JP3005397U - パイプの成形加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でパイプを異形状に成形加工す
る。 【構成】 成形の形状を形作った雌型２の筒の中に固定
ダイ３と可動パンチ４を配置し、その密封された空間に
素材であるパイプ５と非圧縮性液体６を配置し、可動パ
ンチ４を本体１と雌型２に沿って移動させることによ
り、内圧を発生させるのと同時に可動パンチ４がパイプ
５を押しながら成形加工する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パイプを異形状に成形加工する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通りパイプの成形加工装置には、可動パンチにゴムや非圧縮性液体等が 使われ、ふくらませて成形加工するバルジ成形法がある。それは高圧な非圧縮性 液体に耐えられるシール構造にし、非圧縮性液体はポンプで高圧にしたのち素材 であるパイプの内側に送り込んで、圧縮とのタイミングをとりながらふくらませ 加工するというものであった。この方法によると、非圧縮性液体の圧力によって は成形品のコーナー部分及び平面が、形作られない場合があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来技術によると、非圧縮性液体を高圧で送る油圧ポンプ装 置を必要とし、又高圧な非圧縮性液体に耐えられるシール構造にしなければなら ず、構造が複雑でコストがかかりすぎる等の、問題点がある。又、非圧縮性液体 の圧力によっては、成形品のコーナー部分及び平面が形作られないという問題点 がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するため非圧縮性液体を高圧で送る油圧ポンプ装置 を使わず、非圧縮性液体６を密閉された空間に素材のパイプ５といっしょに配置 し、それぞれの合わせ部にはシールを設けない構造とする。可動パンチ４を移動 させることにより、非圧縮性液体６を圧縮し簡単に高圧を発生させると同時に、 可動パンチ４にてパイプ５を押しながら成形することを特徴とする。

【０００５】

【実施例】

次に、本考案について図面を参照して説明する。 図１は本考案の実施例の断面図であり、図２は図１のＡ−Ａ部の断面図である 。 この実施例のパイプの成形加工装置は、図１に示すようにダイホルダー７と結 合された本体１の中に、成形の形状を形作り２分割された雌型２を設け、さらに 雌型２の筒の中に固定ダイ３と可動パンチ４を設け、その密閉された空間に素材 であるパイプ５と非圧縮性液体６を配置する。

【０００６】 次に作動及び作用を説明する。 可動パンチ４に一定の速度で荷重をかけると、可動パンチ４が本体１と雌型２ に沿って移動し、非圧縮性液体６を圧縮する事により高圧を発生させながら可動 パンチ４にて素材であるパイプ５を押す。同時に素材であるパイプ５は、非圧縮 性液体６の圧力にて雌型２の内側の壁に押しつけられ成形される。非圧縮性液体 ６の圧力は、雌型２と固定ダイ３と可動パンチ４の合わせ部より外に逃がすこと により、圧力のバランスをとる。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では非圧縮性液体を高圧で送る油圧ポンプ装置を 使わず、又高圧な非圧縮性液体に耐えられるシール構造にしなくても、簡単な構 造と安いコストでパイプを異形状に成形加工できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるパイプの成形加工装置の実施例の
縦断面図。

【図２】図１のＡ−Ａ部の断面図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 雌型 ３ 固定ダイ ４ 可動パンチ ５ パイプ ６ 非圧縮性液体 ７ ダイホルダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプを異形状に成形加工する装置にお
   いて、成形の形状を形作り２分割された雌型２の筒の中
   に固定ダイ３と可動パンチ４を設け、その密閉された空
   間に、素材であるパイプ５と非圧縮性液体６を配置し、
   非圧縮性液体６の漏れ防止の為のシールが無いことを特
   徴とするパイプの成形加工装置。