JPS6033943B2 - 長尺コンクリ−ト構造物の構築工法 - Google Patents
長尺コンクリ−ト構造物の構築工法Info
- Publication number
- JPS6033943B2 JPS6033943B2 JP6348279A JP6348279A JPS6033943B2 JP S6033943 B2 JPS6033943 B2 JP S6033943B2 JP 6348279 A JP6348279 A JP 6348279A JP 6348279 A JP6348279 A JP 6348279A JP S6033943 B2 JPS6033943 B2 JP S6033943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- concrete structure
- construction method
- expansion joint
- pouring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Retaining Walls (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、孫壁などの長尺なコンクリート構造物をこの
構造物が長尺であるだけに受けやすい熱膨張、収縮に起
因したひび割れ等を回避するため、その長手方向に適宜
の間隔を隔てた箇所に伸縮目地形成用の弾性のある平板
状の部材を介袋する状態で打設構築していく工法に関す
る。
構造物が長尺であるだけに受けやすい熱膨張、収縮に起
因したひび割れ等を回避するため、その長手方向に適宜
の間隔を隔てた箇所に伸縮目地形成用の弾性のある平板
状の部材を介袋する状態で打設構築していく工法に関す
る。
前記伸縮目地形成用部材は、一般にコンクリート用目地
板と称呼されるもので、その構成材としては、経青質、
ゴム発泡体、繊維質、樹脂発泡体等が考えられ、具体的
には、ェービーシー商会製の商品名アスタイト、スポン
ジタイト、テックスタィト、昭和石油製のフジタィト、
アオイ化学製のケンタィト、セーフタイト日などを挙げ
ることができるが、何れもコンクリート構造物の熱的変
化に伴なう膨張、収縮を弾性伸縮によって吸収する機能
を有するものである。
板と称呼されるもので、その構成材としては、経青質、
ゴム発泡体、繊維質、樹脂発泡体等が考えられ、具体的
には、ェービーシー商会製の商品名アスタイト、スポン
ジタイト、テックスタィト、昭和石油製のフジタィト、
アオイ化学製のケンタィト、セーフタイト日などを挙げ
ることができるが、何れもコンクリート構造物の熱的変
化に伴なう膨張、収縮を弾性伸縮によって吸収する機能
を有するものである。
そして、この伸縮目地形成用部材は、対設型枠に対しジ
ョィンド台等適当な連結金具を介して横断する状態に支
持されるものであるが、この連結金具は、前記伸縮目地
形成用部材をコンクリート打設前にあって、倒れたり或
いは、対設型枠長手方向で位置ずれしたりしないように
保持するだけのものであって、その意味から前記連結金
具は一般に単に扇平帯板材を素材として構成されている
だけで、コンクリート打設後、伸縮目地形成用部材に対
し、その板面に垂直な方向でかかるコンクリート側圧荷
重に抗してこの都材を支えるに足るだけの強度は持って
いないのが普通である。従って、この側圧荷重に抗し伸
縮目地形成用部材をその背後から支保する必要がある。
そして、そのための対策として従来では、第7図に示す
ように、対設型枠1,1の長手方向において隣接する伸
縮目地形成用部材2,2の背後に夫々支保装置4,4を
組付けていた。
ョィンド台等適当な連結金具を介して横断する状態に支
持されるものであるが、この連結金具は、前記伸縮目地
形成用部材をコンクリート打設前にあって、倒れたり或
いは、対設型枠長手方向で位置ずれしたりしないように
保持するだけのものであって、その意味から前記連結金
具は一般に単に扇平帯板材を素材として構成されている
だけで、コンクリート打設後、伸縮目地形成用部材に対
し、その板面に垂直な方向でかかるコンクリート側圧荷
重に抗してこの都材を支えるに足るだけの強度は持って
いないのが普通である。従って、この側圧荷重に抗し伸
縮目地形成用部材をその背後から支保する必要がある。
そして、そのための対策として従来では、第7図に示す
ように、対設型枠1,1の長手方向において隣接する伸
縮目地形成用部材2,2の背後に夫々支保装置4,4を
組付けていた。
しかし、この場合、工期短縮を図るべく複数の打設空間
に対し同時進行的に打設作業を行なおうとすれば、支保
装置4,4埋殺しといった極めて不経済な事態を覚悟し
ない限り、隣接する打設空間に対して同時にコンクリー
トを打設することができず、少なくとも一つの打設空間
を隔てた空間、つまり少なくとも一つとびの打設空間に
対してのみ同時にコンクリート打設が可能であって、こ
のように空間的に離れた打設空間に対する同時施工では
、必要とする作業員数、コンクリートミキサー車の台数
等の面、或いは1つの打設空間に対し夫々2組の支保装
置を必要とするといった面、および支保装置の転用工数
の面等々で、かなりの経済負担が強いられるものであっ
た。本発明は、かかる実情に鑑みて、コンクリート打設
時に伸縮目地形成用部材をその背後から支えるための対
策において発想の転換を図ることにより、上記従来工法
に見られた問題を解消せんとするものである。
