JPS5928132Y2 - 自動二輪車におけるエンジン始動装置 - Google Patents
自動二輪車におけるエンジン始動装置Info
- Publication number
- JPS5928132Y2 JPS5928132Y2 JP17789982U JP17789982U JPS5928132Y2 JP S5928132 Y2 JPS5928132 Y2 JP S5928132Y2 JP 17789982 U JP17789982 U JP 17789982U JP 17789982 U JP17789982 U JP 17789982U JP S5928132 Y2 JPS5928132 Y2 JP S5928132Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- engine
- rear wheel
- storage device
- motorcycle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、自動二輪車、特にエンジンのクランク軸と後
車輪との間の伝動系に、そのクランク軸の回転速度が所
定値以上に上昇したとき接続状態となる常開型の遠心ク
ラッチを介装し、その遠心クラッチの接続状態ではクラ
ンク軸から後車輪に動力が伝達されるようにした形式の
自動二輪車におけるエンジン始動装置に関する。
車輪との間の伝動系に、そのクランク軸の回転速度が所
定値以上に上昇したとき接続状態となる常開型の遠心ク
ラッチを介装し、その遠心クラッチの接続状態ではクラ
ンク軸から後車輪に動力が伝達されるようにした形式の
自動二輪車におけるエンジン始動装置に関する。
従来、上記形式の自動二輪車に設けられるエンジン始動
装置としては、スイッチ操作で作動する始動電動機によ
るものと、操縦者の強力な足踏力で操作されるキックペ
ダルによるものとが知られているが、前者は操作が簡単
であるが、始動電動機が高価であるため始動装置を安価
に提供し得ない欠点があり、また後者は比較的低床に製
作できる反面、犬なる操作力と熟練を要し、婦女子では
容易に操作できない欠点がある。
装置としては、スイッチ操作で作動する始動電動機によ
るものと、操縦者の強力な足踏力で操作されるキックペ
ダルによるものとが知られているが、前者は操作が簡単
であるが、始動電動機が高価であるため始動装置を安価
に提供し得ない欠点があり、また後者は比較的低床に製
作できる反面、犬なる操作力と熟練を要し、婦女子では
容易に操作できない欠点がある。
ソコテ本出願人は、エンジンのクランク軸ニ連動し、作
動時蓄カエネルギの放出によりクランク軸をクランキン
グし得る蓄力装置と、通常はその蓄力装置を錠止してい
て適時それを解放し得る解放装置とを有する、廉価で操
作が容易な自動二輪車のエンジン始動装置に関して既に
出願をしている。
動時蓄カエネルギの放出によりクランク軸をクランキン
グし得る蓄力装置と、通常はその蓄力装置を錠止してい
て適時それを解放し得る解放装置とを有する、廉価で操
作が容易な自動二輪車のエンジン始動装置に関して既に
出願をしている。
かかるエンジン始動装置においては、操縦者カエンシン
の絞り弁を過度に開いた状態でエンジンを始動したとき
、エンジン回転数の急上昇により遠心クラッチが接続状
態となって車両が不意に発進するおそれがある。
の絞り弁を過度に開いた状態でエンジンを始動したとき
、エンジン回転数の急上昇により遠心クラッチが接続状
態となって車両が不意に発進するおそれがある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、エンジン始動時
、たとえエンジン回転数の上昇により遠心クラッチが接
続状態になったとしても、車両の不意の発進を確実に防
止できる構成簡単な自動二輪車におけるエンジン始動装
置を提供することを目的とする。
、たとえエンジン回転数の上昇により遠心クラッチが接
続状態になったとしても、車両の不意の発進を確実に防
止できる構成簡単な自動二輪車におけるエンジン始動装
置を提供することを目的とする。
以下、図面により本考案の一実施例について説明すると
、1は自動二輪車の車体(図示せず)に塔載されるパワ
ーユニットであって、エンジン2と、後車輪3と、それ
