JPS6032050B2 - 回転ドラム支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種の回転ドラムの支持菱贋に関する。

例えば、回転乾燥機、チューブミル、ドラム形ふるい、
そして特にロータリーキルンなどの回転ドラムは、一般
にローラ形の支持装置によって支持されている。回転ド
ラムは、活動リングと呼ばれる複数の軌道リングを常に
備えており、それらのリングはドラムの本体に連結され
ていて、各リングはドラムの両側に設けられかつ固定基
台上に取り付けられている１対のローラ形支持装置によ
って支持されている。ある場合には、各ローフ支持装置
は活動リングと接触する数個のローラから成り、それら
はローラ間に作用する荷重を分配するように協同して働
く。しかしながら、ドラム自身の重量や、ドラム内に投
入される材料の重量、材料からドラムに伝わる熱あるい
はその他の多数の要因によって、ドラムは曲がったり振
れたりするようになり、この結果ドラムは一時的にアラ
ィメントの狂いすなわち不整列を生じるに至り、さらに
ある条件の下では永久的な不整列を生じるに至る。

鉛直面内または鞠方向あるいはその両方におけるそのよ
うな不整列は、活動リングと軸受ローフに激しい破損を
生じさせ、さらに荷重が軸受ローラのいくつかに不均等
に分配されることにより、ローラ支持装置全体を破損さ
せるに至る。

さらに、個々の軸受ローラの表面上の荷重は、不利な方
法で分配されることにより、軸受ローラの端部に圧力を
生じさせる。好ましくない条件の下では、軸受ローラに
作用する荷重は、それが設計された標準の荷重に対して
数情にも達するほど増大するようになる。このため、軸
受ローラの整列位置、すなわち固定支持装置内でのロー
ラの傾斜と高さを測定して調整することが常に必要とな
る。このことは、０ーラの取付部分の分解を伴うことに
なり、敬付部分の維持に高価な人手と時間が費される。
しかしながら回転ドラムは、前述した不整列を補償する
ような手段を有するローラ支持方法をある程度まで考慮
して設計された支持装置を備えているのが普通である。

例えば、藤方向の不整列を補償するためにローラを軸受
上にピボット支持するように配置したり、鉛直面内にお
ける不整列を補償するために軸受を弾性的に支持し、ロ
ーラがドラム上の軸受軌道に沿って移動するように酌鷹
することができる。すなわち、ｏーラ軸用の軸受が球面
部分で支持されていたり、軸受用のハウジングが液圧シ
リンダあるいは可榛性のクッションを介して直接又は間
接に支持されていたり、例えばドラムの軸に概ね平行な
軸のまわりでピボット運動をする弧状脚上に支持されて
いたりすることによって、ローラ軸用の軸受がローラ軸
のピボット運動を許容したり、あるいは軸受が概ね鉛直
面内で変位することを許容するようなローラ支持装置を
用いることはよく知られていることである。

さらに、液圧シリンダによって支持された周知の軸受構
造は、補助液圧システムに完全に依存しかつローラ支持
部を有する不整列補償のための均等連結手段によって、
相互にバランスが保たれるようになっている。

しかしながら、ローラ軸用の軸受がゴムのパッドのよう
な可犠牲のクッションを介して支持されている周知のロ
ーラ軸受は、ドラムによって及ぼされる力を均等化する
には適当ではない。本発明によれば、回転ドラムのため
の調整可能なローラ支持装置は、２個の軸受によって対
称に支持された回転軸に取り付けられたローラを備えて
おり、前記軸受は前記ローラの両側に１個ずつ配置され
かつそれぞれ別の搬送ビーム上に支持されており、各搬
送ビームはその一端が固定基台上に回動可能に軸支され
かつ他端が共通の計量ビームの各端部にそれぞれ支持さ
れており、前記計量ビームは前記基台上の単一の中央固
定軸受によってその中心で支持されるようになっている
。

搬送ビームを支持する計量ビームは、こうして単一の固
定軸受によってピボット支持されており、ローラ軸用の
軸受に作用する力を機械的手段によって均等化するよう
に働く。いかなるひずみも即座に自動的に均等化され、
装置はすべての条件下において信頼性があり、また補助
システムに依存することなく作動する。ローラ軸用の２
個の軸受は、それぞれ一部の球面部分でピボット支持さ
れる平面軸受として構成することができる。

