JPS6037752B2 - ヘアカツタ−のスライドスイツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は矩形体状に形成されて前端に刃部が配置された
ヘアカッターに、前後方向に摺動自在に設けたスライド
スイッチに関するものである。

このヘアカッターのスライドスイッチにおいては、その
スイッチハンドルを親指で操作することから、第１図に
示すように偏平な矩形体状で前端に固定刃と固定刃に対
して酒勤駆動される可動刃とからなる刃部を配置したヘ
アカッターの一側面に、スライドスイッチのスイッチハ
ンドル１０を前後に摺動操作自在に配置していたのであ
るが、この場合、第２図ａに示すようにヘアカッターの
両側面をつかむように持つた時には確かに親指で操作で
きるものの、同図ｂに示すように上下面をつかむように
持った時にはスイッチハンドル１０から指が離れるので
、持ち換えなくてはスイッチハンドル１０の操作ができ
なかった。ここで、第２図ａに示すような持ち方だけで
ヘアカッターによる毛髪のすき刈り乃至カットを行なえ
るのならば、上記構成でも何ら問題はないものの、実使
用においては刃部を毛髪に当てる際の角度や向きによっ
て第２図ｂに示す持ち方をした方が操作が楽なことが多
々であり、この時のスライドスイッチの操作性が問題と
なっていた。また第３図に示すようにスイッチハンドル
１０のない方の側面からヘアカッターを見た時、スイッ
チハンドル１０の位置からオンオフ状態を判別できず、
これがスイッチの切り忘れを招く原因となっていた。本
発明はこのような点に鑑み為されたものであって、その
目的とするところはヘアカッターの持ち方に関係なく、
容易に操作できる上に、組み付けも容易であり、そして
オンオフの状態をスイッチハンドルの位置で判別できる
視角度が広いヘアカッターのスライドスイッチを提供す
るにある。

以下本発明について説明すると、本発明はスライドスイ
ッチのスイッチハンドルをヘアカッターの一側面と上面
との２面にわたり位置させたことで、一側面と上面との
２面からスイッチハンドルを操作できるようにしたこと
に特徴を有するとともに、ハウジングにおけるスイッチ
ハンドル取付用切欠をスイッチハンドルの摺鰯操作方向
と同方向に横切るリブに摺動自在に係合する係合部をス
イッチハンドルが備えていることによって、スイッチハ
ンドルのハウジングへの仮止めを行なえるようにしたこ
とに特徴を有するものであって、以下本発明を図示実施
例に基し、て詳述すると、第４図以下は一実施例とを示
すものであり、このヘアカッターは偏平な矩形体状であ
って、刃部が配魔されるとともに毛押えブロック３が外
面に装着された前部が、把持部であり且つスイッチハン
ドル１０が取付けられた後部に対して略４５ｏくらいの
角度で前下がりに傾斜している。共に前緑に櫛歯状の刃
が設けられた固定刃４と可動刃５とからなる刃部は刃取
付台２に押さえばね２１とともに取付けられて１ブロッ
クとされて本体１の煩斜した前部上面に取付けられるも
のであって、本体１から説明すると、これは第５図から
明らかなように上部半体１１と下部半体１２とからハウ
ジングが構成されるものであり、下部半体１２はその前
部に後部に対して前下がりに傾斜した煩斜前片１６を有
し、上部半体１１は同じく前部中央に前下がりに傾斜し
た傾斜台１７を有しており、モータ８や蓄電池４１、ト
ランス４２、プラグ基台１９等から構成された回路ブロ
ック７、プラグ１８、接触ばね２０を備えたスイッチハ
ンドル１０等はいずれも上部半体１１内に組み込まれて
下部半体１２が被せられることで組み立てられる。上部
半体１１の傾斜台１７に突設したボス４３に鉄合するフ
ッシュ４４とによって前後方向の略中央部で支持される
駆動村６の後端に設けた係合溝３９はモータ８の出力軸
に取付けた偏心カム９と係合し、偏心カム９の回転によ
ってボス４３及びブッシュ４４を軸として持動する。後
端の突片２９を本体１の係合孔（図示せず）に鉄合させ
るとともに、一対の取付ばね１５，１５によって本体１
の前部上面に取付けられる刃取付台２はその前部下面に
固定刃４が固定されるものであり、また固定刃４の下方
に可動刃５が押さえばね２１に支持されて配置されるも
のであって、押さえばね２１はその中央を刃取付台２中
央に設けた閉口２５を通じて刃取付台２上面に係止し、
両端を可動刃５下面に固着した案内板２２に係止してお
り、更に刃取付台２に枢着したレバー２３にも中央部両
側を係止していて、可動刃５を固定刃４に押さえ付ける
と同時に、可動刃５の前後方向の位置決めと、可動刃５
の左右方向の往復動の案内を行なっている。

