JPS6036634B2 - 自動両替装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高額紙幣を低額の紙幣や硬貨に自動的に両替す
る自動両替装置に関するものである。

近年に至り銀行業務の軽減などの目的のため、高額紙幣
を自動的に両替する両替装置が開発されている。従来の
両替装置としては、単一又は複数の金種の紙幣たとえば
１０００円札を、単一の貨幣および１００円硬貨に両替
する機能だけを持つ簡単な装置と、複数金種の紙幣に対
して両替を希望する金種とその数量とを両替希望者が指
定している両替を行う装置とが知られているが、前者の
ものにおいては構造も簡単で安価となる反面汎用曲こ乏
しく使用上不都合を感じる場合が多い欠点があり、これ
に対し後者のものにおいては、操作が煩わしいと共に構
造も複雑且つ高価となって故障も多くなる欠点がある。
本発明は以上のような従来装置の欠点を解決する新規な
自動両替装置を提供せんとするものであり、その特徴は
、投入された高額紙幣を複数金種に両替する場合、一回
の金ロ操作によって自動的に両替が行えるようにした点
にある。

以下本発明装置を図面に従って詳細に説明すると、第１
図は本発明装置の全体的外観を示す図で、装置外蔭１の
前面側には、両替を行おうとする紙幣を挿入するための
挿入口２が設けられると共に、挿入された紙幣の金額を
表示する挿入金額表示部３が設けられ、かつ両替を希望
する金種を選択してその金種を指定するための操作部４
が設けられると共に両替された紙幣や硬貨を取出すため
の払出口５が設けられている。

上記操作部４は、両替可能な金種に対応して設けた複数
の押釦Ｐ，，Ｐ２，・・・・・・，Ｐ５Ｑ，，Ｑ２とに
より構成される。

ここで両替可能な金種は装置の設置場所や用途に応じて
変えることができるが、たとえば１０００円紙幣、５０
０円紙幣、１００円硬貨、５０円硬貨および１０円硬貨
に両替可能とし、これらの貨幣に対応して押釦Ｐ，，Ｐ
２，・・・・・・，Ｐ５を設ければ良い。金種指定用の
上記押釘Ｐ，，…・・・，Ｐ５の他、特定の紙幣に対す
る両替を複数の金種の貨幣により特定の組合せで行うた
めの組合せ指定用押釘（組合せ指定スイッチ）Ｑ，，Ｑ
２が設けらている。これらの押金ロＱ，，Ｑ２は、たと
えば押金ＯＱ，を操作したときには、１０，０００円紙
幣を、１００円硬貨５の女（すなわち包装硬貨で１本）
、５０円硬貨５の叉（包装硬貨で１本）および１０円硬
貨で２５０枚（包装硬貨で５本）に両替するようにし、
また押釦Ｑ２を操作したときには５，０００円紙幣を、
５０円硬貨５の女（包層硬貨で１本）および１０円硬貨
２５批女（包装硬貨で５本）に両替するように設定すれ
ば良い。第２図は本発明装置の全体構成を示すブロック
図で、挿入口２から挿入された紙幣が図示しない送りｏ
ーラや送りベルト等の送り装置により判別装置６へ送ら
れ、ここで紙幣の真贋とその種類（金額）を判別された
後、紙幣収容部７へ送られるか又は挿入口２へ返送され
るように構成されている。

判別装置６は、従来公知の紙幣鑑別装置と同様であれば
良いが、例えば紙幣の印刷インクに含まれている磁性物
質を磁気的に検出して判別する磁気的判別手段や、紙幣
に光を投射してその反射光量または透過光量を検出して
判別する光学的判別手段を単独または併用して用いた構
成とすれば良い。なお挿入口２に挿入された紙幣が汚損
紙幣や贋紙幣等の不良紙幣である場合には判別装置６か
らの不良紙幣信号Ｓｏにより紙幣の送り装置が逆転して
紙幣が挿入口２へ返送されこれに対し挿入された紙幣が
不良紙幣でない場合にはその紙幣の金種に対応する挿入
金種信号Ｓ．が後述する演算回路１０に入力されると共
に、紙幣が更に送られて紙幣収容部７に収容される。な
お挿入金種信号Ｓ，は、前記挿入金額表示部３へ入力し
て挿入金額を表示すると共に、前言己操作部４へも入力
して、各押金０または各押卸の金種表示パネルに附設さ
れた図示しないランプを選択的に点灯させる。すなわち
その挿入金種に対して両替可能な金種に対応するランプ
を点灯させる。たとえば挿入紙幣が１０，０００円紙幣
である場合には全金種指定用の押釦Ｐ，〜Ｐ５および第
１の組合せ指定用押釘Ｑ，のランプを点灯させ、投入紙
幣が１，００のｑ紙幣である場合には５００円以下の各
金種指定用押釘Ｐ２，Ｐ５のランプを点灯させ、これに
より両替希望者に対していずれの金種に両替可能である
かを表示する。またこの場合、ランプが点灯した押釦の
みが動作可能となるように図示しないリレー等を押釘に
接続しておく。操作部４の各金種指定用押釦Ｐ，〜Ｐ５
は操作された押釦に対応する金種の信号を発生するため
の指定金種信号発生回路８に接続されている。

