JP2004054430A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】釣り銭として払い出し可能な金銭の有無を金種毎にそれぞれ判定する釣銭有無判定手段と、複数の金種のそれぞれ対応して設けられて釣銭有無判定手段の判定結果を受けてそれぞれ表示形態を変えて択一的に表示駆動される複数の表示器を備える。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機で販売される商品を購入するにあたり、その購入の利便性を向上させた簡易な構成の自動販売機に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
一般的に自動販売機の前扉の正面には、紙幣および硬貨の投入口が設けられている。この自動販売機で販売される商品の購入者は、上記各投入口に商品購入のために必要な金額を投入する。このとき、該商品の販売価格よりも自動販売機に投入された金額が多い場合、自動販売機に内蔵されている金銭処理装置は、その差額を算出して購入者に釣り銭として払い戻す。
【0003】
この釣り銭を確保するため、自動販売機内には、複数種の金種を分類して保持する釣り銭収納部が設けられている。そして、この釣り銭収納部は、複数の金種に対して、それぞれ予め定められた一定量の釣り銭額を下回ると釣り銭切れとして金銭処理装置に通知するよう構成されている。
このような構成の自動販売機にあっては、釣り銭切れが生じた場合、金銭処理装置が自動販売機の前扉に設けられた釣り銭切れ表示器を駆動する。この釣り銭切れ表示器は、絵によるピクト表示や、釣り銭切れランプ等により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような自動販売機に釣り銭切れが生じた場合、購入する商品の販売価格を上回る金額を商品購入者が自動販売機に投入したとしても、自動販売機の商品見本近傍に設けられている販売可の表示ランプが点灯しないことがある(販売不可)。例えば、10円硬貨が釣り銭切れしたとき、260円の商品を購入すべく商品購入者が100円硬貨3枚を投入しても、10円硬貨の釣り銭切れのため販売することができない等の場合である。
【0005】
このため、釣り銭切れ表示の意味をよく理解できない商品購入者は、売り切れランプが表示されていない商品であるにもかかわらず、何故販売されないのかという疑問を持つ懸念がある。あるいは商品購入者が、該自動販売機が故障であると誤認する虞もある。このような事態は、販売側にとって商品の販売機会を逃すことにもなる。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、販売機内部に確保している釣り銭の有無の状況を商品購入者に適切に明示することで商品販売(購入)に必要な商品購入者の行動をアシストし、これによって、商品販売の機会を逃すことを防止するに好適な簡易な構成の自動販売機の金銭処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、釣り銭として払い出し可能な金銭の有無を金種毎にそれぞれ判定する釣銭有無判定手段と、複数の金種のそれぞれ対応して設けられて前記釣銭有無判定手段の判定結果を受けてそれぞれ表示駆動され、金種毎にその使用を許可する旨を示す第1の表示形態、釣り銭切れに起因してその使用が制限される旨を示す第2の表示形態、および釣り銭切れに起因してその使用が禁止される旨を示す第3の表示形態に択一的に表示設定される複数の表示器とを備えている。
【0008】
或いは、この自動販売機は、釣り銭として払い出し可能な金銭の有無を金種毎にそれぞれ判定する釣銭有無判定手段と、複数の金種のそれぞれ対応して設けられて前記釣銭有無判定手段の判定結果を受けてそれぞれ表示駆動され、金種毎にその釣り銭がある旨を示す第1の表示形態、釣り銭切れを示す第2の表示形態、および釣り銭切れに起因してその使用が禁止される旨を示す第3の表示形態に択一的に表示設定される複数の表示器とを備えている。
【0009】
更にこの自動販売機は、前記釣銭有無判定手段の判定結果として、特定の金種による釣り銭の払い出しができないことが示されたとき、その旨をガイダンスとして出力するガイダンス機能を備えている。