らの間を連結する伝動ケーシング4とから構成され、そ
の伝動ケーシング4には、エンジン2のクランク軸5の
端部に入力部材6aを固着した遠心クラッチ6や、その
遠心クラッチ6の出力部材6bと後車輪3の回転車軸3
a間の伝動を行う伝動機構Tや、後述するエンジン始動
装置等が収容される。
、1は自動二輪車の車体(図示せず)に塔載されるパワ
ーユニットであって、エンジン2と、後車輪3と、それ
らの間を連結する伝動ケーシング4とから構成され、そ
の伝動ケーシング4には、エンジン2のクランク軸5の
端部に入力部材6aを固着した遠心クラッチ6や、その
遠心クラッチ6の出力部材6bと後車輪3の回転車軸3
a間の伝動を行う伝動機構Tや、後述するエンジン始動
装置等が収容される。
上記遠心クラッチ6は、クランク軸50回転速度が所定
値以上に上昇したときに上記人、出力部材6a 、6
bが結合状態となる常開型に構成されており、その構造
は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
値以上に上昇したときに上記人、出力部材6a 、6
bが結合状態となる常開型に構成されており、その構造
は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
伝動ケーシング4の左右両側壁には、ペダルアーム8に
より往復回転されるペダル軸9を支持し、そのペダル軸
9の一側には駆動スプロケット10を回転自在に支承し
、その他側部には、駆動スプロケット10のボスに形成
したクラッチ半休11′と対をなすクラッチ半体11を
螺合する。
より往復回転されるペダル軸9を支持し、そのペダル軸
9の一側には駆動スプロケット10を回転自在に支承し
、その他側部には、駆動スプロケット10のボスに形成
したクラッチ半休11′と対をなすクラッチ半体11を
螺合する。
その螺合部には早ねじ12が形成されており、したがっ
てペダル軸9の往復回転によってクラッチ半体11が他
方のクラッチ半休11′に対し進退して係脱するように
なっている。
てペダル軸9の往復回転によってクラッチ半体11が他
方のクラッチ半休11′に対し進退して係脱するように
なっている。
ペダル軸9の往復回転時、クラッチ半体11の同時回転
を防止してその進退を確実にするために、クラッチ半体
11の外周には、一端を伝動ケーシング4に固定した棒
状の摩擦ばね13の他端を圧接する。
を防止してその進退を確実にするために、クラッチ半体
11の外周には、一端を伝動ケーシング4に固定した棒
状の摩擦ばね13の他端を圧接する。
伝動ケーシング4には、クランク軸5と同軸線上に支軸
14が一体に形成されており、その支軸14に、蓄力装
置としての渦巻ばね15の内端を連結した筒軸16を回
転自在に嵌合し、渦巻ばね15の外端は伝動ケーシング
4に固定される。
14が一体に形成されており、その支軸14に、蓄力装
置としての渦巻ばね15の内端を連結した筒軸16を回
転自在に嵌合し、渦巻ばね15の外端は伝動ケーシング
4に固定される。
渦巻ばね15は拡張方向に張りが与えられており、した
がって筒軸16に巻込まれるとき蓄力することができる
。
がって筒軸16に巻込まれるとき蓄力することができる
。
筒軸16の外周には前記駆動スプロケット10より小径
の被動スプロケット10′が一体に形成されており、そ
れはチェイン17を介して駆動スプロケット10に連結
される。
の被動スプロケット10′が一体に形成されており、そ
れはチェイン17を介して駆動スプロケット10に連結
される。
駆動スプロケット10の一方の側面には突起18が隆起
しており、それと衝合して駆動スプロケット100回転
角、延いては筒軸16の回転数を制限するストッパ部材
19を伝動ケーシング4に弾性支持部材20を介して取
付ける。
しており、それと衝合して駆動スプロケット100回転
角、延いては筒軸16の回転数を制限するストッパ部材
19を伝動ケーシング4に弾性支持部材20を介して取
付ける。
而して突起18の下面がストッパ部材19に当接するこ
とにより渦巻ばね15に与えた予張力が保持される。
とにより渦巻ばね15に与えた予張力が保持される。
伝動ケーシング4にペダル軸9と平行に支持した枢軸2
1には、ラチェツト爪220基端を揺動自在に支持し、
その先端を捩りコイルばね23の捩りトルクを以て駆動
