JPS6039446B2 - プリント基板の打抜き自動送り方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従来、トランジスタやコンデンサ等の電気回路の素子を
配線するプリント基板を製造するには、一枚のベークラ
イト製平板に穣層した薄い鋼板上に所定の配線パターン
を耐腐蝕性樹脂で多数印刷した後、露出した銅板をエッ
チングにより腐蝕除去することにより多数のプリント基
板を蓮設した原板を形成し、これをプレスで順次打抜い
て単一のプリント基板を取出している。

この従来のプレスによるプリント基板の打抜き工程にお
いては、プリント基板原板にあらかじめ等間隔に穿設し
た基準孔に、プレスの固定下型に檀設したピンを挿通し
て位置決めをしてから、フ。

レスで単一のプリント基板を打抜いて取出していた。従
ってプリント基板を打抜くたびにピンを他の基準孔に挿
し替える労力を要し、極めて非能率であった。本発明は
これを改良することを目的とする。

本発明は、ベークライト製平板の表面に薄い鋼板を積層
したプリント基板原板をエッチングして、その銅板を所
定のパターンに腐蝕除去して、これにより前記薄い鋼板
より成る配線を形成して該原板に多数のプリント基板を
蓮設せしめると同時に、これらプリント基板ごとにその
蓮設方向に等間隔に前記薄い鋼板より成る移送用突条を
形成する。しかして前記原板よりプリント基板を１枚づ
つ打抜くプレスの型の昇降運動と同一周期で、バネによ
り下方に弾圧した送り爪を水平方向に往復動させて、送
り爪を前記移送用突条に係止させ、プリント基板を１枚
打抜く度に原板を順次水平方向に移送する。本発明の作
用を図面に示す実施例にもとづいて説明すると、１は図
示しないモータで回転するプレスの主動軸で、上型２と
適宜のクランク機構を介して連結し、上型２を固定の下
型３に向けて昇降する。

上型２の下面には下型３の４・穴４と鉄合する穿孔ピン
５を楯設する。下型３の左右両側には、下型３の上面と
同じ高さに水平の固定台６を並設する。７はプレスの機
枠（図示しない）に取付けた支軸８に回動自在に軸支し
た揺動杵で、その上端に、主動軸１に連結したカム９に
接する滑車１０を備える。

揺動村７の下端はＬ宇井１１の一端と軸１２で回動自在
に連結する。Ｌ字村１１の他端は、固定台６に形成した
案内溝１３と摺動自在に鉄合する移動台１４の一端に、
軸１５で回動自在に連結する。移動台１４の池端に蓮談
した案内村１６の先端を固定台６に起立した支持板１７
の案内孔に摺動自在に挿適すると共に、案内村１６に巻
着したコイルバネ１８を移動台１４と支持板１７の間に
介装し、第１図において移動台１４を常時左方向へ付勢
し、これにより滑車１０をカム９に押圧する。移動台１
４には所定距離隔てて左右１対の爪ホルダー９を、これ
に穿設した最孔２０にボルト２１を挿通して取付ける。

爪ホルダ１９の両脚１９ａ，１９ｂ間に送り爪２２を軸
２３で回動自在に轍支すると共に、ピアノ線から成るバ
ネ２４で送り爪２２を下方に弾圧する。２５は送り爪２
２に突設したピンで爪ホルダ１９の脚部に穿設した弧状
の案内孔２６に沼動自在に挿通する。

しかして本発明においては同じパターンのプリント基板
Ｐを多数連設したプリント基板原板Ｑの表面に、各プリ
ント基板ごとにエッチングしてプリント基板の配線と共
に薄い鋼板より成る移送用突条２７をプリント基板の蓮
設方向に等間隔に設けておく。

なお移送用突条２７を、第４図に示すように、プリント
基板Ｐの両側に対称的に２列に設けると、プリント基板
原板Ｑを左右いずれかの方向にも送ることができて都合
がよい。

また移送用突条２７をプリント基板Ｐの表面に設ける場
合には、送り爪２２による擦り傷を避ける都合上、隣接
する移送用突条２７，２７間には配線を形成しないよう
にすることが好ましい。このプリント基板原板Ｑを固定
台６上に敷遣して主動軸１を回動すると、上型２が昇降
すると共に、カム９により揺動村７が支軸８を中心に揺
動して移動台１４は上型２の昇降運動と同一周期で水平
方向に往復勤する。

