JPS6037208Y2 - 振動減衰作用を有する工具位置補正装置 - Google Patents
振動減衰作用を有する工具位置補正装置Info
- Publication number
- JPS6037208Y2 JPS6037208Y2 JP8885280U JP8885280U JPS6037208Y2 JP S6037208 Y2 JPS6037208 Y2 JP S6037208Y2 JP 8885280 U JP8885280 U JP 8885280U JP 8885280 U JP8885280 U JP 8885280U JP S6037208 Y2 JPS6037208 Y2 JP S6037208Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- correction device
- position correction
- tool position
- main shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は回転主軸に枢支された揺動部材を揺動変位させ
ることにより工具刃先位置を補正できるようにした装置
における工具の自励振動を減衰させるようにしたもので
ある。
ることにより工具刃先位置を補正できるようにした装置
における工具の自励振動を減衰させるようにしたもので
ある。
一般に工具位置補正機能を有する中ぐり主軸ヘッドとし
ては、回転主軸に対して工具支持体を偏心して相対回転
可能に設けた偏心フィール式のものとか、工具支持体を
半径方向に弾性変形させるものとか、工具支持体を回転
主軸に枢支させて揺動変位させるものとか色々な形式の
ものが採用されているが、かかる工具位置補正機能を有
する中ぐり主軸の工具支持体に振動を減衰させる制振手
段を設けたものはほとんど存在していない。
ては、回転主軸に対して工具支持体を偏心して相対回転
可能に設けた偏心フィール式のものとか、工具支持体を
半径方向に弾性変形させるものとか、工具支持体を回転
主軸に枢支させて揺動変位させるものとか色々な形式の
ものが採用されているが、かかる工具位置補正機能を有
する中ぐり主軸の工具支持体に振動を減衰させる制振手
段を設けたものはほとんど存在していない。
しかしながら中ぐり工具を支持せしめ主軸内には特別な
工具位置補正機能を有しない中ぐリフィールにおいては
、そのフィール内にインパクトタンパを組込んだものが
良く知られている。
工具位置補正機能を有しない中ぐリフィールにおいては
、そのフィール内にインパクトタンパを組込んだものが
良く知られている。
これらフィールはインパクトタンパを組込むに適した軸
径及び長さを有し、インパクトタンパを組込むことにさ
して困難性はない。
径及び長さを有し、インパクトタンパを組込むことにさ
して困難性はない。
ところが前述したように工具位置補正機能を中ぐり主軸
内に組込んだものにおいては、フィール内にインパクト
タンパを設けるにしてもスペース的な制約とか工具支持
部の剛性低下をもたらすことになり相当な困難性が伴う
。
内に組込んだものにおいては、フィール内にインパクト
タンパを設けるにしてもスペース的な制約とか工具支持
部の剛性低下をもたらすことになり相当な困難性が伴う
。
特に小径穴加工用のものにおいては特に困難である。
本考案はかかる工具位置補正機能を有するものにおいて
、特に小径穴加工用のものにおいても有効なインパクト
タンパの組込みを可能にし、制振作用を効果的に遠戚せ
んとすることを目的とする。
、特に小径穴加工用のものにおいても有効なインパクト
タンパの組込みを可能にし、制振作用を効果的に遠戚せ
んとすることを目的とする。
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、10は主軸ヘッド、11は主軸ヘッド
10に軸受12.13を介して回転可能に軸承され中空
穴11aを有する回転主軸、14は回転主軸11の一端
部に固着された支持部材で、この支持部材14の先端部
には直径方向に凹陥溝14aが刻設され、この凹陥溝1
4aの両側には主軸軸線と直交する枢軸15の両端部を
支承する支持突起14bが突設され、かつ回転主軸11
の中空穴11aと同心の貫通穴14cが穿設されている
。
10に軸受12.13を介して回転可能に軸承され中空
穴11aを有する回転主軸、14は回転主軸11の一端
部に固着された支持部材で、この支持部材14の先端部
には直径方向に凹陥溝14aが刻設され、この凹陥溝1
4aの両側には主軸軸線と直交する枢軸15の両端部を
支承する支持突起14bが突設され、かつ回転主軸11
の中空穴11aと同心の貫通穴14cが穿設されている
。
16は枢軸15によって揺動可能に枢支された揺動部材
で、この揺動部材16の頭部16aは凹陥溝14aの内
側壁に摺接腰他端の突起部16bは貫通穴14cを貫通
して回転主軸11の中空穴11aに挿入されている。
で、この揺動部材16の頭部16aは凹陥溝14aの内
側壁に摺接腰他端の突起部16bは貫通穴14cを貫通
して回転主軸11の中空穴11aに挿入されている。
回転主軸11の中空穴11aにはキー係合により軸方向
移動のみ許容された補正軸17が挿通され、この補正軸
17の一端には軸線に対してわずか傾斜する傾斜面18
aを備えた楔体18が固着され、他端は回転主軸11の
後端部より外方に突出されている。
移動のみ許容された補正軸17が挿通され、この補正軸
17の一端には軸線に対してわずか傾斜する傾斜面18
aを備えた楔体18が固着され、他端は回転主軸11の