好ましくは、この自動販売機において、販売許可されていない商品が指定されたとき、当該商品の販売価格と前記釣銭有無判定手段の判定結果とに応じて、上記指定商品の販売を可能とする金銭の投入形態をガイダンスとして出力するガイダンス機能を備えることが望ましい。
【0010】
したがって、本発明によれば紙幣および硬貨の金種毎に、使用可能または使用不可の表示をすると共に、商品を購入するために必要な金種を表示するので、販売機で商品を購入することができる金種を購入者に確実に伝え、商品販売の機会を逃すことを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る自動販売機について説明する。
この実施形態に係る自動販売機は、概略的には図1にその概略構成図を示すように、販売機1の前扉2の前面に設けられた紙幣投入口3と硬貨投入口4の近傍に後述する表示部11およびガイダンス表示部12とを備えている。
【0012】
自動販売機の商品購入者は、この表示部11およびガイダンス表示部12とに表示された情報を確認して商品の購入に必要な金額を投入する。すると、商品見本展示棚5に展示された各商品見本Sの近傍に設けた販売可能ランプ(図示せず)が点灯する。商品購入者は、このランプを確認して購入したい商品見本Sの近傍に設けられた商品選択釦6を押下する。すると、商品払出口7に該商品が払い出されるので、商品購入者は所望の商品を購入することができる。
【0013】
この場合、販売機1に投入された金額が販売商品の販売価格を上回っている場合には、該販売機1に内蔵されている金銭処理装置(図示せず)により差額が計算され釣り銭として返却口8から払い出される。
基本的には上述した如く構成された販売機1において、この発明が特徴とするところは、販売機1が取り扱い可能な金種を金種毎に表示する金種別表示部11と、釣り銭切れに起因して販売ができない商品に対して販売を可能とする金種の投入形態を表示するガイダンス表示部12とを設けた点にある。
【0014】
この自動販売機1には、図2にそのブロック構成を示すように、釣り銭の残量が予め定めた一定以上の量であるかどうかを検出する釣銭検出部13が複数の金種毎にそれぞれ設けられている。この釣銭検出部13が検出した釣り銭の有無情報は、釣銭有無判定手段(CPU)14に与えられる。そして、後述するように金種毎にその使用の許可/制限/禁止をCPU14が判断する。
【0015】
また、販売機1の前扉2には、紙幣投入口3と、硬貨投入口4とが設けられている。そして、それぞれの投入口から投入された金額を計数する紙幣・硬貨検出部15が設けられている。この投入金の計数情報は、CPU14に与えられ、商品見本に対応して設けられた販売可の表示器が選択的に点灯駆動される。また、商品選択釦6の押下情報も前記CPU14に与えられるようになっている。そして、販売可の表示がなされた商品選択釦6の押下時には該当商品を払い出し、必要に応じて釣り銭を払い出す。
【0016】
一方、CPU14は、前記各情報に基づき販売機1の前扉2に設けられた金種別表示部11およびガイダンス表示部12をそれぞれ駆動制御する。
この金種別表示部11は、詳しくは、図3にその正面要部拡大図を示すように硬貨および紙幣の種類(金種)毎に用意された金種別表示器11a〜gを備えている。また、表示部11は、前述したCPU14の判断結果を受けて、金種毎に使用の許可/制限/中止を表示するものである。詳細は後述するが、表示器11は、例えば使用を許可した金種の表示器11を緑色点灯にしたり、釣り銭切れに起因してその使用を制限する金種の表示器11を赤色点灯にしたり、或いはその使用を禁止する金種の表示器11については、その表示を消灯する等作動する。
【0017】
また、金種別表示部11には、釣り銭切れの金種を文字情報として表示するガイダンス表示部12が設けられている。このガイダンス表示部12は、釣り銭切れした金種毎にその金種を文字表示するものであり、商品購入者が視覚的に理解し易くなるように構成されている。
或いは、後述するように釣り銭切れに起因して、商品購入者が投入金種を選択しないと商品が購入できない場合、CPU14は、この商品を販売可能とする金銭の投入形態(金種)をガイダンス表示部12にガイダンス情報として表示するよう構成されている。
【0018】
このような釣り銭状況表示部11およびガイダンス表示部12を備えた販売機1の機能を、更に図4にその動作を示すフローチャートを基に詳細に説明する。