に対し同時進行的に打設作業を行なおうとすれば、支保
装置4,4埋殺しといった極めて不経済な事態を覚悟し
ない限り、隣接する打設空間に対して同時にコンクリー
トを打設することができず、少なくとも一つの打設空間
を隔てた空間、つまり少なくとも一つとびの打設空間に
対してのみ同時にコンクリート打設が可能であって、こ
のように空間的に離れた打設空間に対する同時施工では
、必要とする作業員数、コンクリートミキサー車の台数
等の面、或いは1つの打設空間に対し夫々2組の支保装
置を必要とするといった面、および支保装置の転用工数
の面等々で、かなりの経済負担が強いられるものであっ
た。本発明は、かかる実情に鑑みて、コンクリート打設
時に伸縮目地形成用部材をその背後から支えるための対
策において発想の転換を図ることにより、上記従来工法
に見られた問題を解消せんとするものである。
即ち、本発明によるときは、ある1つの打設空間に対し
コンクリートを打設したとき、この空間の端部に位置す
る伸縮目地形成用部材を前記の打設コンクリートの側圧
荷重に抗してその背後から支保させるに、従来の如く専
用の支保装置をもって支保させるのではなく、この打設
空間に隣る打設空間に対しても、同時又はほぼ同時的に
コンクリートを打設し、この隣接打設空間での打設コン
クリートによる側圧荷重をもって前記伸縮目地形成用部
材をその背後から支えさせる、つまり、1つの伸縮目地
形成用部村の両側の打設空間の双方に対し、コンクリー
トを同時又はほぼ同時的に打設することにより、伸縮目
地形成用部材に対し、その両側から互いに逆方向に側圧
荷重をかけることで、これら側圧荷重を互いに相殺させ
るべくなし、このような1つの伸縮目地形成用部材の両
側に百つてのコンクリート構造体の作成を、コンクリー
ト構造物の長手方向に沿って順次繰返し進行するのであ
る。
コンクリートを打設したとき、この空間の端部に位置す
る伸縮目地形成用部材を前記の打設コンクリートの側圧
荷重に抗してその背後から支保させるに、従来の如く専
用の支保装置をもって支保させるのではなく、この打設
空間に隣る打設空間に対しても、同時又はほぼ同時的に
コンクリートを打設し、この隣接打設空間での打設コン
クリートによる側圧荷重をもって前記伸縮目地形成用部
材をその背後から支えさせる、つまり、1つの伸縮目地
形成用部村の両側の打設空間の双方に対し、コンクリー
トを同時又はほぼ同時的に打設することにより、伸縮目
地形成用部材に対し、その両側から互いに逆方向に側圧
荷重をかけることで、これら側圧荷重を互いに相殺させ
るべくなし、このような1つの伸縮目地形成用部材の両
側に百つてのコンクリート構造体の作成を、コンクリー
ト構造物の長手方向に沿って順次繰返し進行するのであ
る。
こうした本発明工法によれば、少なくとも今対象として
いる伸縮目地形成用部材については支保装置を省略する
ことができ、従って又、その組付けならびに撤去作業も
一切不要とすることができるということは勿論、相隣る
2つの打設空間に対し同時施工するから、換言すれば2
つの施工を近接箇所で行なうことができるから、必要作
業員数、コンクリートミキサー車の台数の面、或いは作
業員、ミキサー車を相互応援させやすいといった面等々
とも相挨ち、全体として、従来工法に比し、作業能率を
大中なアップを含め、極めて大なる経済効果を奏し得る
に至った。
いる伸縮目地形成用部材については支保装置を省略する
ことができ、従って又、その組付けならびに撤去作業も
一切不要とすることができるということは勿論、相隣る
2つの打設空間に対し同時施工するから、換言すれば2
つの施工を近接箇所で行なうことができるから、必要作
業員数、コンクリートミキサー車の台数の面、或いは作
業員、ミキサー車を相互応援させやすいといった面等々
とも相挨ち、全体として、従来工法に比し、作業能率を
大中なアップを含め、極めて大なる経済効果を奏し得る
に至った。
以下、本発明工法を実施するに当っての一例を図面に基
づいて説明すると、第1図、第2図に示すように長尺な
対設型枠1,1間に亘り、この型枠1,1の長手方向に
適宜間隔(約10m)を隔てて伸縮目地形成用部材2・
・・をジョイント台3,3・・・を用いて架設支持させ
た状態で、1番端の部材2についてのみその背後に支保
装置4を組付け、かかる状態で、2番目の部村2の両側
の打設空間S,Sに対し、コンクリ−トを同時又はほぼ
同時に打設して、前記2番目の部材2の両側に亘るコン
クリート構造体Cを作成する。
づいて説明すると、第1図、第2図に示すように長尺な
対設型枠1,1間に亘り、この型枠1,1の長手方向に
適宜間隔(約10m)を隔てて伸縮目地形成用部材2・
・・をジョイント台3,3・・・を用いて架設支持させ
た状態で、1番端の部材2についてのみその背後に支保
装置4を組付け、かかる状態で、2番目の部村2の両側
の打設空間S,Sに対し、コンクリ−トを同時又はほぼ
同時に打設して、前記2番目の部材2の両側に亘るコン
クリート構造体Cを作成する。
このとき1番目の空間Sに対しては完全又はほぼ完全に
充填し、2番目の空間Sに対しては、第2図の通り、3
番目の部材2にコンクリート側圧荷重をかけないように
、或いはかけてもも僅かであるように打設する。次いで
、第3図のように3番目の部材2の両側にコンクリート
を打設し、以下同様の作業を型枠1長手方向に沿って繰
返し進行することによって、第4図に示すような、伸縮
目地形成用部材2・・・を埋設してなる長尺なコンクリ