後端部より外方に突出されている。
前記揺動部材16の突起部16bには、楔体18の傾斜
面18aに当接するフォロア部16cが設けられ、この
フォロア部16cを傾斜面18aに押圧するスプリング
19が縮設されている。
面18aに当接するフォロア部16cが設けられ、この
フォロア部16cを傾斜面18aに押圧するスプリング
19が縮設されている。
20は主軸ヘッド10と同じ基台上に固着されたブロッ
クで、このブロック20は回転主軸11と同心的にシリ
ンダ21が穿設され、このシリンダ21に嵌合スるピス
トン22のピストンロッド23は軸受24を介して相対
回転のみ許容して前記補正軸17を結合された継手部材
25に連結されている。
クで、このブロック20は回転主軸11と同心的にシリ
ンダ21が穿設され、このシリンダ21に嵌合スるピス
トン22のピストンロッド23は軸受24を介して相対
回転のみ許容して前記補正軸17を結合された継手部材
25に連結されている。
継手部材25にはブロック20から突設された軸26と
係合し回り止めされている。
係合し回り止めされている。
27はブロック20に螺合し回転と軸移動が許容された
ストッパ軸、このストッパ軸27の一端はシリンダ21
内に挿入されピストン22の後退位置を規制する。
ストッパ軸、このストッパ軸27の一端はシリンダ21
内に挿入されピストン22の後退位置を規制する。
ストッパ軸27の他端にはスプライン28が刻設され、
ブロック20に回転のみ許容して軸承された歯車29の
スプライン穴29aに係合している。
ブロック20に回転のみ許容して軸承された歯車29の
スプライン穴29aに係合している。
この歯車29に噛合する歯車30は手動ハンドル31の
軸32に連結されている。
軸32に連結されている。
前記揺動部材16の頭部16aには、中ぐり工具T□。
T2を保持するフィール35が固着されている。
またこの頭部16aには回転主軸11の軸線と平行に有
底の孔36,37が枢軸15に対して対称的に穿設され
、この孔36.38にスプリング38を介挿して複数個
の質量部材39が挿入され、支持部材14の端面に押圧
されている。
底の孔36,37が枢軸15に対して対称的に穿設され
、この孔36.38にスプリング38を介挿して複数個
の質量部材39が挿入され、支持部材14の端面に押圧
されている。
この質量部材39は半径方向及び軸方向にわすかな間隙
を有し、孔内て遊動可能になっている。
を有し、孔内て遊動可能になっている。
尚、複数個の質量部材39とともにスプリング38が挿
入されているが、このスプリング38は支持部材14に
対し揺動部材16を回転主軸の軸線方向に押圧し枢軸1
5の軸受部の遊隙を除去する作用をなすものであり、制
振作用には特に関与しないものであり、このスプリング
38は省略してさしつかえないものである。
入されているが、このスプリング38は支持部材14に
対し揺動部材16を回転主軸の軸線方向に押圧し枢軸1
5の軸受部の遊隙を除去する作用をなすものであり、制
振作用には特に関与しないものであり、このスプリング
38は省略してさしつかえないものである。
この場合には孔36.37は軸線と平行に穿設する必要
はなく半径方向に穿設しても有効である。
はなく半径方向に穿設しても有効である。
又質量部材39は軸方向に複数に分断されたものが使用
されているが、一体のものであっても有効である。
されているが、一体のものであっても有効である。
上記構成における動作を次に説明する。
第1図に示すようにピストン22が前進端に位置する状
態では補正軸17が前進され、楔体18の傾斜面18a
に当接する揺動部材16は時計方向回動端となっている
。
態では補正軸17が前進され、楔体18の傾斜面18a
に当接する揺動部材16は時計方向回動端となっている
。
このため、フィール35に対し180度位相を異にして
設けられた一方の中ぐり工具T1の主軸中心に対する半
径位置が他方の中ぐり工具T2よりも大きくなっている
。
設けられた一方の中ぐり工具T1の主軸中心に対する半
径位置が他方の中ぐり工具T2よりも大きくなっている
。
この状態で回転主軸11を回転させ、主軸ヘッド10を
前進させると中ぐり工具T1によって中ぐり加工が行わ
れる。
前進させると中ぐり工具T1によって中ぐり加工が行わ
れる。
主軸ヘッド10が前進端に達し、中ぐり工具T1がワー
クを貫通すると、ピストン22が後退されピストン軸2
7に当接する後退位置となる。
クを貫通すると、ピストン22が後退されピストン軸2
7に当接する後退位置となる。
補正軸17とともに楔体18も後退し、揺動部材16は
枢軸15を中心にして反時計方向に微少量回動される。
枢軸15を中心にして反時計方向に微少量回動される。
これによって中ぐり工具T2の半径位置が他方の中ぐり
工具T1より大きくなり、かつ前記中ぐり工具T1によ
って加工された穴径より大きな穴径に設定される。
工具T1より大きくなり、かつ前記中ぐり工具T1によ
って加工された穴径より大きな穴径に設定される。
この後主軸ヘッド10を後退させ、仕上げ中ぐり加工が
行われる。
行われる。
この仕上げ加工における穴径はストッパ軸27の位置を
微細に位置調整することにより調整することができる。
微細に位置調整することにより調整することができる。
上記構成によれば、中ぐり工具T1.T2の刃先位置は
揺動部材16を回動させることにより位置調整をするこ
とができが、かかる揺動部材16に制振作用をなす質量
部材39を収納したため、工具位置補正機能を有する中
