JP2013223874A - エンボス形成用金型製造方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】点字等のエンボス加工を行う金型を、効率的に安価に形成することができるエンボス形成用金型製造方法と装置を提供する。
【解決手段】雄金型30aを構成する金型形成用金属板31を部分的に塑性変形させる雄用パンチ64aと、雌金型30bを構成する他の金型形成用金属板31を打ち抜く雌用パンチ64bを備える。金型形成用金属板31に対する雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの相対的位置を、順次変更するスライドレール36,44とスライダ駆動装置42,48とを備える。雄用パンチ64aと雌用パンチ64bを駆動するプレス駆動部50を有する。一対の金型形成用金属板31を固定する取付板23,24を備え、一対の金型形成用金属板23,24の位置は、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの取付位置の間隔と等しい距離だけずれている。
【選択図】図4

Description

この発明は、厚紙等のシート材に点字等のエンボスを形成するエンボス形成用金型製造方法と装置に関する。
従来、エンボス成形用金型の製造方法は、特許文献1に開示されているように、エンボス成形用金型の金属板として、例えば厚さが3mm、縦寸法2450mm、横寸法940mm程度のステンレス鋼板を使用し、格子状パターンの凸曲部を金属板の全体に形成するもので、数千トンの大型のプレス装置を用いて金属板にプレス成形するものであった。
その他、例えば金属板にエンボス状の点字を形成する場合、特許文献2に開示されているように、金属板表面をエッチングして点字形成用の凸部や凹部を形成していた。また、金属点字板の形成方法として、特許文献3に開示されているように、専用の打刻型を用いて金属板に点字の凸部を1個ずつ形成する打刻工具も提案されている。
特開平10−329212号公報 特開平9−118990号公報 特開平8−174987号公報
しかし、特許文献1に開示された金型の製造方法の場合、金属板をプレスする金型が大型であり、プレス装置に大出力の装置が要求され、しかもエンボス形成用金型を形成するための金型自体も大型化して、コストのかかるものである。従って、ロットの少ないエンボス加工やバリエーションの多いエンボス加工には適用できないものであった。
また、特許文献2に開示されたエッチングにより金型を形成する方法も、金型形成工程が複雑で、金型材料も高価であり工数及びコストが掛かるものである。特許文献3に開示された金属点字板用の点字打刻用工具は、実際の点字を構成する複数の凸部を、点字1文字ずつ打刻するものであり、点字形成のための打刻工数が掛かり、点字打刻効率の悪いものであり、この点字打刻工具である金型は、点字の文字1個ずつに対応して設けられるものであり、点字打刻用金型の取扱性が極めて悪いものである。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、点字等のエンボス加工を行う金型を、効率的に安価に形成することができるエンボス形成用金型製造方法と装置を提供することを目的とする。
この発明は、塑性変形可能なシート状の被加工材を、雄金型と雌金型により挟持してエンボスを形成するためのエンボス形成用金型製造方法であって、金型形成用金属板を部分的に塑性変形させる雄用パンチを用いて、前記金型形成用金属板の所定位置を順次塑性変形させて、前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための凸部を順次設けて前記雄金型を形成する形用金型製造方法である。さらに、前記雄金型を形成するとともに、他の前記金型形成用金属板に孔部を形成する雌用パンチを用いて、他の前記金型形成用金属板の所定位置を順次打ち抜き、前記エンボスを形成するための孔部を順次形状して前記雌金型用を形成するものである。
また、少なくとも一対の前記金型形成用金属板を設けて、前記雄用パンチと前記雌用パンチを同時に順次移動させて、一対の前記金型形成用金属板に前記凸部と前記孔部を別々に形成し、前記エンボスを形成するための前記雄金型と前記雌金型を同時に形成するものである。
前記エンボスは、点字であり、前記各金型形成用金属板に、前記雄用パンチを用いて前記点字打刻用の凸部を一つずつ形成し、前記雌用パンチを用いて前記点字打刻用の孔部を一つずつ形成するものである。
