JPS6038577Y2 - ド−リのメンテナンス兼用搬出入台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動倉庫設備において格納荷物の搬出入に用い
られるドーりを上記設備に搬出入させるときに使用され
るドーり搬出人台の改良に関し特に同搬出人台でドーり
の保守点検を行いうるようにしたドーりのメンテナンス
兼用搬出人台に係るものである。

従来の自動倉庫設備は第１図ないし第５図に示すように
構成されており、フォークリフト等にて入庫ホームポジ
ション２に載荷された荷は入庫クレーン４内に移送され
、荷が入庫クレーン４に送り込まれると同クレーン４は
矢印ｄ又はｅ方向に走行して所定のラック１の前で止ま
る。

するとラック１内で待機している入庫ドーリ６が入庫ク
レーン４内に走り込み荷を支承した後ラック１内に矢印
す方向に戻りラック１の所定の位置に停止後、荷をラッ
ク１に載置し、矢印すとは反対の方向に走行し、ラック
１の端付近で停止し、次に入庫クレーン４が再び荷を持
ってくるまで待機する。

荷の出庫要領は前記した入庫要領とは逆の動作で出庫ド
ーリ７及び出庫クレーン５を操作して出庫ホームポジシ
ョン３から荷を出庫させる。

上記した入出庫ドーリ６．７はラック１を構成する断面
チャンネル状のドーり走行レール兼荷載台１２の下部に
設置したトロリーダクト１５（第２図及び第５図参照）
からトロリーシュー２０を介して給電されて走行し、セ
ンサー２２．２３及びブラケット２４との組合せでラッ
ク及び入出庫クレーン内で位置を検出し所定位置に停止
する。

しかして、上記した入出庫ドーリ６．７の整備並びに保
守点検をする場合或いは入出庫ドーりを新規にラック１
内に搬入する場合には第１図に示すドーり搬出人台８，
９を介して行っている。

ところが、この搬出入台８，９にはトロリダクト１５が
取付けられているためトロリーシュー２０内に装備され
ている刷子２１のメンテナンスが直接的には行なえない
。

つまり例えば刷子２１を取換える場合には、先づトロリ
ーダクト取付は用のボルト等２６を外し、次にトロリー
ダクトを第５図の紙面に垂直な方向（第１図のｂ天方向
かその逆方向）に動かし、トロリーダクトを完全にトロ
リーシューから離すか、或いはトロリーシュー２０をド
ーり本体１７から取外腰同トロリーシニー２０をトロリ
ーダクトの外まで動かす必要があった。

従って、これらの操作は非常に手間がかかるばかりでな
く、もしトロリーダクト等への給電を遮断し忘れたりす
ると感電したりする恐れすらある。

又上記した搬出人台８，９は検出器用ブラケット２４を
具えているため検出器２２．２３のメンテナンスを行う
場合も非常に作業がしにくい面があった。

さらに、ラック１内にドーリ６．７を搬入する場合には
第１図に示すｈ又はｉ矢視方向から第５図に示すドーり
本体１７を入れる必要がある。

この場合、ドーり車輪１９とドーリレール１２の内側（
高さ方向）の寸法との差△Ｒが余り余裕がなく、又さら
にドーりの左右方向（第５図のｊ方向）の隙間△Ｓはも
つと小さいためドーリ６．７をドーり本体１７に附設し
各機器を損壊させることなくスムーズに搬出入台８，９
に入れることはきわめて難かしかった。

そのためこの搬出人台８．９近くに小型起重機を持ち込
んでドーりにローブ掛けをして吊り上げ、数人がかりで
搬入或いは搬出作業を行っていた。

そして小型起重機を持込むためには、この搬出人台付近
は単にフォークリフトのみで操作する場合よりもかなり
余分なスペースが必要となるなどの不具合いがあった。

その上、この搬出人台にお、けるドーリレールもラック
内のドーリレール同様チャンネル状になっているためド
ーり車輪１９、ガイドローラ１８のメンテナンスも搬出
大台では行えなかった。

