JPS6031753Y2 - 電動式パチンコ機の打撃力調節用ハンドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、打玉の打撃力を調節する操作ハンドルを僅か
な力で所望の回動位置に制止保持し得るようにした電動
式パチンコ機の打撃力調節用ノ１ンドルに関するもので
ある。

従来周知の電動式パチンコ機は、表枠の前面下部に固定
された取付基部に操作ハンドルを回動自在に設け、該操
作ハンドルの回動によってモータを駆動させて打玉発射
用の種駒を反復作動させ、同時にその種駒を引張る引ば
ねの張力を加減して打撃力を変化させることで打玉の飛
送距離が自在に微調節できるようにな、っている、そし
て、遊技者は打玉が最も望ましい位置に飛送されるよう
に操作ハンドルを回動調節し、ひとたび所望の位置が定
まると操作ハンドルが回動しないようにしつかりとその
位置に保持してゲームを行っているのが現状である。

しかしながら、上述のように操作ハンドルを所望の位置
に保持し続けようとする場合、該操作ハンドルは引ばね
の張力によって元の位置に復帰しようとする回動力が働
いているからその引ばねの張力に抗して回動しないよう
に保持する必要があり、従って腕にかなりの負担が掛か
り短時間で疲労するという欠点がある。

そして、疲労によって操作ハンドルの保持位置が狂い入
賞具合が悪くなれば再び操作ハンドルを回動して好適な
位置を探さねばならず、遊技者にしてみれば不利益、か
つ不便なもので何らかの解決策が強く望まれていた。

そこで本考案は、打玉の打撃力調節用の操作ハンドルに
係合部を有する押釦を設け、また表枠の前面下部に固定
され、かつ前記操作ハンドルを回動自在に支持する取付
基部の内部に制動歯車を設け、押釦を押圧操作してその
係合部を制動歯車に噛合させることによって操作ハンド
ルの回動を制止する構成とすることにより、押釦を押す
だけの僅かな力でもって操作ハンドルを所望の回動位置
に制止保持できるようにして前記従来の欠点を除去し、
疲労感を覚えさせることなく長時間に亘ってパチンコ遊
戯をを楽しむことができるように考案されたものである
。

以下本考案の一実施例を図面について説明する。

図において、１はパチンコ機の表枠、２はその表枠１の
前面下方部に固定される椀状に形成した取付基部、３は
取付基部２に回動自在に設けられる椀状に形成した操作
ハンドルで、外周側面から外方へ突出する指掛片４と取
付基部２中心の軸筒５に挿通して表枠１の裏側に突出す
る回動軸６とを一体に備え、その回動軸６の突出端には
巻取プーリ７が固定される。

８，８は取付基部２の軸筒５両端に嵌挿して回動軸６を
軸承するブツシュ、９，９および１０，１０は取付基部
２及び操作ハンドル３の内面に突出したストッパー片で
、操作ハンドル３の回動範囲を規制するためのものであ
る。

１１はモータ、１２はそのモータ軸、１３はモータ軸１
２に固定されたカム片、１４は軸１５により回転自在に
支承された種駒で、この種駒１４は前記カム片１３と係
合してモータ１１の駆動により反復作動せしめられ発射
レール１６の発射部に位置する打玉を遊技盤面１７へ順
次発射する。

１８は前記種駒１４を牽引している引ばね、１９は枢軸
２０に揺動自在に支持されたリンクで、引ばね１８の一
端がリンク１９の上端に調節金具２１を介して止着され
、また前記巻取プーリ７に一端が止着されたワイヤ２２
のリンク１９の下端に止着されている。

このため操作ハンドル３を第１図において時計方向へ回
動するとワイヤ２２が牽引されてリンク１９を傾けるの
で引ばね１８の張力が強くなり打撃力が変化して打玉の
飛送距離を自由に調節することができる。

上記に説明した構造をもつ電動式パチンコ機は公知であ
り、本考案はこれら公知の電動式パチンコ機において操
作ハンドル３を回動して打撃力を変化させ打玉の飛送距
離を調節する場合には従来の電動式パチンコ機と何ら変
ることなく軽快にできるばかりでなく、その操作ハンド
ル３を僅かな力で所望の最適位置に制止保持し得ること
が可能なように構成したことを新規とするものである。

即ち、本考案によれば、前記取付基部２の内部に制動歯
車２３を設け、また操作ハンドル３にはその制動歯車２
３と噛合可能なように押釦２４を設けである。

この実施例によれば、前記制動歯車２３は取付基部２中
心の軸筒５の外周に回動できるように取付けてあり、そ
の内側面には軸筒５を中心とする円周上に複数の半球状
の凹部２５を備えている。

また取付基部２の内底面に突出した筒部２６・・・・・
・の夫々にスプリング２７を介して球体２８を内装し、
該球体２８を前記制動歯車２３の凹部２５に押圧させる
ことによりその制動歯車２３が前記用ばね１８の作用力
を受けても回動しないがそれ以上の外力が加えられると
スプリング２７による球体２８の押圧力に打勝って回動
するように強制している。

