JPS6033670B2 - 表面にゴムチツプ層を形成したコンクリ−ト板の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンクリート板の表面にゴムチップの層を一
体に形成したコンクリート板の製造法に関するものであ
る。

従来表面に粒状のゴムが添着した競技場のトラック、道
路敷設板等が存在しているが、非常に高価であり、また
、基板と粒状ゴムとの接着が良好でなく、粒状のゴムが
よく剥離して使用不可能とな．る欠点があった。

しかしながら、本発明は、型枠内に離型剤を塗布し、そ
の内部にゴムチップと接着剤との綾合物を適宜の厚さに
投入し、その上より酷酸ビニール樹脂を塗布し、直にセ
メントを振りかけて型枠に振動を与え、酷酸ビニール樹
脂を練合物の空隙内に充填し、その上より生コンクリー
トを充填して再び振動を与へ硬化後に脱型して製造する
ようにしたことによって、コンクリート板とゴムチップ
とをよく一体化して、ゴムチップの剥離を防止し長期の
使用に耐え安価にできるようにし、前記の欠点を解消し
たものである。次のその製造法について説明するに、適
宜の形状に形成した型枠１の底部と側部にシリコン樹脂
等の離型剤２を塗布または吹付ける。次で粉状または粒
状に粉砕した古タイヤ等のゴムチップとポリウレタン樹
脂、ラテックス等の適宜の接着剤（ゴムチップ３〜２：
接着剤１の割合）にてよく混合すると同時によく練合し
た練合物３を、前記型枠１内に投入する。そしてその練
合物３を型枠１の底部によく密着するように鰻にて叩く
ようにして略平坦にし、練合物の厚さを約１０の′凧内
外とする。続いて平坦になった練合物３の上より酷酸ビ
ニール樹脂４の乳白状のものを満遍なくわたるように手
早く塗布し、そして直ちにその上より小さい網目の節で
セメント５を節いつ）酷酸ビニール樹脂４の上より振り
かける。そして型枠１を振動機６にかける。そのように
すると酷酸ビニール樹脂４とその上に設けたセメント５
とはよく接着し、酷酸ビニール樹脂４は、前記練合物３
に形成されている無数の隙間内に侵入する。続いてその
上より生コンクリート７を充填し、再度振動機６にかけ
、生コンクリート７の表面を平滑に仕上げ、凝固させ、
最後に型枠１を反転して型枠１より脱型するものである
。本発明は前記のように構成されるので、ゴムチップは
従来廃物とされている古タイヤの古ゴムによって得られ
るので入手が容易で安価に得られることができる。

そしてゴムチツプはポリウレタン樹脂、ラテツクスの接
着剤によって接合されるので、よく結合される。また、
練合物３とその基板となる生コンクリート７とは、練合
物３の上より塗布された酷酸ビニール樹脂４が練合物３
の無数の隙間より内部に入り込んで一体化され、その上
のセメント５は硝酸ビニール樹脂４とよく接着されると
同時に、セメント６は生コンクリート板７との接着が良
好であることは勿論であり、練合物３と生コンクリート
板７とは、酷酸ビニール樹脂４とセメント５の介在によ
ってよく結合され、練合物３は基板となる生コンクリー
ト７より剥離することがなく、長期の使用に耐えるもの
であり、これをゴルフ場の道路、一般道路、プールサイ
ド、テニスコート等に使用した場合は、クツションがよ
く歩行が快適である。本発明に主として使用されるゴム
チツプは廃物とされている古タイヤのゴムを使用するも
のであり、廃物利用となり安価に製造できる等の効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例を示すものであって、その第
１図、第２図、第３図は、本発明の製造法の順序を示し
た縦断正面図、第４図は、本発明によって製造された製
品の斜視図である。 １・・・・・・型枠、２・・…・雛型剤、３・・・・・
・練合物、４．．…．硝酸ビニール樹脂、５……セメン
ト、６・・・・・・振動機、７・・・・・・生コンクリ
ートである。 第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 適宜の型枠１の内面に離型剤２を塗付し、その内部
   に粉砕したゴムチツプと接着剤とを混合した練合物３を
   適宜の厚さに投入して敷均し、その上より醋酸ビニール
   樹脂４の乳白状のものを塗布し、直ちに、その上よりセ
   メント５を振りかけ、型枠１を振動機６にかけ、醋酸ビ
   ニール樹脂４を、前記練合物３の空隙内に充填し、その
   上に生コンクリート７を充填して再び振動機６にかけ、
   凝固して脱型したことを特徴とした表面にゴムチツプ層
   を形成したコンクリート板の製造法。