まず、CPU14は、販売機1の釣り銭収容部(図示せず)に収納されている金種の釣り銭の有無情報から、販売機1が現在取り扱い可能な金種を表示器11に表示する(ステップS1)。このステップ1の表示器の点灯制御は、図5にCPU14の動作を示す表示灯制御ルーチンのフローチャートを参照すると、まずCPU14は、10円硬貨の釣銭検出部13aが検出した釣り銭の有無情報を判断する(ステップSUB1)。
【0019】
この釣銭検出部13が行う釣り銭の有無判断は、具体的には、例えば10円硬貨を釣り銭として払い出す為には9枚以上保持していればよい。しかし、実際には硬貨の曲がりなどを考慮して釣り銭収容部に11枚以上の硬貨が収容されているか否を判定している。尚、この釣り銭として自動販売機が最低限保有すべき釣り銭の枚数設定は本発明の趣旨とは異なるためこれ以上詳細には述べないこととする。
【0020】
さて、10円硬貨の釣り銭が無い(不足)場合、CPU14は、50円、100円、500円(新、旧)の各硬貨の表示灯11b〜11eおよび1000円札と2000円札の各表示灯11f、11gをそれぞれ赤色点灯(使用制限)に設定する(ステップSUB2)。この使用制限は、商品を購入する際、釣り銭を生じないように金種を選択して投入すれば、商品が購入可能(販売機1が取り扱い可能)であることを意味するものである。
【0021】
一方、10円硬貨の釣り銭がある場合、CPU14は、更に100円硬貨の釣り銭の有無を100円硬貨の釣り銭検出部13cの情報から判断する(ステップSUB3)。100円硬貨が釣り銭切れであるとCPU14が判断した場合、50円と100円の各硬貨の表示灯11b、11cを緑色点灯にすると共に、500円(新、旧)の各硬貨および1000円札と2000円札の使用を禁止すべく、それぞれの表示灯11d〜11gを消灯する(ステップSUB4)。
【0022】
一方、ステップSUB3で100円硬貨の釣り銭がある場合、CPU14は、更に500円硬貨の釣り銭切れおよび1000円札の釣り銭切れをそれぞれの釣り銭検出部13d、13eの情報から判断する(ステップSUB5、SUB6)。そして、ステップSUB2、SUB5、SUB6のいずれかで釣り銭がないとCPU14が判断したときは、2000円札の使用が不可であるので表示灯11gを消灯する(ステップSUB7)。
【0023】
ステップSUB6で、釣り銭切れが検出できなかった場合、全ての金種で販売が可能であるので、CPU14は、全ての表示灯11a〜11gを緑色の点灯に設定する。
上述した手順により販売機1の前扉2の表示器11に、この販売機1が取り扱い可能な金種(商品を購入することができる)紙幣および硬貨が第1の表示形態(緑色点灯)、釣り銭切れに起因して商品を購入するときに、釣り銭が生じないように販売機に投入すれば購入できる金種を第2の表示形態(赤色点灯)、釣り銭切れに起因して、釣り銭の払い出しが不可能であり商品を購入することができない金種は第3の表示形態(消灯)としてそれぞれ設定される。
【0024】
そして、商品購入者は、表示器11を参照しながら、購入商品に見合う金額の紙幣や硬貨をそれぞれの投入口3、4へ投入する(ステップS2)。
このとき、投入口3、4に投入された紙幣や硬貨は、紙幣・硬貨検出部15でその投入枚数が検出される。そして、この投入枚数情報はCPU14に伝達される。このとき販売機1に釣り銭切れがある場合、CPU14は、購入者に釣り銭切れであることを分かりやすく示すため、例えば図6(a)に示すように「10円硬貨がただいま釣り銭切れです」等と表示する(ステップS3)。
【0025】
また、紙幣投入口3と硬貨投入口4にそれぞれ投入された紙幣と硬貨の合計投入額はCPU14で集計される。更にステップS1の処理で得られた販売機1が取り扱い可能な金種の情報に基づき、CPU14が販売可能な商品を選定する(ステップS4)。具体的には釣り銭の払い出しが可能となる商品をCPU14が選定する。そして、CPU14は、商品購入者による商品選択釦6の押下を待つ(ステップS5)。
【0026】
商品選択釦6が押下されると、CPU14は、ステップS5で選択した販売可能な商品かどうかを判定する(ステップS6)。販売可能であれば、CPU14は、販売機1の払い出し制御装置(図示せず)に商品の払い出し指令を伝達して該商品を払い出す(ステップS7)。この商品を払い出した後、CPU14は、釣り銭の金額を演算して釣り銭の払い出しがある場合、その金額を返却口8から払い出しす(ステップS8)。かくして、一連の処理が完了する。