２９はカラ一部材３０を介して軸筒５の外周面に取付け
た止環で、制動歯車２３の抜脱を阻止している。

前記押釦２４は操作ハンドル３の外周面に開口する角筒
状のガイド枠３１に出没自在に装着されている。

また押釦２４はスプリング３２によって常時は操作ハン
ドル３の外周面から突出するように付勢されており、さ
らに操作ハンドル３の内部に突入する先端部分には押釦
２４の押圧操作によって前記制動歯車２３に噛合する係
合部３３を備えている。

３４は押釦２４の先端部に穿設した孔３５に嵌挿して該
押釦２４の突出位置を規制するためのストッパピンであ
る。

本考案は上記のような構成になるものであるから、押釦
２４を押圧操作しない状態においては第５図及び第６図
に示すようにその押釦２４がスプリング３２によって操
作ハンドル３の外周面から突出した位置にあり、そのた
め押釦２４の先端部分の係合部３３は制動歯車２３から
離隔した状態にある。

従って、この状態で操作ハンドル３を回動すれば制動歯
車２３に全く影響されることな〈従来電動式パチンコ機
と同じように引ばね１８が牽引され種駒１４の打撃力を
変化させて打玉の飛送距離を自由に調節することができ
る。

そして、打玉の飛送位置が所望の状態になったとき押釦
２４を押圧操作すれば第５図鎖線のようにその先端部分
の係合部３３が制動歯車２３に噛合することになる。

この噛合状態において引ばね１８による操作ハンドル３
の回動力が押釦２４を介して制動歯車２３に加わっても
スプリング２７による球体２８の押圧力によって制動歯
車２３は回動せず、従って押釦２４を僅かな力で押して
その噛合状態を維持するのみで操作ハンドル３を所望の
回動位置に保持し続けることができる。

そして遊戯を終了する場合や打玉の飛送位置を変更した
い場合には、押釦２４の押圧を解除すればスプリング３
２の作用力によって押釦２４が元の位置に復帰腰制動歯
車２３との噛合が外れて操作ハンドル３を自由に回動す
ることができる。

なお、この実施例によれば制動歯車２３をスプリング２
７による球体２８の押圧力によって常時は回動しないよ
うに強制する構成を採っているため、遊技者が押釦２４
を押圧したま）無理な力で操作ハンドル３を回動した場
合でも制動歯車２３は押釦２４の係合部３３と噛合した
ま）球体２８上を滑って回動するため制動歯車２３と押
釦２４の係合部３３を損傷させる虞れがない。

以上説明したように本考案によれば、操作ハンドル３の
表面に押釦２４を設け、該操作ハンドル３を回動自在に
支持する取付基部２の内部に前記押釦２４の係合部３３
と噛合可能な制動歯車２３を固定的に設け、前記押釦２
４を押圧操作してその係合部３３を制動歯車２３に噛合
させることによって操作ハンドル３の回動を制止するよ
うに構成したものであるから、操作ハンドル３を握って
いなくても押釦２４を押圧するだけの僅かな力で該操作
ハンドル３を所望の回動位置に制止保持でき、従って従
来のように操作ハンドル３そのものを回動しないように
しっかりと保持していたものに較べて腕に掛かる負担を
大幅に軽減でき長時間に亘って遊戯を続けても疲労する
ことがない。

また押釦２４を押圧しない状態ではその先端の係合部３
３が制動歯車２３に噛合することなく離隔しているので
、操作ハンドル３を回動して打玉の飛送距離を調節する
場合には該操作ハンドル３に何ら負荷が掛かることな〈
従来の電動式パチンコ機と全く同じように軽快に回動操
作できる。

さらに押釦２４と制動歯車２３を噛合させることによっ
て操作ハンドル３の保持状態が一層確実となり、打玉の
飛送が安定する等の多くの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はパチンコ
機の正面図、第２図は本考案によるハンドルを取付けた
状態の外観斜視図、第３図はパチンコ機の要部構造を示
す一部裏面図、第４図はハンドルの内部構造を説明する
分解斜視図、第５図及び第６図はハンドルの要部構造を
示す断面図である。 １・・・・・・表枠、２・・・・・・取付基部、３・・
・・・・操作ハンドル、２３・・・・・・制動歯車、２
４・・・・・・押釦、３３・・・・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ機の表枠前面に固定される取付基部と、この取
   付基部に回動自在に設けられ且つ回動操作により打玉の
   打撃力を調節し得る操作ハンドルとからなり、前記操作
   ハンドルの表面に係合部を有した押釦を設けると共に取
   付基部の内部に制動歯車を設け、前記押釦を押圧操作し
   てその保合部を制動歯車に噛合させることにより、操作
   ノ＼ンドルの回動を制止し得るように構成したことを特
   徴とする電動式パチンコ機の打撃力調節用ノ）ンドル。