JPS6036488Y2 - 旋回作業車の座席取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、旋回台に、それを回動させるための減速機構
を内装したケース、及び、運転座席を設けた旋回作業車
の座席取付構造に関する。

例えば、小型の旋回作業車のように運転座席が機体の左
右中央部ない七その近辺に取付けられる作業車の場合、
一般に、旋回台に立設した複数本の支柱及びそれらに連
結した横フレームによって、旋回台上に突設した上記減
速機構ケースの上方に座席を取付ける構造が採用されて
いるが、支柱、フレーム等の座席取付けに要する部品点
数が多い上に、上記ケース内の減速機構を点検する際に
座席ないし支柱等を取り外さなければならず、点検作業
が繁雑になるという欠点があった。

本考案は、上記実情に鑑みて、簡単な改造によって、座
席取付構造を簡略化すると共に、減速機構の点検作業を
容易化することを目的とする。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

クローラ走行装置１を備えた車体の前部に、排土作業装
置２を上下駆動揺動自在に設けると共に、車体の上部に
縦軸芯周りで回動自在に旋回台３を設け、運転部４、そ
の後方に位置するエンジン部５、及び、運転部４前方に
位置して縦軸芯周りで左右揺動自在に操作されるバック
ホウ作業装置６を、旋回台３に設け、もって、土砂の掘
削、移送及び積み下ろし等の土工作業を行うためのドー
ザ付バックホウ作業車を構威しである。

そして、第２図に示すように、車体側に固設した旋回内
レース７に対して旋回台３側に固設した旋回外レース８
を縦軸芯Ｘ周りで回動自在に外嵌させ、旋回台３を回動
駆動させるために、運転部４の下部に位置させて、減速
機構９を内装したケース１０を旋回台３上に固設し、ケ
ース蓋ｌｅａ上に固設した旋回用油圧モータ１１とピニ
オンギア１２を減速機構９を介して連動連結すると共に
、旋回内レース７の内歯７ａに上記ピニオンギア１２を
歯合させて、操作油の供給によってモータ１１を回転さ
せることにより、接地して固定される車体に対して旋回
台３を駆動回転できるように構威しである。

上記ケース１０の上方に座席１３を取付けるに、第３図
に示すように、ケース蓋１０ａ上面に一体鋳造した前後
及び左右のボス１０ａにネジ切り加工が施され、座席取
付台１４を上記ボス１０ｂを介してケース蓋１０ａにボ
ルト止めすると共に、取付台１４の垂直筒体部分１４ａ
に対して座席１３の筒状支柱部１３ａを上下摺動自在に
内嵌させ、さらに、筒体部分１４ａに挿通したネジ式締
付具１４ｂによって筒体１４ａに対し座席１３を高さ変
更自在に固定できるよう構威しである。

尚、ケース１０に座席１３を取付けるための具体的構成
は各種変更可能である。

以上要するに、本考案は官記座席取付構造において、前
記運転座席１３を前記ケース１０の開閉蓋１０ａに取付
けである事を特徴とする。

すなわち、従来のようにケース１０をまたいで、その上
方に座席１３を取付けるための支柱構造を設ける必要が
無く、ケース１０に座席１３を取付けさせるため、その
取付構造を簡略化することができ、さらに、ケース１０
の周囲に座席１３を取付けるための支柱構造を設ける必
要がないので、旋回台３に対して座席１３が占める平面
的スペースを小さくすることができ、座席１３まわりを
広くして安全に作業を行なうことができ、また、前記座
席１３を一体連結した状態でケース１０を開閉できるの
で、減速機構９の点検作業を容易に行えるようになった
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る旋回作業車の座席取付構造の実施例
を示し、第１図はドーザ付バックホウ作業車の全体側面
図、第２図は旋回台及び減速機構の縦断面図、第３図は
要部の斜視図である。 ３・・・・・・旋回台、９・・・・・・減速機構、１０
・・・・・・ケース、１０ａ・・・・・・開閉蓋、１０
ｂ・・・・・・ボス、１３・・・・・・運転座席。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 旋回台３に、それを回動させるための減速機構９を
   内装したケース１０、及び運転座席１３を設けた旋回作
   業車の座席取付構造であって、前記運転座席１３を前記
   ケース１０の開閉蓋１０ａに取付けである事を特徴とす
   る旋回作業車の座席取付構造。 ■ 前記ケース１０の開閉蓋１０ａに、前記運転座席１
   ３を取付けるボルトを螺着するためのボス１０を一体鋳
   造しである事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第■
   項記載の構造。