またこの発明は、塑性変形可能なシート状の被加工材を、雄金型と雌金型により挟持してエンボスを形成するためのエンボス形成用金型製造装置であって、前記雄金型を構成する金型形成用金属板を部分的に塑性変形させる雄用パンチと、前記雌金型を構成する他の金型形成用金属板を打ち抜く雌用パンチと、前記金型形成用金属板に対する前記雄用パンチと雌用パンチの相対的位置を順次変更する移動装置と、前記雄用パンチと前記雌用パンチを駆動する駆動装置とを備え、前記駆動装置により前記雄用パンチを駆動し、前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための凸部を設けて前記雄金型を形成するとともに、前記駆動装置により前記雌用パンチを駆動し、他の前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための孔部を打ち抜いて前記雌金型を形成するエンボス形用金型製造装置である。
さらに、少なくとも一対の前記金型形成用金属板を固定する取付板を備え、一対の前記金型形成用金属板の位置は、前記雄用パンチと前記雌用パンチの取付位置の間隔と等しい距離だけずれているものである。
前記エンボスは点字であり、前記雄用パンチと前記雌用パンチは、先端部が点字打刻用の太さに細く形成された凸字状に形成され、点字打刻用の前記凸部と前記孔部を各々一つずつ順次形成するものである。
さらに、前記雌用パンチの先端が、前記雄用パンチの先端よりも僅かに突出方向に長く突出し、前記駆動装置の駆動により、前記雌用パンチが前記雄用パンチよりも先に前記金型形成用金属板に当接するものである。
この発明のエンボス形成用金型製造方法と装置は、安価に効率よくエンボス形成用金型を製造することができ、異なる表示の金型の製造にも容易に対応可能であり、コストもかからないものである。特に、多種類の金型の製造において、簡単に効率よく対応することができ、点字形成用金型等の製造効率を大きく高めることができる。
この発明の一実施形態の点字形成用金型製造装置全体を示す斜視図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置を示す斜視図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置の平面図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置の正面図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置のプレス部の拡大正面図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置のプレス部によるプレス時の拡大正面図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置のプレス部の拡大斜視図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置のプレス部の受け部の拡大斜視図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置のプレス部の部分拡大斜視図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置により製造した点字形成用金型の雄金型を示す斜視図(a)と、雌金型を示す斜視図(b)である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置により製造した点字形成用金型を用いて点字を打刻する工程を示す縦断面図である。 この実施形態の点字形成用金型製造装置により製造した点字形成用金型を用いて点字を打刻した工程を示す縦断面図である。 この実施形態による点字形成用金型により点字を打刻した包装用箱の展開図である。 この発明のエンボス形成用金型製造装置の他の実施形態のプレス部を示す部分拡大視図である。
以下、この発明の一実施形態のエンボス形成用金型製造装置について、図面に基づいて説明する。この実施形態のエンボスは点字であり、この実施形態では点字形成用金型製造装置10について説明する。この点字形成用金型製造装置10は、図1に示すように、矩形の基台12の上面に支持板14が固定され、支持板14上には、後述するプレス装置32の矩形の取付枠16が中央部に固定されている。さらに、支持板14上にはその長手方向と平行に固定された一対のスライドレール18が敷設されている。一対のスライドレール18上には可動基板20が設けられ、可動基板20の裏面に取り付けられた複数対のリニアスライダ22により、スライドレール18上を可動基板20が移動自在に設けられている。
可動基板20上には、長手方向の両側に一対の取付板23,24が固定されている。取付板23,24は、プレス加工により点字形成用の凸部や孔部である点字金型部35が形成されるステンレス等の点字形成用金型30となる点字金型形成用金属板31が各々載置固定されるもので、取付板23,24は同形状に形成され、点字金型形成用金属板31の取付位置も、互いに対応する同位置に固定されるように設けられている。可動基板20は、移動装置であるモータ28により駆動されるボールネジ駆動装置26により、スライドレール18上を移動する。
