JPS6033456Y2 - 車両の補助変速機の切換操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主としてオートバイその他の車両における補助
変速機の切換操作装置に関する。

従来この種車両において、これに変速操作用のロータリ
シャフトを有する補助変速機を備える式のものは知られ
るが、この場合該シャフトはチェンジレバその他のチェ
ンジ操作子にワイヤを介して連結することが考えられ、
これによれば該操作子は該車両の適所に設け得られて有
利である。

然し乍ら、か１るものでは該ワイヤの伸び等に備えて、
変速操作に大きな許容幅を与えるを要し、これをシフト
プオークにもたせるときは変速機が大型となる不合を伴
う。

本考案はか八る不都合のない装置を得ることをその目的
としたもので、オートバイその他の車両１に、補助変速
機３を設け、該変速機３をロータリシャフト２を介して
切換操作するようにしたものにおいて、前記ロータリシ
ャフト２に、その外周のストツパカム２０と、該カム２
０にばね圧接されるカムストツパ２１とからなる回動係
止部材を設けると共に該シャフト２に定のインナ５ａと
該インナ５ａに嵌挿されて戻しばね４に抗して廻動係合
するアウタ５ｂとからなるワンウエイクラッチ５を設け
、該クラッチ５をワイヤ７を介してチェンジ操作子６に
連結したことを特徴とする。

車両１は第１図示のように後の車輪８，８とその中間の
エンジン９とを有するオートバイ型から成り、補助変速
機３は第３図示のように主変速機１０の出力側に組合さ
れて該エンジン９の動力伝達系に介入されるようにした
。

更に詳細には補助変速機３は第３図に明示のように外周
の器筐１１内に主変速機１０の出力軸１２からのびる中
心の駆動軸１３と、その外周の左右１対の歯車１４，１
４とを備え、その中間のシフトフォーク１５がその根部
のシフトシャフト１６に伴われて左右動したとき、両歯
車１４．１４の一方と他方が選択されてこれに動力が取
出されるようにした。

図面で１７はその出力側の被動歯車を示す。

該シャフト１６はその端部に横方向のピン溝１８を有し
、ロータリシャフト２はその先端の偏心するピン１９で
該ピン溝１８に係合し、かくて該シャフト２の回動によ
れば、該ピン１９と該ピン溝１８とを介して該シフトシ
ャフト１６に左右の切換摺動が与えられるようにした。

該シャフト２は第５図に明示するようにその外周にスト
ッパカム２０とその側方はこれにばね圧接されるカムス
トッパ２１とからなる回動係止部材を有し、かくて該シ
ャフト２は所定の各回動位置でこれに係止が与えられる
ようにした。

更に前記したワンウェイクラッチ５は第４図に明示する
ようにロータリシャフト２に固定のインナ５ａとその外
周のアウタ５ｂとから戊り、該アウタ５ｂの戻しばね４
に抗した図面で時計方向の正転によれば、世評の回動の
後に該アウタ５ｂ側のラチェツト爪５Ｃが該インナ５ａ
側のラチェツト溝５ｄに係合して該インナ５ａを伴うよ
うにした。

該アウタ５ｂは外周に一体のドライブプーリ５ｅを有す
るもので、ワイヤ７はその一端をこれに固定させてその
他端においてチェンジ操作子６に結着されるようにした
。

該操作子６は第６図示のようなペダルアームから戒り、
或は第７図示のように車両１の前部の操向ハンドル２２
の端部の手動式のレバから戒り、或は第８図示のように
該ハンドル２２の端部のグリップパイプ型から成る等任
意である。

その作動を説明するに、チェンジ操作子６を操作すれば
ワイヤ７を介してワンウェイクラッチ５のアウタ５ｂが
これに引かれて戻しばね４に抗して一方に回動されてそ
の回動の中間からそれのインナ５ａを伴い、かくてロー
タリシャフト２は一方に回動されて補助変速機３に一方
への変速が行われる。

次で該操作子６を解すれば該クラッチ５のアウタ５ｂは
戻しばね４でワイヤ７を伴いつ）当初の角度位置に戻り
、次の作動に備えられる。

この当初の度位置では第４図に明示のようにアウタ５ｂ
はインナ５ａとの係合がなく、換言すれば該アウタ５ｂ
は世評の回動によってのみラチェツト爪５ｃがラチェツ
ト溝５ｄと係合して該インナ５ａを伴うべきもので、か
くてワイヤ７の伸び或は曲げ等に際し該アウタ５ｂはこ
れに追従して多少とも正逆に回動するのみで、インチ５
ａ側に作動がなく、これを換言すれば該伸び等はこれに
吸収されて不都合がないものである。

このように本考案によるとき補助変速機３のロータリシ
ャフト２には、その外周のストッパカム２０と、該カム
２０にばね圧接されるカムストッパ２１とからなる回動
係止部材を設けると共に該シャフト２に固定のインナ５
ａと該インナ５ａに嵌挿されて戻しばね４に抗して廻動
係合するアウタ５ｂとからなるワンウェイクラッチ５を
設け、該クラッチ５をワイヤ７を介してチェンジ操作子
６に連結したので、該操作子６を車両における適宜の位
置に自在に撰択し得て有利であり、而もワイヤ７が伸び
てもインチ５ａ側が連結されるロータリシャフト２はカ
ムストッパ２１により所定の変速位置に保持されてワイ
ヤ７の伸びはアウタ５ｂ側の停止位置を変るだけである
ためロータリシャフト２は常に所定の位置に保持される
ことにより変速機のギヤ抜は等が起らない等の効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を備えたオートバイの１例の側面図、
第２図はその要部の拡大した側面図第３図はその截断正
面図、第４図及び第５図はその■−ＩＶ線及びｖ−■線
断面図、第６図はチェンジ操作子の１例の側面図、第７
図及び第８図はその変形例の説明線図である。 １・・・・・・車両、２・・・・・・ロータリシャフト
、３・・・・・・補助変速機、４・・・・・・戻しばね
、５・・・・・・ワンウェイクラッチ、６・・・・・・
チェンジ操作子、７・・・・・・ワイイヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. オートバイその他の車両１に、補助変速機３を設け、該
   変速機３をロータリシャフト２を介して切換操作するよ
   うにしたものにおいて、前記ロータリシャフト２に、そ
   の外周のストツパカム２０と、該カム２０にばね圧接さ
   れるカムストツパ２１とからなる回動係止部材を設ける
   と共に該シャフト２に固定のインナ５ａと該インナ５ａ
   に嵌挿されて戻しばね４に抗して廻動係合するアウタ５
   ｂとからなるワンウエイクラッチ５を設け、該クラッチ
   ５をワイヤ７を介してチェンジ操作子６に連結したこと
   を特徴とする車両の補助変速機の切換操作装置。