JPS603767B2 - 電解コンデンサ駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサ駆動用電解液Info
- Publication number
- JPS603767B2 JPS603767B2 JP15976280A JP15976280A JPS603767B2 JP S603767 B2 JPS603767 B2 JP S603767B2 JP 15976280 A JP15976280 A JP 15976280A JP 15976280 A JP15976280 A JP 15976280A JP S603767 B2 JPS603767 B2 JP S603767B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- electrolytic solution
- leakage current
- weight
- resorsilic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電解コンデンサの駆動用電解液（以下単に電解
液と称する）の改良に係るもので、特にアルミニウム電
解コンデンサの漏れ電流の低減ならびにそのバラツキの
抑制を目的として新規な改良剤を添加した電解液に関す
る。
液と称する）の改良に係るもので、特にアルミニウム電
解コンデンサの漏れ電流の低減ならびにそのバラツキの
抑制を目的として新規な改良剤を添加した電解液に関す
る。
近年電子部品をプリント基板上に取り付けるために、リ
ード線部を機械的に折り曲げ加工して用いることが多い
。
ード線部を機械的に折り曲げ加工して用いることが多い
。
このような加工はプリント基板へ電子部品を挿入する上
では極めて効率的であるが、電子部品自体とりわけアル
ミニウム電解コンデンサの特性に重大な影響を与える。
一般にアルミニウム電解コンデンサは陽極となる電極に
誘電体酸化皮膜を形成させたものを用いる。この皮膜は
性質上微少な漏れ電流は避けられないが、それとは別に
陽極電極と引き出し用アルミニウムタブとの接合部分の
漏れ電流はわずかな機械的ストレスを加えただけで著し
く増大する。これは、引出し用アルミニウムタブがリー
ド綾部と接続されており、リード線部の折り曲げ加工に
よる衝撃が直接陽極電極に伝わり、皮膜に損傷を与える
ためで、電解液の有する皮膜修復作用をもってしても短
時間では折り曲げ加工前のレベルには戻らず、しかも漏
れ電流値のバラッキも加工前に比べて増大するという欠
点がある。この欠点を改善する方法として、従来行なわ
れてきたのは、電解コンデンサのリード線導出部に配置
された弾性封口部材の上にさらに硬化型の樹脂を塗布し
、リード線部分を固定する方法がある。
では極めて効率的であるが、電子部品自体とりわけアル
ミニウム電解コンデンサの特性に重大な影響を与える。
一般にアルミニウム電解コンデンサは陽極となる電極に
誘電体酸化皮膜を形成させたものを用いる。この皮膜は
性質上微少な漏れ電流は避けられないが、それとは別に
陽極電極と引き出し用アルミニウムタブとの接合部分の
漏れ電流はわずかな機械的ストレスを加えただけで著し
く増大する。これは、引出し用アルミニウムタブがリー
ド綾部と接続されており、リード線部の折り曲げ加工に
よる衝撃が直接陽極電極に伝わり、皮膜に損傷を与える
ためで、電解液の有する皮膜修復作用をもってしても短
時間では折り曲げ加工前のレベルには戻らず、しかも漏
れ電流値のバラッキも加工前に比べて増大するという欠
点がある。この欠点を改善する方法として、従来行なわ
れてきたのは、電解コンデンサのリード線導出部に配置
された弾性封口部材の上にさらに硬化型の樹脂を塗布し
、リード線部分を固定する方法がある。
しかし、この方法ではリード線折り曲げ加工時の瞬間的
なストレスを緩和、抑制するには十分でなく、コンデン
サ本体の全長も長くなる欠点がある。また別の方法とし
て、リード線部を折り曲げ加工ののち、電解コンデンサ
を再度エージングすることも行なわれるが、前述のごと
く修復は十分でなく、しかも製造工程も増え、コスト上
昇の原因となる。
なストレスを緩和、抑制するには十分でなく、コンデン
サ本体の全長も長くなる欠点がある。また別の方法とし
て、リード線部を折り曲げ加工ののち、電解コンデンサ
を再度エージングすることも行なわれるが、前述のごと
く修復は十分でなく、しかも製造工程も増え、コスト上
昇の原因となる。
本発明の電解液は、このような欠点に対処し、漏れ電流
の低減ならびにその変動を抑制するもので、レゾルシル
酸を漏れ電流改良剤として添加したことを特徴とする。
の低減ならびにその変動を抑制するもので、レゾルシル
酸を漏れ電流改良剤として添加したことを特徴とする。
本発明の電解液は、棚酸、コハク酸、サリチル酸、アジ
ピン酸、マレィン酸、安息香酸、またはこれらのアンモ
ニウム塩、アミン塩の一種または二種以上を溶質とし、