前記駆動杵６の前端の係合溝４０は案内板２２の中央に
設けた突起２４と係合し、押さえばね２１で案内される
左右方向に可動刃５をその揺動運動によって往復動させ
る。毛押えブロック３は、刃取付台２を上面に取付０け
た本体１前部に被せられるカバー３０と、カバー３０の
前部上方に左右に架設された弾性材からなるローラ３１
と、カバー３０の前部下方に一体に形成した櫛３２とか
ら構成されるものであって、本体１の前部に前後方向に
摺動自在となっている。

この毛押えブロック３はすき刈りを行なう際に前方に移
動させるものであって、この時固定刃４の上方に位置す
るローラ３１は刃部において導入切断される毛髪の量を
制限して刈りすぎが生じるのを防ぎ、また可動刃５の下
方に位置する櫛３２は刃部に導入される毛髪を予じめ整
えて毛髪のからみをなくす。尚、このヘアカッターは固
定刃４における前縁に設けられた刃溝と浅溝と深溝との
２種の溝から構成されたものであり、可動刃５を後退さ
せることで可動刃の刃先が固定刃の深溝のみに重なって
すき刈りを行なうことができ、可動刃５を前進させるこ
とで可動刃５の刃先を固定刃４の全ての刃溝に重ねてカ
ットを行なえるようにしているものであり、この可動刃
５の前後動は、押さえばね２１を係止しているＹ字状の
レバー２３の上部片を毛押えブロック３のカバー３０下
面に設けた突部４５が毛押えブロック３の前後動に応じ
て押圧してレバー２３を揺動させることによって押さえ
ばね２１を介して行なう。つまり、毛押えブロック３を
前進させてローラ３１及び櫛３２が機能するようにした
時には可動刃５が後退して刃部がすき刈り用の刃構成と
なり、毛押えブロック３を後退させた時には可動刃５が
前進してカット用の刃緩成となるものである。カバー３
０に設けた指標３４の付いた窓３３は、すき刈りとカッ
トとのいずれの状態にあるかを表示するためのものであ
り、刃取付台２の上面に前記閉口２５を覆うように取付
けた銘板２６上に記載した「すき刈り」と「カット」と
を毛押えブロック３の前後動に応じて選択的に示す。カ
バー３の内側面に設けた係合ばね３５は刃取付台２の両
側面に設けた前後２つの凹所（図示せず）とクリック係
合して毛押えブロック３の前後の位置決めを行なうもの
であり、また突部３７は刃取付台２と本体１との間に設
ける溝（図示せず）に摺動係合して、毛押えブロック３
の前後動をガイドするものである。また１３は本体１に
おけるすべり止めであってスイッチハンドル１０を設け
た側面とは逆の側面にスイッチハンドル１０と略同位直
に設けてあり、３６は毛押えブロック３の両側面に設け
たすべり止めである。さて、スイッチハンドル１川まモ
ータ８の通電を制御するスライドスイッチを回路ブロッ
ク７とにより構成するものであって、第６図に示すよう
にＬ字型に形成され、内面の一片上には一側方に一端が
夫々突出する２条の突起５２を、他方にはクリック係合
を得るための突片５３を有しており、また、突起５２と
他方内面とに夫々一対の係止突起５４，５５を突設して
ある。

前述の接触ばね２０は突起５２に鉄合固着されるもので
ある。このスイッチハンドル１０が取付けられる本体１
は、その上部半体１１の上面から一端面にかけて下端縁
まで開放された切欠６０を設けるとともにこの切欠６０
を前後方向に横切るリブ６１を架設したものであって、
外面においては切欠６０を囲む部分に表面より１段低く
なって凹段部６２を下部半体１２とともに設けている。
スイッチハンドル１０の取付は第８図に示すようにまず
突起５２の一端を切欠６０の緑に係止し、次いでスイッ
チハンドル１０を回転させて、切欠６０を横切るリブ６
１に係止突起５４，５５を弾性的に係合させることで行
なうものであって、突起５２と上部半体１１内面との摺
動と、リブ６１にガイドされてスイッチハンドル１０は
凹段部６２内において前後に沼動操作自在となる。スイ
ッチハンドル１０の前後動に対して前後２位置でクリッ
クを与えるための突片５３は、第１０図及び第１１図に
示すように下部半体１２に設けた一対の突部６３にクリ
ック係合する。ここで、上部半体１１に切欠６０を前後
に横切るリブ６１を設け、スイッチハンドル１０にリブ
６１と前後に摺動自在に係合する係止突起５４，５５を
設けたのは、このスイッチハンドル１０が上部半体１１
の−側面と上面との２面にわたり位置することによって
、単に突記５２を上部半体１１に係止させただけでは下
部半体１２の組み付けを行なうまでの間、上下を逆にし
て上部半体１１に各部品を組み付けることもあってスイ
ッチハンドル１０が脱落してしまうためであり、上部半
体１１にスイッチハンドル１０を仮止めしておけるよう
にしているものである。スイッチハンドル１０に取付け
た接触ばね２０は２叉状に形成されたものであり、第１
２図に示すように、回路ブロック７に設けた一対の接点
板６５，６６間をスイッチハンドル１０の前後動に応じ
て短絡させることで、モータ８をオンさせる。以上のよ
うに構成されたこのヘアカッターのスライドスイッチは
、第１３図から明らかなように、両側面をつかむように
持った場合でも、上下面をつかむように持った場合でも
、一側面と上面との２面にわたり位置するスイッチハン
ドル１０を親指で操作できる。