このとき第１図において、移動台１４に取付けた送り爪
２２の先端は、移送用突条２７の左端に係止してプリン
ト基板原板Ｑを右方向に移動し、プリント基板Ｐが上型
２と下型３の間の定位贋に来たとき、移動台１４は反転
して左方向へ移動して送り爪２２は移送用突条２７の左
端から離れ、原板Ｑは停止する。

このとき上型２が下降してプリント基板原板Ｑから単一
のプリント基板Ｐを打抜くと共に、穿孔ピン５でトラン
ジスタやコンデンサ等のりード線の取付孔２８を形成す
る。なお第４図でＰ′はプリント基板Ｐを打抜いた跡を
示す。上型２が基板を打抜いた後上昇するに伴い、送り
爪２２は更に左方向へ移動して、左隣の移送用突条２７
の右端に接すると、バネ２４に抗して軸２３を中心に反
時計方向に回動して逃げ、移送用突条２７を乗り越えて
停止し次の体勢を整える。

これを繰返してプリント基板Ｐを上下の型間の定位層に
送り−頃次打抜く。上述の実施例では下型３が固定のも
のを示したが、これとは逆に上型２が固定で下型３が昇
降するものでも、また上型２及び下型３が共に昇降する
ものでもよく、いずれの場合においても、材料のプリン
ト基板原板Ｑを載層する固定台６は、上下の型が接する
位置と同じ高さに設けることはいうまでもない。

また図面の実施例では主動軸１のカム９に揺動杵７およ
びＬ字村１１を介して移動台１４を連続し、この移動台
１４に送り爪２２を取付けることにより、送り爪２２を
プレスの型の昇降運動と同一周期で水平方向に往復動す
るが、このように送り爪２２を往復動させるには、カム
９の替りにクランクを介して主動軸１と移動台１４を連
結してもよく、また、主動軸１に取付けたェキセンにリ
ンクを介し移動台１４を連結してもよい。

要は主動軸１の回転運動を直線運動に変換する公知の伝
導機構を介して主動鞠１と送り爪２２を連結すれば足り
る。以上説明したように本発明においては、ベークライ
ト製平板の表面に薄い鋼板を穣層したプリント基板原板
Ｑに、エッチングにより薄い鋼板より成る配線を形成す
ると同時に同じく薄い銅板より成る移送用突条２７を形
成するので、移送用突条２７は簡単容易に原板Ｑの決め
られた位置に正しく設けることができ、またこの移送用
突条２７にバネにより下方に弾圧した送り爪２２を係止
してプリント基板Ｐを打抜く度に水平方向に送るので、
プリント基板１枚づつきわめて正確かつ能率的に原板Ｑ
を自動送りすることができ、従って決められた位置で原
板Ｑを順次打抜くのでプレス位贋のづれたプリント基板
の不良品を生ずるおそれがない等の効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用するプレスの一部断面で示す全体
正面図、第２図は第１図の要部縦断面図、第３図イは本
発明に使用する爪ホルダの正面図で口はその側面図、第
４図は本発明におけるプリント基板原板の平面図である
。 Ｐはプリント基板、Ｑはプリント基板原板、２はプレス
の上型、３はプレスの下型、６は固定台、１９は爪ホル
ダ、２２は送り爪、２４はバネ、２７は移送用突条。 髪／図 髪Ｚ図 努ヲ図 象４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ベークライト製平板の表面に薄い銅板を積層して成
   るプリント基板原板をエツチングして、該原板に、前記
   薄い銅板より成る配線を形成して多数のプリント基板を
   建設せしめると同時に、前記各プリント基板ごとにその
   連設方向に等間隔に前記薄い銅板より成る移送用突条を
   形成し、しかして前記原板よりプリント基板を１枚づつ
   打抜くプレスの型の昇降運動と同一周期で、バネにより
   下方に弾圧した送り爪を水平方向に往復動させて前記送
   り爪を前記移送用突条に係止させ、プリント基板を１枚
   打抜く度にプリント基板原板を順次水平方向に移送する
   ようにしたプリント基板の打抜き自動送り方法。