スプロケット10の外周に係合する。
1には、ラチェツト爪220基端を揺動自在に支持し、
その先端を捩りコイルばね23の捩りトルクを以て駆動
スプロケット10の外周に係合する。
而してラチェツト爪22は、通常駆動スフロケット10
の外周歯に係合してそのスプロケットの正転(ペダルア
ーム8の踏下げによる回転)を許容する一方、その逆転
を阻止して渦巻ばね15を錠止し、適時スプロケット1
0から離脱して渦巻ばね15を解放し得る解放装置24
を構成する。
の外周歯に係合してそのスプロケットの正転(ペダルア
ーム8の踏下げによる回転)を許容する一方、その逆転
を阻止して渦巻ばね15を錠止し、適時スプロケット1
0から離脱して渦巻ばね15を解放し得る解放装置24
を構成する。
ラチェツト爪22は、後車輪3用のブレーキ操作部材に
連動させて、その操作部材を作動したときのみ駆動スプ
ロケット10かも離脱できるようにするものであって、
その望ましい実施態様を次に説明する。
連動させて、その操作部材を作動したときのみ駆動スプ
ロケット10かも離脱できるようにするものであって、
その望ましい実施態様を次に説明する。
前記枢軸21には、伝動ケーシング4の外側に配設した
ブレーキ操作ワイヤ25に連動レバー26を介して連結
するベルクランクレバー27を揺動自在に支持し、捩り
コイルばね28がベルクランクレバー2γに与える捩り
トルクによりそのレバー27と連動レバー26とQ連接
状態が保持される。
ブレーキ操作ワイヤ25に連動レバー26を介して連結
するベルクランクレバー27を揺動自在に支持し、捩り
コイルばね28がベルクランクレバー2γに与える捩り
トルクによりそのレバー27と連動レバー26とQ連接
状態が保持される。
ブレーキ操作ワイヤ25は、従来普通のように、操向ハ
ンドル上のブレーキレバー(図示せず)と、後車輪3の
・・ブに内装された公知のブレーキ機構36の作動レバ
ー37との間を接続するもので、ブレーキ機構36はブ
レーキレバーによるワイヤ25の牽引時に作動するよう
になっている。
ンドル上のブレーキレバー(図示せず)と、後車輪3の
・・ブに内装された公知のブレーキ機構36の作動レバ
ー37との間を接続するもので、ブレーキ機構36はブ
レーキレバーによるワイヤ25の牽引時に作動するよう
になっている。
ベルクランクレバー27はその揺動時、ラチェツト爪2
2を駆動スプロケット10との係合から解除させ得る当
接片27aを側方に突出させている。
2を駆動スプロケット10との係合から解除させ得る当
接片27aを側方に突出させている。
ペダル軸9にはカム板29をスプライン結合する。
このカム板29は、ペダルアーム8の踏下げ時のみ、ベ
ルクランクレバー27の前記揺動を拘束スる。
ルクランクレバー27の前記揺動を拘束スる。
ペダル軸9を中心とした半円部29aを有し、その半円
部の一側に半径方向に延びるストッパ面29bを形成し
、そのストッパ面29bと、伝動ケーシング4の内壁に
突設されたストッパ壁30との当接によりペダルアーム
8の後退位置(上動位置)が決定され、その後退位置を
保持するための戻しばね31をカム板29と伝動ケーシ
ング4間に張設する。
部の一側に半径方向に延びるストッパ面29bを形成し
、そのストッパ面29bと、伝動ケーシング4の内壁に
突設されたストッパ壁30との当接によりペダルアーム
8の後退位置(上動位置)が決定され、その後退位置を
保持するための戻しばね31をカム板29と伝動ケーシ
ング4間に張設する。
前記筒軸16と遠心クラッチ60入力部材6aとの間に
は、渦巻ばね15の蓄力による筒軸16の回転のみを入
力部材6a、したがってクランク軸5に伝達し得るが、
その逆の伝達はしない一方向クラッチ32を設け、それ
は筒軸16の端面に一体形成したラチェツト車33と、
入力部材6aに軸支され、ラチェツト車33の外周にば
ね34の弾発力を以て係合する数個のラチェツト爪35
とより構成されている。
は、渦巻ばね15の蓄力による筒軸16の回転のみを入
力部材6a、したがってクランク軸5に伝達し得るが、
その逆の伝達はしない一方向クラッチ32を設け、それ
は筒軸16の端面に一体形成したラチェツト車33と、
入力部材6aに軸支され、ラチェツト車33の外周にば
ね34の弾発力を以て係合する数個のラチェツト爪35
とより構成されている。
