JPS6036407B2 - 2−アルキル−5−フェニルピリジンを含有する香料組成物 - Google Patents

2−アルキル−5−フェニルピリジンを含有する香料組成物

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JPS6036407B2
JPS6036407B2 JP55091285A JP9128580A JPS6036407B2 JP S6036407 B2 JPS6036407 B2 JP S6036407B2 JP 55091285 A JP55091285 A JP 55091285A JP 9128580 A JP9128580 A JP 9128580A JP S6036407 B2 JPS6036407 B2 JP S6036407B2
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phenylpyridine
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mol
alkyl
moles
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勝宏 高橋
東洋彦 小林
治樹 鶴田
利男 吉田
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Takasago International Corp
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Takasago Perfumery Industry Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−アルキルー5ーフェニルピリジン、更に詳
細には次の一般式(1)(式中、Rはメチル、エチル、
nープロピル、イソフ。
ロピル、n−ブチル、イソブチル、nーアミル、ィソア
ミルのアルキル基を示す)で表わされる2−アルキル−
5−フェニルピリジンを含有する香料組成物に関する。
従来、フェニルピリジン誘導体としては、3ーフェニル
ピリジンが紅茶〔J.A餌ic.FoodChem.,
Vo123,No.5,1000頁(1975)〕、ま
たはココア(J.FoodScience,vo140
,914頁(1975)〕の香気成分としての存在する
ことが報告されている。本発明者は新しい香気成分につ
いて研究を重ね.てし、たところ、フェニルピリジン誘
導体のうち、2位のアルキル基を有する(1)式で表わ
される5−フェニルピリジンが香気成分として優れた性
質を有すること、並びに容易に入手可能な原料から一般
的な方法により容易に合成できることを見出し、本発明
を完成した。本発明の化合物(1)は、2位に直鎖状も
しくは分枝状のアルキル基を有する5ーフェニルピリジ
ンであり、2ーメチル−5−フエニルピリジン、2ーエ
チル−5−フエニルピリジン、2−n−プロピルー5−
フエニルピリジン、2ーイソプロピルー5ーフヱニルピ
リジン、2−n−ブチル−5−フエニルピリジン、2ー
イソブチルー5一フエニルピリジソ、2−n−アミル−
5ーフエニルピリジン、2ーイソアミルー5−フヱニル
ピリジンが含まれる。
本発明の2ーアルキルー5ーフェニルピリジン(1)は
、例えば、J.Chem.S肌.,1962PARHm
,425刀頁及びJ.Chem.Soc.{B’ 19
69,901頁に記載の方法に準じて製造される。
すなわち、まず3−アミノピリジンをベンゼンに溶解し
、これを窒素気流中で加熱還流させておき、これに亜硝
酸ィソアミルのベンゼン溶液を徐々に滴下し、滴下終了
後、更に約3時間程度加熱燈拝して反応を終了せしめる
。反応終了後、水洗い、有機層を無水硫酸ナトリウム等
の乾燥剤を用いて乾燥し、減圧蒸留によりベンゼンを留
去する。残留物を減圧蒸留により精製すれば、3ーアミ
ノピリジンに対する理論収率約60%で3ーフエニルピ
リジンが得られる。次にこの3ーフェニルピリジンを、
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の溶媒にとかし
、冷却下これにエチルエーテル、ベンタン、ヘキサン、
ヘプタン等の溶媒中で金属リチウムとアルキルハラィド
から調製したアルキルリチウムを滴下する。アルキルリ
チウムは、目的物の2ーアルキル−5−フヱニルピリジ
ンを構成するアルキル基に相当するァルキル基を有する
アルキルリチウムを用いる。アルキルリチウムの通下は
低温で行い、次いで室温で充分反応せしめる。その後は
常法に従い、冷却中に反応物を注入し、有機層を分離し
、水洗、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、残留物を減圧蒸
留し精製すれば目的物の2ーアルキル−5−フエニルピ
リジンを、3−アミノピリジンに対し理論収率約30〜
40%で得ることができる。以上の方法で得た本発明の
化合物は、いずれもシンナモンオィル様の快い甘い香気
を有し、さらに置換アルキル基の種類により、それぞれ
が次表に示す様な特徴的香気を有している。
これらの化合物は、いずれも種々の香料組成物中に添加
配合することができる。
すなわち、これらの一種もしくは二種以上の混合物を香
料調合品に約1倣pm配合すると、その調合品の天然性