この指定金種信号発生回路８はたとえばパルス発生回路
及びパルス計数器とにより構成して、指定した金種に対
応するパルスを指定金種信号Ｓ２として発生させれば良
い。さらに指定金種信号発生回路８の出力側は入力レジ
スタ９に接続されている。この入力レジスタ９は指定金
種信号Ｓ２を１時的に記憶しておくためのもので、その
出力側は演算回路１０１こ接続されている。演算回路１
川ま前記投入金種信号Ｓ，として与えられる投入金額を
、金種指定金種信号Ｓ２により定まる金種の額で割算し
て、両替貨幣の枚数を算出するためのものであり、この
演算結果の払い出し貨幣数信号Ｓ３は後述する計数装置
１３に入力される。一方、本発明装置内には、両替用の
多数の紙幣や硬貨を予め貯留しておく貯留部１１が設け
られている。

この貯留部１１には紙幣や硬貨を選択的に前記払出口５
へ払い出すための払い出し制御部１２と、この払い出し
制御部１２により払い出す硬貨の数を計数する計数装置
１３とが附設されている。なおここで硬貨の払い出し‘
ま例えば５の女ごとに包装した包装硬貨により行う場合
、前記払い出し制御部１２および計数装置１３は５の女
の硬貨を１単位、すなわち１本の包装硬貨として払い出
し及び計数を行う。したがって前記演算回路１０におい
ては、硬貨５０枚の金額により割算を行って、包装硬貨
の払い出し本数を算出する。上記払い出し制御部１２は
、前記入力レジスタ９からの指定金種信号Ｓ２に従って
その指定金種の紙幣または硬貨の払い出しを開始する。

一方計数装置１３は払い出し数を計数し、前記演算回路
１０から入力した払い出し貨幣信号Ｓ２によって定まる
払い出し設定数に計数値が達した時に払い出し停止信号
Ｓ４を出力して、上記払い出し制御機構１２の払い出し
を停止させる。したがって最終的には指定された金種の
紙幣又は硬貨が、その金額で挿入紙幣の金額を除した数
だけ払出口５に払い出しされることになる。また、組合
せ指定用押釦Ｑ，，Ｑ２の出力は、操作された押釦に対
応する貨幣の組合せを示す信号を発生するためのプログ
ラム制御部１４に供給されている。

このプログラム制御部１４は前述した各貨幣の組合せに
関する情報を予め記憶しており、前記組合せ指定用押釘
Ｑ，が操作されると（１００円硬貨５の女）十（５０円
硬貨５ｑ女）十（１０円硬貨２５の女）なる情報を示す
信号を出力し、また前記組合せ指定用押釦Ｑ２が操作さ
れると（５０円硬貨５の女）十（１０円硬貨２５０枚）
なる情報を示す信号を出力し、制御部１２へ供給する。
そして、払い出し制御部１２は上記プログラム制御部が
出力する信号に従って、貯留部１１から所定金種の貨幣
を各々所定数だけ払い出す。なおまた、装置外篭１には
、前記挿入金額表示部３の他、払い出す貨幣の数を前記
払い出し貨幣数信号Ｓ３によって表示する払い出し数表
示部１５と、挿入した紙幣が不良紙幣である場合にその
旨を前記不良紙幣信号Ｓｏによって表示する不良紙幣表
示部１６とを設けることが望ましい。

以上の構成において、挿入紙幣に対する両替金種の払い
出し数、すなわち挿入紙幣の金額を両替金種の金額で割
算した数を、全ての挿入紙幣の金種と全ての両替金種と
の組合せについて予め装置内に記憶させておき、ある紙
幣が挿入されると共に特定の金種が指定された時に装置
内において新たに割算を行うことなく、その挿入紙幣と
指定金種に対応する数を呼出して、この数に基づいて粗
合せ指定金種の払い出しを行っても良い。

すなわちこの場合には前記演算回路１０の代りに記憶装
置を設けておけば良い。なお、この実施例においては組
合せ指定用押釦を２個だけ設けたが、これを３個以上設
けてもよい。

またこれらの組合せ指定用押鋤により指定する貨幣の組
合せは硬貨だけに限らず如何なる金種の組合せにしても
よい。以上説明したように、この発明による自動両替装
置によれば、両替対象となる紙幣を挿入して希望する金
種とそれら各金種の貨幣の数との組合せを示す組合せ指
定スイッチを操作すれば、希望する両替が１回のスイッ
チ操作で自動的に行なわれるから、両替時の操作が極め
て簡単になると共に、装置の制御回路や構造も簡単にな
り、低コスト、高信頼性を実現でき、また汎用性がある
という効果も得られる。

したがって本発明装置は、各種金融機関等に設置して有
益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の外観の１例を示す斜視図、第２図
は本発明装置の１実施例を示すブ呂ック図である。 ２・…・・挿入口、４・・・・・・操作部、５・・・・
・・払出口、６・・・・・・判別装置、１１・・・・・
・貯留部、１２・・・・・・払い出し制御部、１４……
プログラム制御部、Ｑ，，Ｑ２……組合せ指定用押卸。 第１図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両替すべき紙幣を挿入するための挿入口と、この挿
   入口に挿入された紙幣の金種を判別する判別装置と、予
   め両替用の複数の金種の貨幣を貯留しておく貯留部と、
   前記複数の金種のうちの２以上の金種からなりかつその
   各金種の貨幣の数が予め決められている貨幣の組合せが
   その各々に割当てられている組合せ指定スイツチと、前
   記各貨幣の組合せが予め記憶されており前記組合せ指定
   スイツチを介して指定された貨幣の組合せに対応する信
   号を出力するプログラム制御部と、このプログラム制御
   部の出力に基づいて前記組合せ指定スイツチを介して指
   定された貨幣の組合せに対応する貨幣を前記貯留部から
   払出口へ払い出す払い出し制御部とを具備する自動両替
   装置。