JPH0777184B2 - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
- Publication number
- JPH0777184B2 JPH0777184B2 JP62049586A JP4958687A JPH0777184B2 JP H0777184 B2 JPH0777184 B2 JP H0777184B2 JP 62049586 A JP62049586 A JP 62049586A JP 4958687 A JP4958687 A JP 4958687A JP H0777184 B2 JPH0777184 B2 JP H0777184B2
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- Japan
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- acid
- electrolytic
- trihydroxybenzoic
- driving
- dihydroxybenzoic
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- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電解コンデンサ駆動用電解液に関するものであ
る。
る。
従来の技術 従来のアルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液はエ
チレングリコール、プロピレングリコールなどの多価ア
ルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒とし
て、ほう酸、モノカネボン酸、ジカルボン酸、りん酸ま
たはこれらの塩類を溶解した電解液が多用されている。
チレングリコール、プロピレングリコールなどの多価ア
ルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒とし
て、ほう酸、モノカネボン酸、ジカルボン酸、りん酸ま
たはこれらの塩類を溶解した電解液が多用されている。
発明が解決しようとする問題点 一般にアルミニウム電解コンデンサは陽極となる電極に
誘電体酸化皮膜を形成したものが用いられている。
誘電体酸化皮膜を形成したものが用いられている。
この皮膜は性質上、微妙な漏れ電流は避けられないが、
さらにこれとは別に陽極電極の引出し用アルミニウムタ
ブとの接合部分の漏れ電流は、機械的ストレスを加えた
だけで著しく増大する。
さらにこれとは別に陽極電極の引出し用アルミニウムタ
ブとの接合部分の漏れ電流は、機械的ストレスを加えた
だけで著しく増大する。
近年、電子部品の小形化に伴い、この陽極電極と引出し
用アルミニウムタブとの接合部分に対しては、プリント
基板にコンデンサのリード線端子を挿入するときにスト
レスが加わり、またリード線端子を折り曲げ加工すると
きにもストレスが加わり、漏れ電流が増大するといった
ことが問題となっている。この欠点を改善する方法とし
て封口部へ樹脂を塗布することによりリード線を固定す
る方法があるが、製造工程が増加してコスト上昇の原因
となる。
用アルミニウムタブとの接合部分に対しては、プリント
基板にコンデンサのリード線端子を挿入するときにスト
レスが加わり、またリード線端子を折り曲げ加工すると
きにもストレスが加わり、漏れ電流が増大するといった
ことが問題となっている。この欠点を改善する方法とし
て封口部へ樹脂を塗布することによりリード線を固定す
る方法があるが、製造工程が増加してコスト上昇の原因
となる。
問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解決するため、エチレングリコ
ール、エチレングリコールのモノエステル類、N、N−
ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの有機
溶媒にほう酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル酸など
の無機、有機の酸またはこれらの塩類の一種または二種
以上を溶質として溶解した電解液に0.1〜5.0wt%のジヒ
ドロキシ安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸を添加
したことを特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液で
ある。
ール、エチレングリコールのモノエステル類、N、N−
ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの有機
溶媒にほう酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル酸など
の無機、有機の酸またはこれらの塩類の一種または二種
以上を溶質として溶解した電解液に0.1〜5.0wt%のジヒ
ドロキシ安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸を添加
したことを特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液で
ある。
作用 ジヒドロキシ安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸
は、親水性基である−OH基を2つまたは3つ有してお
り、誘電体皮膜の欠陥部とのなじみが良く、皮膜欠陥を
すばやく復習するという作用を有している。このため、
リード端子からのストレスをうけても皮膜欠陥部がすぐ
に復習されるため漏れ電流のリード線加工前後の変化が
少ない。
は、親水性基である−OH基を2つまたは3つ有してお
り、誘電体皮膜の欠陥部とのなじみが良く、皮膜欠陥を
すばやく復習するという作用を有している。このため、
リード端子からのストレスをうけても皮膜欠陥部がすぐ
に復習されるため漏れ電流のリード線加工前後の変化が
少ない。
実施例 次に本発明の具体的実施例について述べる。
表は、γ−ブチロラクトン70wt%、エチレングリコール
10wt%、フタル酸トリメチルアンモニウム20wt%からな
る電解液(従来品)と、これにジヒドロキシ安息香酸ま
たはトリヒドロキシ安息香酸の添加量を変えて調合して
電解液試料を製作し、この電解液を用いて定格50WV/4.7
μF(ケースサイズ直径4mm、長さ7mm)のアルミニウム
電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果をリード線
部の折り曲げ加工前および加工後の漏れ電流値により評
価した。表中の漏れ電流は常温、定格電圧印加2分後の
値で、いずれも試料数20個の平均値を示す。
10wt%、フタル酸トリメチルアンモニウム20wt%からな
る電解液(従来品)と、これにジヒドロキシ安息香酸ま
たはトリヒドロキシ安息香酸の添加量を変えて調合して
電解液試料を製作し、この電解液を用いて定格50WV/4.7
μF(ケースサイズ直径4mm、長さ7mm)のアルミニウム
電解コンデンサを製作し、漏れ電流抑制効果をリード線
部の折り曲げ加工前および加工後の漏れ電流値により評