が著しく高められ、例えばペパーミント、スペアーミン
ト、ベル力・モツト、ゼラニウム、シソナモソ等の合成
精油の調合に際し優れた効果を示す。また、これらは工
業的に入手可能な原料から容易に合成することのできる
もので、香料成分として非常に有用なものである。次に
合成例及び実施例を挙げて本発明を設明する。
合成例 1 3その反応フラスコに3ーアミノピリジン141夕(1
.5モル)及びベンゼン2そを入れ、窒素気流中で加熱
還流し、この中に亜硝酸イソアミル263夕(2.25
モル)とベンゼン300泌の溶液を2時間で適下した。
適下終了後さらに3時間反応を行った後、冷却し、同量
の水で4回水洗し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧下にベンゼンを蟹去した。残留物を減圧蒸留し、沸
点74〜80qC/1側日夕の淡藤色の油状物質である
3−フェニルピリジン14Mを得た。300の【反応フ
ラスコに3−フエニルピリジン15.5夕(0.1モル
)、エチルエーテル75舷を入れ、窒素気流中ドライア
イスーアセトンバスで−60ooに冷却しながら、これ
にnーブロピルリチウム5.5夕(0.11モル)を含
むへキサン溶液65の‘を0.虫時間で適下した。
通下終了後されに・4時間反応せしめ、その後室温で一
夜反応した。反応終了後、冷水に注入し、有機層を水洗
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒蟹出し、残
留物を減圧蒸留して沸点100〜105℃/1柳日夕の
淡横色の液体である2一n−プロピルー5ーフェニルピ
リジン11.5夕を得た。収率は3ーアミノピリジンに
対して35%であった。このものは次に様な性状を有す
る。
MS(m/e):197(M+)、190182,17
0,169IR(伽‐1):1590,1480,13
70,1010,760,700NMR(6ppm):
1.00(t、知日)C9、1‐80(m、汎)C8、
2.84(t、幻)C7、7.19(d,d、IH)C
3、7.50(m、斑)C,.〜C,5,7.79(d
,d、IH)C4,8.79(d,d、IH)C6合成
例 2 合成例1の方法で得られた3−フェニルピリジン15.
5夕(0.1モル)とメチルリチウム2.4夕(0.1
1モル)を含むへキサン溶液65の【から合成例1と同
様の方法により沸点85〜870ノ1肌日夕の2−メチ
ル一5−フエニルピリジン10.1夕(3ーアミノピリ
ジンに対する収率36%)を得た。
このものは次の様な性状を有する。MS(m/e):1
69(M+)、168,154IR(伽‐1):159
5,1475,1370,1010,845,760,
700NMR(6ppm):2.55(s、斑)C7、
7.19(d,d、IH)C3、7.50(m、斑)C
9〜C,3,7.79(d,d、IH)C4,8.79
(d,d、IH)C6合成例 3 合成例1の方法で得られた3−フェニルピリジン15.
5夕(0.1モル)とエチルリチウム4.0夕(0.1
1モル)を含有するへキサン溶液70の【から、合成例
1と同様の方法により、沸点95〜98℃/1胸日夕の
2−エチル−5−フエニルピリジン11.9夕(3−ァ
ミノピリジンに対する収率39%を得た。
このものは次の性状を有する。MS(m/e):183
(M十)、182,155IR(弧‐1):1595,
1475,1370,1010,845,760,70
0NMR(6ppm):1.30(t、乳H)C8,2
‐85(d,d、班)C7、,7.20(d,d、IH
)C3,7.50(m、班)C,。
〜C,4、7.79(d,d、IH)C4,8.79(
d,d、IH)C6合成例 4合成例1の方法で得られ
た3ーフェニルピリジン15.5夕(0.1モル)とイ
ソプロピルリチウム5.5夕(0.11モル)を含有す
るへキサン溶液73の上から合成例1と同じ方法により
沸点102〜1070/1側日夕の2−イソプロピルー
5ーフエニルピリジン13.8夕(3ーアミノピリジン
に対する収率42%)を得た。
このものは次の性状を有する。MS(m/e):197
(M+)、190 155IR(肌‐1):1590,
1470,1330,1350,1010,760,7
00NMR(6ppm):1.25(d、細)C8,C
9、3.15(m、IH)C7,7.20(d,d、I
H)C3,7.50(m、班)C,o〜CM 7.80
(d,d、IH)C4,8.80(d,d、IH)C6
合成例 5合成例1の方法で得られた3−フェニルピリ
ジン15.5夕(0.1モル)とnーブチルリチウム7
.0夕(0.11モル)を含有するへキサン溶液75の
【から、合成例1と同じ方法により沸点105〜110
oo/1肌日夕の2一n−ブチル−5ーフエニルピリジ
ン13.7夕(3ーアミノピリジンに対する収率39%
)を得た。
このものは次の性状を有する。MS(m/e):211
(M十)、210,196,182,169IR(肌‐
1):1595,1475,1375,1010,84
5,760,700NMR(6ppm):o.90(t
、3H)C,。
.1.50(m、4H)C8,C9、2.80(t、が
)C?,7.19(d,d、IH)C3,7.50(m
、斑)C,2〜C,6,7.79(d,d、IH)C4
、8.79(d,d、IH)C6合成例 6 合成例1の方法で得られた3−フェニルピリジン15.