支持板14の中央部に設けられた取付枠16には、プレス装置32が可動基板20の上方に位置するように設けられている。プレス装置32は、取付枠16の上部に固定された矩形の固定基板34を備えている。固定基板34の下面には、スライドレール18と直角方向に設けられた一対のスライドレール36が固定され、スライドレール36には、一対のリニアスライダ38が摺動自在に取り付けられ、一対のリニアスライダ38にプレス部保持板40が吊り下げ状態で固定されている。リニアスライダ38の間には、スライドレール36に沿ってプレス部保持板40を駆動するモータとボールネジ機構等のスライダ駆動装置42が取り付けられ、プレス部保持板40をスライド可能に設けられている。
プレス部保持板40の下面には、スライドレール18と平行に固定された一対のスライドレール44が固定され、一対のスライドレール44に、各々リニアスライダ46が摺動自在に取り付けられ、一対のリニアスライダ46には、後述する雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの駆動装置であるプレス駆動部50が、吊り下げ状態で固定されている。リニアスライダ46の間には、スライドレール44に沿ってプレス駆動部50を移動させるモータとボールネジ機構等のスライダ駆動装置48が取り付けられている。プレス駆動部50は、プレス部52のプレス動作を行うモータ55と図示しないリンク機構等から成る。
吊り下げ状態でリニアスライダ46に取り付けられたプレス駆動部50の下面に、プレス部52が固定されている。プレス部52には、4本のガイド筒54が鉛直方向に突出して固定され、ガイド筒54に各々ガイドポスト56が摺動自在に挿通されている。ガイドポスト56の下端部には上型取付部材58が固定され、パンチ取付部材58が下方の可動基板20に対して進退自在に設けられている。
パンチ取付部材58は、プレス駆動部50により突没駆動されるピストン60の先端部に固定され、ピストン60の取付部の両側下面の対称な位置であってガイドポスト56の内側には、一対の金型加工部62が設けられている。一対の金型加工部62には、図5、図6に示すように、点字形成用の雄金型30aを形成する雄用パンチ64aと、点字形成用の雌金型30bを形成する雌用パンチ64bが先端高さをほぼ揃えて、下方を向いて固定されている。この実施形態の点字形成用金型30は、後述する加工方法により、雄金型30aと雌金型30bの両方を用いて、厚紙等に点字を打刻するものである。また、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bは、円柱状に形成され先端部が点字打刻用の太さに細く形成された凸字状に形成され、凸字状の肩部分はテーパ状に形成されている。さらに、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの先端位置は、後述する理由により、僅かに雌用パンチ64bの先端が低い位置にある。
金型加工部62の雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの両側には、各々対称に金型押さえ軸66が下方に向いて突没自在に設けられ、金型押さえ軸66の先端に、下方の点字形成用金型30と平行に位置した金型押さえ板68が取り付けられている。金型押さえ軸66にはコイルスプリング67が嵌合され、コイルスプリング67により、金型押さえ板68は、上型取付部材58に対して下方に付勢された状態で上型取付部材58に取り付けられている。
金型押さえ板68は、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの各々に対応して一対設けられ、各金型押さえ板68の中央部には透孔68aが形成され、透孔68aに雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが各々突没自在に挿通されている。雄用パンチ64aと雌用パンチ64bは、図5に示すように、点字金型形成用金属板31に対して、プレス加工前の状態では、金型押さえ板68の厚み内に雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの先端部が位置している。
雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの下方には、稼働基板20上に設けられた取付板23,24が交互に位置するように配置され、取付板23,24上には、雄金型30aと雌金型30bが固定される固定板70がネジ72により着脱自在に固定される。取付板23,24は、各々同様に固定板70が取り付け可能に設けられている。固定板70には、点字ピッチに合わせて全ての文字に対応する点字が形成可能に、透孔70aが規則的に形成され、ネジ72の挿通位置には取付孔70bが形成されている。透孔70aは、点字の文字に対応した一つのグループ毎に僅かに間隔を空けて規則的に配置されている。雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの間隔は、一方の取付板23,24上の固定板70の長手方向の取付位置の間隔(図7の距離d)、即ち固定板70の長手方向長さに対向する固定板70間の隙間を合わせた距離と等しく、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bにより同時に雄金型30aと雌金型30bが形成可能に設けられている。
この実施形態の点字形成用金型製造装置10による点字形成用金型30の製造方法は、先ず、可動基板20をスライドさせて、可動基板20上の取付板23,24の一方を基台12の端部にスライドさせ、取付枠16のない位置で、固定板70と雄雌対の雄金型30aと雌金型30bを、各々ネジ72で固定する。この時、雄金型30aと雌金型30bが複数対形成されるように、雄金型30aと雌金型30bの短手方向に複数対の点字金型形成用金属板31を取り付ける。雄金型30aと雌金型30bの点字金型形成用金属板31は、耐摩耗性が高く錆の発生がなく、加工もし易い金属が好ましく、ステンレスの金属板が好ましい。
この後、モータ28を駆動させて、可動基板20をボールネジ駆動装置26によりスライドレール18上を移動させる。そして、例えば取付板24の上方に雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの先端が位置するようにセットし、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの先端位置を点字金型形成用金属板31の点字形成位置の端部に位置するように図示しない制御装置により決めする。この時の位置決めは、スライドレール36,44とリニアスライダ38,46、及びスライダ駆動装置42,48により、水平面上の互いに直交するXY軸方向に、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが一体的に移動し、位置を同時に決定する。
なお、取付板23,24の一方がプレス装置32の下方に位置して、加工を行っている間に、取付板23,24の他方が基台12の端部に位置して、次の加工に備えて、点字金型形成用金属板31の取り付け作業を行う。これを交互に繰り返すことにより、段取りよく作業を行うことができる。
雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが点字用金型形成用の原点位置に位置した後、図示しない制御装置により、プレス駆動部50のプレス部52が駆動され、点字金型形成用金属板31に、点字を打刻する部分である点字金型部35がプレス形成される。さらに、スライドレール36,44とリニアスライダ38,46、及びスライダ駆動装置42,48が図示しない制御装置により制御され、プレス駆動部50が水平方向に移動し、次の点字金型部35の形成位置の上方に雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが位置し、同様にプレス駆動部50のプレス部52が駆動されて、点字金型形成用金属板31に点字金型部35が形成される。この動作を制御装置による制御により、自動的に間欠駆動され、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが、点字金型形成用金属板31に点字金型部35を順次形成する。
この時の点字の打刻は、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bにより、雄金型30aと雌金型30bが同時に打刻される。この時の加工動作は、図5に示すように、先ず、点字金型形成用金属板31の所定の上方に雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが位置した後停止する。この後、図6に示すように、モータ55によりプレス部52のピストン60が下方に突出する。この時、ピストン60の突出により、パンチ取付部材58が下方に移動し、金型加工部62の金型押さえ板68が点字金型形成用金属板31に先に当接し、コイルスプリング67に抗してパンチ取付部材58がさらに下降する。これにより、点字金型形成用金属板31は確実に位置決め固定され、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bのプレス動作により点字金型形成用金属板31が位置ずれすることがない。さらに、金型押さえ板68により、点字金型形成用金属板31内に生じた内部応力による撓みを押さえ、正確な加工を可能とし、内部応力の増大を抑える。