【0027】
一方、ステップS6で、取り扱い不可能な金種であるとCPU14が判断した場合、CPU14はステップS5で選択された商品を販売可能とする金種の投入形態をガイダンス表示部12に表示する。そして、CPU14は、相応しい金額の投入を待つ(ステップS9)。このときガイダンス表示部12には、例えば図6(a)に示すように「10円、50円で釣り銭のないように投入してください」と表示される。
【0028】
このように構成された自動販売機によれば、例えば、10円硬貨が釣り銭切れの場合、CPU14は、図6(a)に示すように取り扱い可能な金種として10円硬貨の表示器11aを緑色点灯とし、それ以外は使用制限金種として表示灯11b〜11gを赤色点灯にする。このとき、商品購入者が例えば260円の商品を購入しようとした場合、CPU14は、ガイダンス表示部12に10円硬貨の釣り銭切れであることを表示すると共に、10円硬貨と50円硬貨を組み合わせて釣り銭が発生しないように投入するガイダンスをガイダンス表示部12に表示する。
【0029】
あるいは500円硬貨が釣り銭切れの場合、CPU14は、図6(b)に示すように、ガイダンス表示部12に500円硬貨の釣り銭切れを表示器する。また、このときCPU14は、500円硬貨の釣り銭切れにより2000円札による購入ができないので、2000円札の表示器11gを消灯する(使用不可)。
このように本発明に係る自動販売機によれば、販売機1が取り扱い可能な金種を金種別表示器11に表示するので、商品購入が可能となる金種を購入者に認識させることが可能となる。また、販売機1に収納されている釣り銭の状況をガイダンス表示部12に表示するので、釣り銭切れに起因する商品販売の制限状況をより容易に購入者に把握させることができる。
【0030】
更には釣り銭切れに起因して、販売が許可されない商品の購入に対しても、本発明に係る自動販売機によれば、相応しい金種の投入形態をガイダンス表示部12に表示するので、商品購入者に適切な金種の組み合わせを考えさせる煩わしさを与えることなく商品の販売が可能となる。
このように本発明の自動販売機は、商品販売(購入)に必要な商品購入者の行動をアシストすることができるので、商品販売の機会を逃すことが防止できる。
【0031】
尚、図7に本発明に係る金銭処理装置の別の実施形態例を示すようにガイダンス表示部を省略した簡易型として構成してもよい。この実施形態は、例えば硬貨のみによる販売を行う自動販売機に適用するとよい。
この実施形態においては、釣り銭切れや商品を購入するために相応しい金種(販売機が取り扱い可能な金種)のガイダンスを、例えば音声合成装置などで出力するように構成してもよい。
【0032】
このように構成することで、硬貨のみの販売を行う自動販売機であっても、自動販売機の商品購入者が、購入に先立って予めどの金種の硬貨が使用可能または不可能であるかどうか、或いはどの金種の釣り銭が不足しているのかどうかという情報を得ることができる。このため、釣り銭切れに起因して自動販売機が商品の販売ができないことを商品購入者が理解し易くなり、釣り銭切れに起因する販売機会の減少を抑えることができる。
【0033】
次に、本発明に係る別の実施形態について説明する。この実施形態は、基本的には上述した如く構成された販売機1の金種別表示部11に釣り銭の収納状況を金種毎に表示するよう構成したものである。
この表示部11は、CPU14の判断結果を受けて、金種毎に釣り銭の有/無および使用禁止を表示するものである。詳細は後述するが、表示器11は、販売機1に収納された複数の金種毎に、予め定められた所定の枚数以上ある場合、その金種の表示器11を緑色点灯(釣銭有り)にしたり、釣り銭切れの金種の表示器11を赤色点灯にしたり、或いはその使用を禁止する金種の表示器11については、その表示を消灯する等作動する。
【0034】
また、前述した実施形態と同様に金種別表示部11には、釣り銭切れの金種を文字情報として表示するガイダンス表示部12が設けられている。このガイダンス表示部12は、釣り銭切れした金種毎にその金種を文字表示するものであり、商品購入者が視覚的に理解し易くなるように構成されている。
或いは、前述した実施形態と同様に釣り銭切れに起因して、商品購入者が投入金種を選択しないと商品が購入できない場合、CPU14は、この商品を販売可能とする金銭の投入形態(金種)をガイダンス表示部12にガイダンス情報として表示するよう構成されている。