ート構造物Cを作成する。
充填し、2番目の空間Sに対しては、第2図の通り、3
番目の部材2にコンクリート側圧荷重をかけないように
、或いはかけてもも僅かであるように打設する。次いで
、第3図のように3番目の部材2の両側にコンクリート
を打設し、以下同様の作業を型枠1長手方向に沿って繰
返し進行することによって、第4図に示すような、伸縮
目地形成用部材2・・・を埋設してなる長尺なコンクリ
ート構造物Cを作成する。
本発明は、第5図から第6図にかけて示すように、作業
進行方向の端部に位置する部材2の背後に支保装置4′
を組付けても良く、この場合2つの打設空間S,Sの双
方に対しコンクリートを完全又はほぼ完全に充填するこ
とができる。
進行方向の端部に位置する部材2の背後に支保装置4′
を組付けても良く、この場合2つの打設空間S,Sの双
方に対しコンクリートを完全又はほぼ完全に充填するこ
とができる。
図面は本発明に係る長尺コンクリート構造物の構築工法
の実施の態様を例示し、第1図、第2図は第1回目のコ
ンクリート打設状態を示す平面図と側面図、第3図は第
2回目のコンクリート打設状態を示す側面図、第4図は
構築された最尺コンクリート構造物の側面図、第5図、
第6図は別の施工手段を示す側面図である。 尚、第7図は従釆の方法を示す平面図である。1・・・
…型枠、2・…・イ申縦目地形成用部村、C・・・…長
尺コンクリート構造物、〇・・・…コンクリ−ト構造体
、S・・・・・・打談空間。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図
の実施の態様を例示し、第1図、第2図は第1回目のコ
ンクリート打設状態を示す平面図と側面図、第3図は第
2回目のコンクリート打設状態を示す側面図、第4図は
構築された最尺コンクリート構造物の側面図、第5図、
第6図は別の施工手段を示す側面図である。 尚、第7図は従釆の方法を示す平面図である。1・・・
…型枠、2・…・イ申縦目地形成用部村、C・・・…長
尺コンクリート構造物、〇・・・…コンクリ−ト構造体
、S・・・・・・打談空間。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図
Claims (1)
- 1 擁壁などの長尺コンクリート構造物Cを、その長手
方向に適宜間隔を隔てた箇所に伸縮目地形成用部材2を
介装する状態で打設構築する工法であつて、前記伸縮目
地形成用部材2を対設型枠1,1間に亘つて架設支持さ
せた状態で、これら両側の打設空間S,Sにコンクリー
トを同時又はほぼ同時に打設して1つの伸縮目地形成用
部材2の両側に亘るコンクリート構造体Cを作成し、こ
のようなコンクリート構造体Cの作成を、コンクリート
構造物Cの長手方向に沿つて順次繰返し進行することを
特徴とする長尺コンクリート構造物の構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6348279A JPS6033943B2 (ja) | 1979-05-22 | 1979-05-22 | 長尺コンクリ−ト構造物の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6348279A JPS6033943B2 (ja) | 1979-05-22 | 1979-05-22 | 長尺コンクリ−ト構造物の構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55155831A JPS55155831A (en) | 1980-12-04 |
JPS6033943B2 true JPS6033943B2 (ja) | 1985-08-06 |
Family
ID=13230493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6348279A Expired JPS6033943B2 (ja) | 1979-05-22 | 1979-05-22 | 長尺コンクリ−ト構造物の構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6033943B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01501847A (ja) * | 1987-01-13 | 1989-06-29 | マテリアルス コンサルタンツ オーワイ | 骨または関節用外科用材料の製造方法 |
JPH0246809U (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-30 |
-
1979
- 1979-05-22 JP JP6348279A patent/JPS6033943B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01501847A (ja) * | 1987-01-13 | 1989-06-29 | マテリアルス コンサルタンツ オーワイ | 骨または関節用外科用材料の製造方法 |
JPH0246809U (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55155831A (en) | 1980-12-04 |
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