JPS6038300Y2 - 電気機器ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はラジオ、テープレコーダー、インターホン等
の電気機器におけるケースに関するものである。

特に詳しくは電池やコード或いはその他の付属品の収納
部を備えているケースに関するものである。

そしてその目的とするところは、上記収納空間を覆う様
にした蓋体の開きを係止することができ、しかもその係
止機構を簡易に構成することができる様にした電気機器
ケースを提供することである。

以下本願の実施例を示す図面について説明する。

１はケースで、一般に合成樹脂材料を用いて猛威される
。

２はケース１の一部に備えさせた凹部で、その内部は収
納空間３となっている。

尚本実施例においてこの収納空間３は電池４を収納する
様にした空間を示す。

５は蓋体で前記収納空間３の開放部３ａを閉ざす様にし
たものであり、蓋体５と一体形成の突片７をケース１に
設けられる図示外の嵌合孔にはめた構成の蝶着部６によ
って、ケース１に対する開閉を自在に構成しである。

８は上記蝶着部とは反対の側に備えさせた開き止め用の
係止具を示し、この係止具８はケース１と一体に猛威し
た基盤９と基盤９に対し矢印方向への進退を自在に構成
した進退片１０とから構成されている。

まず基盤９において、１１は案内孔で、進退片１０を進
退させる方向に長く猛威されている。

１２は持出腕で、スリット１３を案内孔１１と平行に設
けることによって猛威されており、又この持出腕１２は
弾力性を有する様になっテイル。

１４は腕１２の先端に備えさせた抜止用爪片を示し、係
止面１５と導入斜面１６とを備えている。

１７．１７は案内壁を示し、相互の対向面には位置決用
の凹部１８ａ、８ｂが猛威されている。

次に進退片１０において、２１は連結子で、案内孔１１
内をその長手方向に進退し得る様に構成しである。

２２．２３は抜止片を示し、上記連結子２１の上下両端
から基盤９の面に添う方向に延設して構成しである。

２４は抜止片２２の一部を蓋体５の側に延設して構成し
た保合片を示す。

２５は抜止片２３において上記案内壁１７と対向する部
分に設けた嵌合片を示す。

２６はスリットで、前記嵌合片２５が進退片１０の進退
方向とは直交する方向（基盤の面に沿う方向）に弾力的
に変位し得る様にする為に設けられたものである。

尚上記進退片１０は例えば合成樹脂材料を型成形して製
造される。

次に上記係止具８の組立手順を説明する。

まず基盤９をケース１と一体に、又進退片１０を単独で
夫々製造する。

次にその様に製造された進退片１０を第６図に示される
状態から第７図に示される様に案内孔１１の開口部の側
から案内孔１１内に押し込む。

この場合、抜止用爪片１４には導入斜面１６が形成され
ている為、連結子２１の一端２１ａを導入斜面１６に押
当てながら連結子２１を案内孔１１方向に押し進めるこ
とにより、持出腕１２は第７図に示される様な状態に弾
力的に変形しやがて連結子２１は案内孔１１内に入り込
む。

この入り込んだ状態においては上記持出腕１２が再び第
６図に示される様な状態に復元する為、抜止用爪片１４
の係止面１５の存在により上記連結子２１が案内孔１１
からその開口部の側に抜は出すことは防止される。