次にこの実施例の作用を説明すると、エンジン2を始動
するに当っては、先ずペダルアーム8に操縦者の足踏み
と戻しばね31の復元作用により数回の往復回動を与え
る。
するに当っては、先ずペダルアーム8に操縦者の足踏み
と戻しばね31の復元作用により数回の往復回動を与え
る。
而して足踏みによるペダル軸9の正転(第2図で反時計
方向回転)によれば、クラッチ半体11が早ねじ12の
移送作用により前進して、他方のクラッチ半休11′に
直ちに噛合するので、ペダル軸9の更に引続く正転が駆
動スプロケット10、チェイン17、被動スプロケット
10′へと伝達して筒軸16を回転し、それによって渦
巻ばね15が筒軸16に巻込まれ、蓄力をする。
方向回転)によれば、クラッチ半体11が早ねじ12の
移送作用により前進して、他方のクラッチ半休11′に
直ちに噛合するので、ペダル軸9の更に引続く正転が駆
動スプロケット10、チェイン17、被動スプロケット
10′へと伝達して筒軸16を回転し、それによって渦
巻ばね15が筒軸16に巻込まれ、蓄力をする。
この間、一方向クラッチ32のラチェツト車33は第3
図でラチェツト爪35を外方に排除しながら反時計方向
に回転するので、クランク軸5は停止している。
図でラチェツト爪35を外方に排除しながら反時計方向
に回転するので、クランク軸5は停止している。
また戻しばね31の復元力によるペダル軸9の逆転によ
れば、クラッチ半体11が後退して他方のクラッチ半休
11′との噛合を解除するので、ペダル軸90更に引続
く逆転は駆動スプロケット10に伝達されない。
れば、クラッチ半体11が後退して他方のクラッチ半休
11′との噛合を解除するので、ペダル軸90更に引続
く逆転は駆動スプロケット10に伝達されない。
このときラチェツト爪22は駆動スプロケット10の歯
底に係合して、渦巻ばね15の蓄力による駆動スプロケ
ット10の逆転を阻止する。
底に係合して、渦巻ばね15の蓄力による駆動スプロケ
ット10の逆転を阻止する。
こうして駆動スプロケット10が略−回転して、その側
面の突起18の上面がストッパ部材19に衝合したとき
、渦巻ばね15への蓄力作業が完了する。
面の突起18の上面がストッパ部材19に衝合したとき
、渦巻ばね15への蓄力作業が完了する。
次に図示しないブレーキレバーを操作してブレーキ操作
ワイヤ25を牽引、即ち第2図でそのワイヤ25を左動
させるもので、それに伴い連動レバー26がベルクラン
クレバー27を時計方向に回動し、当接片27aを介し
てラチェツト爪22を駆動スプロケット10からの解除
位置に回動すると、渦巻ばわ15の蓄力が一挙に放出さ
れ、その強力な回転トルクが筒軸16から一方向クラッ
チ32を経てクランク軸5に作用し、それらを第2およ
び第3図で時計方向に回転し、かくしてエンジン2は始
動する。
ワイヤ25を牽引、即ち第2図でそのワイヤ25を左動
させるもので、それに伴い連動レバー26がベルクラン
クレバー27を時計方向に回動し、当接片27aを介し
てラチェツト爪22を駆動スプロケット10からの解除
位置に回動すると、渦巻ばわ15の蓄力が一挙に放出さ
れ、その強力な回転トルクが筒軸16から一方向クラッ
チ32を経てクランク軸5に作用し、それらを第2およ
び第3図で時計方向に回転し、かくしてエンジン2は始
動する。
エンジンの始動により、クランク軸50回転速度が渦巻
ばね15の蓄力による筒軸160回転速度を上回れば、
一方向クラッチ32は、ラチェツト爪35がラチェツト
車33上を滑って解離状態となり、そしてエンジンクラ
ンク軸がアイドリンク速度に達する頃には、ラチェツト
爪35がそれに作用する遠心力によりばね340セット
荷重に抗して外方へ揺動され、ラチェツト車33から完
全に引き離される。
ばね15の蓄力による筒軸160回転速度を上回れば、
一方向クラッチ32は、ラチェツト爪35がラチェツト
車33上を滑って解離状態となり、そしてエンジンクラ
ンク軸がアイドリンク速度に達する頃には、ラチェツト
爪35がそれに作用する遠心力によりばね340セット
荷重に抗して外方へ揺動され、ラチェツト車33から完
全に引き離される。
したがって自動二輪車の通常運転時には、クランク軸5
と始動装置とは一方向クラッチ32により完全に絶縁さ
れる。
と始動装置とは一方向クラッチ32により完全に絶縁さ
