JP2676389B2

JP2676389B2 - 自動販売機の販売情報表示装置

Info

Publication number: JP2676389B2
Application number: JP63280211A
Authority: JP
Inventors: 誠松上
Original assignee: 株式会社芝浦製作所
Priority date: 1988-11-04
Filing date: 1988-11-04
Publication date: 1997-11-12
Anticipated expiration: 2012-11-12
Also published as: JPH02126393A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、商品の購入毎の販売時刻、入金額、売上げ
額及び釣銭額等を表示可能とした自動販売機の販売情報
表示装置に関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］従来の自動販売機は、入金額の合計、売上げ額の合計
等を記憶して、自動販売機内部の操作ボックスに表示す
ることは可能であった。

しかしながら、入金額、売上げ額及び釣銭額等の販売
情報を、商品の購入毎に一括して表示する機能がなかっ
た。

そのため、購入者から釣銭が足りない等のクレームが
自動販売機の管理者にあった場合に、そのクレームの真
偽を判断できず、管理者はうまくクレームに対応できな
かった。

［発明の目的］本発明は、購入毎の入金額、売上げ額及び釣銭額等の
販売情報を表示できる自動販売機の販売情報表示装置を
提供するものである。

［課題を解決するための手段］本発明の自動販売機の販売情報表示装置（１）は、第
１図のブロック図に示すように、購入毎の入金額、売上
げ額及び釣銭額等の金額を出力する金額情報出力手段
（２）と、商品の販売時刻の計時手段（３）と、金額情
報出力手段（２）から出力された購入毎の入金額、売上
げ額及び釣銭額と計時手段（３）からの販売時刻を一組
の販売情報データとして記憶する記憶手段（４）と、前
記記憶手段（４）に記憶された一組の販売情報データの
表示手段（５）とよりなるものである。

また、前記記憶手段（４）が、直前に販売された販売
情報データから過去に遡り数回の販売情報データを記憶
し、このデータを表示手段である液晶表示部により確認
することができるようにしたものである。

［作用］上記構成の自動販売機の販売情報表示装置（１）であ
ると、金額情報出力手段（２）から出力された購入毎の
入金額、売上げ額及び釣銭額等と、計時手段（３）によ
って計時した販売時刻を一組の販売情報データとして記
憶手段（４）に記憶する。

そして、購入者からクレーム等があった場合に、記憶
手段（４）に記憶した購入者毎の販売情報データである
販売時刻、入金額、売上げ額及び釣銭額等を表示手段
（５）に表示する。

また、記憶手段（４）が、直前に販売された販売情報
データから過去に遡り少なくとも２回以上の販売情報デ
ータが記憶している場合には、これら販売情報データを
表示手段（５）に表示する。

［実施例］以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図に示す（10）は、本発明の実施例に係る販売表
示装置（１）を有するたばこの自動販売機である。（1
2）は自動販売機（10）の本体であり、（14）（14）は
本体（12）の前面に設けられた扉である。

（16）は扉（14）の前面に設けられた硬貨投入口、
（18）は紙幣挿入口、（20）は硬貨の返却口、（22）は
コラム毎に設けられた販売スイッチ、（26）は返却レバ
ーである。

第３図に示す（30）は、扉（14）の後面に設けられた
操作ボックスであって、液晶表示部（32）、各種数値デ
ータを入力するテンキー（34）、設定キー（36）、終了
キー（38）等が設けられている。液晶表示部（32）はカ
タカナ、数字、記号等が表示でき、図示の液晶表示部
（32）の場合には、16個の文字を上下二段に表示可能で
ある。

第４図は、本実施例の自動販売機（10）のブロック図
である。

（24）は金額演算装置であって、入金の金種と枚数及
び入金額の計算と、売上げ額の決定及び釣銭額を計算す
る。また紙幣挿入口（18）または硬貨投入口（16）に硬
貨や紙幣が入れられた時に、後述するクロック部（28）
からの時刻データを計時し販売時刻とする。そして、入
金の金種と枚数及び入金額、売上げ額、釣銭額及び販売
時刻を一組の販売情報データとして出力する。なお、金
額演算装置（24）の判別できる入金の金種としては、10
円玉、50円玉、100円玉、500円玉及び千円札とする。

