JPS6032078Y2 - 油圧シリンダの取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主としてフォークリフトトラックのリフトシ
リンダに使用される油圧シリンダの取付は装置に関する
。

従来型としてフォークリフトトラックのリフトシリンダ
などに使用される油圧シリンダは、油圧シリンダに固着
されたブラケットを介してマストに取付ける構造を採用
している。

このためブラケットの取付は精度が悪いとマストへの取
付けが困難となったり、また無理な取付けによりシリン
ダが変形して所期の性能が得られず、寿命も著じるしく
低下するなどの不具合があった。

この考案はかかる不具合を改善する目的でなされたもの
で、ブラケットに軸方向及び円周方向へ移動できるよう
に油圧シリンダを取付けると共に、上記ブラケットを介
して油圧シリンダをマストなどに取付けるようにした油
圧シリンダの取付は装置を提供して、製作誤差などによ
り取付けが不能となるなどの事態を防止しようとするも
のである。

以下この考案をフォークリフトトラックのリフトシリン
ダに実施した例について図面により詳述すると、図にお
いて１は図示しないフォークリフトトラックの車体前部
に装着されたマストで、アウタマスト１ａと、このアウ
タマスト１ａ内において上下動自在に設けられたインナ
マスト１ｂとよりなり、アウタマスト１ａの下端間はロ
ワバＩＣにより連結されている。

２は油圧シリンダで、ボトム側端に球状の嵌合部２ａが
突設され、この嵌合部２ａは上記ロアバ１ｃの中央部に
開口されたテーパ孔１ｄに上方から嵌着されていると共
に、油圧シリンダ２のピストンロッド２ｂは上方へ突出
されていて、先端部に図示しないチェーンホイールが装
着されている。

また油圧シリンダ２のロッド側にはブラケット３の中央
部が緩く嵌合されている。

ブラケット３は中央部に短筒状の保持部３ａが設けられ
ていて、この保持部３ａ内に上記油圧シリンダ２のロッ
ド側が緩く嵌合されていて、ブラケット３に対して油圧
シリンダ２が軸方向及び円周方向へ動き得るようになっ
ていると共に、ブラケット３の両端は固着具４によりア
ウタマスト１ａに固着されて、マスト１に対して油圧シ
リンダ２を取付けている。

なお５は油圧シリンダ２への油を供給する管路である。

この考案は以上詳述したようになるから、ブラケット３
などに製作誤差があっても、ブラケット３に対して油圧
シリンダ２を移動調整できるので、マスト１などへの取
付けが製作誤差などにより困難となるなどの虞れがない
と共に、取付は後油圧シリンダ２に無理な力が加わるこ
ともないので、寿命が短くなったり、本来の性能は得ら
れないなどの不具合も生じない。

なお上記実施例ではフォークリフトトラックのリフトシ
リンダとして油圧シリンダ２を使用した場合について述
べたが、建設機械や産業機械などの油圧シリンダにも同
様に実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第
２図は平面図である。 ２は油圧シリンダ、３はブラケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アウタマスト１ａ及び該アウタマスト１ａに対して昇降
   自在なインナマスト１ｂよりなるマスト１の上記アウタ
   マスト１ａ下部に、ロアバＩＣを設けて、このロアバＩ
   Ｃの上面中央にテーパ孔１ｄを開口し、このテーパ孔１
   ｄ内に油圧シリンダ２の下部に形成した球状の嵌合部２
   ａを嵌合すると共に、上記アウタマスト１ａのほぼ中間
   部にブラケット３を横架し、このブラケット３の中央部
   に形成された筒状の保持部３ａに上記油圧シリンダ２の
   上端側を緩く嵌挿してなる油圧シリンダの取付は装置。