なお、第１図ないし第５図中１３は腕木１４は柱、Ｍｎ
は入庫ドーリ６の移動可能な範囲、Ｍｓは出庫ドーリ７
の移動可能な範囲、ｈはトロリーシュー２０．２０の設
置位置の外側最大寸法、ｈは検出器２２．２３の設置位
置の外側最大寸法をそれぞれ示す。

本考案は、複数対並設されたドーり走行レールを兼用す
るラック、これらラック群の両外側にドーり走行方向に
対し直交して設置された入出庫クレーン用レール及びこ
れら入出庫クレーン用レールの何れか一方の端部内側に
上記ラックに平行して設置したドーり搬出人台とからな
る自動倉庫設備において、上記搬出人台が中間部に所定
巾の切欠き部を具え相対向して並設された一対のＬ形し
−ルと上記切欠き部に着脱可能に装着される補助レール
とから構成されていることを特徴とし、その目的とする
ところは搬出人台を構成するドーリレールの形状を変え
るだけの簡単な構成てもって従来の不具合点を解消し、
ドーりのメンテナンス及び搬出穴をスムーズに行いうる
ようにしたドーリのメンテナンス兼用搬出人台を提供せ
んとするものである。

本考案は上記したとおり一対のドーリレールをＬ形し−
ルと腰かつそれらの一部に所定巾の切欠き部を設け、同
切欠き部に補助レールを着脱可能に装着できるようにし
たからメンテナンスを必要とするドーりを上記搬出人台
に搬入した後、上記補助レールを外せは下−り本体に容
易に近かづきつつあるので従来のようにドーりを搬出人
台からメンテナンスの都度外に引出すなどの複雑かつ面
倒な作業をすることなくその物できわめて容易に保守点
検ができる。

又、ドーリレールが上記したようにＬ形に構成されてい
るから従来のようにドーり車輪やガイドローラとドーリ
レールとの狭い間隙に神経を使うことなくドーりを一対
のＬ形し−ル上に載置するだけでよいからドーりの搬出
入作業がきわめて高能率にスムーズに短時間にできるな
どの実用上すぐれた作用効果を奏しうる。

以下本考案を図示実施例について説明する。

第６図ないし第９図において、２７．２８はメンテナン
ス兼用ドーり搬出人台で、ドーり搬出人台８，９に連接
して設置しである。

２９．２９は断面り字形の一対のドーリレールで第１図
に示す従来例同様柱１４に腕木１３を介して取付けられ
ている。

３０は一方のドーリレール２９に設けた切欠き部で、そ
の巾Ｌ３は第４図に示すトロリーシュー２０．２０の間
隔Ｌ□より若干広くしである。

３１は他のドーリレール２９に設けた切欠き部で、その
巾り、は第４図に示すセンサー２２．２３の間隔Ｌ２よ
り若干広くしである。

そして、この切欠き部３０．３１にそれぞれ後記する補
助レール３２を第９図に示すように着脱可能に装着する
。

この補助レール３２は第８図に示すように、上記ドーリ
レール２９と同一形状で、上記した切欠き部Ｌｚ−Ｌ４
よ若干狭い巾Ｌ３’ｔ Ｌ４’のレール３３と同レール
３３を上記切欠き部３０．３１に装着したときそれが脱
落するのを防ぐための所定肉塊、ｈに形成された逆り字
状の支持機とから構成されている。

このように構成せられた本実施例において、ド−１Ｊ６
，７のメンテナンスを必要とする場合は、上記補助レー
ル３２を第７図に示すに矢方向からドーリレール２９に
嵌め込む。

ついで、ドーリ６又は７をラック１内から入出庫クレー
ン４，５を介してドーり搬出人台８又は９に移送させた
後ｉ矢方向（第７図）に引出しメンテナンス兼用ドーリ
搬出入台２７又は２８上に運び出す。

このようにしてドーリ６又は７が上記搬出人台２７又は
２８に置かれると上記した補助レール３２を切欠き部３
０．３１から取外しトロリーシューや検出器その他のメ
ンテナンスを行う。

