JPS6032724Y2 - レバ−式可変抵抗器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレバーを回動させて抵抗値を調整するようにし
た可変抵抗器に関し、その目的とするところは、部品点
数が少なく、構造簡単、組立て容易で、特に簡単なりリ
ック機構を備えた薄型のレバ一式可変抵抗器を提供する
にある。

本考案の実施例を第１図、第２図により説明すると、第
１図において（説明の都合上、図に示す部分を、下部の
ものから順に説明する）、１は、絶縁基板２に後記回動
体１０の軸部１２ｂを挿嵌するための軸孔３を穿設し、
該軸孔３の中心を中心として円弧状に抵抗体４と導電体
５とを設けた抵抗基板で、抵抗体４の両端は、銀ペース
ト等を焼付けて形成した導電部６，６を介して端子７゜
８に接続し、導電体５の一端部は端子９に接続してあり
、端子？、 ８． ９は絶縁基板２に固定しである。

なお、２ ａ、 ２ ａは後記カバー１６の取付足２
０．２０を係合するために、絶縁基板２の１対の縁に設
けた切欠きである。

１０は絶縁性材料で、例えば合成樹脂から形成した、略
羽子板状の回動体で、表面１１ａと裏面１１ｂとには、
回動の支点となる円柱形の軸部１２ａ、１２ｂを、軸心
を一致させ対称的に突設してあり、該軸部に１２ｂａ、
１２ｂ対し、一方の幅の狭い側に操作用レバー１３を形
成し、他方の°幅の広い側の裏面１１ｂの一部分に設け
た切欠き部１４には、抵抗体４と導電体５とに摺接する
摺動子１５を適宜な手段により固着しである。

１６は金属板から形成した箱蓋状のカバーで、上面板１
７には回動体１０の軸部１２ａを挿嵌するための軸孔１
８を穿設してあり、１対の側面１９ａ、１９ｂの下縁に
は、それぞれ取付足２０゜２０を突設しである。

２２ａ、２２ｂは端子７゜９と８とを逃げるために、側
面２１ａに設けた切欠きである。

なお、側面２１ａに対向する側面２１ｂには、操作用レ
バー１３を外側に突出させると共に、所定の範囲で回動
させるに充分な大きさの切欠き（図示せず）を設けであ
る。

次に、切欠き部１４の上部に残った板部１４ｂの上面に
は、突部１４ａを形成し、該突部１４ａはカバー１６に
形成したクリック孔１６ａまたは凹部に係脱させて適宜
な節度感触を与えるようになっており、板部１４ｂが適
度に屈撓するようにするため板部１４ｂの根本に近い個
所に溝１４ｃを設けることによって溝１４ｃの部分に薄
肉部を形成しである。

なお、該溝１４ｃを設ける代わりに、板部１４ｂの部分
の厚みを第３図口に示すように全体的に薄くしてもよい
。

次に、実施例可変抵抗器の組立てについて説明すると、
先ず、抵抗基板１の軸孔３に、回動体１０の軸部１２ｂ
を挿嵌し、且つ、摺動子１５を抵抗体４と導電体５とに
接触させ、次に、カバー１６の軸孔１８に回動体１０の
軸部１２ａを挿嵌し、且つ、側面２１ａを抵抗基板１の
端子７゜８．９を設けた縁に合せ被せると共に、カバー
１６の取付足２０．２０・・・・・・を絶縁基板２の切
欠き２ａ＊２ａ・・・・・・に係合し、の先端部をそれ
ぞれ内側に折曲げて、カバー１６を抵抗基板１に固定す
ると組立ては終る。

そして、組立てた実施例可変抵抗器の絶縁基板２の表面
と、カバー１６の上面板１７の裏面天井との間隔は、回
動体１０の厚さよりも、やや大きくなるようにしである
ので、カバー１６の側面２１ｂに設けた切欠き（図示せ
ず）から突出したレバー１３を、第２図に示す矢印Ａま
たはＢ方向に押圧すると、回動体１０が軸部１２ａ、１
２２ｂを軸とし、軸孔３，１８に軸支されて回動すると
共に、摺動子１５が抵抗体４と導電体５とに摺接して、
端子７，８と端子９との間の抵抗値が変化し、抵抗値を
調整することができ、且つ突部１４ａがクリック孔１６
ａと係脱することによってクリック動作を行うことがで
きる。

