JPS6033078Y2 - 自動車のリアパ−セル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は後部座席とバックドアとの間に形成される荷
物室の蓋となるリアパーセルの構造に関する。

従来よりバッチバックタイプ自動車の後部座席とバック
ドアとの間には荷物室が形成されており、この荷物室の
上部には荷物室の蓋となるリアパーセルが設けられてい
る。

このような自動車のリアパーセルの構造として、例えば
第１図に示すようなものが知られている。

第１図において自動車１の後部座席２とバックドア３と
の間には荷物室４が形成されており、この荷物室４の上
方にはリアパーセル５が設けられている。

このリアパーセル５は、荷物室４の前後方向に２分割さ
れており、先端部の第１部材６と後端部の第２部材７と
から構成されている。

第１部材６にはその前端部上面に取手８が、下面にフッ
ク９がそれぞれ設けられており、また第２部材７は後端
部が上方に向って湾曲している。

また第１部材６の後端部と第２部材７の前端部は軸１０
に回動自在に支持されており、軸１０の両端は荷物室４
の車幅方向両側部の車体上部に固定されている。

また第１部材６と第２部材７とはリアパーセル５の表面
に敷設されている図示しない布によって連結されており
、これにより第１部材６と第２部材７とは軸１０を支点
として、かつ布をヒンジとして自由に回動できるように
構成されている。

また、第１部材６の前端部はフック９を介して軸１１に
、第２部材７は軸１２上にそれぞれ支持されており、こ
れら軸１１、軸１２とは荷物室４の車幅方向両側の車体
に固定されている。

、この結果、リアパーセル５は軸１０、軸１１、軸１２
とによって水平に支持され、リアパーセル５上面には荷
物１３を載せることができる。

しかしながら、上記のような自動車のリアパーセルの構
造にあっては、リアパーセル５の第２部材７は軸１０を
介して回動するように構成されているので、第２部材７
上に荷物１３が載っているような場合には、第２部材７
を持ち上げると荷物１３が第１部材６上に滑り落ちるか
、あるいは後部座席に落下してしまう。

したがって荷物室内に荷物を出入れするような場合には
、第２部材７上の荷物をよそへ予め一旦移動させなけれ
ばならず、この移動作業が面倒であるなどの問題点がが
あった。

この考案は上記のような従来の欠点に鑑みなされたもの
で、リアパーセルを荷物室の車幅方向に２分割するとと
もに、上記分割されたリアパーセルの分割端面のいずれ
か一方に係止部を一体に突設し、これにより上記の如き
問題点を解決することを目的とするものである。

以下この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

なお上記従来例と同一部分には同一符号を付しその説明
は省略する。

第２図においてリアパーセル１５は前端部の第１部材１
６と後端部の第２部材１７及び第３部材１８から構成さ
れており、上記後端部の第２部材１７と第３部材１８は
荷物室４の車幅方向に２分割されているとともに、これ
ら各部材１６，１７．１８は軸１０により回動可能に支
持され、かつ第２、第３部材の後端部は軸１２上で支持
されている。

また、上記第２部材１７と第３部材１８の車幅方向両側
にはそれぞれコ字状の補強部材１９．１９が装着されて
いるとともに、上記両部材１７．１８の接合端面、すな
わち分割端面を構成する第３部材１８の端面には段部２
０ａを有するＬ字状の係止部２０が一体に突設されてお
り、かつ第２部材１７の分割端面と第３部材１８の係止
部２０とは補強部材１９を介して接合するように構成さ
れている。

すなわち、第２部材１７は第３図に示すように第３部材
１８に突設したＬ字状の係止部２０の段部２０ａ上で支
持されるように構成されているため、第２部材１７はこ
れと単独で回動でき、一方第３部材１８を回動した場合
には第２部材１７も同時に連動して回動できるように構
成されている。

本願に係るリアパーセルは上記のように第２部材１７を
持ち上げると第２部材１７のみが単独で回動し、一方第
３部材１８を持ち上げると第２部材１７はその分割端面
が係止部の段部２０ａに当接し、第３部材１８の移動に
回動して一体的に回動するよう構成されているので、予
め第３部材１Ｂ上に荷物１３を載置しておけば、荷物を
移動させることなく荷物室内に荷物を出入れすることが
できる。

なお上記実施例では係止部を第３部材に突設したが、第
２部材にであってもよいことは勿論であり、かつ第１部
材、補強部材は本願考案において必須の要件ではない。

以上説明したように、本願考案に係るリアパーセルによ
れば、リアパーセル上に荷物がある場合でも荷物を予め
移動させることなく、荷物室に荷物を出し入れすること
ができるので使用に際して極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリアパーセルを示す断面図、第２図はこ
の考案に係るリアパーセルの斜視図、第３図は第２図に
おける３−３線拡大断面図である。 １５・・・・・・リアパーセル、１７・・・・・・第２
部材、１訃・・・・・第３部材、１９・・・・・・補強
部材、２０・・・・・・係止部、２０ａ・・・・・・段
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端が荷物室の車幅方向両側の車体上部に軸を介して回
   動自在に支持されるとともに、上記荷物室を開閉するリ
   アパーセルであって、上記荷物室の車幅方向に２分割さ
   れているとともに、上記リアパーセルを構成する各部材
   の分割端面のいずれか一方に段部を設けてなる係止部を
   一体に突設したことを特徴とする自動車のリアパーセル
   。