JPS6037554Y2 - ネガキヤリヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は写真焼付装置において、ネガフィルム（以下１
ネガヨを言う）を保持するネガキャリヤに関するもので
ある。

ネガキャリヤの機能は、ネガ画面の平面性を保って所定
の位置へ保持することと、ネガの挿換や内駒の移動を迅
速に行なえることである。

したがって、画面の平面性を保つための内窓へのネガの
好ましい圧着性とネガガイドへの挿換や移動を行なうネ
ガの好ましい操作性とが実現できるような構造のネガキ
ャリヤが要望される。

従来、ネガキャリヤは固定フレームにネガの幅に応じた
溝等のネガガイドを施し、このネガガイドにネガを沿わ
せて的の移動をさせるようにしである。

この固定フレームの内窓ヘネガを圧着させるための可動
フレームは、固定フレームのネガガイドの底と同水準面
にある固定フレームの内窓へ可動フレームの内窓を圧着
させるために、ネガガイドの底にまで入り込むような形
状にしである。

可動フレームの形状をネガガイドの幅に合わせたものは
、固定フレームへの圧着力が十分に得られないという欠
点がある。

そこで、固定フレームへの圧着力が十分得られるように
するには、可動フレームを十分大きくすることが必要で
、この場合、ネガガイドの縁を可動フレームが入り込む
形状に切欠くことによって対処している。

このようにネガガイドの縁を切欠くとネガガイドの中央
部分が幅広になるため、ネガの先端あるいは後端の餉を
内窓へ位置させるときに、ネガがネガガイドから逃げて
しまい、所定の位置へ保持させにくくなる。

ネガの端部付近の内駒をも所定の位置へ保持させるには
、切欠いた中央部にガイドピンを植設することで対処で
きる。

しかし、ネガの挿換操作において、長尺ネガを縦長方向
へ挿入する同時プリントにおける操作では不都合がない
のだが、数的毎に切断した短尺ネガを幅方向へ挿入する
再注文プリントにおける操作ではネガの縁がガイドピン
に当接するので操作しにくい欠点があった。

本考案の目的は上記欠点を解消させるため、ネガ画面の
平面性を保つ圧着力を増強させるように可動フレームを
大型化した場合においても、ネガの端部附近の酌を所定
位置へ保持させる操作および短尺ネガを幅方向へ挿入す
る操作を行ないよくしたネガキャリヤを提供することで
ある。

本考案は上記目的を遠戚するためになされたもので、そ
の要旨とする構成は、ネガガイドおよび内窓を有する固
定フレームと、前記内窓に対応する内窓を有する圧着用
可動フレームとからなるネガキャリャにおいて、前記固
定フレームのネガガイドの縁部に前記圧着用可動フレー
ムが入り込む切欠をネガガイド部となる中央を残して両
側に施したことを特徴とするネガキャリヤである。

以下図示した実施例にて本考案を詳述する。

第１図は、溝を施し溝の底１および溝の縁２Ａ、２Ｂに
よってネガガイド３を形成し、底１の中央に開口を施し
内窓４を形成するとともに、ネガガイド３の縁２Ｂにネ
ガガイド部となる中央５を残して可動フレーム（仮想線
で示す）１０が入り込む切欠６を施した固定フレーム７
を示す平面図である。

第２図は、内窓８および切込９を施した可動フレーム１
０をその四隅にスプリング１１を介して作動的１２に付
勢させて取付けた圧着部材１３を示す平面図である。

そして、第１図に示した固定フレーム７に第２図に示し
た可動フレーム１０を第１図に仮想線で示した位置へ整
合させ組付けて、第３図に斜視図で示すようにネガキャ
リヤを構成させる。

本考案は上記のごとき構成であるから、第３図における
矢印Ａの方向へ長尺ネガを挿換する場合も矢印Ｂの方向
へ短尺ネガを挿換する場合も操作性が良好であり、かつ
、ネガの端部附近の内駒を内窓４に位置合わせする場合
において中央５をネガガイドとして残しであるので確実
に所定の位置へ案内する機能を有する。

したがって、本考案はネガ画面の平面性を向上させるた
め可動フレームを大型にして圧着力を向上させる構造と
した場合の前述した操作性の問題を解消できるという効
果を奏する。

また、固定フレームにおいて中央５を残すことによる相
対的形状としての可動フレームの切込９は、ネガ画面を
見易くし更に操作がすなわち、第３図矢印Ｂ方向から挿
換される長尺ネガの案内用として可動フレーム１０には
屈曲部が形成されているため、切欠９が無いと第４図に
示される如く可動フレーム１０の上昇時に、ネガガイド
３上のネガの縁部に記録されている駒番号等の確認作業
（矢印Ｃ方向）が困難となる。

しかし、この実施例では切欠９が形成されているため、
作業員はこの切欠９を通して矢印Ｃ方向に見て、ネガ餉
の番号を確認する等の作業を容易に行うことができる。

実施例における固定フレームの溝の縁より２Ｂよりも２
Ａの方が高くなるようにしておけば、ネガを幅方向へ挿
入する場合の操作がより仕易くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構成要素である固定フレームの平面図
、第２図は本考案の構成要素である可動フレームの平面
図、第３図は本考案にかかわるネガキャリヤの斜視図で
あり、第４図は固定フレーム及び可動フレームの中央部
分を通って切断した縦断面図である。 ２Ａ、２Ｂ・・・・・・ネガガイドの縁、３・・・・・
・ネガガイド、４，８・・・・・・内窓、５・・・・・
・中央部分、６・・・・・・切欠、７・・・・・・固定
フレーム、９・・・・・・切込、１０・・・・・・可動
フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ネガガイドおよび内窓を有する固定フレームと、前記内
   窓に対応する内窓を有する圧着用可動フレームとからな
   るネガキャリアにおいて、前記固定フレームのネガガイ
   ドの縁部に前記圧着用可動フレームが入り込む切欠を、
   ネガガイド部となる中央を残して両側に施したことを特
   徴とするネガキャリヤ。