これをエチレングリコール、グリセリンなどの多価アル
コール類、エチレングリコ一ルモノメチルヱーテル、エ
チレングリコ一ルモノエチルエーテルなどのアルコール
エーテル類、メチルフオルムアミド、ジメチルフオルム
アミドなどの酸アミド類、ｙーブチロラクトン、ッーバ
レロラクトンなどのラクトン類の中の一種もしくは二種
以上の混合溶媒に溶解してなる電解液に、漏れ電流改良
剤としてレゾルシル酸を添加して構成される。本発明の
解液は、公知の方法で巻回された電解コンデンサ素子に
含浸され、外装ケースに封止され電解コンデンサとして
供される。以下に本発明の実施例を示す。
ピン酸、マレィン酸、安息香酸、またはこれらのアンモ
ニウム塩、アミン塩の一種または二種以上を溶質とし、
これをエチレングリコール、グリセリンなどの多価アル
コール類、エチレングリコ一ルモノメチルヱーテル、エ
チレングリコ一ルモノエチルエーテルなどのアルコール
エーテル類、メチルフオルムアミド、ジメチルフオルム
アミドなどの酸アミド類、ｙーブチロラクトン、ッーバ
レロラクトンなどのラクトン類の中の一種もしくは二種
以上の混合溶媒に溶解してなる電解液に、漏れ電流改良
剤としてレゾルシル酸を添加して構成される。本発明の
解液は、公知の方法で巻回された電解コンデンサ素子に
含浸され、外装ケースに封止され電解コンデンサとして
供される。以下に本発明の実施例を示す。
実施例 １
エチレングリコール８５重量％、アジピン酸８重量％、
水７重量％からなる電解液（参考例１）と、これにｙー
レゾルシル酸１重量％を添加した電解液（本発明例１）
の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７一Ｆのアルミニウ
ム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果について
、リード線部の加工前と加工後についてそれぞれ比較し
た。
水７重量％からなる電解液（参考例１）と、これにｙー
レゾルシル酸１重量％を添加した電解液（本発明例１）
の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７一Ｆのアルミニウ
ム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果について
、リード線部の加工前と加工後についてそれぞれ比較し
た。
漏れ電流値は電解コンデンサ３０個の平均である。実施
例 ２ジメチルフオルムアミド９の重量％にコハク酸ア
ンモニウム１０重量％加えた電解液（参考例２）と、こ
れに８−レゾルシル酸０．５重量％を添加した電解液（
本発明例２）の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７ムＦ
のアルミニウム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制
効果について、実施例１と同様の比較を行なった。
例 ２ジメチルフオルムアミド９の重量％にコハク酸ア
ンモニウム１０重量％加えた電解液（参考例２）と、こ
れに８−レゾルシル酸０．５重量％を添加した電解液（
本発明例２）の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７ムＦ
のアルミニウム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制
効果について、実施例１と同様の比較を行なった。
実施例 ３
エチレングリコ‐ルモノメチルエーテル８の重量％にマ
レィン酸のモノェタノールアミノ塩２の重量％を加えた
電解液（参考例３）と、これに、Ｑ−レゾルシル酸３重
量％を添加した電解液（本発明】３）の各々を用いて定
格６３ＷＶ、４．７一Ｆのアルミニウム電解コンデンサ
を製作し、漏れ電流抑制効果について、実施例１と同様
の比較を行なった。
レィン酸のモノェタノールアミノ塩２の重量％を加えた
電解液（参考例３）と、これに、Ｑ−レゾルシル酸３重
量％を添加した電解液（本発明】３）の各々を用いて定
格６３ＷＶ、４．７一Ｆのアルミニウム電解コンデンサ
を製作し、漏れ電流抑制効果について、実施例１と同様
の比較を行なった。
実施例 ４
ｙーブチロラクトン８り重量％にサリチル酸アンモニウ
ム１３重量％を加えた電解液（参考例４）と、これにｙ
ーレゾルシル酸２重量％を添加した電解液（本発明例４
）の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７ムＦのアルミニ
ウム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果につい
て、実施例１と同様の比較を行なった。
ム１３重量％を加えた電解液（参考例４）と、これにｙ
ーレゾルシル酸２重量％を添加した電解液（本発明例４
）の各々を用いて定格６３ＷＶ、４．７ムＦのアルミニ