（40）は、マイクロコンピュータ（以下、マイコンと
いう）であって、例えば、内部に入出力ポート（42）
（以下、I/Oという）、中央処理装置（44）（以下、CPU
という）及びメモリ（46）、クロック部（28）を有する
ワンチップである。金額演算装置（24）からの販売情報
データ及び操作ボックス（30）の各種キー（34）…（3
8）からの開閉信号がI/O（42）を通してCPU（44）に入
力される。また、逆に、I/O（42）を通してCPU（44）か
ら出力される信号によって液晶表示部（32）が駆動され
る。また、このマイコン（40）は、クロック部（28）の
時刻データを金額演算装置（24）に出力する。

メモリ（46）は、CPU（44）の動作プログラム以外に
金額演算装置（24）からの入金額、売上げ額、釣銭額、
入金の金種と枚数、販売時刻を一組の販売情報データと
して、この販売情報データを直前のものから過去に遡り
４回分記憶することができる記憶場所を有している。

以下、上記構成の自動販売機（10）の販売情報表示装
置（１）の動作状態を説明する。

まず、金額演算装置（24）の動作状態を第５図のフロ
ーチャートに基づいて説明する。

ステップ１においては、硬貨投入口（16）または紙幣
挿入口（18）に入金されると、クロック部（28）からの
時刻データを販売時刻として計時し、ステップ２に進
む。

ステップ２においては、入金額、入金の金種とそれぞ
れの枚数のデータが入力される。

ステップ３においては、返却レバー（26）がONされた
のが検出されると、後述するステップ５に進み、検出さ
れない場合には、ステップ４に進む。

ステップ４において販売スイッチ（22）のONされたの
が検出されると、ステップ５において、そのコラムに対
応した商品の価格を売上げ金額として決定しステップ７
に進む。

ステップ６においては、売上げ金額を０円と決定し、
ステップ７に進む。

ステップ７においては、入金額から売上げ金額を差し
引いて釣銭額を計算し、ステップ８に進む。

ステップ８においては、入金額、入金の金種とそれぞ
れの枚数、売上げ金額、釣銭額及び販売時刻を一組の販
売情報データとしてマイコン（40）のI/O（42）に出力
し、ステップ９において入金待ちの状態となる。

金額演算装置（24）からマイコン（40）に入力された
販売情報データは、メモリ（46）の記憶場所１から記憶
場所５に順次格納される。

記憶場所１は、直前の販売情報データを記憶する。記
憶場所２は、１つ前の販売情報データを記憶し、以下、
記憶場所３から５は順次過去に遡り４回前までの販売情
報データを記憶する。そして、新しい販売情報データが
入力されると、各販売情報データは記憶場所を一つずつ
シフトし、記憶場所５に記憶されていた販売情報データ
は消去される。

次に、マイコン（40）の販売情報表示状態を第６図の
フローチャートに基づいて説明する。

マイコン（40）は、操作ボックス（30）のテンキー
（34）の「３」が検出されると、第８図の販売情報表示
モードの処理を行なう。

ステップ11において記憶場所１に格納された販売情報
データを液晶表示部（32）に直前に販売された販売情報
データとして表示する。

ステップ12において「３」が検出されると、ステップ
13において、記憶場所２に格納された販売情報データを
１つ前に販売された販売情報データとして表示する。

ステップ14において「３」が検出されると、ステップ
15において、記憶場所３に格納された販売情報データを
２つ前に販売された販売情報データとして表示する。

ステップ16において「３」が検出されると、ステップ
17において、記憶場所４に格納された販売情報データを
２つ前に販売された販売情報データとして表示する。

ステップ18において「３」が検出されると、ステップ
19において、記憶場所５に格納された販売情報データを
３つ前に販売された販売情報データとして表示後、販売
情報表示モードは終了し、入金待ちの状態となる。

