JPS6037706Y2 - テ−プレコ−ダの自動再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダにおいて、磁気テープの所望の
区間を希望の回数繰り返して再生することのできるテー
プレコーダの自動再生装置に関する。

従来、テープレコーダにおいて磁気テープの希望の区間
を繰返して再生する場合、マイクロコンピュータシステ
ムを利用するもの以外は、たとえば磁気テープに録音さ
れた曲と曲との間の無信号状態を検出し、この無信号状
態となる区間のみを繰返して再生する方法がある。

しかしこの方法によるときは、前記向と曲との無信号状
態間には１曲が録音されているのみであるため、繰返し
て再生できるのは１曲のみであるという欠点があった。

また他の方法として磁気テープに所定の間隔でそれぞれ
番地を割り当て、その番地指定で繰返しを行なう方法が
ある。

しかしこの方法によるときは磁気テープを１回総て再生
し、磁気テープの所定の間隔毎に番地を割り当てその番
地を記憶しなければならないため使用に当っては不便で
あるという欠点があった。

また之れらの問題を解消するためにマイクロコンピュー
タシステムを使用する方法も考えられるが、高価となっ
て車載テープレコーダなどには適当でない欠点があった
。

本考案は上記にかんがみなされたもので、上記の欠点を
解消して、簡単な構成で磁気テープの所望の区間を繰返
して再生することのできるテープレコーダの自動再生装
置を提供することを目的とするものである。

この目的は本考案によれば、再生状態に維持するための
第１のソレノイドと巻き戻し状態に維持するための第２
のソレノイドと録音テープ駆動用モータの回転速度を検
出するためのパルスを発生する手段とを備えたテープレ
コーダにおいて、前記パルス数を計数する第１のカウン
タと、繰返し回数をプリセットされるプリセッタブルダ
ウンカウンタと、再生中に設定した録音テープ上の繰返
し開始位置と繰返し終了位置との繰返し区間における前
記パルスの数を前記第１のカウンタから前記繰返し終了
位置再生時に読込み記憶する第１のレジスタと、前記繰
返し終了位置再生直後に前記第１のレジスタの値をプリ
セットされ前記繰返し区間の間の前記パルスをカウント
パルスとして入カスるプリセッタブルアンプダウンカウ
ンタからなる第２のレジスタと、アップカウンタとして
動作中の前記第２のレジスタの値と前記第１のレジスタ
の値とを比較しその両値の等しいとき出力を前記ダウン
カウンタヘカウントパルスとして入力する比較器と、前
記繰返し終了位置再生時から前記第２のレジスタの値が
零となるまでの期間前記第２のレジスタをダウンカウン
タとして動作させ、前記第２のレジスタの値が零から前
記比較器が出力を発生するまでの期間前記第２のレジス
タをアップカウンタとして動作させる信号と前記第２の
レジスタをダウンカウンタとして作動させている期間前
記第１のソレノイドを励磁して再生状態にさせ、前記第
２のレジスタをアップカウンタとして動作させている期
間前記第２のソレノイドを励磁して巻き戻し状態にさせ
る信号とを前記ダウンカウンタのカウント値が零になる
までの期間発生する制御回路とを備えることにより遠戚
される。

以下、本考案を実施例により説明する。

第１図は本考案の一実施例のブロック図である。

１はテープレコーダの録音テープ駆動用のモータに設け
た回転速度検出用の周波数発電機の出力を増幅する増幅
器であり、２は増幅器１の出力を波形整形する波形整形
回路であり、３は波形整形回路２の出力をカウントする
カウンタである。

カウンタ３はメモリスイッチの出力を入力とする制御回
路５をメモリスイッチオンの信号に同期した出力でリセ
ットされる。

カウンタ３の出力はゲート回路４を通してレジスタ６に
出力される。

ゲート回路４は制御回路５からのメモリスイッチのオン
からオフまでの期間に対応して出力される出力により開
状態になり、メモリスイッチのオンからオフに至るまで
の期間のカウンタ３のカウント値を記憶する。

７は制御回路５からのメモリスイッチオフの信号に同期
して出力されるパルスにより開状態となるゲート回路で
あって、８はプリセッタブルアンプダウンカウンタから
なるＣレジスタであって、メモリスイッチオフに同期し
てゲート回路７を通してＤレジスタの内容をプリセット
される。