れる。
エンジンの始動時、絞り弁が過度に開かれていて、クラ
ンク軸5の回転速度が直ちに上昇して遠心クラッチ6が
接続され、クランク軸5の出力トルクが後車輪3に伝達
することが生起しても、このときは未だブレーキ操作ワ
イヤ25の牽引によりブレーキ機構36が作動状態にあ
るので、自動二輪車が不意に発進することを防止できる
。
ンク軸5の回転速度が直ちに上昇して遠心クラッチ6が
接続され、クランク軸5の出力トルクが後車輪3に伝達
することが生起しても、このときは未だブレーキ操作ワ
イヤ25の牽引によりブレーキ機構36が作動状態にあ
るので、自動二輪車が不意に発進することを防止できる
。
したがって発車に際しては、6先ずブレーキ機構36の
作動解除を要することは勿論である。
作動解除を要することは勿論である。
渦巻ばね15の前記蓄力放出に伴い、被動スフロケット
10′により駆動スプロケット10が第2図で時計方向
に回転されるが、駆動スプロケット10と一体の突起1
8の下面がストッパ部材19に衝合したときその回転が
停止され、それによって渦巻ばね15の蓄力放出が止む
と共に、それに予張力が残留する。
10′により駆動スプロケット10が第2図で時計方向
に回転されるが、駆動スプロケット10と一体の突起1
8の下面がストッパ部材19に衝合したときその回転が
停止され、それによって渦巻ばね15の蓄力放出が止む
と共に、それに予張力が残留する。
このとき、ストッパ部材19には、渦巻ばね15の蓄力
エネルギの一部および駆動スプロケット10等の慣性力
が衝撃力として作用するが、それはストッパ部材19を
伝動ケーシング4に支持する弾性支持部材200弾性変
形に吸収される。
エネルギの一部および駆動スプロケット10等の慣性力
が衝撃力として作用するが、それはストッパ部材19を
伝動ケーシング4に支持する弾性支持部材200弾性変
形に吸収される。
説明を渦巻ばね15への蓄力操作時に戻すが、ペダルア
ーム8を踏込むときには、ペダル軸9と共にカム板29
が回転して、その半円部29aがベルクランクレバー2
7の一端に対向するので、この状態では、たとえブレー
キ操作ワイヤ25の牽引操作をしても、ベルクランクレ
バー2Tはカム板29に拘束されて揺動できず、ラチェ
ツト爪22は駆動スプロケット10との係合状態に依然
置かれる。
ーム8を踏込むときには、ペダル軸9と共にカム板29
が回転して、その半円部29aがベルクランクレバー2
7の一端に対向するので、この状態では、たとえブレー
キ操作ワイヤ25の牽引操作をしても、ベルクランクレ
バー2Tはカム板29に拘束されて揺動できず、ラチェ
ツト爪22は駆動スプロケット10との係合状態に依然
置かれる。
即ちペダルアーム8の踏込み中は、渦巻ばね15の蓄力
の放出が阻止されるもので、渦巻ばね15の蓄力の不用
意な放出によるペダルアーム8の危険な突き上げ現象を
未然に防止できる。
の放出が阻止されるもので、渦巻ばね15の蓄力の不用
意な放出によるペダルアーム8の危険な突き上げ現象を
未然に防止できる。
以上のように本考案によれば、クランク軸に連動し、作
動時蓄カエネルギの放出によりクランク軸を駆動し得る
蓄力装置と、通常はその蓄力装置を錠止し、また後車輪
ブレーキの操作部材が操作されたときにはその操作部材
に連動して同蓄力装置を解放する解放装置とより、自動
二輪車におけるエンジン始動装置を構成したので、ブレ
ーキ操作部材を操作して後車輪ブレーキを作動させない
限りは上記蓄力装置を解放し得す、従って、エンジン始
動時には、自動二輪車を後車輪ブレーキにより必然的に
停止状態に保持することができるから、その間、たとえ
エンジンの絞り弁の過度の開放によりエンジン回転数が
上昇して遠心クラッチが接続状態になったとしても車両
が不意に発進することを自動的に防止できる。
動時蓄カエネルギの放出によりクランク軸を駆動し得る
蓄力装置と、通常はその蓄力装置を錠止し、また後車輪
ブレーキの操作部材が操作されたときにはその操作部材
に連動して同蓄力装置を解放する解放装置とより、自動
二輪車におけるエンジン始動装置を構成したので、ブレ
ーキ操作部材を操作して後車輪ブレーキを作動させない
限りは上記蓄力装置を解放し得す、従って、エンジン始
動時には、自動二輪車を後車輪ブレーキにより必然的に
停止状態に保持することができるから、その間、たとえ
