JPS6037039Y2 - 整流回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は整流回路に係り、特にチョークインプット型の
倍電圧整流回路に関するものであり、その目的とすると
ころは簡単な構成で効率の良い整流回路を提供しようと
することにある。

一般に整流回路としては、負荷電流の変動に対して出力
直流電圧が変化しないものであることが望まれる。

そこでチョークコイルを交流入力側に近い方に挿入して
電圧変動を抑えたチョークインプット型の整流回路が知
られている。

この種の整流回路の中でも電圧変動をさらに抑えるため
チョークコイルを２個用いたものがあり、特性的に改善
が図られているが、これによればチョークコイルが２個
必要であり、部品点数、作業効率等の面で好ましくない
ものであった。

そこで本考案はこのような従来の欠点を解消しようとす
るものであり、以下にその実施例について図面と共に説
明する。

第１図において、１，２は交流信号入力端子であり、端
子１はコンデンサ３を介してチョークコイル４の巻線の
途中に設けた中間タップ５に接続されている。

上記チョークコイル４の巻線の一端６はダイオード２の
カソード、アノードを介してアース線路に接続されてい
る。

上記巻線の他端８は夕゛イオード９のアノード、カソー
ドを介して直流出力端子１０に接続されると共にコンデ
ンサ１１を介してアース線路に接続されている。

上記入力端子２はアース線路を介して他方の直流出力端
子１２に接続されている。

上記実施例において次にその動作を説明する。

入力端子１，２に第２図アの如きパルス幅制御された矩
形波信号が加えられると、この矩形波の正側成分入力時
にはコンデンサ３、チョークコイル４、ダイオード９、
コンデンサ１１の経路でコンデンサ１１にｅ工が電荷が
蓄積され、矩形波の負側成分入力時にはダイオード７、
チョークコイル４、ダイオード９、コンデンサ１１の経
路でコンデンサ１１にさらにｅｌの電荷が蓄積され、出
力側には２ｅ１の直流電圧が得られる。

第４図イ、つはダイオード９，７の出力波形、第４図工
は出力直流電圧波形を示す。

第３図は本実施例の倍電圧整流回路と全波整流回路を組
合わせて２つの異なる直流出力電圧を得る電源回路であ
り、１３は交流電源からの信号を変圧する電源トランス
で、このトランス１３の２次巻線１４の一端１５と中間
タップ１６との間に上述した本実施例の倍電圧整流回路
（点線枠で示す）の入力側が接続される。

上記トランス１３の２次巻線１４の両端１５．１７には
ダイオード１８．１９、チョークコイル２０、コンデン
サ２１で構成される全波整流回路が接続される。

そして端子１０．１２間には倍電圧出力が端子２２，１
２間には通常の出力が得られる。

以上説明したように本考案の整流回路によれば１個のチ
ョークコイルにタップを設けて回路を構成しているので
１個のチョークコイルを用いながら従来の１個のチョー
クコイルを用いたものよりも電圧変動の少ないすなわち
レギュレーションの良い安価な整流回路を提供できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２図７〜工
はその動作を説明する波形図、第３図は本実施例を用い
た電源回路である。 １．２・・・・・・交流信号入力端子、３・曲・コンデ
ンサ、４・・・・・・チョークコイル、７，９・・・・
・・ダイオード、１１・・・・・・コンデンサ、１０．
１２・・＝ＥｉＩｉ出力端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チョークコイルの巻線からタップを引出し、このタップ
   に第１のコンデンサを介して交流信号を供給するように
   なし、上記チョークコイルの一端を第１のダイオードを
   介してアースし、かつ上記チョークコイルの他端を第２
   のダイオードを介して出力端に接続すると共に第２のコ
   ンデンサを介してアースするように構成した整流回路。