一方、９は繰返し回数を設定するダウンカウンタであっ
て、ダウンカウンタ９のカウント値が零となった出力を
制御回路５に入力する。

１０は制御回路５からのメモリスイッチオフのときから
ダウンカウンタ９のカウント値が零になったときの信号
が出力されるまで開くゲート回路であり、波形整形回路
２の出力はゲート回路１０を通してＣレジスタ８にカウ
ントパルスとして印加する。

Ｃレジスタ８はメモリスイッチオフ時の制御回路５から
の信号からＣレジスタ８のアップダウンカウンタの出力
が零になるまでの期間ダウンカウンタとして働き、次に
Ｃレジスタ８のアップダウンカウンタの出力が零になる
毎にアップカウンタとして、またダウンカウンタとして
働く。

Ｃレジスタ８のカウント出力はゲート回路１１を通して
比較器１２に入力し、比較器１２によってＤレジスタの
値と比較し、Ｄレジスタの値とＣレジスタ８のカウント
出力とが一致したときの出力をカウンタ９のカウントパ
ルスとしてカウンタ９に出力する。

またＣレジスタ８のカウンタ出力が零となったときの出
力は制御回路５に出力する。

ゲート回路１１は制御回路５からＣレジスタ８のアップ
ダウンカウンタとして作動させる信号と同信号により開
となる。

一方、制御回路５はＣレジスタ８のアップダウンカウン
タをダウンカウントとして作動させている期間中の出力
をテープレコーダを巻き戻し状態とするテープレコーダ
のプランジャに出力し、Ｃレジスタ８のアップダウンカ
ウンタをアップカウントとして作動させている期間中の
出力をテープレコーダを再生状態とするテープレコーダ
のプランジャに出力する。

一方、制御回路５はカウンタ９のカウント値が零となっ
た信号に同期してカウンタ３をリセットする。

尚Ａ〜■は制御回路５からの信号である。上記の如き本
実施例の動作について説明する。

第２図は本実施例の動作の説明に供するフローチャート
である。

マス、ダウンカウンタ９に繰返し回数をプリセットする
。

録音テープの再生中に、繰返し開始希望位置においてメ
モリスイッチをオン状態にセットシ、繰返し終了希望位
置においてメモリスイッチをオフ状態にする。

メモリスイッチをオン状態にしたことにまりカウンタ３
はリセットされ引き続き波形整形回路の出力をカウント
する。

メモリスイッチをオフ状態にしたことによりカウンタ３
のカウント値はＤレジスタ６に入力されており、Ｄレジ
スタ６の値はゲート７を通ってＣレジスタ８にプリセッ
トされる。

Ｃレジスタ８はダウンカウンタとして作動する。

同時にテープレコーダを巻き戻し状態にするソレノイド
は励磁され、テープレコーダは巻き戻し動作を行う。

一方、Ｃレジスタ８には波形整形回路２からの出力はゲ
ート回路１０を通ってＣレジスタ８のプリセット値を減
少させて行く。

ついでＣレジスタ８のカウンタ出力が零、すなわちプリ
セット値が零となると制御回路５はＣレジスタ８をアッ
プカウントとして動作させる。

このときにおいてテープレコーダを再生状態とするソレ
ノイドは励磁され、テープレコーダは再生状態となる。

しかるにＣレジスタ８のカウント値が零をなったときは
録音テープが丁度メモリスイッチがオン状態にされたと
きの位置にまで巻き戻されたことになる。

この状態から前記した如くテープレコーダは再生状態と
なる。

また波形整形回路２からのパルスはゲート１０を通して
Ｃレジスタ８に入力され、Ｃレジスタ８にてアップカウ
ントされる。

このアップカウントによりＣレジスタ８の出力はゲート
１１を通してＤレジスタ６の値と比較器１２にて比較さ
れる。

Ｃレジスタ８のアップカウントによりＣレジスタ８のカ
ウント値がＤレジスタ６の値と等しくなったとき比較器
１２はダウンカウンタ９のプリセット値を１だけ減少さ
せる。

同時に制御回路５の出力はＣレジスタ８をダウンカウン
タに切替えるとともにテープレコーダを巻き戻し状態と
するソレノイドを励磁する。

従ってテープレコーダは巻き戻し状態となる。

比較器１２がＤレジスタ６の値とＣレジスタ８のカウン
ト値を等しいことを検出したときは録音テープの位置は
メモリスイッチをオフ状態にしたときの位置にまで達し
ており、繰返し再生希望範囲の１回の再生が行なわれた
わけである。

また上記の如く再びＣレジスタ８がダウンカウンタとし
て作動し、波形整形回路２の出力パルスをダウンカウン
トしてＣレジスタ８のカウント値が零となったとき制御
回路５はＣレジスタ８をアップカウントとして動作させ
るとともに、テープレコーダを再生状態とするソレノイ
ドを励磁する。