ドーリ６又は７をラック内から取出したり、新しいドー
りをラック内に搬入する場合は、上記補助レール３２を
取外すことなく上記搬出人台２７又は２８を介して行う
ことができる。

このように本実施例にあっては、ドーリ６又は７のメン
テナンス時はたＳ゛単に補助レール３２を取外すだけで
ドーり本体の保守点検ができるから従来のようにドーり
を一旦外部に取出すなどの余分な作業をすることなく、
メンテナンス兼用ドーリ搬出人台２７又は２８のところ
で容易にできる。

従ってメンテナンスに要する時間を大巾に短縮でき、倉
庫設備における荷役処理を高能率に行うことができる。

又、上記搬出人台２７又は２８が上記したように断面り
字状の一対のドーリレール２９．２９から構成されてい
るから、従来のようにトロリーダクトを設ける必要がな
く全体の構成を簡単かつコンパクトに構成しうるのみな
らず、ドーりの搬出入時従来のように余計な設備や神経
を使うことなくきわめて短時間にしかもスムーズに搬出
入ができる。

なお、本実施例においては、メンテナンス兼用ドーり搬
出人台２７又は２８を第６図に示すようにドーり搬出人
台７又は８に連接して設置しであるが、上記搬出人台２
７又は２８を直接入出庫クレーンレールの端部内側には
ラック１に並行して設置してもよい。

又、本実施例においては補助レール３２をＬ字状のレー
ル３３とこれを変える逆り字状の支持材３４とから構成
しているが、この逆り字状の支持材３４を第１０図及び
第１１図に示す逆Ｕ字状の支持材３５に変えてもよく、
又、第１２図に示すように平板状の支持材３６に変える
こともできる。

この場合は第１２図に示すようにキャスター３８付の一
対の支持枠３７で上記平板状支持材３６及びレール３３
を支承するように構成すればよく、この第１４図に示す
補助レール３２の変形例の場合はドーりの自重が大きく
上記切欠き部３０．３１の切欠き巾が長い場合補助レー
ルの着脱をより容易に行いうる。

さらにまた、上記した実施例において、切欠き部３０．
３１の切欠き位置とその巾を適宜調整することによりド
ーりをフォークリフト等により第７図に示すに矢方向か
ら出し入れすることもてきる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の概略平面図、第２図は第１図■部の部
分拡大平面図、第３図はドーり搬出大台を拡大して示す
第１図の■−■矢視力向から見た斜視図、第４図は入出
庫ドーりの平面図、第５図はその端面図で下−り本体、
ドーリレール及びトロリーダクトとの関係を一部を省略
して示す。 第６図ないし第９図は本考案の一実施例を示し、第６図
はその概略平面図第７図はメンテナンス兼ドーり搬出人
台を拡大して示す第６図■−■矢視力向から見た斜視図
、第８図は補助レールの斜視図、第９図はドーリレール
に補助レールを装置した状態を示す正面図、第１０図及
び第１１図は補助レールの他の変形例を示し第１２図は
補助レールの更に他の変形例を示す図である。 １：ランク、４：入庫クレーン、５：出庫クレーン、６
：入庫ドーリ、７：出庫ドーリ、８゜９：ドーり搬出人
台、２７，２８：メンテナンス兼ドーり搬出人台、２９
：ドーリレール、３０゜３１：切欠き部、３２：補助レ
ール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数対並設されたドーり走行レールを兼用するラック、
   これらラック群の両外側にドーり走行方向に対し直交し
   て設置された入出庫クレーン用レール及びこれら入出庫
   クレーン用レールの何れか一方の端部内側に上記ラック
   に平行して設置したドーり搬出人台とからなる自動倉庫
   設備において、上記搬出人台が中間部に所定巾の切欠き
   部を具え相対向して並設された一対のＬ形し−ルと上記
   切欠き部に着脱可能に装着される補助レールとから構成
   されていることを特徴とするドーりのメンテナンス兼用
   搬出人台。