これによりローラ軸は、球面軸受中に支持されている平
面軸受内で回転するように配遣され、平面軸受はローラ
を通じてローラ軸用の軸受に伝えられる回転ドラムの不
整列に従ってわずかなピボット運動を行なうようになる
。搬送ビームは、平面軸受部と球面軸受部とが結合され
た複合軸受を介して計量ビーム上に支持することができ
る。これらの軸受によって、搬送ビームと計量ビームと
の間のいかなる不都合な摩擦力や応力も減少させられ、
搬送ビームの可動端側の軸受が搬送ビームに追従するか
あるいはその逆の方向で追従するにつれて、計量ビーム
の位置における非常に大きな偏差が許されるようになる
。

軸受の選定と配列は、使用条件やドラムの大きさ等に依
存する。一方、搬送ビームを可犠牲のクッションを介し
て計量ビームに取り付けることもできる。可榛性のクッ
ションは負荷される力に対抗することができ、また搬送
ビームの位置の調節によって不整列が補償される際に搬
送ビームと計量ビームとの間に生じるわずかな変位を吸
収することができる。さらに可榛性のクッションは、ド
ラムが曲がる際に生じる力を吸収するのに適している。
計量ビーム用の中央軸受は、その一部に円筒部分あるい
は球面部分を有し、平坦なスラストシューあるいは可操
性のクッションなどのような計量ビームの揺動を許容す
る部材上に支持されている。

しかしながら、ある場合においては、ローフ支持装置の
弾力性を最大限に確保するために、中央軸受が弾性を有
していることが有利である。さらに、計量ビームの両端
は、その両端と基台との間で作用する液圧シリングによ
ってバランスを保つことができる。液圧シリンダは、支
持装置の整列（アラィメント）調節をしながらローラ軸
受を持ち上げて移動させたり、あるいは支持装置に慣性
力を与えたり、軸受上に荷重をうまく分配したりして計
量ビームと協働すべ〈永久的に取り付けることができる
。

液圧シリンダあるいは計量ビームは、制御装置や計量装
置を備えることができる。

特に、液圧シリンダ装置を用いて各シリングに作用する
荷重を抑制する制御シスチムを採用することができ、こ
れによりドラムの整列が永久的にあるいは断続的に確保
される。本発明に係るローラ支持装置の実施例が添付図
面に示されており、以下図面に従って説明する。

図示の配置においては、例えばロータリーキルンのよう
な回転ドラムーのための調節可能な１つのローラ支持装
置が示されており、ドラムはその両側にある多数の同一
の支持部材により周知の方法で支持されている。回転ド
ラムーは、ローラ３と接触する活動リング２を有してい
る。ローラ３は軸４に取り付けられ、軸４は２個所にお
いて、軸受箱７の中の球面軸受と結合した円筒軸受５に
よって支承されている。軸受箱７は搬送ビーム８に取り
付けられている。

各搬送ビームはその一端が軸受１１の中で回転する軸１
０１こよってローラ支持基台９の上に回動可能に軸支さ
れている。各搬送ビームの他端は計量ビーム１２の端部
上で支持されている。搬送ビーム８の端部と計量ビーム
１２との間には可榛性のクッション１３が挿設され、さ
らに計量ビームの中央部分は別の可榛性クッション１４
を介して基台上に支持されている。計量ビームの両端と
基台との間には、図示のように液圧シリンダ１５が取り
付けられている。図示の例では、搬送ビームは、基台９
に固定された係止ブロック手段１６などの追加付着によ
ってねじれが防止されている。軸受箱７は、第４図に示
されるような、スリット１８を貫通するボルトによって
搬送ビーム８に調節可能にボルト止めされている。第３
図に示される変形例では、計量ビーム１２は一部が円筒
形に形成された単一の軸受１９で支承されており、さら
に搬送ビームは、平面軸受部２２と球面軸受部２１とが
連結されて成る複合軸受２０を介して計量ビーム１２に
支持されている。

ローラ３は、ドラムの通常の運転状態の下ではローラの
母線に沿って活動ＩＪング２を支持している。

例えばドラムの座屈やねじれなどによって、ローラ３の
整列状態と関連する活動リング２の整列が乱れたときに
は、活動リングの母線はローフの正常位置との整列から
外れることになる。しかしながら、調節可能なローラ支
持装置によって、ローラは活動リングの不整列に追従す
るようになるから、ローラは常にローラの母線に沿って
活動リングを支持するようになる。かかる配置によりキ
ルンから及ぼされる総量荷重は、中央軸受１４，１９か
ら計量ビーム１２と回転軸受１１へと伝達される。