従ってテープレコーダは再生状態となる。この再生状態
となる位置は前記に説明したのと同様に丁度メモリスイ
ッチをオン状態にした繰返し再生を希望した位置にまで
巻き戻されていることになる。

ついでＣレジスタ８はアップカウンタとして作動する。

Ｃレジスタ８は波形整形回路２の出力パルスはアップカ
ウントされる。

そこでＣレジスタ８のカウント値とＤレジスタ６の値と
が等しくなるまでテープレコーダは再生動作を行なう。

Ｃレジスタ８のカウント値とＤレジスタ６の値とが等し
くなったときの比較器１２の出力によりダウンカウンタ
９のプリセット値はさらに１だけ減少する。

また比較器１２の出力により制御回路５からの出力はＣ
レジスタ８はダウンカウンタとして作動させる。

また制御回路５の出力はテープレコーダを巻き戻し状態
にするソレノイドを励磁する。

従ってテープレコーダは巻き戻し動作を行なう。

以下同様に動作を続し、最初にメモリスイッチのオン・
オフにより指定した録音テープの繰返し希望範囲を再生
・巻き戻しを、ダウンカウンタ９のカウント値が零にな
るまで、すなわちダウンカウンタ９にプリセットした数
の回数、繰返す。

ダウンカウンタ９のカウント値が零になったとき、すな
わち上記の如く指定した回数の繰返し再生が終了したと
きはＤレジスタ６はクリアされ、各ゲート回路は閉じら
れ、第２図に示したルーチンは解除されて普通の再生が
行なわれ、次の繰返し再生回数の指定および録音テープ
の繰返し再生範囲の指定されるのを待機する。

以上説明した如く本考案によれば、録音テープの選択し
た所定の区間を予め設定した所定の回数自動的に繰返し
再生することができる。

またこのために特別の検出を必要とせず、テープレコー
ダのモータの回転速度を検出するために発生させた信号
を利用することができる。

また特に録音テープ上に録音した曲の曲間を検出する必
要もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロック図であり、第２図
は本考案の一実施例の作用の説明に供するフローチャー
トである。 １・・・・・・増幅器、２・・・・・・波形整形回路、
３・・・・・・カウンタ、４，７，１０および１１・・
・・・・ゲート回路、５・・・・・・制御回路、６・・
・・・・Ｄレジスタ、８・・・・・・Ｃレジスタ、９・
・・・・・ダウンカウンタ、１２・・・・・・比較器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 再生状態に維持するための第１のツレメイドと巻き戻し
   状態に維持するための第２のソレノイドと録音テープ駆
   動用モータの回転速度を検出するためのパルスを発生す
   る手段とを備えたテープレコーダにおいて、前記パルス
   数を計数する第１のカウンタと、繰返し回数をプリセッ
   トされるプリセッタブルカウンタと、再生中に設定した
   録音テープ上の繰返し開始位置と繰返し終了位置との繰
   返し区間における前記パルスの数を前記第１のカランか
   ら前記繰返し終了位置再生時に読込み記憶する第１のレ
   ジスタと、前記繰返し終了位置再生直後に前記第１のレ
   ジスタの値をプリセットされ前記繰返し区間の間の前記
   パルスをカウントパルスとして入力するプリセッタブル
   アップダウンカウンタからなる第２のレジスタと、アッ
   プカウンタとして動作中の前記第２のレジスタの値と前
   記第１のレジスタとの値を比較しその両値の等しいとき
   出力を前記ダウンカウンタヘカウントパルスとして入力
   する比較器と、前記繰返し終了位置再生時から前記第２
   のレジスタの値が零となるまでの期間前記第２のレジス
   タをダウンカウンタとして動作させ、前記第２のレジス
   タの値が零から前記比較器が出力を発生するまでの期間
   前記第２のレジスタをアップカウンタとして動作させる
   信号と前記第２のレジスタをダウンカウンタとして作動
   させている期間前記第１のソレノイドを励磁して再生状
   態にさせ、前記第２のレジスタをアップカウンタとして
   動作させている期間前記第２のソレノイドを励磁して巻
   き戻し状態にさせる信号とを前記ダウンカウンタのカウ
   ント値が零になるまでの期間発生する制御回路とを備え
   、前記繰返し区間の再生を前記ダウンカウンタへのプリ
   ント値の回数だけ行なうことを特徴とするテープレコー
   ダの自動再生装置。