価した。表中の漏れ電流は常温、定格電圧印加2分後の
値で、いずれも試料数20個の平均値を示す。
表中の添加剤Dはジヒドロキシ安息香酸、また添加剤T
はトリヒドロキシ安息香酸を示し、例えば2、3−Dは
2、3−ジヒドロキシ安息香酸を表す。
はトリヒドロキシ安息香酸を示し、例えば2、3−Dは
2、3−ジヒドロキシ安息香酸を表す。
上述の実施例から明らかなように本発明のジヒドロキシ
安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸を添加した電解
液を用いた電解コンデンサは、漏れ電流の増加が著しく
抑制されている。
安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸を添加した電解
液を用いた電解コンデンサは、漏れ電流の増加が著しく
抑制されている。
なお、種々の実験の結果より、ジヒドロキシ安息香酸ま
たはトリヒドロキシ安息香酸の添加量が0.1〜5.0wt%で
あれば、この効果は有効かつ実用上十分である。ジヒド
ロキシ安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸の添加量
が5.0wt%を超える量では、高温負荷試験において、静
電容量変化率、tanδ変化率が大であり、また0.1wt%未
満ではその効果は充分ではない。
たはトリヒドロキシ安息香酸の添加量が0.1〜5.0wt%で
あれば、この効果は有効かつ実用上十分である。ジヒド
ロキシ安息香酸またはトリヒドロキシ安息香酸の添加量
が5.0wt%を超える量では、高温負荷試験において、静
電容量変化率、tanδ変化率が大であり、また0.1wt%未
満ではその効果は充分ではない。
また、上述の実施例の他、エチレングリコールエチレン
グリコールのモノエステル類、N、N−ジメチルホルム
アミド類、γ−ブチロラクトンなどの有機溶媒あるいは
さらに水を加えたものを溶媒とし、蟻酸、酢酸などのモ
ノカルボン酸、ほう酸、リン酸、マレイン酸、フタル酸
などの無機、有機の酸またはこれらの塩類の一種または
二種以上を溶質として溶解した電解液についてもジヒド
ロキシ安息香酸、またはトリヒドロキシ安息香酸を添加
し種々調合比を変えて繰り返し実験したが、同様な結果
が得られた。
グリコールのモノエステル類、N、N−ジメチルホルム
アミド類、γ−ブチロラクトンなどの有機溶媒あるいは
さらに水を加えたものを溶媒とし、蟻酸、酢酸などのモ
ノカルボン酸、ほう酸、リン酸、マレイン酸、フタル酸
などの無機、有機の酸またはこれらの塩類の一種または
二種以上を溶質として溶解した電解液についてもジヒド
ロキシ安息香酸、またはトリヒドロキシ安息香酸を添加
し種々調合比を変えて繰り返し実験したが、同様な結果
が得られた。
発明の効果 以上のようにジヒドロキシ安息香酸またはトリヒドロキ
シ安息香酸を添加した本発明の駆動用電解液はアルミニ
ウム電解コンデンサにおいて、リード線加工などのスト
レスを加えても漏れ電流の極めて安定した特性を示し、
工業的ならびに実用的価値の大なるものである。
シ安息香酸を添加した本発明の駆動用電解液はアルミニ
ウム電解コンデンサにおいて、リード線加工などのスト
レスを加えても漏れ電流の極めて安定した特性を示し、
工業的ならびに実用的価値の大なるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】エチレングリコール、エチレングリコール
のモノエステル類、N、N−ジメチルホルムアミド、γ
−ブチロラクトンなどの有機溶媒にほう酸、アジピン
酸、マレイン酸、フタル酸などの無機、有機の酸または
これらの塩類の一種または二種以上を溶質として溶解し
た電解液に0.1〜5.0wt%のジヒドロキシ安息香酸または
トリヒドロキシ安息香酸を添加したことを特徴とする電
解コンデンサの駆動用電解液。 - 【請求項2】上記ジヒドロキシ安息香酸が2、3−ジヒ
ドロキシ安息香酸、2、4−ジヒドロキシ安息香酸、
3、4−ジヒドロキシ安息香酸またはこれらの塩類であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電解コ
ンデンサの駆動用電解液。 - 【請求項3】上記トリヒドロキシ安息香酸が2、3、4
−トリヒドロキシ安息香酸、2、3、6−トリヒドロキ
シ安息香酸、3、4、5−トリヒドロキシ安息香酸また
はこれらの塩類であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の電解コンデンサの駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62049586A JPH0777184B2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62049586A JPH0777184B2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63213917A JPS63213917A (ja) | 1988-09-06 |
JPH0777184B2 true JPH0777184B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=12835327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62049586A Expired - Fee Related JPH0777184B2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777184B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019049848A1 (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-14 | 日本ケミコン株式会社 | 固体電解コンデンサ |
JPWO2019187822A1 (ja) * | 2018-03-27 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解コンデンサ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603767A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-10 | Hitachi Ltd | 情報処理装置 |
-
1987
- 1987-03-03 JP JP62049586A patent/JPH0777184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603767A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-10 | Hitachi Ltd | 情報処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63213917A (ja) | 1988-09-06 |
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