又抜止片２２．２３の存在によって連結子２１が案内孔
１１から第６図の上方又は下方に抜は出すことも防止さ
れる。

上記の様に製造されたものにあっては、進退片１０を第
１図及び第２図に示される様に反蓋体側に移動させた状
態において、蓋体５を自由に開閉することができる。

従ってこの状態で収納空間３に電池を挿入すればよい。

次に蓋体５を閉じてそれをロックする場合には、第３図
及び第５図に示される様に蓋体５を閉めた状態において
進退片１０を蓋体５の側に移動させる。

すると蓋体５の開きは自由端５ａが係合片２４によって
阻止される状態となり、これにより蓋体５が不測的に開
くことは防止される。

又この状態においては、抜止片２３と一体に形成した受
止片２７が蓋体５の自由端５ａの収納空間側を支える為
、蓋体５が収納空間３の内部に落ち込むことも防止され
る。

尚上記蓋体５の落込み防止は、凹部２において開放部３
ａの縁部に蓋体５の下側を受は止める受止片を備えさせ
、その受止片によって行なう様にしてもよい。

上記進退片１０を第１図及び第２図に示される位置或い
は第３図及び第５図に示される位置に夫々移動させた時
には、嵌合片２５が夫々凹部１８ｂ或いは凹部１８ａに
弾力的にはまり込み、夫々の位置で位置決めが図られる
。

又進退片１０の進退移動は、連結子２１が案内孔１１の
側面１１ａによって案内されると共に嵌合片２５が案内
壁１７によって案内される為、極めてスムーズに行なう
ことができる。

以上のようにこの考案にあっては、収納空間３に対して
品物を納めることができ、またその品物が空間３から飛
び出すことを蓋体５と、蓋体をロックする係止具８とで
もって防止することのできる実用上の効果がある。

また蓋体５の開放を係止具８でもってロックできるよう
構成してあっても、その係止具８はケースと一体的にし
である基盤９と、進退片１０とから戊るので、 進退片１０の操作は単に進退操作だけの簡単操作で良い
という至便性があり、 製作は進退片１０という１個の部分を追加するだけで構
成が戒り立つという経済性がある。

また進退片１０における連結子２１は抜止用爪１４を含
む脱出不能の囲いの内で進退する構成であるから、即ち
操作中脱落する事故は予め防止されている構成だから、
故障少なく長期間利用し得るという効果もある。

さらにまた、本考案に基づく構成によれば、第６．７図
についての説明から明らかなように１ワンタッチョ組付
のできる構造だから、工数少なく、安価な提供を可能な
らしめる効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図はケースの要
部斜視図、第２図は■−■線断面図、第３図は蓋体を閉
じた状態を示す第２図と同様の図、第４図はＩＶ−ＩＶ
線断面図、第５図は蓋体を取り除くと共に進退片を係合
位置に移動させた状態を示す斜視図、第６図は係止具の
分解斜視図、第７図は進退片を基盤に組み付ける途中の
状態を示す説明図。 １・・・・・・ケース、３・・・・・・収納空間、５・
・・・・・蓋体、８・・・・・・係止具、 ９・・・・・・基盤、 １０・・・・・・進退片、 １・・・・・・案内孔、 １４・・・・・・抜止用爪片、 ２１・・・・・・連 結手、 ２４・・・・・・係合片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース自体の一部に一部を開放させた収納空間を具備す
   ると共にその空間における開放部には開閉自在の蓋体を
   備えさせ、一方開放部における縁部には上記蓋体止着用
   の係止具を備えさせて上記蓋体の係止を可能に構成しで
   ある電気機器ケースにおいて、上記係止具は、ケースと
   一体的に構成されている板状の基盤部材と、これに対し
   て蓋体方向に向けての進退を自在に装着した進退部材と
   を有し、上記基盤部材には夫々進退方向に長く、かつ蓋
   体側が開放されている一つの案内孔と、案内孔の両側に
   配置された二つのクッション用孔とを備えさせ、一方、
   上記進退部材は、上記案内孔に貫通状位置させた連結子
   と、その連結子の両側に対して該連結子の軸線方向への
   抜止を可能に取付けである膨出状の抜止片とから構成し
   、かつ抜止片の蓋体側には上記の蓋体に対して保合離反
   を可能に突出状構成した係合片を具備させ、更に上記案
   内孔においては、連結子が必要とする進退区間を奥部に
   残し、蓋体側には両側より夫々相手側に向けて張出す連
   結子抜止用爪片を具備させであることを特徴とする電気
   機器ケース。