第７図と第８図は、販売情報データの液晶表示部（3
2）における表示例である。

第７図に示す第１頁の表示状態は、販売時刻が19時00
分、入金額が170円、売上げ額が100円、釣銭額が70円で
あることを表示している。第８図に示す第２頁の表示状
態は、入金の金種を表示し、10円玉が２枚、50円玉が１
枚、100円玉が１枚、500円玉が０枚及び千円札が０枚で
あることを表示している。第１頁の表示状態から第２頁
の表示状態に移行させるには、テンキー（34）の「３」
を押下すればよい。

なお、販売情報表示モードにおいて、入金があった場
合やテンキー（34）の「３」の操作が60秒間なかった場
合及び返却レバー（26）がONされた場合には、販売情報
表示モードは終了する。

以上により、自動販売機（10）の管理者は、購入者か
ら釣銭が足りない等のクレームがあった場合に、商品の
購入毎の販売情報データを一括して確認できるため、そ
のクレームに正しく対応できる。

また、５回分の販売情報データを確認できるため、操
作中に入金があった場合にも、必要とする販売情報デー
タが消去されないため、販売情報の表示を確認できる。

なお、本実施例では、購入者毎の販売情報データとし
ては、販売時刻、入金額、売上げ額及び釣銭額、入金の
金種及び枚数を記憶したが、この外の販売情報データと
しては、たとえば、販売された商品に対応するコラムの
番号を記憶させてもよい。また、販売情報データを液晶
表示部（32）に表示するだけでなく、プリンター等で出
力させれば、購入者に打出した出力用紙を見せたり、ま
た、管理者が出力用紙を保存できるという効果もある。

［発明の効果］本発明の自動販売機の販売情報表示装置は上記したよ
うに、購入毎の販売時刻、入金額、売上げ額及び釣銭額
等の販売情報データを一括して確認できるため、商品の
購入者からクレームがあった場合に、このクレームの真
偽が表示される販売情報データによって確認でき、管理
者は購入者からのクレームに対応可能となる。

また、直前に販売された販売情報データから過去に遡
り数回の販売情報データを記憶させれば、過去の販売情
報データを表示でき、過去の購入者からのクレームにも
対応可能となる。

また、プリンターが不要であり、メモリー容量も少量
でよく、安価な情報表示装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の構成を示すブロック図、第２図は、本発明の実施例に係る販売情報表示装置を有
する自動販売機の斜視図、第３図は、前図の自動販売機の扉を開いた状態の斜視
図、第４図は、前図の自動販売機の構成を示すブロック図、第５図は、金額演算装置の処理を示すフローチャート、第６図は、マイコンの処理を示すフローチャート、第７図は、液晶表示部の第１頁の表示状態を示す拡大平
面図、第８図は、液晶表示部の第２頁の表示状態を示す拡大平
面図である。符号の説明１……販売情報表示装置２……金額情報出力手段３……計時手段４……記憶手段５……表示手段 10……自動販売機 16……硬貨投入口 18……紙幣挿入口 22……販売スイッチ 24……金額演算装置 28……クロック部 30……操作ボックス 32……液晶表示部 34……テンキー 40……マイコン 42……I/O 44……CPU 46……メモリ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】購入毎の入金額、売上げ額、釣銭額等の金
額を出力する金額情報出力手段と、商品の販売時刻の時
計手段と、金額情報出力手段から出力された購入毎の入
金額、売上げ額、釣銭額と計時手段からの販売時刻を一
組の販売情報データとして記憶する記憶手段と、記憶手
段に記憶された一組の販売情報データを表示する液晶表
示部を備えた表示手段とよりなり、前記記憶手段が直前
に販売された販売情報データから過去に遡り数回の販売
情報データを記憶し、このデータを表示手段である液晶
表示部により確認することができるようにしたことを特
徴とする自動販売機の販売情報表示装置。