ドラム１の整列状態の不一致は計量ビームのバランスの
とれた移動を生じさせ、搬送ビームの両端とさらに軸受
箱７とが上下に移動し、これにより２個の軸受上に荷重
を均等に分配する。搬送ビーム８と関連するローラ軸４
の不整列は球面軸受６によって補償され、計量ビーム１
２と関連する搬送ビームの不整列は可榛‘性のクッショ
ン１３によって補償されるかまたは変形された例では、
計量ビームの両端の角度変位と同じく水平方向の変位を
も許容する複合軸受２０１こよって補償される。荷重を
分配すべく配置された液圧シリンダ１５とシリンダの圧
力は、ローラ支持装置に及ぼされる荷重を測定できると
同時に、個々のローラ支持部材における軸受およびドラ
ム用のすべてのローラ支持部村に対して荷重を分配する
ように制御することができる。

荷重制御装置の構造としては、計量ビーム１２の中央軸
受１４，１９の中にロードセルを取り付けるか、あるい
は計量ビームに適当なストレィンゲージを取り付けるこ
とにより、ドラムの挙動を中央で制御しながらドラムに
沿って荷重が分配されるのを指示させることができる。
軸受１３，１４，１９，２０は、支持されるべきドラム
の性質や例えば熱の影響によってドラムに生じる不整列
などに応じて異つた組合せを採用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る回転ドラム支持袋贋の正面図、第
２図は第１図の線ロ一０‘こ沿う部分断面図であって、
計量ビームが可榛性のクッションを介して支持されてい
る状態を表わしている。 第３図は、第２図とほぼ同様であるが、計量ビームが平
坦なスラストシュー上に円筒部分で支持されている状態
を表わしている。第４図は搬送ビームを上から見た平面
図である。１・・・・・・ドラム、２・・・・・・活動
リング、３・・・…ローラ、４・…・・ローラ軸、５・
・・・・・軸受、８・・・・・・搬送ビーム、９・・・
・・・基台、１２…・・・計量ビーム。 ＦｉｇｌＦｉｇ２ ＦＩｇム Ｆ；９３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２個の軸受によつて対称に支持された回転軸に取り
   付けられたローラを備えた回転ドラムの支持装置であつ
   て、前記軸受は前記ローラの両側に１個ずつ配置されか
   つそれぞれ別の搬送ビーム上に支持されており、各搬送
   ビームはその一端が固定基台上に回動可能に軸支されか
   つ他端が共通の計量ビームの各端部にそれぞれ支持され
   ており、前記計量ビームは前記基台上の中央固定軸受に
   よつてその中心で支持されていることを特徴とする回転
   ドラム支持装置。 ２ 前記各軸受が平面軸受から成り、軸受の一部が球面
   軸受上に支持されている特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ３ 前記各搬送ビームが、平面軸受部と球面軸受部とが
   結合された複合軸受を介して前記計量ビーム上に支持さ
   れている特許請求の範囲第１項又は第２項記載の装置。 ４ 前記各搬送ビームが、可撓性のクツシヨンを介して
   前記計量ビームに連結されている特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の装置。５ 前記計量ビームを支持する
   前記中央固定軸受が、平担なスラストシユー上に支持さ
   れた円筒形部分を有している前記特許請求の範囲各項の
   何れか１つに記載の装置。 ６ 前記計量ビームを支持する前記中央固定軸受が、平
   担なスラストシユー上に支持された球面部分を有してい
   る特許請求の範囲第１項から第４項までの何れか１つに
   記載の装置。 ７ 前記計量ビームを支持する前記中央固定軸受が、可
   撓性のクツシヨンを有している特許請求の範囲の第１項
   から第４項までの何れか１つに記載の装置。 ８ 前記計量ビームの両端が、その両端と前記基台との
   間で作動する液圧シリンダによつてさらにバランスが保
   たれている前記特許請求の範囲各項の何れか１つに記載
   の装置。 ９ 前記計量ビームが、制御装置および計量装置を備え
   ている前記特許請求の範囲各項の何れか１つに記載の装
   置。