【0035】
このような釣り銭状況表示部11およびガイダンス表示部12を備えた販売機1の機能を、更に図8および図9にその動作を示すフローチャートを基に詳細に説明する。なお、このフローチャートには図示しないが、販売機1で販売される商品の価格は予め販売機1に設定されているものとする。また、前述した実施形態と同様に釣り銭として自動販売機が最低限保有すべき釣り銭の枚数設定がなされているものとする。
【0036】
さて、CPU14は、10円硬貨の釣り銭の有無を10円硬貨の釣銭検出部13aの情報から判断する(ステップS10)。CPU14が10円硬貨の釣り銭があると判断した場合、釣り銭がある旨を表示するためCPU14は、10円硬貨の表示灯11aを緑色点灯にする(ステップS11)。一方、ステップS10で10円硬貨が釣り銭切れであるとCPU14が判断した場合、釣り銭切れである旨を表示するためCPU14は、10円硬貨の表示灯11aを赤色点灯にする(ステップS12)。
【0037】
次に、CPU14は、50円硬貨の釣り銭の有無を50円硬貨の釣銭検出部13bの情報から判断する(ステップS13)。CPU14が50円硬貨の釣り銭があると判断した場合、CPU14は、50円硬貨の表示灯11bを緑色点灯(釣り銭あり)にする(ステップS14)。一方、ステップS13で50円硬貨が釣り銭切れであるとCPU14が判断した場合、CPU14は、50円硬貨の表示灯11bを赤色点灯(釣り銭切れ)にする(ステップS15)。
【0038】
更に、CPU14は、100円硬貨の釣り銭の有無を100円硬貨の釣銭検出部13cの情報から判断する(ステップS16)。CPU14が100円硬貨の釣り銭があると判断した場合、CPU14は100円硬貨の表示灯11cを緑色点灯にする(ステップS16)。一方、ステップS16で100円硬貨が釣り銭切れであるとCPU14が判断した場合、CPU14は、100円硬貨の表示灯11cを赤色点灯にする。
【0039】
次にCPU14は、新500円硬貨の釣り銭の有無を500円硬貨の釣銭検出部13dの情報から判断する(ステップS19)。CPU14が500円硬貨の釣り銭があると判断した場合、CPU14は新500円硬貨の表示灯11dを緑色点灯にする(ステップS20)。ステップS19で新500円の釣り銭がないとCPU14が判断したときは、更にCPU14は500円以上の商品がないかどうかを判定する(ステップS21)。500円以上の商品がある場合は、新500円硬貨の使用を許可するが、釣り銭切れである旨新500円硬貨の表示灯11dをCPU14が赤色点灯にする。
【0040】
一方、ステップS21で500円以上の商品がない場合、CPU14は100円硬貨の釣り銭の有無を100円硬貨の釣銭検出部13cの情報からそれぞれの硬貨の釣り銭の有無を判断する(ステップS23)。100円硬貨の釣り銭があるとCPU14が判断したときは、新500円硬貨の使用を許可するが、釣り銭切れである旨、CPU14が新500円硬貨の表示灯11dを赤色表示する(ステップS22)。一方、ステップS23で100円の釣り銭がないとCPU14が判断したときは、商品販売時に釣り銭を払い出すことができない。このため、CPU14は、新500円硬貨の使用を禁止する旨、新500円硬貨の表示灯11dを消灯する。
【0041】
尚、販売機1の管理者等から新500円硬貨の使用を禁止する設定が予め行われた場合、CPU14はステップS19で、その使用を禁止する旨、500円硬貨の表示灯11dを消灯する。
次に旧500円硬貨の釣り銭有無の状態からCPU14は、図9のフローチャートのステップS26〜S32において旧500円硬貨の表示灯11eの点灯制御を行う。尚、旧500円硬貨の釣り銭有無に基づくCPU14の一連の処理は、新500円硬貨と同様であるので省略する。
【0042】
さて、次にCPU14は、1000円札の釣り銭の有無を1000円札の釣銭検出部13eの情報から判断する(ステップS33)。CPU14が1000円札の釣り銭があると判断した場合、CPU14は、釣り銭有りとして1000円札の表示灯11eを緑色点灯にする(ステップS34)。一方、ステップS33で1000円の釣り銭がないとCPU14が判断したときは、更にCPU14は1000円以上の商品がないかどうかを判定する(ステップS35)。1000円以上の商品がある場合は、1000円の使用を許可すると共に、1000円札の表示灯11eを赤色点灯(釣り銭切れ)にする(ステップS36)。
