JPS6034771Y2 - 過給機用吸入消音器 - Google Patents

過給機用吸入消音器

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JPS6034771Y2
JPS6034771Y2 JP1976128428U JP12842876U JPS6034771Y2 JP S6034771 Y2 JPS6034771 Y2 JP S6034771Y2 JP 1976128428 U JP1976128428 U JP 1976128428U JP 12842876 U JP12842876 U JP 12842876U JP S6034771 Y2 JPS6034771 Y2 JP S6034771Y2
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JP
Japan
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Application number
JP1976128428U
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JPS5346410U (ja
Inventor
治 小松崎
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排気タービン過給機用の吸入消音器に関する。
近年ディーゼル機関用排気タービン過給機(以下過給機
という)は機関の高過給化に伴ってますます高速回転、
大風量化の道をたどっており、このため過給機の騒音も
増大する傾向がある。
一方、最近の社会的すう勢として作業環境の改善が重要
視されるようになり、ディーゼル機関においては過給機
の吸気騒音レベルを大幅に低減させることが必要になっ
て来た。
しかし、従来の過給機用吸入消音器は殆んどが空気の吸
入抵抗を小さくするため消音器内部の空気の流れの線が
スムーズに設計されているため、過給機用吸入消音器は
、第1図に示すように、環状の消音器本体a及びラッパ
状の本体すはフェルトcを内貼りした鋳造品で間には鋼
板の両面にフェルトを貼った仕切筒dをおいて消音部分
となし、外周部は全周が、筒状の吸入空気フィルタeと
なっている。
外気は矢印Aのように流れて過給機の羽根車fに導かれ
る。
このように構威された従来の消音器においては外気が過
給機の羽根車に吸引されるまでの流れの軌跡は矢印Aの
ようにゆるやかな曲線であるため、過給機の発生する騒
音はフェルト貼りの消音部分で反射される回数も少なく
、僅かに減衰するだけで外部に放出されてしまうという
欠点があった。
本考案は上記従来の過給機用吸入消音器の欠点を除去す
ることを目的とするものであって、消音器本体に空気の
流れを反転させる張り出し部分を設け、この張り出し部
に傾斜角度を与えると共にその先端に丸味を付け、かつ
本体の内側及び副本体の内側に吸音材を密着して取付け
るように構威し、吸音材で囲まれた空気流の通路の断面
積変化を少くすることにより、空気流の圧力損失を小さ
く保ちつつ消音効果を高めるようにした過給機用吸入消
音器を提供しようとするものである。
以下、本考案を第2図および第3図に示す実施例につい
て詳細に説明する。
まず第2図に示す実施例について説明すると、環状の本
体1は軽合金鋳物で製作され、消音器の軸心に対し角度
αを持つテーパ状の張り出し部分2を有し、張り出し部
分2の先端部2aには丸味Rを付している。
本体1の内側にはグラスウール等の吸音材4を密着して
充填し、多孔板5で覆っている。
副本体3は軽合金鋳物で製作され消音器内方に突出した
円筒状中央部3aと、この中央部から半径方向外側に張
り出しその先端部が内側に曲折したスカート部3bを有
する。
副本体3の内側の空気通路側壁に吸音材4を密着して取
付は多孔板5で覆っている。
本体1と副本体3ではさまれた外周の開口部には全周か
ら吸気する吸入フィルタ6を具備している。
次に消音器の作用を述べる。
吸入フィルタ6を経て吸入された空気は本体1のテーパ
状張り出し部分2に案内されてW部に集合し、次に流れ
の方向を変えてX部からY部に至る。
前記張り出し部分2とその先端の丸味R及び本体1と副
本体3の内側に取付けた多孔板によって形成される空気
の流路は、この間を流れる空気が膨張や縮流するのを少
なくし、圧力損失を小さくするため流速の変化が小さく
なるように寸法が決められている。
Y部から2部を経て過給機の羽根車入口までは急な曲り
はなく空気はほぼ単純な増速流となって羽根車7に入る
羽根車7の回転により発生する騒音は、まず2部からY
部までの間の吸音性壁で囲まれた部分で減衰するが、本
体1の内側の吸音材が厚いこと及び本体1の張り出し部
分2が騒音の伝播方向に対して角度αをなして先すぼみ
になっていることにより、音の反射吸収が十分に行なわ
れ、この部分での減衰量が増大する。
次にY部からX部を経てW部に至る反転部分では曲りに
よる減音効果が大きいためW部では十分に低い騒音レベ
ルになっている。
W部に達した音は本体1の張り出し部分2の外面に反射
したあと、吸入フィルタ6を通過して全周方向へ放散す
るが、すでに十分に消音されているので放射騒音レベル
は小さい。
なお、第3図の実施例は大形過給機用として内部に吸音
仕切筒9を追加した場合を示す。
その他の構造は第2図に示す実施例と同一である。
なお張り出し部2の先端部2aには丸味Rを付けである
が、これは完全な円弧に限らず、多角形等実質的に空気
抵抗を少くする形状であればよい。
以上の構成により、本考案は次の利点を有する。
(1)本体1の内側に密着して取付けた吸音材4の厚さ
が厚いこと、及び本体1の張り出し部分2が羽根車で発
生する騒音の伝播方向に対して角度αで先すぼみになっ
ているため音の反射吸収が十分側なわれ消音効果が大き
い。
(2)Y部からX部を経てW部に至る部分で音の方向を
反転させることにより大きな消音効果が得られる。
(3) 本体1の張り出し部分2とその先端の丸味R
及び本体1と副本体3の内側に取付けた多孔板によって
形成される空気の流路は空気流の膨張、縮流が起りにく
いような形になっており、従って圧力損失が小さい。
(4)消音器の全周に開口したフィルタから空気を吸入
するため消音器はコンパクトにまとめることが可能で、
過給機の渦巻室8にそのまま取付けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の過給機用吸入消音器の1例を示す図、第
2図は本考案にかかる消音器の一実施例を示す図、第3
図は同変更実施例を示す図である。 1・・・・・・本体、2・・・・・・張り出し部分、3
・・・・・・副本体、4・・・・・・吸音材、6・・・
・・・吸入フィルタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 騒音の伝播方向に対し先すぼみになるように勾配を付し
    た張り出し部分を有する環状の本体と、消音器内方に突
    出した円筒状中央部と該中央部から半径方向外側に張り
    出したスカート部を有する副本体とを、該本体と該副本
    体との間に空気流路を形成するように配置し、該張り出
    し部分の先端部に実質的に丸みを付け、かつ該本体およ
    び該副本体の各内側に前記空気流路を全流路を通じてほ
    ぼ同一の断面積とする形状の吸音材を直接密着するよう
    に取付けてなる過給機用吸入消音器。
JP1976128428U 1976-09-24 1976-09-24 過給機用吸入消音器 Expired JPS6034771Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5346410U JPS5346410U (ja) 1978-04-20
JPS6034771Y2 true JPS6034771Y2 (ja) 1985-10-16

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ID=28737682

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DE2935589A1 (de) * 1979-09-04 1981-04-09 Klöckner-Humboldt-Deutz AG, 5000 Köln Fahrzeugantrieb
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JPS5052443A (ja) * 1973-09-11 1975-05-09

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JPS5052443A (ja) * 1973-09-11 1975-05-09

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