JPS6038278Y2 - 部品取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は円筒形部品たとえば電解コンデンサー等の部品
取付構造に関する。

電解コンデンサーたとえば電源平滑回路用等の大形部品
は基板に対し、垂直取付が通常であるが、基板、例えば
装置架に並設するプリント板に搭載する場合には、プリ
ント板に平行するように取付けて、プリント板を近接並
列する障害とならないことが要望されている。

特に半導体素子の使用拡大に伴い、電源部に低電圧大電
流を扱う傾向が強まり、従って電圧変動をさけるため電
源分散化傾向に動いており大形電解コンデンサも又分散
取付を要し始めている。

第１図は従来のプリント板１の面と平行に電解コンデン
サ（以下コンデンサーと略す）２を取付けた場合の正面
図である。

イ図は正常な取付が行われた場合であるが、コンデンサ
ー２の外径よりも保持具３の高さが小さい場合には、保
持具３の脚部３ａをプリント板１にねじ固着することに
起因して、コンデンサー２の胴部がプリント板１に強く
押圧され、胴部が当接した両側は、保持具３側に引っ張
れる。

したがって、第１図口のようにプリント板１はａ寸法だ
け反ることになり、このま）架案内部に挿入するとコネ
クタ結合に不都合を生ずる場合がある。

このためへ図のごとくワッシャー４の厚みを適宜選択し
、締付力を適当に調節し、かつプリント板１を反らせぬ
ようにして組立てる。

従って組立作業において多くの工数を費す欠点がある。

本考案の目的は上記従来の問題点に鑑み、調整作業を必
要とせず、且つねじを強く締めつけても、基板が反る恐
れのない円筒形部品に対する部品取付構造を提供するこ
とにある。

この目的を達成するために、本考案はそれぞれ相対向す
る半円形保持面を有する一対の第１の保持部材と第２の
保持部材とよりなり、第１の保持部材には半円形保持面
の一端に係合舌片を、他端に設けた取付部に第２の保持
部材に対する取付孔を設け、第２の保持部材の半円形保
持面の両端に設けた取付部に、円筒形部品を搭載する基
板に対する取付孔に加えて、保合舌片に対する係合孔を
設けた構成にしたものである。

以下本考案による実施例について詳細説明する。

以下第２図より第６図迄同一番号は同一物を示す。

第２図は本考案による保持具の斜視図であり、上下に２
つの部品に分離されている。

第１の保持部材１１の円形形保持面１１ａと第２の保持
部材１２の円形形保持面１２ａにより構成される円筒の
中に円筒部品を保持し得るように作られている。

第１の保持部材１１の半径方向の一方向に保合舌片１１
Ｃが突出し、はＳ゛円筒面に直角をなしている。

第２の保持部材１２の取付部の一方に取付部の曲げ部分
にまたがる係合孔１２ｃが設けられている。

第１の保持部材１１の係合舌片１１Ｃを第２の保持部材
１２の係合孔１２ｃに差し込み、係合舌片１１ｃの曲げ
部１１ｇを係合孔１２Ｃの下側の稜１２ｇに近づけて、
この稜１２ｇを支点として第１の保持部材１１を第２図
では反時計方向に回転させる。

このようにして保持部を構成し円筒形部品を抱持した時
、第１の保持部材１１の取付部１１ｂと第２の保持部材
１２の取付部１２ｂとは密着せず若干の間隙を残す。

第１の保持部材１１を第２の保持部材１２にねじ止め固
定するために、取付部１１ｂと取付部１２ｂにはねじ用
の取付孔１２ｅを設け、さらにまた、第２の保持部材１
２を基板に固着するために、第２の保持部材１２のそれ
ぞれの取付部１２ｂの端部近傍に、それぞれねじ用の取
付孔１２ｆを設けである。

第３図は保持部を構成した本考案の部品取付構造の斜視
図である。

第１の保持部材１１と第２の保持部材１２の間隙αは円
筒保持部品を弾力をもって締付けるための変移量を与え
ることになる。

第４図は保持部に円筒形部品、即ち実施例ではコンデン
サーを取付けた状態を示す部品取付構造の斜視図である
。

プリント板１３にはコンデンサーを収容するに足る孔１
４が設けられ、この孔１４をまたぎ橋状に保持具がプリ
ント板１３にねじ止めされている。

第５図は平面板を孔のない場合の部品取付構造の正面図
であり、間隔管１５を用いて保持具を支持し、ねじによ
り取付けた場合である。

第６図は第５図の本考案による実施例の変形で脚部１６
を設けた部品取付構造の正面図である。

プリント板１３に孔を設けず大量に保持具を使用する場
合に適する。

以上本考案による保持具の使用により従来のごとき調整
作業は不要となり、機械的取付により作業が完結するた
め組立の作業工数を節減し得る。

又プリント板を変形させる恐れもなく品質も安定させる
ことが出来る。

実施例は電解コンデンサーの取付に関するものであるが
これに限定されるものではなく、各種の円筒形部品の取
付にも適用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電解コンデンサー取付構造の正面図、イ
図は正常取付状態、０図はプリント板の変形を示し、へ
図はワッシャー調整を示す。 第２図は本考案による保持具の組立前の斜視図、第３図
は本考案による保持具の組立後の斜視図、第４図は本考
案による円筒形部品の部品取付構造の斜視図、第５図は
本考案の部品取付構造で間隔管を用いた場合の正面図、
第６図は本考案の部品取付構造で脚部を設けた場合の正
面図である。 図において、１１は第１の保持部材、１２は第２の保持
部材を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ相対向する半円形保持面を有する一対の保持部
   材よりなり、第１の保持部材には半円形保持面の一端に
   係合舌片を、他端に設けた取付部に第２の保持部材に対
   する取付孔を備え、該第２の保持部材の半円形保持面の
   両端に設けた取付部に、基板に対する取付孔に加えて、
   該係合舌片に対する保合孔を備えてなることを特徴とす
   る円筒形部品に対する部品取付構造。