成上の如く、本考案は、抵抗基板１上に、箱蓋状のカバ
ー１６を被せ、該カバー１６の上面板１７の裏面天井と
前記抵抗基板１との間に、絶縁材料より戊る回動体１０
を収納し、該回動体１０の少くとも一方の面に設けた軸
部１２ａまたは１２ｂを前記抵抗基板１と前記カバー１
６との、少くとも何れか一方に設けた軸孔３または１８
に回動自在に支承させ、前記回動体１０には前記軸部１
２ａまたは１２ｂに対し、一方の側に操作用レバー１３
を形成するとともに、該操作用レバー１３と反対側に切
り欠き部１４を形成した屈撓自在な板部１４ｂとなし、
該板部１４ｂの上面に突部１４ａを形成するとともに、
前記板部１４ｂの下面の切り欠き部１４には摺動子１５
を取付け、前記摺動子１５を前記抵抗基板１上の抵抗体
４および導電体５に摺接させると共に、前記板部１４ｂ
の突部１４ａをカバー１６の上面板１７に設けたクリッ
ク孔１６ａまたは凹部に係脱させるような構成のために
、次のような効果を奏する。

それは、 （イ）上面にクリック用の突部、下面の切り欠き部に摺
動子が取付けられた板部が操作用レバーと一体に形成さ
れており、該操作用レバーを有する回動体がカバーと抵
抗基板とによって挟持されていることによって薄形化を
可能とすることができる。

（ロ）摺動子が取付けられた板部と操作用レバーとを一
体形成できることによって、板部自体が強いバネ性を有
していなくても、摺動子の付勢力によってクリック用の
突部がカバーに押圧されクリック孔等に係脱されるため
に、部品点数が少なく、組立てが容易で生産性が向上す
る。

なお、回動体１０の表裏両面に軸部１２ａ、１２ｂを設
ける代りに、軸部を回動体１０の何れか一方の面のみに
設け、抵抗基板またはカバーの何れか一方に設けた軸孔
に挿嵌して、軸支するようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本考案の実施例に係り、第１図はその分解
斜視図、第２図は外観斜視図、第３図は４９口は回動体
の一部断面図である。 １・・・・・・抵抗基板、１４ａ・・・・・・突部、３
・・・・・・軸孔、１４ｂ・・・・・・板部、４・・・
・・・抵抗体、１５・・・・・・摺動子、５・・・・・
・導電体、１６・・・・・・カバー、１０・・・・・・
回動体、１６ａ・・・・・・クリック孔または凹部、１
２ａ、１２ｂ・・・・・・軸部、１７・・・・・・上面
板、１３・・・・・・操作用レバー、１８・・・・・・
軸孔、１４・・・・・・切欠き部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抵抗基板上に、箱蓋状のカバーを被せ、該カバーの上面
   板の裏面天井と前記抵抗基板との間に、絶縁材料より戊
   る回動体を収納し、該回動体の少くとも一方の面に設け
   た軸部を前記抵抗基板と前記カバーとの、少くとも何れ
   か一方に設けた軸孔に回動自在に支承させ、前記回動体
   には前記軸部に対し、一方の側に操作用レバーを形成す
   るとともに、該操作レバーと反対側に切り欠き部を形成
   して屈撓自在な板部となし、該板部の上面に突部を形成
   するとともに、前記板部の下面の切り欠き部には摺動子
   を取付け、前記摺動子を前記抵抗基板上の抵抗体および
   導電体に摺接させると共に、前記板部の突部をカバーの
   上面板に設けたクリック孔または凹部に係脱させるよう
   にしたことを特徴とするレバ一式可変抵抗器。