ウム電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果につい
て、実施例１と同様の比較を行なった。
以上の各実施例から明らかなように、本発明のレゾルシ
ル酸を添加した電解液を用いたアルミニウム電解コンデ
ンサはリード線折曲げ加工後の漏れ電流の増加が参考例
と比較して極めて低く、バラツキもはるかに少ないこと
がわかる。
ル酸を添加した電解液を用いたアルミニウム電解コンデ
ンサはリード線折曲げ加工後の漏れ電流の増加が参考例
と比較して極めて低く、バラツキもはるかに少ないこと
がわかる。
これは、添加したレゾルシル酸が機械的な誘電体酸化皮
膜の破損をすみやかに修復せしめるためと考えられる。
なお、種々の実験の結果、レゾルシル酸の添加量は各種
の電解液について０．０５一５重量％の範囲で十分な効
果が得られることが認められた。
膜の破損をすみやかに修復せしめるためと考えられる。
なお、種々の実験の結果、レゾルシル酸の添加量は各種
の電解液について０．０５一５重量％の範囲で十分な効
果が得られることが認められた。
また本明細書中のレゾルシル酸には、Ｑ−レゾルシル酸
（レゾルシルー５ーカルボン酸）、８ーレゾルシル酸（
レゾルシルー４−カルボン酸）、ｙーレゾルシル酸（レ
ゾルシル−２−カルボン酸）があるが、実施例に示され
るごとくいずれであってもその効果が認められた。以上
のように本発明によれば、レゾルシル酸を添加した電解
液は電解コンデンサの漏れ電流の絶対値を低減させ、か
つそのバラッキを抑え、電解コンデンサのリード線部の
折り曲げ加工時に増大する漏れ電流を著しく抑制するこ
とができる。
（レゾルシルー５ーカルボン酸）、８ーレゾルシル酸（
レゾルシルー４−カルボン酸）、ｙーレゾルシル酸（レ
ゾルシル−２−カルボン酸）があるが、実施例に示され
るごとくいずれであってもその効果が認められた。以上
のように本発明によれば、レゾルシル酸を添加した電解
液は電解コンデンサの漏れ電流の絶対値を低減させ、か
つそのバラッキを抑え、電解コンデンサのリード線部の
折り曲げ加工時に増大する漏れ電流を著しく抑制するこ
とができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 漏れ電流低減剤として、レゾルシル酸を添加したこ
とを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解液。 ２ レゾルシル酸の添加量が０．０５−５重量％の範囲
であるところの特許請求の範囲第１項記載の電解コンデ
ンサ駆動用電解液。 ３ レゾルシル酸は、α−レゾルシル酸、β−レゾルシ
ル酸、γ−レゾルシル酸のいずれか一種もしくは二種以
上の混合物であるところの特許請求の範囲第１項記載の
電解コンデンサ駆動用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15976280A JPS603767B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15976280A JPS603767B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5784121A JPS5784121A (en) | 1982-05-26 |
| JPS603767B2 true JPS603767B2 (ja) | 1985-01-30 |
Family
ID=15700705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15976280A Expired JPS603767B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS603767B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6367578U (ja) * | 1986-10-21 | 1988-05-07 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4752707B2 (ja) * | 2006-09-30 | 2011-08-17 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
-
1980
- 1980-11-13 JP JP15976280A patent/JPS603767B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6367578U (ja) * | 1986-10-21 | 1988-05-07 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5784121A (en) | 1982-05-26 |
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