5夕(0.1モル)とイソブチルリチウム7.0夕(0
.11モル)を含有するへキサン溶液80のとから合成
例1と同様の方法により、沸点107〜113oo/1
側日夕の2−イソブチル−5−フエニルピリジン10.
6夕(3ーアミノピリジンに対する収率30%)を得た
このものは次の性状を有する。MS(m/e):211
(M+)、210,196,182,169IR(肌‐
1):1580,1460,1380,1360,10
30,790,750NMR(6ppm):0.95(
d、細)C9,C,〇、1.95(m、IH)C8,2
.80(d、汎)C7,7.20(d,d、IH)C3
,7.50(m、田)C,2〜C,6,7.75(d,
d、IH)C4,8.80(d,合成例 7合成例1の
方法で得られた3−フェニルピリジン15.5夕(0.
1モル)とnーアミルリチウム8.6夕(0.11モル
)を含有するへキサン溶液83の【から合成例1と同じ
方法により沸点115〜120qo/1胸日夕の2−n
ーアミル−5ーフエニルピリジン11.3夕(3ーアミ
ノピリジンに対する収率30%)を得た。
このものは次の性状を有する。MS(m/e):225
(M十)、224,211,197,155IR(仇‐
1):1590,1480,1380,1020,85
0,760,700NMR(6ppm):0.95(t
、知日)C,.,1.55(m、細)C8〜C,〇、,
2.80(t、が)C7,7.20(d,d、IH)C
3,7.50(m、班)C,3〜C,7,7.80(d
,d、IH)C4,8.80(d,d、IH)C6合成
例 8 合成例1の方法で得られた3−フェニルピリジン15.
5夕(0.1モル)と、イソアミルリチウム8.6夕(
0.11モル)を含有するへキサン溶液85机【から合
成例1と同様の方法により沸点117〜12ぞ○/1側
日タの2−イソアミル−5−フエニルピリジン11.3
夕(3−アミノピリジンに対する収率30%)を得た。
このものは次の性状を有する。MS(m/e):225
(M+)、224,210,196,183,163I
R(肌‐1):I580,I460,1425,I40
0,I380,1365,1030,790,760N
MR(6ppm):1.00(d、肌)C,〇,C,,
、1.60(m、細)C8、C9、2.80(t、2H
)C7,7.19(d,d、IH)C3,7.45(m
、軸)C,3〜C,7, 7.75(d,d、IH)C
4,8.80(d,d、IH)C6実施例 1 下記処方にしたがいペパーミント香を有する調合香料を
調製した。
べ/fーミント: この調合香料lo0のこ合成例2で得た2−メチル−5
−フェニルピリジンを0.0019(1のpm相当)添
加した。
そして専門パネル10名により評価を求めた結果、全員
一致して2ーメチル−5ーフェニルピリジン無添加のも
のにくらべて添加したものの方が、スパイス様の香気が
加味され、天然性が著しく向上したことを認めた。実施
例 2 下記処方にしたがいベルガモット香を有する調合香料を
調製した。
ベルガモツト: この調合香料100のこ合成例1で得た2−nープロピ
ル−5−フエニルピリジンを0.001夕(loppm
相当)添加した。
専門パネル10名により評価を求めた結果、全員一致し
て2一nープロピル−5−フェニルピリジン無添加のも
のにくらべて添加したものの方が、青葉様香気が増強さ
れ、天然性が著しく向上したことを認めた。実施例 3 下記処方にしたがいシンナモンオイル香気を有する調合
香料を調製した。
シンナモンオイル: この調合香料100のこ合成例5で得た2−n−ブチル
ー5−フエニルピリジンを0.001夕(loppm)
添加した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
    ロピル、n−ブチル、イソブチル、n−アミル、イソア
    ミルのアルキル基を示す)で表わされる2−アルキル−
    5−フエニルピリジンを含有することを特徴とする香料
    組成物。
JP55091285A 1980-07-04 1980-07-04 2−アルキル−5−フェニルピリジンを含有する香料組成物 Expired JPS6036407B2 (ja)

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