さらにピストン60が下降すると、パンチ取付部材58に取り付けら先端部の位置が僅かに突出方向に突出した雌用パンチ64bの先端部が、点字金型形成用金属板31に先に当接して貫通し、雌用パンチ64bの先端部が固定板70の透孔70a内に抜ける。雌用パンチ64bが点字金型形成用金属板31を貫通したときに、雄用パンチ64aの先端部が点字金型形成用金属板31の表面に当接し始める。そして、さらにピストン60が下降して、雄用パンチ64aが点字金型形成用金属板31に、点字金型部35である点字形成用の凸部80aを形成した後、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bが上方に退避する。凸部80aの高さは、雌型30bの厚みよりも高く形成される。
なお、以上の雄金型30aと雌金型30bを同時に形成するプレス駆動部50の駆動は、図示しない制御装置によりプログラム制御されるもので、モータ42,48,55等を駆動して、自動的に点字金型部35である凸部80a及び孔部80bのプレス加工が行われるものである。また、雄用パンチ64aと雌用パンチ64bの長さを調節して、先端部の凸字状の肩部分で、点字金型形成用金属板31の点字金型部35のエッジにテーパ面を同時に形成するようにしても良い。
次に、この実施形態の点字形成用金型30を用いた点字打刻方法について、図10〜図13を基にして説明する。点字形成用金型30は、図10(a)(b)に示すように、雄金型30aには、所定の点字を形成する点字金型部35である複数の凸部80aが形成され、雌金型30bには、凸部80aに対応する位置に、凸部80aが隙間を空けて挿通可能な点字金型部35である孔部80bが設けられている。さらに、点字金型形成用金属板31の両端部には、固定板70の取付孔70bに対応して取付孔82が形成されている。また、この実施形態の点字形成用金型30の雌型30bの裏面には、ポリウレタンゴム等の弾性体板84が重ねられて使用される。
次に、例えば図13に示す厚紙製の包装用箱90に点字92を打刻する場合について説明する。点字92の打刻は、図11、図12に示すように、厚紙のブランクシート94による箱体形成片91の打ち抜きと同時に行う。箱体形成片91の打ち抜きには、打ち抜き用の抜型96が用いられる。抜型96は、箱体形成片91よりも大きい外形の型板98を備え、抜型96は、図示しないガイドピンに誘導されて上下移動可能に設けられている。型板98には、トムソン刃等の切断刃100が、打ち抜かれる箱体形成片91の輪郭形状に配置され、罫線刃102が箱体形成片91の折罫線93の形状に配置されている。抜型96の内側の所定位置には、点字形成用金型30の雌型30bが弾性体板84を裏面に備えて一体的に取り付けられている。
抜型96の下方に対面する支持台104上には、雌型30bの孔部80bに各々対応する複数の凸部80aが形成された雄型30aが受け部材105を介して配置されている。切断刃100の刃先が対向する位置には、支持台104上に設けられ弾性体板84と同様の弾性体の受け部材106及びその表面に固定された金属板108設けられ、罫線刃102の刃先の対向する位置にも、弾性体の受け部材106が配置されている。
点字形成用金型30による点字92の打刻動作は、図11に示すように、支持台104上に、ブランクシート94の表面を抜型96側にして挿入される。この後、図12に示すように、抜型96が下降し、切断刃100の刃先がブランクシート94を挟んで受け部材106の金属板108に当接するようにブランクシート94に食い込み、ブランクシート94から箱体形成片91を打ち抜く。このとき、受け部材106は僅かに弾性変形して圧縮された状態で、ブランクシート94が切断される。同時に、罫線刃102の刃先がブランクシート94を挟んで受け部材106に食い込み、ブランクシート96に折罫線93を形成する。これと同時に、点字形成用金型30の雌型30bの孔部80bと雄型30aの凸部80aが、ブランクシート94を挟んで互いに嵌合することによって、嵌合部のブランクシート94が塑性変形し、箱体形成片91の所定位置にエンボス状の点字92を形成する。その後、抜型96が上昇し、点字92が打刻された箱体形成片91を取り出すことができる。なお、箱体形成片91の打ち抜きは、大きなブランクシート94から複数の箱体形成片91を打ち抜くと効率的である。
この実施形態の点字形成用金型製造装置10によれば、点字金型形成用金属板31に容易に点字形成用金型30用の加工を施す事ができる。しかも、点字金型形成用金属板31の加工は、必要な、雄金型30aと雌金型30bを同時形成され、位置決めが正確に成されているので、点字92の打刻時に金型寸法の誤差等により不良が発生することがなく、多品種少量生産される点字形成用金型30に対しても、柔軟に対応することができる。
