３を受板上に搬送して閉塞体６を成型品１３及び
上型５の側壁より離間せしめると共に関口２０を介して
離型シート１８の背面に作用している負圧を解除すると
可操性のある離型シート１８の弾性あるいは自重により
金型の表面から離間して下方に轡曲し（第３図参照）、
したがって離型シート１８が成型品富３と離れ、成型品
１３は受板上に静かに落下する。雛型シート１８として
は通気性がないか極めて少なくかつ可操性のある織布、
金属板、ウレタン等のプラスチック板、ゴム板等を用い
ることができる。離型の際には、吸引ロー５，１９等よ
り逆に空気を供給して、離型シート１８及び該シートか
ら成型品１３の雛型を促進することもできる。本発明の
閉塞体６は主として上型に設けるが、上型から搾水した
成型品を下型で受け取り「 これを反転して受板に移す
型式ならば、下型に取付けて利用することができる。

第３図の実施例はもっぱら本発明を十分に活用したもの
で「下型亀の上面は周囲も平坦になっており、また上型
は型本体５の下面に型の周囲を形成する固定枠２１をも
って藤型シート１８を挟んで固定してある。

離型シート１３の背面に作用する負圧を解除すれば、図
の点線１８′の如く下方にたわんで離型動作を行う。さ
らに上型５に上下動する型枠を設けたものにおいても本
発明を実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第亀図は、本発明の装置の１実施例を示す断面立面図で
も成型品の成型完了時を示し「第２図は「第１図と同様
の図で上型が成型品を吸着して搬送中の状態を示す。 第３図は、本発明の装置の別の実施例を示す断面立面図
である。１…・・・下型、３…・・・吸水孔、４・…・
・吸引口、５……上型、１３……離型シート、１９…・
・・吸引口、２０・・・・・・関口、２１・・・・・・
固定枠。 繁ｌ図第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 通気性がないか極めて少ない可撓性シート材からな
   り、不使用時に材料の可撓性によって金型成形面より離
   れている離型シートを圧縮成型時あるいは成型後の成型
   品搬送時にその背面に負圧を作用させて搾水を行う金型
   と反対の金型に密着させ、搬送された成型品を受板に引
   渡す際に離型シートの背面に及ぼす負圧を解除すること
   を特徴とするセメントモルタル成型品のプレス成型方法
   。 ２ 金型の一方に通気性がないか極めて少ない可撓性シ
   ート材からなる離型シートを不使用時に材料の可撓性に
   よって金型成型面より離れるように取付け、金型の該離
   型シート背面に通ずる場所に複数の開口を設け、該開口
   を真空吸引装置を連通したことを特徴とするセメントモ
   ルタル成型品のプレス成型装置。