また手指との接触面積が小さい持ち方となる両側面つか
むようにした場合においては、スイッチハンドル１０の
ない他側面にスイッチハンドル１０と前後において略同
位層に設けたすべり止め１３がスイッチハンドル１０表
面のすべり止めとともにすべりを防ぐ。このスイッチハ
ンドル１０表面のすべり止め用の凹溝と同じように形成
されたすべり止め１３は、ヘアカッタ−の持つ位置を使
用者に分りやすくもしている。尚、第１４図はスイッチ
ハンドル１０の前後位置によってオンオフ状態を視認で
きる角度８を示しており、この角度のま２７０ｏに近い
。以上のように本発明にあってはスライドスイッチのス
イッチハンドルをヘアカッターの一側面と上面の２面に
わたり位置させたもので、ヘアカツターの持ち方に関係
なく持ち方を変えなくともそのまま親指でスイッチハン
ドルを操作できて使用性が良好なものであり、またスイ
ッチハンドルの位置によるオンオフ状態の判別も広い角
度から視認できて、安心であるとともに切り忘れを防止
でき、そして、スイッチハンドルがハウジングの一柳面
と上面との２面にわたり位置しているために、ハウジン
グの組み立てに際してスイッチハンドルが鉛直下方に向
けられて脱落してしまうおそれが高くなっているにも拘
わらず、ヘアカッターのハウジングに設けたスイッチハ
ンドル取付用切欠をスイッチハンドルの摺敷操作方向と
同方向に横切るリブに摺動自在に係合する係合部がスイ
ッチハンドルに設けられているために、リブと係合部と
の係合でスイッチハンドルの仮止めがなされるものであ
って、組み立てが容易になっているものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図ａ，ｂ及び第３図は従来例の斜視図、第
４図は本発明一実施例の斜視図、第５図は同上の上下を
反転した状態の分解斜視図、第６図はスイッチハンドル
の斜視図、第７図ａ，ｂは上部半体の一部とスイッチハ
ンドルの断面図、第８図ａ，ｂはスイッチハンドルの取
付け方を示す断面図、第９図はスイッチハンドルの上部
半体への取付け状態を示す断面図、第１０図は要部断面
図、第１１図ａ，ｂはクリック係合部を示す破断側面図
、第１２図ａ，ｂ，ｃは接触ばねと接点板とを示す縦断
面図及び断面図であって、ａはオフ時、ｂ，ｃはオン時
を示し、第１３図ａ，ｂは使用状態を示す斜視図、第１
４図はスイッチハンドルの視認角度を示す概略断面図で
あって、１は本体、１川まスイッチハンドル、３はすべ
り止め、６０は切欠、６１はリブを示す。 第１図 第２図 第３図 第４図 第６図 第５図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図 第１４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 矩形体状に形成されて前端に刃部が配置されたヘア
   カツターに、前後方向に摺動操作自在に設けられたスラ
   イドスイツチであつて、そのスイツチハンドルはヘアカ
   ツターの一側面と上面との２面にわたり位置していると
   ともに、ヘアカツターのハウジングに設けたスイツチハ
   ンドル取付用切欠をスイツチハンドルの摺動操作方向と
   同方向に横切るリブに摺動自在に係合する係合部を有し
   ていることを特徴とするヘアカツターのスライドスイツ
   チ。 ２ ヘアカツターはスイツチハンドルが位置する一側面
   とは逆の側面にすべり止めが設けられたものであること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のヘアカツター
   のスライドスイツチ。