ぐり主軸装置において、制振作用を効果的に行わせるこ
とができ、しかも、フィール35自体の剛性を低下させ
ることがないので、びびりの発生を効果的に防止するこ
とができる。
揺動部材16を回動させることにより位置調整をするこ
とができが、かかる揺動部材16に制振作用をなす質量
部材39を収納したため、工具位置補正機能を有する中
ぐり主軸装置において、制振作用を効果的に行わせるこ
とができ、しかも、フィール35自体の剛性を低下させ
ることがないので、びびりの発生を効果的に防止するこ
とができる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は中ぐり主
軸ヘッドの縦断面図、第2図は第1図における■−■線
断面矢視図、第3図は第1図における■−■線断面矢視
図である。 10・・・・・・主軸ヘッド、11・・曲回転生軸、1
4・・・・・・支持部材、15・・・・・・枢軸、16
・・曲揺動部材、17・・・・・・補正軸、18・・曲
楔体、21・曲・シリンダ、22・曲ゼストン、25・
・・・・・継手部材、27・・・・・・ストッパ軸、2
8・・曲スプライン、29.30・・・・・・歯車、T
1.T2・・曲中ぐり工具、35・・・・・・フィール
、36.37・曲・孔、38・・曲スプリング、39・
・・・・・質量部材。
軸ヘッドの縦断面図、第2図は第1図における■−■線
断面矢視図、第3図は第1図における■−■線断面矢視
図である。 10・・・・・・主軸ヘッド、11・・曲回転生軸、1
4・・・・・・支持部材、15・・・・・・枢軸、16
・・曲揺動部材、17・・・・・・補正軸、18・・曲
楔体、21・曲・シリンダ、22・曲ゼストン、25・
・・・・・継手部材、27・・・・・・ストッパ軸、2
8・・曲スプライン、29.30・・・・・・歯車、T
1.T2・・曲中ぐり工具、35・・・・・・フィール
、36.37・曲・孔、38・・曲スプリング、39・
・・・・・質量部材。
Claims (2)
- (1)主軸ヘッドに回転可能に軸承された回転主軸の先
端部に回転軸線と直交する枢軸にて揺動部材を揺動可能
に枢支し、この揺動部材の一端には中ぐり工具を固着す
るとともに他端には回転主軸中心に挿通され軸方向移動
可能な補正軸先端の楔体に当接するフォロア部を形威し
、前記補正軸の軸方向位置を調整するべく連繋された操
作手段を前記回転主軸外に設けてなる工具位置補正装置
において、前記揺動部材には、前記枢軸に対しほぼ対称
的にかつ枢軸より半径方向に離間して複数の孔を穿設し
、各孔内には半径方向及び軸方向にわずかな遊隙を有し
て移動できる質量部材を挿入したことを特徴とする振動
減衰作用を有する工具位置補正装置。 - (2)前記揺動部材に穿設された孔を回転主軸軸線と平
行な方向に穿設するとともに回転主軸端面側に開口部を
有し、この開口部を通じて前記質量部材は弾性部材によ
り回転主軸端面に対し押圧力を付与した状態で挿入され
ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の工具位置補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8885280U JPS6037208Y2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 振動減衰作用を有する工具位置補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8885280U JPS6037208Y2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 振動減衰作用を有する工具位置補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5713106U JPS5713106U (ja) | 1982-01-23 |
JPS6037208Y2 true JPS6037208Y2 (ja) | 1985-11-06 |
Family
ID=29450913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8885280U Expired JPS6037208Y2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 振動減衰作用を有する工具位置補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6037208Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6763504B2 (ja) * | 2016-08-25 | 2020-09-30 | エヌティーエンジニアリング株式会社 | 位置補正機能付き作業機械及びその位置補正方法。 |
DE102018108167A1 (de) * | 2018-04-06 | 2019-10-10 | Alfing Kessler Sondermaschinen Gmbh | Werkzeughalter |
-
1980
- 1980-06-24 JP JP8885280U patent/JPS6037208Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5713106U (ja) | 1982-01-23 |
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