エンジンの絞り弁の過度の開放によりエンジン回転数が
上昇して遠心クラッチが接続状態になったとしても車両
が不意に発進することを自動的に防止できる。
しかも後車輪ブレーキの操作部材を単に操作するだけで
蓄力装置を適時解放操作できるから、その解放操作のた
めの操作部材を特別に設ける必要がなく、従って装置の
構成が極めて簡単で、コストの低減及び操作性の向上に
寄与することができる。
蓄力装置を適時解放操作できるから、その解放操作のた
めの操作部材を特別に設ける必要がなく、従って装置の
構成が極めて簡単で、コストの低減及び操作性の向上に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案装置を備えた自動二輪車のパワーユニットを
示すもので、第1図は縦断平面図、第2図は第1図の■
−■線断面図、第3図は第1図のm−m線断面図である
。 2・・・・・・エンジン、3・・・・・・後車輪、5・
・・・・・クランク軸、6・・・・・・遠心クラッチ、
15・・・・・・蓄力装置としての渦巻ばね、24・・
・・・・解放装置、25・・・・・・操作部材としての
ブレーキ操作ワイヤ、36・・・・・・ブレーキ機構。
示すもので、第1図は縦断平面図、第2図は第1図の■
−■線断面図、第3図は第1図のm−m線断面図である
。 2・・・・・・エンジン、3・・・・・・後車輪、5・
・・・・・クランク軸、6・・・・・・遠心クラッチ、
15・・・・・・蓄力装置としての渦巻ばね、24・・
・・・・解放装置、25・・・・・・操作部材としての
ブレーキ操作ワイヤ、36・・・・・・ブレーキ機構。
Claims (1)
- エンジンのクランク軸と後車輪との間の伝動系に、その
クランク軸の回転速度が所定値以上に上昇したとき接続
状態となる常開型遠心クラッチを介装し、その遠心クラ
ッチの接続状態ではクランク軸から後車輪に動力が伝達
されるようにした自動二輪車において、前記クランク軸
に連動し、作動時蓄カエネルギの放出によりクランク軸
を駆動し得る蓄力装置と、通常はその蓄力装置を錠止し
、また後車輪ブレーキの操作部材が操作されたときには
その操作部材に連動して同蓄力装置を解放する解放装置
とよりなる、自動二輪車におけるエンジン始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17789982U JPS5928132Y2 (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | 自動二輪車におけるエンジン始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17789982U JPS5928132Y2 (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | 自動二輪車におけるエンジン始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58173771U JPS58173771U (ja) | 1983-11-19 |
JPS5928132Y2 true JPS5928132Y2 (ja) | 1984-08-14 |
Family
ID=30102372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17789982U Expired JPS5928132Y2 (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | 自動二輪車におけるエンジン始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5928132Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-11-25 JP JP17789982U patent/JPS5928132Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58173771U (ja) | 1983-11-19 |
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