なお、この発明のエンボス形成用金型製造装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、エンボスは、点字以外に、紙箱やシート等に形成される動物や文字、その他任意の模様であっても良く、図14に示すように、動物の顔等の図柄状に金型形成用金属板110をプレス加工することができる。この場合、金型形成用金属板110の雄金型の加工は、エンボス加工する図柄と同様に金型形成用金属板110を塑性変形させて凸状に金型加工部112を形成し、雌型部は、エンボスの輪郭形状に打ち抜かれたものや、部分的に輪郭に沿って打ち抜かれたもの、及び凸状の金型加工部112の内側に位置した打ち抜き部が形成されたものでも良い。この場合も、従来のエンボスと比較してより精密で鮮明なエンボスを形成する金型を容易に正確に製造することができる。
また、金型形成用金属板に対する雄金型と雌金型の相対的位置を順次変更する移動装置は、モータとリニアスライダ等を用いた装置の他、エアシリンダ等の駆動装置を用いたものでも良く、相対的な位置の移動は、プレス駆動部が移動するほか、プレス駆動部を固定して、金型形成用金属板側の可動基板がXY軸方向に移動するものでも良い。
10 点字形成用金型製造装置
18,36,44 スライドレール
20 可動基板
22,38,46 リニアスライダ
23,24 取付板
26 ボールネジ駆動装置
28 モータ
30 点字形成用金型
30a 雄金型
30b 雌金型
31 点字金型形成用金属板
32 プレス装置
35 点字金型部
40 プレス部保持板
42,48 スライダ駆動装置
50 プレス駆動部
52 プレス部
58 パンチ取付部材
60 ピストン
62 金型加工部
64a 雄用パンチ
64b 雌用パンチ
66 金型押さえ軸
67 コイルスプリング
68 金型押さえ板
70 固定板

Claims (8)

  1. 塑性変形可能なシート状の被加工材を、雄金型と雌金型により挟持してエンボスを形成するためのエンボス形成用金型製造方法において、
    金型形成用金属板を部分的に塑性変形させる雄用パンチを用いて、前記金型形成用金属板の所定位置を順次塑性変形させて、前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための凸部を順次設けて前記雄金型を形成することを特徴とするエンボス形用金型製造方法。
  2. 前記雄金型を形成するとともに、他の前記金型形成用金属板に孔部を形成する雌用パンチを用いて、他の前記金型形成用金属板の所定位置を順次打ち抜き、前記エンボスを形成するための孔部を順次形状して前記雌金型用を形成する請求項1記載のエンボス形用金型製造方法。
  3. 少なくとも一対の前記金型形成用金属板を設けて、前記雄用パンチと前記雌用パンチを同時に順次移動させて、一対の前記金型形成用金属板に前記凸部と前記孔部を別々に形成し、前記エンボスを形成するための前記雄金型と前記雌金型を同時に形成する請求項2記載のエンボス形用金型製造方法。
  4. 前記エンボスは、点字であり、前記各金型形成用金属板に、前記雄用パンチを用いて前記点字打刻用の凸部を一つずつ形成し、前記雌用パンチを用いて前記点字打刻用の孔部を一つずつ形成する請求項2又は3記載のエンボス形用金型製造方法。
  5. 塑性変形可能なシート状の被加工材を、雄金型と雌金型により挟持してエンボスを形成するためのエンボス形成用金型製造装置において、
    前記雄金型を構成する金型形成用金属板を部分的に塑性変形させる雄用パンチと、前記雌金型を構成する他の金型形成用金属板を打ち抜く雌用パンチと、前記金型形成用金属板に対する前記雄用パンチと雌用パンチの相対的位置を順次変更する移動装置と、前記雄用パンチと前記雌用パンチを駆動する駆動装置とを備え、
    前記駆動装置により前記雄用パンチを駆動し、前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための凸部を設けて前記雄金型を形成するとともに、前記駆動装置により前記雌用パンチを駆動し、他の前記金型形成用金属板に前記エンボスを形成するための孔部を打ち抜いて前記雌金型を形成することを特徴とするエンボス形用金型製造装置。
  6. 少なくとも一対の前記金型形成用金属板を固定する取付板を備え、一対の前記金型形成用金属板の位置は、前記雄用パンチと前記雌用パンチの取付位置の間隔と等しい距離だけずれている請求項5記載のエンボス形用金型製造装置。
  7. 前記エンボスは点字であり、前記雄用パンチと前記雌用パンチは、先端部が点字打刻用の太さに細く形成された凸字状に形成され、点字打刻用の前記凸部と前記孔部を各々一つずつ順次形成するものである請求項5記載のエンボス形用金型製造装置。
  8. 前記雌用パンチの先端が、前記雄用パンチの先端よりも僅かに突出方向に長く突出し、前記駆動装置の駆動により、前記雌用パンチが前記雄用パンチよりも先に前記金型形成用金属板に当接する請求項7記載のエンボス形用金型製造装置。
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