【0043】
一方、ステップS35で1000円以上の商品がない場合、CPU14は100円硬貨および500円硬貨の釣り銭の有無を100円硬貨の釣銭検出部13cおよび500円硬貨の釣銭検出部11dの情報から判断する(ステップS37)。100円硬貨および500円硬貨ともそれぞれ釣り銭があるとCPU14が判断したときは、1000円札の使用を許可すると共に、1000円札の釣り銭切れとして表示灯11fを赤色表示する(ステップS36)。一方、ステップS37で100円または500円のいずれかまたは両方の釣り銭がないとCPU14が判断したときは、1000円札の使用を不可にするためCPU14は、1000円札の表示灯11fを消灯する。
【0044】
次にCPU14は、2000円以上の商品がないかどうかを判定する(ステップS39)。2000円以上の商品がある場合は、2000円札の使用を許可すると共に、2000円札の表示灯11gを緑色点灯にする(ステップS40)。
一方、ステップS41で2000円以上の商品がないとCPU14が判断した場合、CPU14は100円硬貨、500円硬貨および1000円札の釣り銭の有無をそれぞれの釣銭検出部13c、13d、13eの情報から判断する(ステップS41)。ステップS41で、100円硬貨、500円硬貨および1000円札のいずれの釣銭もあるとCPU14が判断したとき、CPU14は、2000円札の使用を許可するため、2000円札の表示灯11gを緑色表示にする(ステップS40)。
【0045】
尚、ステップS41で、100円硬貨、500円硬貨および1000円札のいずれかの釣銭がないとCPU14が判断したときは、2000円札の使用を禁止する旨、2000円札の表示灯11gを消灯する(ステップS42)。
上述した手順により販売機1の前扉2の表示器11に、この販売機1の釣銭がある金種(硬貨および紙幣)が第1の表示形態(緑色点灯)、釣り銭切れの金種を第2の表示形態(赤色点灯)、釣り銭切れに起因して、釣り銭の払い出しが不可能であり商品を購入することができない金種は第3の表示形態(消灯)としてそれぞれ設定される。
【0046】
そして、商品購入者は、表示器11を参照しながら、購入商品に見合う金額の紙幣や硬貨をそれぞれの投入口3、4へ投入する。
勿論、この実施形態においても販売機1に釣り銭切れがある場合、CPU14は、購入者に釣り銭切れであることを分かりやすく示すため、前述した実施形態と同様に、例えば図6(a)に示すように「10円硬貨がただいま釣り銭切れです」等と表示する。また、CPU14は、釣り銭切れの金種がある場合は、商品購入者による商品選択釦6の押下によって商品を販売可能とする金種の投入形態をガイダンス表示部12に表示する。
【0047】
このように構成された自動販売機によれば、販売機1に収納されている釣銭の有無を金種別表示器11に表示するので、商品購入に先だって予め販売機1に確保されている釣銭の状況を購入者が把握することができるので、販売可能となる金種を購入者に認識させることが可能となる。
また、販売機1に確保されている釣り銭の状況をガイダンス表示部12に表示するので、釣り銭切れに起因する商品販売の制限状況をより容易に購入者に把握させることができる。
【0048】
更には釣り銭切れに起因して、販売が許可されない商品の購入に対しても、本発明に係る自動販売機によれば、相応しい金種の投入形態をガイダンス表示部12に表示するので、商品購入者に適切な金種の組み合わせを考えさせる煩わしさを催すことなく商品の販売が可能となる。
このように本発明の自動販売機は、商品販売(購入)に必要な商品購入者の行動をアシストすることができるので、商品販売の機会を逃すことが防止できる。
【0049】
尚、上述した実施形態の他、本発明は表示器を横あるいは縦に並べたり、購入ができない金種の表示器を点滅させる等、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の自動販売機によれば、販売機が取り扱い可能な金種および釣り銭切れの金種が表示されるので、商品購入者がどの金種を用いれば商品を購入することができるかを予め確認することが可能となる。また、釣り銭の状況がガイダンス表示部に表示されるので、商品購入者は、釣り銭切れに起因する商品販売の制限状況をより容易に把握することが可能となる。
【0051】
更に、釣り銭切れに起因して、投入金の金種により販売が許可されない商品の購入に対しては、相応しい金種の投入形態をガイダンス表示部に分かりやすく表示するので、商品購入者に適切な金種の組合わせを考えさせる煩わしさを与えることなく商品の販売が可能となる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動販売機の外観構成を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る自動販売機の金銭処理部の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態に係る自動販売機の表示部を示す要部拡大図。
【図4】本発明の一実施形態に係る自動販売機の金銭処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係る表示灯制御の処理手順を示すフローチャート。
【図6】図3に示す金銭処理装置の表示例を示す図。
【図7】本発明の別の実施形態に係る金銭処理装置の表示部を示す要部拡大図。
【図8】本発明の別の実施形態に係る表示灯制御の処理手順を示すフローチャート。
【図9】図8のフローチャートに続く表示灯制御の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11 銭状況表示部
12 ガイダンス表示部
13 釣銭検出部
14 CPU
15 紙幣・硬貨検出部
Claims (4)
- 釣り銭として払い出し可能な金銭の有無を金種毎にそれぞれ判定する釣銭有無判定手段と、
複数の金種のそれぞれ対応して設けられて前記釣銭有無判定手段の判定結果を受けてそれぞれ表示駆動され、金種毎にその使用を許可する旨を示す第1の表示形態、釣り銭切れに起因してその使用が制限される旨を示す第2の表示形態、および釣り銭切れに起因してその使用が禁止される旨を示す第3の表示形態に択一的に表示設定される複数の表示器と
を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 釣り銭として払い出し可能な金銭の有無を金種毎にそれぞれ判定する釣銭有無判定手段と、
複数の金種のそれぞれ対応して設けられて前記釣銭有無判定手段の判定結果を受けてそれぞれ表示駆動され、金種毎にその釣り銭がある旨を示す第1の表示形態、釣り銭切れを示す第2の表示形態、および釣り銭切れに起因してその使用が禁止される旨を示す第3の表示形態に択一的に表示設定される複数の表示器と
を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 請求項1または2に記載の自動販売機において、
更に前記釣銭有無判定手段の判定結果として、特定の金種による釣り銭の払い出しができないことが示されたとき、その旨をガイダンスとして出力するガイダンス機能を備えることを特徴とする自動販売機。 - 請求項1から3のいずれかに記載の自動販売機において、
販売許可されていない商品が指定されたとき、当該商品の販売価格と前記釣銭有無判定手段の判定結果とに応じて、上記指定商品の販売を可能とする金銭の投入形態をガイダンスとして出力するガイダンス機能を備えることを特徴とする自動販売機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002208705A JP2004054430A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002208705A JP2004054430A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 自動販売機 |
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010003188A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Kubota Corp | 自動販売機 |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208705A patent/JP2004054430A/ja active Pending
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